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時間操作 じかんそうさ
特定の領域を外界の“時間の流れ”から切り離して操るというもの。固有結界の一種。この魔術の探求を行って来た魔術師の家系として、衛宮家(士郎の家という意味ではない)が存在する。
大魔術として区分されるが魔法の域にあるものではない。それも因果の逆転・過去への干渉といった“時間の改竄”に比較すれば過去化の停滞・未来化の加速といった“時間の調整”は、前者ほど困難な物ではない。
時間の調整を行うと必然的に外界と内界との時間流に誤差が生じる為、両者を隔てる結界が解け次第操作された側を元の時間流に合わせようと世界からの修正が働く。
魔法の域ではないとはいえあくまで大魔術であるが故に、消耗する魔力、準備や儀式の煩雑さ等はそれに見合ったレベルであり、戦闘には向かない。故にこの問題を解決せんと切嗣が編み出した我流魔術が「固有時制御」である。
自己封印・暗黒神殿 じこふういん・あんこくしんでん
ブレーカー・ゴルゴーン。形なき島を覆う鮮血神殿と対になる、世界を封じる大結界。
捕らえた者の意識をゴルゴンの心に封じ込め、歓喜と禁忌が入り交じった悪夢を見せ、同時に外界における能力発露を封じる。
石化の魔眼のように目を合わせなければ逃れられるものではなく、対象に魔力を浴びせるだけで効果を発揮する。
鏡に対して放つ事によって自身の魔眼の効果を減衰させる事も可能。ホロゥでライダーがそれを行った時は一時的にではあるが視力まで落ちてしまった。しかし魔眼の効果と視力、それぞれへの抑制が連動していたわけではないようで、視力回復後も魔眼の効果への抑制は継続していた。
死者の蘇生 ししゃのそせい
魔法使いの業とされるもののひとつ。時間旅行、並行世界の運営、無の否定、いずれかの魔法がからむとされる。
ただし、これを成せるのは生者のみ。死者は死者として生を得たからといって別の死者をよみがえらせる事はできない。
実践派の法術師 じっせんはのほうじゅつし
読経や信心、祈願以外によって霊を成仏させる者達。
覚者ともなると神仏の力だけで事を成すそうだが、そのレベルに至らない僧侶は一般的な魔術師同様自身の力を上乗せして術となす。
日本にはこういった者達が形成した組織が存在し、魔術協会とは相容れない。なお推測だが、この組織は月姫における退魔組織とほぼ同一なのではないかと思う。ただしFate本編では霊を成仏させるとは述べられていたが魔を退けるという言い方はされていなかったので断言は出来ないかもしれない。
ちなみに柳洞寺にはこういった人達は存在しないのだが、何故か法術を以って形成された強力な結界が張られている。現在はともかく過去には存在していたという事なのだろうか? 結局その理由に関しては本編中語られる事はなかった。
ところで実践派じゃない法術師ってどんなんだろう。個人的にはTYPE-MOON世界において法術師と呼ばれる人達は皆上記のような人達だと思ってたんですが。
自転車 じてんしゃ
衛宮邸にある自転車。全部で三台ある。
一号は士郎の愛機で、一番手が入ったお気に入り。「愛機」に振られたルビから察するにビアンキ製? セイバールートで柳洞寺の前に置きっぱなしにした為、後に一成が見舞いがてら届けに来たのはこれ。
フラットハンドルのクロスバイクで、高速走行可能な駆動系を有している為、ライダーが隙あらば乗ろうと狙っており、実際乗り去るのに成功した事もある。
士郎は衛宮家におけるパワーバランスを考えた上で、自身の立ち位置を保守する為もあってそうそうライダーに貸し出すような事はないので、ライダーはその事を不満に思っている。
なお、その士郎にあそこまで完璧に乗りこなされたら文句を言いづらいと思わしめるほどの運転技術は流石ライダーというべきか。
二号は買い物用で前籠の付いた典型的なママチャリ。ライダーが主に使用している。
全力で踏むと壊れるのでエネルギーの法則が云々と本人は主張しているが、それは単に一般人が使用する物を超人の物差しではかったが故に生じる認識のズレだと思う。そういやメンテナンスフリー……のわりには消耗が激しいような気がしないでもなく。
ともかくそんなこんなでスピード大好きライダーさんのお気には召さない。
三号に関する情報は結局ホロゥでも明らかにされず。
しかしなんで三台も持ってるんだろう。これも本来捨てる筈だった物を修理したら使えるようになったからと取っておいた結果、なんだろうか?
死徒 しと
吸血鬼の一種。初めから吸血鬼である真祖と違い、人間から吸血鬼になったモノを指す。不老不死に近く、吸血衝動を持ち、血を吸った相手もまた吸血鬼になったり、ならなかったり。詳細は月姫参照。ライダーは吸血種ではあるが、真祖でも死徒でもない。
死徒といってもピンキリだが、大概戦闘能力が高い怪物達。特に二十七祖とよばれる連中の多くは平均的なサーヴァントとガチで闘えるときのこさん談。
なお、第四次聖杯戦争で切嗣と殺しあった際の言峰の戦闘能力は、単身で死徒(どの位のレベルの死徒を指しているのかは不明だが)に匹敵するのではないかと記述されている。
聖堂教会の敵だったり、遠坂の大師父であるゼルレッチが二十七祖の四位でもあったりするが、基本的にFateという作品とはあまり関りのない存在である。しかし、魔術師にとっては少なからず縁のある存在と言えなくもないようだ。
例えば衛宮矩賢は長い時間を要する探求の為に寿命の束縛から逃れんと、アリマゴ島にて密かに死徒の研究を行っていた。
矩賢と少し似た例として「月姫」にて、自身の目的の為には人間の体では限界があった為にやむを得ず死徒となった、というミハイル・ロア・バルダムヨォンのケースが語られている。
また、これも「月姫」に関る事柄だが、魔術師が魔術の探求の果てに死徒と化すケースも存在する。Fate/Zeroにおいては切嗣とナタリアのターゲットであった「魔蜂使い」と呼ばれる魔術師オッド・ボルザークが、限定的に死徒化した例として存在する。
なお切嗣の場合は上記の例からもわかるように、アリマゴ島での事件は少年時代の彼に大きな影響を与えているし、その後の彼もオッド・ボルザークの件からもわかるように、職業柄関わりが無くもなかったようである。よって少なからず因縁のある存在と言えるかもしれない。
赤原猟犬 しゃくげんりょうけん(?)
※「赤原猟犬」の正しい読み方は不明なので、取り敢えずこの読み方で登録
フルンディング。アーチャーがセンタービルから大橋へ向けて矢として放っていた宝具。
全体が真っ黒で、幾つかの刃が細い芯に螺旋を描いて巻きつき、そのままやや外側に反り出したような外観。刺さったら抜け難そうである。
剣として使用した場合の機能は不明だが、矢として放たれた場合は例え弾かれようと射手が健在かつ狙い続ける限り標的を襲い続ける、赤光を纏った魔弾と化す。しかし、すれ違ったセイバーを即座に百八十度方向転換して追跡するほどの機能は作中の描写からは確認できなかった。
「一度放たれた矢の標的は変えられない」という絶対の原則を覆し射出後に軌道変更、当初の標的たる士郎のみならず橋から飛び出したセイバーへの迎撃をも同時に行う事を実現している。ただしこれまた作中の描写からは、アーチャー自身のスキルなのかこの宝具の機能なのかその両方なのかは判断しづらいかもしれない。
なお、セイバーですら地上で満足に弾き返す事が出来るのは、魔力を込めるのにかける時間が三十秒以内であった場合。
アーチャーが渾身の魔力を込めて(四十秒?)放った場合、センタービルより大橋の欄干を揺るがす強風をともない標的たる士郎に着弾するまで僅か一秒ほど。その平均速度は推定でおよそマッハ10。
背景のセンタービルからキラリと赤い光が放たれるのが見えるさり気ない演出、そして着弾時の苛烈な演出とのギャップは個人的にお気に入りである。
ジャプニカ暗殺帳 じゃぷにかあんさつちょう
あいんつべるん発行のよいこのめっさつしりーず、ジャプニカ暗殺帳「ふくしゅう」。タイガー道場8で見られる。
表紙には様々な暗殺手段が愛嬌のある絵で描かれている。ふくしゅうは復習じゃなくて復讐なのだろうかやはり。いちにちさんさつのさんさつは三冊じゃなくて三殺なのかそうなのか。
名前欄には人リX……じゃなくてイリヤと書いてある。中身は士郎を殺した回数リストらしく、意外にもイリヤは最下位で、立ち回りが優雅だからと「いい子で賞」など貰っていたりするらしい。
そうか。だから「しろうにやさしい」マークが付いているのか。なんだそりゃ。
十二の試練 じゅうにのしれん
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:―
最大効果:1人
ゴッドハンド。バーサーカー(ヘラクレス)の宝具。
十二の難行を乗り越えた褒美として、神の祝福(呪い)によって得た不死性。自身の肉体が屈強な鎧と化したもの。いわば肉体そのものが彼の宝具なのである。
常備使用タイプである為、これに対してフラガラックは即座に反応する。
効果は以下の三つ。
・Bランク以下の攻撃を全て無効化
耐えているのであったのならば同じ箇所に攻撃を加え続ければいずれダメージを与えるに至るだろうが、あくまで無効化であるが故にそういった戦法は効果が無い。そのおかげでバーサーカー(ヘラクレス)が傷を負う事など希で、神話の時代に偉業をなしえた後の彼に傷を負わせた者はいないという。
また、セイバー曰く概念武装に近い性質を持ち、物理的な法則外の“理(ことわり)”によってバーサーカーを守るもの。例え世界を滅ぼせる宝具であろうとランクがAに届いていなければキャンセルしてしまうという。
同様に、筋力に置き換えるとA〜A+に相当するCランク宝具といえど、その宝具自体のランクがB以下であるのならばゴッドハンドの前に無効化されるのである。
・自動蘇生
蘇生魔術の重ねがけ。自動なので万一死んじゃっても安心。尤も蘇生魔術を自分が死んでから自分にかけるなんて不可能なんでそもそも自動じゃないと意味がないと思いますが。
十一回分のストックがある為、バーサーカーは十二回殺されない限り死なない。しかしどうやら必ずしも一撃=一回というわけではないらしく、詳細な原理は不明だがカリバーンの例では一撃で七回バーサーカーを殺している。
蘇生に要する時間は傷の具合によって変わるのかどうか不明だが、少なくともフラガラックによって心臓を撃ち抜かれてから蘇生するまでには十秒とかかっていない。凛の宝石によって頭を吹っ飛ばされた時も、そう長い時間を経たかのような描写は存在しない。
・既知のダメージに対する耐性付加
一度受けたダメージを学習し、その克服の為に新しい耐性を肉体に付加する。故にバーサーカーには同じ攻撃は二度通じない。
なお、サイドマテリアルの用語辞典にてきのこさんは格闘ゲームでいうならスーパーコンボ以外の攻撃は全てスーパーアーマー+ノーダメージと例えている。それゲームになってねぇっ。しかしバーサーカーの出鱈目さ加減がよく伝わってくる例えだと思うのであった。
また、バーサーカーの体の色・肘の変形なんかもこの宝具によるものなのだろうかというような事も書かれていたが、疑問形だったのでその通りなのか冗談なのかは不明。
十年前の火災 じゅうねんまえのかさい
今の新都で、士郎が家族を失うキッカケとなった火災。死傷者五百名、焼け落ちた建物は百三十四棟。
原因は第四回聖杯戦争の際に言峰が切嗣の足止めを聖杯に望んだ結果、既にアンリマユによって中身を汚染されていた聖杯がああいったカタチで望みを叶えた事である。表向きには未だ原因不明とされている。
守護者 しゅごしゃ
「抑止の守護者(よくしのしゅごしゃ)」参照。
商店街 しょうてんがい
「マウント深山商店街(まうんとみやましょうてんがい)」参照。
勝利すべき黄金の剣 しょうりすべきおうごんのけん
カリバーン。セイバールートにて絶体絶命の状況において士郎が投影した黄金の剣。
アーサー王の象徴たる聖剣で、魔術師マーリンの導きにより選定の岩から引き抜かれた物。以来セイバーは歳をとっていない。
彼女にとってはこちらの聖剣の方に馴染みが深いようだが、既に永遠に失われたものとなっている。伝説ではアーサー王が騎士道に反する戦いをした時に折れたという。
外観はエクスカリバーと似ている。だが、こちらの方が権力の象徴として王が所有するのによりふさわしいものとなっている。しかしその美しさの代償として武器としては及ばない。
似ているとはいえエクスカリバーとは別の物なので宝具としての特質は多少異なるようだが、少なくとも士郎の感覚ではこちらも「似ている」といえる範疇だったようだ。
彼が投影した物には彼の何百倍という魔力が蓄えられていたらしく、その威力はセイバーと共に剣をとった際にバーサーカーを一撃で七度殺したほど。先の「武器としては及ばない」は、あくまで比較対象が「最強の聖剣」たるエクスカリバーであった場合の話だという事であろう。
ランクは不明だが、そのバーサーカーのゴッドハンドが攻撃を無効化出来ていなかった事から、少なくともAランク以上なのであろうと推定。
食事 しょくじ
Fateにおいてやけに描写に気合の入っているもの。そしてセイバーの趣味。
戦闘において弱点らしい弱点のないセイバーだが、これは食事においても同じで好き嫌いはない。特にダイスキなのはきっと士郎が作ったごはんに違いない。ただし、少しでも手を抜くとご機嫌を損ねてしまう。
単純に食べる量だけ比べたら藤ねえの方が上なんだろうけど、何故かセイバーが一番の食いしん坊に思えてならない。ていうか士郎の見立てでは本気を出せば量でも藤ねえに匹敵するかもしれないらしい。
ちなみに桜もこっそりおにぎりを作って食べてたり。なんか、よく食べるヒロインが多いです。
触媒 しょくばい
召喚するサーヴァント(英霊)に縁のある品。これを用意して儀式を行う事によって目当てのサーヴァントを召喚する事が出来る。触媒が判明しているサーヴァントに関しては以下の通り。
【第三次聖杯戦争】
アヴェンジャー/アインツベルンが手にした古い教典、異国の伝承
イリヤの説明より。これは教典そのもの、というよりはそこに記された伝承が触媒になったか、それともその伝承が記された古い教典であるから触媒になりえたのか。詳細は良くわかりません。
【第四次聖杯戦争】
セイバー/アインツベルンがコーンウォールから発掘したエクスカリバーの鞘
ライダー/エルメロイがマケドニアより取り寄せた、イスカンダルの肩を飾っていたマントの切れ端
アーチャー/この世で初めて脱皮した蛇の抜け殻の化石
ライダー(イスカンダル)の触媒たる聖遺物は、管財課の手違いによりウェイバーの手に渡る。そして彼はこれをちょっぱって聖杯戦争に参加する事となる。
【第五次聖杯戦争】
セイバー/士郎の体内にあったエクスカリバーの鞘
バーサーカー/アインツベルンが用意した神殿の礎である岩の剣
ランサー/フラガの家に伝えられていたルーン石のピアス
触媒が存在しない場合、逆に召喚者に縁の品を持っている英霊が召喚される事もある。アーチャー(エミヤ)はこの特殊な例。
また、サーヴァントは元々マスターに近い存在が召喚される傾向にある。触媒が召喚を成す為には弱い物であった場合ともなれば尚の事。
召喚にあたって触媒が用意されていたかどうかは不明だが、ライダー(メドゥーサ)は桜の「いずれ怪物になる運命を持つ」「被害者のまま加害者となる」という共通点故に召喚に応じた。
食器ブレイカー しょっきぶれいかー
ライダーは不器用だからではなく、力の入れ加減をつかめずに破壊してしまうらしく、セイバーとはまた違ったタイプの食器ブレイカー、と士郎が述べている。
とするとセイバーはそのまんま不器用だから、という事になるのだろうか? どんな理由にせよ食費のみならず食器代までかかるだなんて……っ。
私立穂群原学園 しりつほむらばらがくえん(?)
メインキャラ達が通っている学校の名。高校ではなく学園なのは大人の事情。
衛宮邸や遠坂邸からは歩いて三十分程度の距離。
理事長は弓道を優遇しているらしく、かなり立派な弓道場が設けられている。市内に存在する射場がここだけである事もあって、休日には部員以外にも近郊の弓道家が利用しにくる事がある。ちなみに美綴と凛がよく一緒にお茶を飲んでたりする場所でもある。
プールは五十メートル八レーン。プール開き前の清掃は水泳部の仕事だが、士郎は毎年付き合っている。
音楽室や美術室は別棟にある。
四階建てで、屋上への立ち入り可。その屋上は衛宮士郎にとっての鬼門。凛によくからかわれてるから。
学食はあるが大雑把な味付けなので女子には受けがよろしくない。
文化祭においては地元の商店街や新都の店に色々と協力してもらっている。後者は新しい街であるが故に地元との密接な関係を作ろうと文化祭への協力を利用させてもらっているわけでもあるが、古くから協力してくれている商店街とはうまく分担している形になっているので、特に問題は起きていない。
アルバイトは校則で許可されている。
シロウ しろう
セイバーやイリヤの士郎に対する呼称。セイバーの場合「士郎」とは発音が違っていて、「ウ」だけ他より小さいらしい。
ライダーもセイバーとほぼ同じ発音をしていたらしいのだが、セイバーを思い出してしまうという理由から士郎は発音の仕方を変えてもらった。この時のライダーの一生懸命な様子は必見である。
士郎の部屋 しろうのへや
有るのは机と座布団くらいで、そのあまりの潔さに物語冒頭でセイバーを唖然とさせている。
ホロゥではライダーから貰った文庫本を収納するする為に隅に小さな本棚が新調されていたりして、士郎はその点を強調していたが……事実上さしたる違いではないと思う。
こざっぱりとした部屋であるくせに、ここから発掘される物は凛からの恐るべきラブレターに慎二の趣味が反映されたスケベ本にわくわくざぶーんのタダ券と、列挙してみるとあまりにもバラエティに富み過ぎである。
色々と逗留希望者が増えたりもする衛宮邸であるが、女性ばっかりなのでこの士郎の部屋の隣だけは先住者達によって絶対阻止されそうな気がする。
士郎の弁当 しろうのべんとう
C組の生徒達が昼食時に虎視眈々と狙っている物。彼等にとって士郎の弁当箱はそれこそ凛が魔術品を収めている宝箱のように見えている事だろう。
ちなみに凛にも作ってあげる事があるらしい。で、氷室さんに気付かれる辺り流石は遠坂の遺伝子というべきか。そういや穂群原学園の机は背景画を見る限り、構造上何を仕舞っているか外からまるわかりである。遠坂凛……。
心眼 しんがん
戦闘において危機的な状況を乗り越える為の能力、といった所だろうか。(真)と(偽)の二種類ある。
前者はアーチャーのように修練・経験の積み重ねによって得られる物。得られた情報と戦闘経験に基づく冷静な状況判断によって活路を見出す。
後者は先天的な物で、所謂第六感による危険回避。
神性 しんせい
【ランク:サーヴァント】
(A+:アーチャー(ギルガメッシュ))
A :バーサーカー(ヘラクレス)
B :ランサー(クーフーリン)
B :アーチャー(ギルガメッシュ)
E-:ライダー(メドゥーサ)
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされるが、本人が神を嫌っていたり、魔物・魔獣としてのランクが上がる事によって低下するケースも存在する。
ギリシャの主神ゼウスの血を引くヘラクレスことバーサーカーは流石のAランクで事実上最高。しかし、神を嫌っているが故にBへとランクダウンしているが、潜在的にはギルガメッシュがA+とバーサーカーの更に上を行く。流石は三分の二が神というだけの事はあるというべきか。
クー・フーリンことランサーは光神ルーの血を引いているだけあってランクBと高い。
ライダーは本来区分としては神霊なのだが、魔物・魔獣としてのランクが上がった事が原因でホトンド退化してしまっており、このランクである。
真性悪魔 しんせいあくま
「人間の想念を被って『個体名』に成る偽物」ではなく、人が名付ける前から既にそうであった本物の悪魔を聖堂教会ではこう呼ぶ。受肉した魔。
これが引き起こす惨劇は人の世界から逸脱しており、その被害は取り憑かれた本人のみならず周囲の人間にまで及ぶ。故に、真性の悪魔祓いは二度は耐えられないと言われる。
主が遣わした存在とされ、生物である以前に「魔」として創造されているが故に、人間より高度な魔術を行使する事が可能。生体機能全てが「魔」を呼び込むモノであるが故に、魔術師が持つような後付の擬似神経である魔術回路を持たない。
ホロゥで魔力そのものが魔術的特性を有する例としてこの単語が登場した。
神造 しんぞう
凛曰く、「人の望みによって造られながら、人の意思に影響されず生まれるもの」。
例えばセイバーのエクスカリバーは人々の幻想が星によって鍛えられた神造兵装。また、ギルガメッシュの無二の親友で彼と対等の力を持ったエンキドゥは、ギルガメッシュの圧政に苦しんだ人々の願いにより神が生み出した神造の者である。
新都 しんと
冬木市を構成する町のひとつで、数年前に大きな駅が作られてから急速に発展しており、高いビルが多く建ち並んでいる。
10年前の大火災時に住宅地はほぼ焼失してしまっており、ビルはその結果人が住まなくなってしまった土地に建てられている。
新都の公園 しんとのこうえん
新都の中心にある広い公園。そのわりには人気は少ない。前回の聖杯戦争の最終決戦地で、結果発生した火災によって焼け野原となり、何も無くなったからそのまま公園にされた場所。故に怨念に満ちた場所であり、その在り様は固有結界に近い。
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