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正座 せいざ
セイバーの基本姿勢。一枚絵まで用意されており、士郎が見惚れるほどであった。
それだけに信楽焼きの狸という形容はあんまりだというか、しかし面白かったけど。
対してタイガー道場等に登場する、つくりものじさんが描かれた正座セイバーはしょぼくれ具合に味があります。
精神の解体清掃 せいしんのかいたいせいそう
自己催眠の術の一種。「解体清掃」には「フィールドストリッピング」とルビが振られる。
自己催眠によって意識を解体、ストレスを識域もろとも消し飛ばすという荒療治。散り散りになった意識は約二時間程度で自然再生し、生まれ変わったかのような気分で目を覚ます事になる。その短時間の間に七十時間分の不眠によって蓄積した疲労をも解消してしまう。
ただしこの術を用いての休眠中は、肉体が完全に無防備な状態となってしまう為に相応の注意が必要である模様。
また、さほど高度な術ではないが、一時的にとはいえ自らの人格を無意味な断片と成す行為への抵抗感から好んで使用する者は滅多にいない。しかし自身を一個の機械装置と認識し、効率を重視していた切嗣にとってはベストな手段であり、頻繁に使用していた。
現代社会においては上記のマイナス要因を知った上でなお欲しがる人が多そうな術だな、と思った。
聖典 せいてん
限られた代行者が所有するという強力な武装。サーヴァントにも対抗し得るらしい。
書物がなんで武装なのよ、やたら分厚くて鈍器として使用できるのか、とかなんとか疑問に思われるかもしれませんが、概念武装なのでそういう風に使うわけじゃありません。
具体的にどんな物であるかは月姫参照。……といっても所有者の趣味でかなーり外観がカスタマイズされちゃってるので一般的な聖典の例として参考になるかどうか微妙ですが。
聖堂教会 せいどうきょうかい
教会の中でも異端狩りが特化して巨大な部門となった物。
彼等からすれば魔術師も異端なので、魔術協会とは仲が悪い。しかし彼等にとって最大の敵は吸血種である為、表面上は不可侵を保ち、時として協力し合う間柄でもある。とはいえ水面下では記録に残さない事を前提に、現在も殺し合いを続けている。ただ特に彼等の教義に反しているわけではないので、根源への渇望には関知しない。
代行者、騎士団、そして埋葬機関と強大な戦力を保有し、吸血種をはじめ人から外れた者達にとっての天敵として存在する。
ちなみに冬木の聖杯が“神の御子の”聖遺物ではない事の裏はとうにとっている。魔術協会との休戦協定を反故にしてでもこの聖杯を奪取せんと動く事なく、監督役に甘んじているのはその為。
とはいえ能力が能力なだけあって、これを手に入れた者次第では災厄をもたらす事にもなりかねないので捨て置く事も出来ない。かといって異端として魔術師達を排除せんとすれば、彼らの執着を考えれば大事となるのは必定であり、犠牲が大きすぎる。
よって第四次聖杯戦争においては遠坂時臣を秘密裏に支援していた。純粋に根源への到達を目指す彼こそが、教会側の視点から言えば冬木の聖杯を手に入れるのに最も望ましい人物であったが故である。
生徒会室 せいとかいしつ
士郎が安心して弁当を食べる事ができる場所。彼の弁当は教室では真っ先に標的にされるが故。ある意味弁当を守る結界か?
ここで弁当の肉分が圧倒的に不足している一成とおかずのトレードをしたりしている。
セイバーの服 せいばーのふく
随分前に幼少時の凛の絵から彼女のおさがりなのではないか、という予想をどこかで書いたと思いますがどうやらその通りで、元々は凛が誕生日毎に言峰から贈られていた服。よって件の絵はさりげに伏線だったっぽい。
セイバーは霊体化出来ないので普段は人目につかないようこれを着ている。凛曰く地味なデザインなのだが、セイバーは士郎が似合うと言ってくれたからと気に入っている。
急いで武装すると破れてしまうので、凛に代わりを持ってきてもらう場面がある。なんでも三着目だそうで、しかも同じデザイン。こ……言峰……。
なお当然の事ながら霊体化出来ないのは第四次聖杯戦争時も同じ事。当時もその時代に見合った服装をしていたわけだが……見た目はアイリスフィールが自分の格好との釣り合いを考慮し、事前にセイバーの体格を採寸して用意した濃紺のドレスシャツにネクタイ、フレンチ・コンチネンタル風のダークスーツという取り揃えであった。
結果は絶世の美少年と気品あふれる銀髪の美しい女性のふたり組という、銀幕の中でしかありえない幻影をカタチあるものとする事となり、当人達にとっては想定外の理由で視線を集める事となったのであった。
……一方でこの件は彼女達の与り知らぬ所でウェイバーにとっての余計な心労のひとつを生み出すキッカケとなり、結果として彼にどうしようもない理由で恨まれる事となるのであった。
セイバーの鎧 せいばーのよろい
セイバーが戦闘時に身に付けている鎧。彼女の魔力で編まれている。故に、戦闘時以外は魔力の消耗を抑える為装備していない。
彼女は魔力の多くを守りの為に固定しており、サーヴァント以外にこの鎧による守りを突破できる神秘は魔法か神域に達した幻想種のみ。実質肉体の一部のような物であり、実はこの鎧の修復に要する魔力の方がセイバー自身の傷の治療に要するそれよりも大きい。
この鎧に要していた魔力を攻撃に転化させる事も可能で、セイバールートラストの対ギルガメッシュ戦や、第四次聖杯戦争時の対ディルムッド戦で行っている。後者の詳細は「魔力放出(まりょくほうしゅつ)」参照。脱いでもすごいのである。
また応用編として同聖杯戦争で限界使用によってV-MAXが崩壊の兆しを見せ始めた際、戦場で愛馬を護る馬鎧のイメージで車体の内で応力が集中する箇所を包み込むように具現化、補強する事によって崩壊を回避し、その怪物的な馬力を十全に発揮させる事に成功した。
サーヴァントとして得た騎乗スキルに起因する、車体との一体感あってこその離れ業であったわけなのだが……もしかして実績から受けるインパクトだけ比較したら、脱いでもすごいっていうより脱いだ方がすごい、のような気がしないでもない。
本気のギルガメッシュが脱いでる理由も同様である、のかどうかは定かではない。
聖杯 せいはい
神の血を受けた杯。手に入れた者のあらゆる願いを叶えるという願望機であり、最高位の聖遺物。しかし真実の聖杯を手にした者はおらず、伝説の域を出ないとされている。
冬木の聖杯とて贋作なのだが、オリジナルでなくともふさわしい能力さえ有していればそれは聖杯と称されるが故に、協会・教会両組織にとって捨て置けない存在である。
尤も願望機としての機能はいわば付随的な物であり、本来は外界に出る為の門を開くシステムである。
マスターの選択や英霊の召喚等をはじめとする聖杯戦争のシステムその物を司る「大聖杯」と、敗れたサーヴァントの魂を内側に留め、外に出る為の儀式の際に大聖杯の炉心として機能する「(小)聖杯」のふたつがある。
後者は毎回アインツベルンが用意している。器として使える物であるならば別にお鍋でも人間でも構わないとか。人間の場合、取り込んだ英霊の魂に押されて人間としての機能が阻害されてしまう。イリヤはその際自らの意思で機能の一部をカットできるように作られている。
ちなみに聖杯に人格が与えられた場合、魔力を持つのならば生まれながら「願いを叶える」という魔術特性を有する存在となる。アインツベルンの聖杯はまさにこの例であり、生命活動が聖杯の機能と直結しているが故に魔力を放出するだけで魔術めいた奇跡を可能とする。
ホロゥで魔力そのものが魔術的特性を有する例としてこの単語が登場した。
ちなみに教会側によると冬木の聖杯は「極東の地に観測された第七百二十六聖杯」だとの事。
聖杯戦争 せいはいせんそう
およそ二百年前から冬木市で繰り返されている大儀式。あらゆる願いを叶えるという聖杯を手に入れる為に、聖杯に選ばれた七組のマスターとサーヴァントがその技を競い合い、他の六組を排除しなければならない殺し合い。
争いに勝つ為にはマスターかサーヴァントを倒すか、マスターの令呪を無効化して強制的にマスターとしての資格を失わせるか。なお、サーヴァントを失ったマスターとマスターを失ったサーヴァントが契約して再び参戦する事も可能。
一応儀式は魔術協会と教会が取り仕切っており、形式上の監督役(兼監視役)は派遣されていて、今回は言峰がその役を負っている。
具体的には儀式を円滑に進められるよう予備の魔術師を用意したり、戦闘によって引き起こされた事件を隠蔽したり、サーヴァントを失ったマスターを保護したりする。
ただしあくまで形式上の物なので、マスター達に彼に従う義務はない。
以上が聖杯戦争の表向きのカタチ。実は冬木の聖杯戦争のシステムを作り上げた御三家の本来の目的は、サーヴァントとして召喚した英霊の魂が座に戻る際に生じる孔を固定してそこから外へ出る事なので、本当は殺し合いなどする必要は無い。ただその本来の目的を隠した上でマスターを呼び寄せる為の宣伝として上記のような表向きの聖杯戦争がある。
なお、期間中サーヴァント達はお互いを敵と認識。「サーヴァントを倒さなければいけない」という衝動が発生する。だが、軽い高揚感を得る程度であって絶対に逆らえないというほどのレベルではないようだ。
ちなみに「聖杯戦争」と呼ばれる物は冬木市だけで行われているわけではなく、広義には聖杯と思われる何かが発見された際、それが本物であるか否かを確認する為に手に入れようとする競争行為全てを指す。
Fate発売前の情報誌でのインタビュー記事によれば、例えば聖杯とされているモノが出品された競売なども聖杯戦争とされるとの事。が、これまでに行われてきた「聖杯戦争」は数あれど、その聖杯を教会が本物であると認めたケースは未だに存在していないらしい。
なお、英霊を使い魔とするサーヴァントシステムは冬木市の聖杯戦争だけのものである。
Fateでは第一回〜第五回と数えていたが、ホロゥでは第一次〜第五次という表現が用いられている。
西洋の達人 せいようのたつじん
日本妖怪にすらありえない、昼は二人前、夜は三人前いける人。
士郎はその事実を秘匿していたが、タイムラグ皆無で真っ先に連想したあたり食費のやりくりで苦労してそうだな……。
整理整頓 せいりせいとん
アーチャーが得意な事。まだまだ彼には及ばないかもしれないが、今の士郎もかなりのものなのだろうと思う。
凛は上手いのか下手なのかイマイチよくわからなかった。例えば遠坂邸がアーチャーから見ても整理整頓が行き届いているかと思いきや、宝箱から必要な物をなかなか掘り当てられず緊急時のドラえもんよろしく必要のない物をぼこぼこと掘り出したりするからである。
……外見だけ綺麗に片付ける事自体は完璧なのだがそのうっかり属性をいかんなく発揮し、何を何処にしまったか忘れてしまっているという事なんだろうか??
上記は推測に過ぎませんがしかし、ホロゥにて士郎曰く凛は片づけが下手。士郎のお墨付きが付いたのだから確定でしょう。しかしそれなら何故普段遠坂邸はそれなりに片付いているのだろう……。
ライダーは桜曰く掃除が得意。それを聞いた士郎の分析では力持ちである事を意味しているのではとの事だが、遠坂邸の掃除をする場面を見る限り多分正解。
石化の魔眼 せきかのまがん
キュベレイ。神域の力によって封じられた神の呪い。神代の魔獣・聖霊しか持ち得なかったとされる魔の瞳。
他者の運命に介入する強力な魔眼は協会においてノウブルカラー(特例)とされるが、その中でも最高位の物。ライダーの眼はこれ。
効果は名前の通りで、石化の魔術でさえ使える魔術師は少ないというのに視線だけでそれを成し得る規格外の能力。故に現代の魔術師にこの魔眼を持つ者は存在しない。
対象の魔力がCランク以下である場合は無条件で、Bでも条件次第で石化。Aランクの場合は石化させる事は出来ないが、重圧をかける事によって全能力をワンランク下げる事が出来る。
肉眼であろうと心眼であろうとこの魔眼を開放している状態にある者を見るだけで呪いが成立する。故に目を閉じた所で意味はない。
厳密には魔眼というよりは邪眼というべき物で、ライダー自身が魔力をセーブしても特定の人物を対象外にするのは難しい。とはいえ既にどのような魔眼であるかを知っている相手にはある程度効果は弱まる。それでもその相手が気を抜いていたら効果は上がってしまう。
石化が開始してしまうとライダー自身が目を閉じたところで石化した箇所は治らない。初期の段階であれば人体に備わった魔術抵抗によっていずれ解けるが、心臓まで侵されてしまうと危険。
なお、Fateにおいてもホロゥにおいても足下からだんだんと石化していたので、そういうものである可能性が高い。
ちなみに下半身だけ固まった状態だと腰を下ろしているような感覚でわりと楽ちんであるようだ。そういやドラえもんでも似たような事をやってたような。
他に石化の魔眼が存在したとして、そちらの見た目もライダーと同じであるのかどうかは不明。少なくともライダーの眼は灰色。
士郎曰く、水晶細工ともとれる、眼球というには異質すぎる外観。角膜は光を宿さず、瞳孔は四角く、虹彩は凝固し、網膜の細胞は尽くエーテルで出来ているらしい。
「切断」と「結合」 「せつだん」と「けつごう」
衛宮切嗣が持って生まれた奇異な起源。大別は「火」と「土」の二重属性、詳細は「切断」と「結合」の複合属性、だとか。
切嗣の名はここに由来するわけだが、これは「破壊と再生」を意味するものではない。切断してから結び合わせた糸に結び目が出来てその部分の太さが変わるように、「切って嗣ぐ」行為には対象に不可逆の変質をもたらす。
具体的にどのような形でこの起源の影響が出るのかというと、例えば手先の作業においては手早くはあるが杜撰。何かを修理する際、対象の構造が単純であればたちどころに直してしまうが、対象が精密機械となると、それが元の機能を取り戻す為には僅かな構造の変質すら受け入れないモノであるが故に、手を加えるほどに壊れていく。
故にこの起源を具現化する「起源弾」が生物の肉体に命中した場合、その部分は傷は開かず出血もなく、壊死した古傷のようになる。これは表層は癒着し、内側の神経・毛細血管は元通りには再生しないが故である。
魔術師の魔術回路を致命的なまでに破壊してしまう理由は、後者や先の精密機械の例を考えればわかりやすいだろう。加えて起源弾による変質は魔力が循環している最中に発生するのだから、電気回路でいうのならば電流が流れている際に回路の構造を強制的に変更させるに等しい。結果魔術回路に電気回路でいう所の「ショート」にあたる現象が発生するわけである。
戦闘続行 せんとうぞっこう
【ランク:サーヴァント】
A :ランサー(クーフーリン)
:バーサーカー(ヘラクレス)
名称通り戦闘を続行する為の能力。ただし、ランサーは「往生際が悪い」と、バーサーカーは「生還能力」と形容されている。理由は違うが、結果だけ見れば同じ能力であるという事なのであろうか? 詳細は不明。
なおこの二人はともにランクAで、このレベルともなると決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負った状態でも戦闘の続行を可能とするようである。
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