Fate辞典-カ

「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」の用語辞典です。

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があー があー

 主に凛、次いでセイバーあたりが発する擬音。猛獣が威嚇しているようなもの。でもかわいい。



概念武装 がいねんぶそう

 決められた事柄を実行するという固定化された魔術品。物理的な衝撃ではなく概念、つまり魂魄の重みによって対象に打撃を与えるという物。
 しかし武装というだけあって武器に限られるわけではない。例えばアーチャーの外套も一級品の概念武装である。ちなみにバーサーカーの宝具も概念武装に近いらしい。



カウンターガーディアン かうんたーがーでぃあん

 「抑止の守護者(よくしのしゅごしゃ)」参照。



 かがみ

 ライダーが苦手にしている物。といっても鏡がライダーに石化の魔眼の効果を跳ね返すというわけではない。TYPE-MOON世界のペルセウスは、鏡の盾に映った風景を頼りする事によって絶対にゴルゴンと目を合わせないという戦法をとったという設定である。
 ライダーがこれを苦手とするのは鏡の盾に起因するのではなく、実際にはキビシスの結界返しによって暗黒神殿がかつての自分を写す鏡となり、それが変わり果てた彼女にとっては二度と会うことのかなわぬ人達との思い出をよみがえらせ、その絶望と喜びから身動きが取れなくなった為にペルセウスに対する最大の隙を作ったという出来事が原因である。
 結果、彼女にとって「自分の姿を見る事」はトラウマとなった。見てもダメージは無いのだが、精神的によろしくないという事である。
 加えてライダーにしてみればペルセウスは個人的に気に入らない人間であり、しかも戦いに敗れた後に自身の首をいいように使われた事が腹立たしい為、関連して鏡を見たら割りたくなるとか。

 しかし理由を知って納得がいっても、やはりあれだけの美人が鏡を見ると割りたくなるなどという構図は、言葉にしてみるとなんとも奇妙な感じがするものである。



鏡の盾 かがみのたて

 ペルセウスがゴルゴン退治の際に使用していた宝具のひとつ。
 女神アテナより送られた青銅の盾で、鏡のように磨き上げられており、周囲の情報を鏡面に映し出す。また、探知機となってその場に存在するモノの心音を伝える。ペルセウスはこの盾から得られる情報を頼りにゴルゴンと戦った。



学食 がくしょく

 穂群原学園の学食。大雑把な味付け故に女子には受けが良くない。
 例えばB定(コロッケ定食)は何を食べても肉の味。野菜ですらも肉の味。ミックス定食のエビフライも肉の味。とにかく肉。ひたすら肉。際限無く肉。無限の製肉? この事がお得なのかどうかというどうでもよさげな議論が生徒達の間で展開されたりもする。
 埼玉君(多分)の「なに食べても肉の味しかしねえ」は名言だと思うのだがどうか。「肉の味」という言い回しをお笑い次元へとこう、力技でぶん投げたメニューであるような気がする。
 セイバーは勿論の事、弁当の肉分が不足しているという一成の感想も聞いてみたいところである。どうかファンディスクで実現すれ。
 ↑などとホロゥ発売前に書いたわけですが、残念ながらこの個人的な願いはかないませんでした。



影の国 かげのくに

 ランサーの師匠である女戦士スカサハの領地で魔境ともいえる場所。幽世よりの領地で、領主である彼女はそこで亡霊たちを窘める門番となっていた。亡霊の中には神様じみたモノもいたという。
 ランサーことクーフーリンがここへ辿り着いてスカサハの下へ弟子入りしたのは彼が十六歳くらいだった頃。他にも多くの戦士が弟子入りをしていたらしい。生き急いでいたクーフーリンであったが、良い師匠と競争相手に恵まれた環境が心地よく、長く滞在していたという。後にクーフーリンとアイフェの息子コンラもここを訪れ、弟子入りしたようである。

 しかしスカサハは数え切れないほどの人と神と亡霊とを切り伏せてきた人物であり、あまりにも人間の範疇を逸脱し、神に近付き過ぎてしまったが故に自ら死ぬ事もできなくなり、結果領地であるこの影の国も現世から切り離される事となる。
 その行く先は現世でも幽世でもない場所であり、栄転でもあり追放でもあったようだ。



形なき島 かたちなきしま

 神々の座を追われたモノ達の流刑地のひとつで、ゴルゴン三姉妹が暮らしていた孤島。
 彼女らが住んでいた神殿はかつては美しかった。しかし間断なく挑んでくる英雄達を屠る事を繰り返した結果、メドゥーサが歪んで怪物と成り果てた頃にはその頃の面影は残っておらず、海鳥ですら近付かぬ地上に隆起した冥府にして比類なき人外魔境と化していた。
 もう少し具体的に言うなら、ペルセウスが神殿に乗り込んだ際の描写、そして後にこの島を鮮血神殿が覆っていると述べられている事から、ブラッドフォートが常時発動しているような状態なのではなかろうか。
 それは彼が自分はとうに死に、冥界に落ちたのではと錯覚させられ、栄光への憧れは消え去り、生還への最善を尽くす事のみに思考を切り替えさせるほどの惨状であった。



 かみ

 女性の髪は魔術的な力の象徴であり、強い魔力を帯びている。また、無用心に奪われれば呪詛の依り代として使用される危険性が生じる。



神威の車輪 かむいのしゃりん

 ランク:不明
 種別:対軍宝具
 レンジ:不明
 最大捕捉:不明


 ゴルディアス・ホイール。古風な二頭立ての戦車で、イスカンダルのライダーたる所以とも言える宝具。
 元はゴルディアス王がゼウス神に捧げた供物で、イスカンダルはその轅の綱を断って手に入れた。この宝具を呼び出す際も同様の手順をとり、腰の剣を以って綱ではなく空間を断つ。その断たれた空間の裂け目からこの戦車は現れる。

 その戦闘能力は近代兵器でいうなら戦略爆撃機に匹敵し、小一時間ほどで新都を焦土にしてしまえるだろうとウェイバーは推測している。
 現代の戦車ではなく爆撃機に例えたのは言いえて妙ではないかと思う。何故ならこの戦車が屈強で美しい牡牛(神牛とも。イスカンダル曰く、「ゼウスの仔ら」)に牽かれて駆ける範囲は、大地のみならず空にまで及ぶからである。
 牡牛の蹄と車輪が虚空を蹴れば、その都度アーサー王やディルムッドの渾身の一撃に匹敵するであろう魔力とともに紫電を迸らせ、雷鳴が響き渡る。その様子は大地ではなく稲妻を蹴って駆けるかのようであるらしい。
 それほどの雷気を纏い、かつ牡牛に縁があるといえばオリュンポスの至高神だとの事だが、流石はそのゼウスに捧げられた供物だっただけはあるというべきだろうか。

 ちなみに戦車自体も壮麗に飾られているようだ。御者台は防護力場に覆われており、ジル・ド・レェの怪魔の血飛沫を寄せ付けなかった。



カリバーン かりばーん

 「勝利すべき黄金の剣(しょうりすべきおうごんのけん)」参照。



カレンの服 かれんのふく

 法衣じゃない方。スカートはき忘れてるとそれはもう話題になった方。作中でもしっかりその点はツッコミ入っていた。
 カレンが自分で祭儀衣の中から選んで手を加えた物で、悪魔祓いの際に着る戦闘服。あのデザインは職務の内容上守りよりも運動性を求められるが故の結果であり、また男性を誘惑する為のものでもある。
 なんらかの理由があってそういうデザインになっていたのかはたまたカレンの趣味なのか……と思っていたら剛球ど真ん中な回答なのであった。
 下は決してはき忘れたわけではないそうな。カレンにしてみれば、はき忘れる事と意図的に男性を惹きつける服を着る事は違うらしい。その理屈はわかる。わかるんだけど……。



ガンド がんど

 北欧のルーン魔術に含まれる物で、食らったら風邪をひく。……という書き方をするとなんか変ですが間違っちゃいない。と思う。
 人差し指で指差すことによって相手の身体活動を低下させて体調を崩させるという間接的な呪いで、対象を視界におさめて狙い撃つ為「ガンド撃ち」とも呼ばれる。
 本来物理的な破壊力を伴う物ではないのだが、凛の場合魔力の密度が高すぎるが故に弾丸並の威力を持つ。連射した場合はまさしく機銃掃射さながらというやつである。
 ちなみに人を指差す行為が失礼とされるのはこのガンドに由来するのだとか。