Fate辞典-エ

「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」の用語辞典です。

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エア えあ

 乖離剣エア。あらゆる死の国の原典、生命の記憶の原初。ギルガメッシュ曰く、真実を識るもの。
 天地開闢以前、星があらゆる生命の存在を許さなかった原初の姿、地獄そのもの。それは語り継がれる記憶には無いが、目に見えぬ遺伝子に刻まれているという。どうやらその真実を識り、その地獄を作り上げる存在という事であるようだ。



栄養ドリンクと使い捨てカイロの値段 えいようどりんくとつかいすてかいろのねだん

 第四次聖杯戦争当時、ウェイバーの魔術師としてのプライドをどうしようもなく損ねたもの。彼の手持ちの薬品を材料にして魔術的に作製したアイテムで代用せんとした場合、数十倍のコストを要するという見積もりになった為。
 格式ばった家の出ではなく、携帯電話も普通に使用できるウェイバーではあるが、それでも「ホッカイロ徳用10パック400円」は自身の生まれた時代について考えさせられる程の衝撃であったようだ。個人的には金持ちにして金欠という不思議な遠坂さんに感想を伺いたい事柄でもある。
 人間離れした存在である魔術師がそんなしょーもない所に衝撃を受けるなんて、などとちょっと愉快な印象を受けるエピソードではあるが、同時に魔術に関する文明に追いつかれてしまったという事や、これによってなんらかの現象を発生させるには相応の資金・労力等を必要とする、といった割と重要な世界設定を表した事柄でもあると言えるのだろう。



詠唱 えいしょう

 魔術を起動させる為の動作。
 その長さによって以下の区分が確認されている。上に配置した物ほど長く、強力になる。

 瞬間契約(テンカウント):十以上の小節を以って簡易的な儀式と成す。
 一小節:一つの事柄を自身の中で固定化。
 一工程(シングルアクション):魔力を通すだけで起動。例としては魔眼、ガンド撃ち等。


 また、対魔力スキルの解説を読むに、「節」という区分も存在しているように思われる(ただしサイドマテリアルの「詠唱」の項には記載されていないので断言は出来ない)。これに関しては対魔力メモ・考察参照。
 サイドマテリアルには最初にも書いた通り「動作」と記述されている事と、魔眼やガンド撃ちが一工程の「詠唱」に属するとされている事から、言葉を呪文として発する行為に限られるわけではないと解釈した方が良さそうである。

 士郎やアーチャーが固有結界を起動する際の詠唱は五小節以上に及ぶ長詠唱で、テンカウントに近い。
 ちなみにこのようにある程度大規模な魔術を発動させるような長詠唱は、それが完了する前の段階で既に外界になんらかの影響を及ぼすらしいが、固有結界はその限りではなかった。
 アーチャーの時は士郎がそう明言しているし、士郎の時もギルガメッシュがなんらかの異状に気付く様子はなかったので、外界には変化が無かった可能性が高い。……まあ、コチラの方は金ピカさんだけに油断スキルが発動していただけだという可能性も無くはないんですが。

 テンカウントを要する大魔術は一人前の魔術師でも一分、高速詠唱を用いる魔術師でも三十秒はかかるとされる。それを一瞬で起動するキャスターの高速神言や凛の宝石魔術が如何に優れているかは言うまでもないでしょう。



英霊 えいれい

 生前偉大な功績を上げた英雄が死後信仰の対象となったもの。分類としては精霊に近い。
 基本的に生前は英雄だった者達であるが、中には本人にしてみれば普通に一生を終えたつもりでも周囲の人間がその生き様を神格化し、英霊となった者も居る。
 その中身は人々の理想によって編まれている。また、その世界における知名度がある程度能力を左右する。
 宝具という必殺の武器を持つが故に格上の精霊すら打倒しうる。
 信仰の薄い者は守護者として分類され、意思のない抑止力として行使され、人の世の滅亡を水面下で防いでいる。
 死亡した時点で「完成」している為それ以上の成長は有り得ない。また、英雄故に知名度が高いが為、過去の記録にその弱点を残してしまっている。故に聖杯戦争のような状況下においては、真名を知られる事は極力避けねばならない。
 本体は時間軸からは外されて英霊の「座」におり、こちら側の世界で活動しているのはその触覚たる分身のような物。通常、用が済んだらそのまま消滅する。



エーテル えーてる

 世界を構成する地・水・火・風の四大元素という物があるが、調べてみたところこれに続く第五架空要素の事を言うらしい。架空というわりにはきのこさんの作品世界では実在する物とされているみたいではありますが。
 物質の基本形態であり、これに熱・冷・湿・乾のうちふたつの属性が加わる事によって四元素の内のいずれかに成るとされているとか。
 ただ、TYPE-MOON世界における設定に関してはあまり語られていない(上記は独自に調べたものです)。サーヴァントの肉体はこのエーテルを材料として構成された物であるらしい。



エーデルフェルト えーでるふぇると

 湖の国フィンランドの、魔術の名門にして貴族。その割には傭兵じみた家訓を持ち、争いの場に顔を出しては美味しい所を掻っ攫う「地上で最も優美なハイエナ」と恐れられる。また、ガンドの名手を多く輩出するという。イメージピッタリである。

 鉱石を計る天秤。「天秤」は当主が常に姉妹であり、本来忌み嫌われる「後継者が二人」である事柄に由来する。
 聖杯戦争において姉妹は二人一組でマスターとなり、同一の英霊を異なる側面から呼び出して使役する事を可能とするらしい。
 しかし第三次聖杯戦争当時に参加した双子の姉妹当主は仲が悪く、仲間割れが原因で早期に敗退、妹は死亡、姉はかろうじて生還したという。以来遠坂の事を目の敵としており、ルヴィアの日本嫌いはここに起因する。
 今代の当主は一族の誇りと謳われているとバゼットさんが言っていたが、それは恐らくルヴィアの事を指しているのだろう。が、彼女に姉妹が居るのかどうかは定かではない。

 バゼットさんが利用していた洋館は、元は第三次聖杯戦争の折に建造されたエーデルフェルトの別荘である。



エーデルフェルトの双子館 えーでるふぇるとのふたごかん

 エーデルフェルトの双子当主は余所の戦場に出向く度に洋館を建てていたが、ひとつの洋館に一緒に住むことは無く別々に建てていたが故かこう呼ばれる。
 冬木には教会付近の森に妹の、そして遠坂邸付近の森に姉の洋館が第三次聖杯戦争時に建てられており、バゼットさんが第五次聖杯戦争の折に隠れ家として利用していたのはこちら。
 エーデルフェルトは第三次聖杯戦争以降二度と日本の土は踏まないと公言していたらしく、以後洋館は魔術協会に譲渡されている。バゼットさんが協会経由でこの洋館を知り得たのは恐らくその為なのだろう。



エクスカリバー えくすかりばー

 「約束された勝利の剣(やくそくされたしょうりのけん)」参照。



えっへん えっへん

 と、色々なキャラが胸を張る事がある。セイバーが小さく胸を張る所は個人的にお気に入り。堂々と、ではなくて小さく、というのが可愛らしいと思うのだがどうか。
 桜も全く同じ事をする事があるのだが、彼女の場合は例え同じ仕草でも小さく、とは言い難いような。
 ……などという事をセイバーの前で口にしたら多分大変な事になります。



江戸前屋 えどまえや

 商店街に出没する屋台。取り扱う商品はFateにおいてはたい焼き、どら焼き、たこ焼きの三種と言われている。加えてホロゥにおいて大判焼きも扱っている事が明らかになった。或いはFateからホロゥの間に新規に扱うようになったのかもしれない。
 安価で餡が多い為、穂群原学園の生徒に絶大な支持を得ている。桜はここのたい焼きが大好き。ちなみにたい焼きの値段は一個80円。



エミヤ えみや

 屈指のかっこよさを誇る(と私は思う)が、風雲イリヤ城の○×クイズにてぶっちゃけこれが流れたら勝つと身も蓋もない事を言われてしまったBGM。
 でも桜ルート終盤の言峰との戦闘では、これが流れている間に勝利したわけではないので例外といえば例外。言峰はとことん衛宮士郎にとって相性の悪い存在であるようだ。



衛宮 えみや

 魔術師の家系のひとつ。衛宮切嗣の実家で、時間操作の魔術探求を代々継承していた。つまりさりげに大魔術を伝える家系。
 封印指定の魔術師であった衛宮矩賢が五代目で、その息子が切嗣。母親に関しては彼を産んで間もなく他界しており詳細不明。また、日本には親戚が居なかったとFate/stay nightにて述べられている。後に切嗣は士郎を養子とする。
 ただし切嗣は矩賢の研究を継承してはおらず、移植された刻印も全体の二割にも満たなかった。士郎に至っては衛宮の魔術を教わってもいなかったようである。
 切嗣は威力だけなら凛の宝石(Aランク)に匹敵する魔術の行使が可能であったらしい。呪文に関しては、切嗣とその弟子士郎共に英語を用いている。

 深山にあるお馴染みの武家屋敷は切嗣が後から購入したもので、元々そこが衛宮の本拠地だったというわけではない。それが何処にあったのかは不明であるが、最後に衛宮矩賢が研究を行っていた場所はアリマゴ島であった事は明らかにされている。
 研究内容は矩賢にしてみれば不本意ながらではあったが死徒についてであり、長い時間を要する衛宮の探求には人の寿命では足りなかったが故の選択であった。
 しかしある時助手的立場にあったシャーレイが、触れてはならないと言い含めてあった筈の試薬により吸血鬼化するという事件が発生。これがきっかけとなり彼の所在と研究が聖堂教会・魔術協会に露呈。結果として島に両組織の介入を招く事となり、切嗣は運良くナタリア・カミンスキーによって救出されるも、他の島民は全て抹殺された。
 当の矩賢はこういった事態も想定し、逃亡の準備を事前に整えてあったのだが、彼がその後も同様の事件を引き起こす可能性があると悟った切嗣によって逃亡前に殺害された。

 後に矩賢の遺体より回収された魔術刻印の一部が切嗣の背中に移植される。ナタリアによる交渉の結果であり、協会側としては刻印の要所をおさえた上での譲歩であった。なお血縁でなければ移植する意味が無いので、切嗣の養子である士郎は刻印を継承していない。

 ところで個人的に思うのだが、衛宮の魔術を受け継げてはいないとはいえ、切嗣に養子として引き取られた士郎が固有結界の使い手であるという事は、衛宮家が探求してきた時間操作が固有結界の一種である事を考えると不思議な巡り合わせではなかろうか。

 士郎の家の事情に関しては「衛宮家(えみやけ)」参照。といってもこの項で述べる「魔術師の家系のひとつである衛宮」を「衛宮家」と呼ぶのが間違いというわけではありません。



衛宮くん えみやくん

 凛の士郎に対する呼称で、衛宮士郎にとっての危険信号。凛が彼を呼び捨てにするようになって以降、この呼称が用いられるケースはからかって遊んでいたり、或いは本気で怒っている場合が多いからである。けれど大切な話をする場合もアリ。



衛宮家 えみやけ

 藤村組からお裾分けが多い為、お酒の貯蔵は結構ある。日本酒は料理に使うがブランデーやウイスキーは残ってしまう傾向にある。
 藤ねえが頻繁に怪音を発している為、ご近所さんはもう諦めきってしまってその件については何も言ってこないようだ。聖杯戦争時に衛宮邸が戦場となった事もあったが、その騒ぎに関して追求される場面はなかったわけだがもしや……。

 以下、やたらと人口の増えたホロゥにおける状況。

 食事係は士郎と桜。
 洗濯係・新聞の勧誘撃退係は桜とライダー。特に後者に関して桜はすごい。
 洗濯物の片付けはセイバー。
 買い物はセイバーやライダーも行うが、ライダーは料理は専門外で食材選択の判断に困る為不得手。セイバーはというと、美味しそうな物を的確に選ぶ事が出来る為そうでもない。

 イリヤは朝は藤ねえと一緒にやってくるが、夕飯には顔を出さない方が多い。出すにしても夕飯後にひょっこりと。
 ライダーは七時ジャストまで居間には現れず、それまで自室で読書をしている。
 ご飯は七合炊く。……その内誰が何割食べているのか興味は尽きない。明確に円グラフ化などしたら命は無さそうではあるが。
 なんとなく雰囲気的に桜も士郎もお母さん役だと思うのだが、誰か(というか主にトラ)を叱る時は桜が厳しいお母さん、士郎は気弱なお父さんと化す事も。その際ライダーは離れた所でぶるぶる震えている。

 「我らのチャンプ」は無論あの人。「衛宮」家なのに!
 士郎曰く「策謀うずまく伏魔殿」と化しているらしいが、主にチャンプが原因でありそうな気がするそれは。

 思いっきり武家屋敷なわりに住人の外国人率が高く、純血の日本人は恐らく士郎と藤ねえくらい(凛はクォーターで、彼女の実の妹である桜もそうであるという事になる)。



衛宮邸 えみやてい

 ホロゥでは人口がやたらと増加。セイバーとライダーは和風の部屋、そして凛と桜は洋風の部屋を好み、自身の部屋としている。更には誰も使用していない空き部屋をセラが秘密裏に勝手に接収して自分用に改造していたり、「後日談。」ではバゼットさんやカレンまでもが押しかけて来たりと、まさにバゼットさんが言っていた通りすっかりマスターの駆け込み寺と化しているという有様である。
 けれど桜曰く、間桐邸は人嫌いだが、衛宮邸の部屋は満たされる事を望んでいるとの事なので、衛宮邸自身にとっては本望といったところなのだろうか。セイバーやライダーもこの屋敷の雰囲気を好んでいる。

 人口が少ない頃はやはり屋敷全体の大掃除は大変だったようだ。
 広い屋敷なので本邸と離れの両方にトイレがある。離れは洋式トイレで、ホロゥにて凛がロンドンに行っている間にウォシュレットが導入された。本邸は和式なので導入されていない。
 道場と土蔵は切嗣が住み着いてから造ったのかそれ以前からあったのかはわからない。

 お風呂は士郎が凛や慢心王並みにうっかりさんになる不思議な呪いがかかってるんじゃないかと思ってしまうような場所。或いはもしや……士郎、衛宮姓になる前は大神といったのではあるまいな。
 住人が増えたホロゥの世界ではセイバー、凛、桜、ライダー、そして住人でないイリヤ、藤ねえのシャンプーのボトルまでもが林立している。



衛宮邸の結界 えみやていのけっかい

 切嗣が張った、攻撃的な特性は全く持たないが非常に索敵能力の高い結界。真アサシンでもない限り感知される事なく侵入する事は不可能。結界をかいくぐって魔力の糸を通したり、或いは結界自体を強引に断ち切るのであればキャスターにも出来た。
 敵意を持つ侵入者に反応するようになっているが、桜の例からして住人と認識している者ならば敵となっていても反応はしないらしい。
 警告音は鳴子みたい? 屋敷の天井に取り付けられた鐘の音(「重い鈴の音」と書かれた場面もあり)らしい。屋敷中で鳴り響いていると描写された場面もあるので、ひとつしかないのではなく要所要所に設置されているのではないかと推測。