Fate辞典-ス

「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」の用語辞典です。

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睡眠 すいみん

 魔力の消耗を抑える事が出来るので、士郎からの魔力供給がないセイバーには必要な物。
 ちなみに士郎は長時間寝ると頭が痛くなる体質だが、セイバーは全然平気らしい。眠ろうと思えばいくらでも眠れるとか。



救いの天使 すくいのてんし

 陸上部三人娘との会話の中で登場した、一成から見た士郎を表現した言葉。
 神じゃなくて天使なのがポイントなんだろうなきっと(極力他人事口調で)。



スパタ すぱた

 イスカンダルが戦場で愛用する剣で、普段腰の鞘に収めている。作中では専ら「キュプリオトの剣」と記述される。
 キュプリオト族の王からの献上品。豪壮な拵えの宝剣で柄の部分に獅子の意匠が施されている。宝具という程の魔力はないが、極めて強靭且つ見かけによらず軽量であり、機敏な扱いも可能。事実アサシンのダークが飛来した際にこの剣で打ち落とした。
 また、イスカンダルがゴルディアス・ホイールを呼び出す際はこの剣で虚空を切り裂く。「王の軍勢」によらず、ブケファラス一頭のみを呼び出す際も同様だった。
 ただしそれは「この剣にそういった機能がある」からなのか、「イスカンダルが剣を振るった」からなのか、「イスカンダルが『この剣を』振るった」からなのか等といった詳細は作中特に明言はされていない。個人的には三番目……かな……?
 いずれにせよ、屋内であの戦車呼び出したりしてはいけません。マスターがとても困ります。



全て遠き理想郷 すべてとおきりそうきょう

 ランク:EX
 種別:結界宝具
 防御対象:1人


 アヴァロン。アーサー王伝説における常春の土地、妖精郷の名を冠したエクスカリバーの鞘。

 その能力は不死の力とされ、所有者の傷を癒し老化を停滞させる。鞘が機能していた間の士郎の治癒能力は、セイバー自身の治癒能力(つまり鞘無しでの)よりも上で吸血鬼並だという。
 そんなわけでバーサーカーから受けた即死級のダメージからすら回復したが、エクスカリバーによって受けた傷は例外である事をにおわす描写(あくまで明言とまではいかなかったが)が作中の何箇所かで見受けられる。
 ちなみに凛ルートはアインツベルン城におけるアーチャーとの戦闘の後の描写によると、肉を切られ骨も折れていた場合、後者の治癒は後回しになるらしい。

 真名を開放すれば数百のパーツに分解され、所有者を守る。言うなれば個人を対象とした移動要塞とでも称すべきものであるらしい。
 それは「この世界における最強の守り」と形容されるが、最早防御というよりは遮断であるとも述べられており、あらゆる物理干渉は勿論の事、五つの魔法ですら例外ではなく、並行世界からのトランスライナー、多次元からの交信(六次元まで)をもシャットアウトする。
 作中ではグラムの原型による攻撃はおろか「この世全ての悪」による汚染をも跳ね除け、エアの光すら悉く弾き返した。何者にも侵害されぬ究極の一であり、魔法の域にある宝具。
 きのこさん曰く、セイバーがこれで引きこもったら手におえないとの事。個人的には士郎が外でごはんを作ればひょっこり顔を出しそうな気がしますが。即ち天岩戸作戦。……って「移動要塞」って事は、この作戦はうまくいかないのか? セイバー恐るべし。

 エクスカリバーとこのアヴァロンを受け取った際にアーサー王が、剣と鞘のどちらを気に入ったかと問うてきたマーリンに対して剣の方だと答えて叱責されたというエピソードは、この宝具の重要性を物語っていると思う。

 後に敵に盗まれ、アーサー王の転落が始まる。最終的にカムランの戦いで不死者であった筈のアーサー王が命を落とす事になるのである。
 そして時を経てアインツベルンによりコーンウォールから発掘され、アーサー王を召喚する為の触媒として切嗣に与えられる。
 第四次聖杯戦争時には切嗣の意向により代理マスターであったアイリスフィールの体内に納められ、彼女の命を守っていた。セイバー自身にはその事を知らされておらず、彼女は第五次聖杯戦争時に至っても鞘は切嗣が持っていたものと思い込んでいた。
 第四次聖杯戦争終結後、切嗣は瀕死の士郎を発見。治療の力を持たなかったらしい彼は鞘を士郎の体に埋め込む事によって救う。
 結果第五次聖杯戦争の折、体内の鞘が触媒として機能し士郎はセイバーを召喚する。そしてセイバールートにおいては時代を超えて鞘は持ち主のもとへ返還されるに至る。

 なおあくまでセイバーの宝具であるが故に、彼女が現界し、魔力を注いでやらなければ機能しない。故に基本的に士郎の不死性はセイバーと契約している間だけの物であるが、わずかながらではあるが凛ルートで契約を断たれながらも鞘による加護は存在していた。
 持ち主を治癒させる力はセイバーとの距離に比例し、遠いとあまり大きな効果は望めない。逆であれば瀕死のダメージからも回復し、ゲイボルクの呪いによる治癒の阻害すら通じない。更にセイバーが直接鞘に魔力を注いでやれば効果は覿面である。
 十年前、セイバーが消えた後であったにもかかわらず火災のダメージから士郎が救われたのは何故かというと、それでも鞘に魔力を込めてやれば微弱ながら機能するが故。しかし微弱であるが故に、大きなダメージから救うには士郎自身と同化させる必要があったというわけである。