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サーヴァント さーう゛ぁんと
聖杯戦争において七人のマスターに従う、それぞれ異なった役割(クラス)の使い魔。使い魔としては最高ランクで魔術よりも上にある存在。一般に使い魔という単語から連想される存在とは別格。
その正体は英霊という、生前は英雄であった者たち。剣術・魔術に長け、人の身でありながら精霊の域にまで達した存在。「宝具」という必殺の武器を持つ。
生前の全盛期の姿で召喚される。が、容姿の特徴が誇張される場合もある。高潔な人物が多く、善であれ悪であれ基本的に嘘をつくようなことは無い。
本来ならば人間が使役する事など不可能で、それは魔法使いですら例外ではない。聖杯の力によって聖杯戦争におけるマスターが例外的に契約する事ができる。
召喚される際に現界の為の絶対条件として命令権を背負わされる為、基本的にはマスターに協力するが絶対服従であるとは限らない。彼等には彼等なりの理由があって聖杯を求めるが故に従っている。
つまりマスターとの主従関係は基本的に令呪による強制及び利害関係の一致によって形成されたもので、どちらかというとギブアンドテイクな協力関係と形容した方が良いかもしれない。
聖杯戦争限定の存在で、マスターを現界の為の依り代としている為に単独で存在し続けるのは困難。マスターを失った状態で存在し続けられる期間はクラスによって異なる。また、マスターの有無に関わらず魔力が尽きれば消滅してしまう。
自然からの供給はなく、基本的にエネルギー源はマスターから供給される魔力だが、元々霊体であるが故に魂や精神を食べてエネルギーとする事も可能。
また、自身の魔術回路によってある程度魔力を補充する事はできる。本編でセイバーは、蛇口の下に置かれたグラスの中の水が増えるとその重みに比例して蛇口が開かれ、水が尽きると完全に閉じられる仕掛けに例えている。開かれた蛇口から注がれる水が魔力である。
つまり残存する魔力量が多ければ魔力の回復量も増え、少なくなるほど魔力の回復は困難になり、完全に尽きればもう回復は望めず消滅するしかないという事になる。
肉体はエーテルによって形成されているっぽい。霊体化も可能。
存命しているうちは流血するが、完全に命を絶たれた場合は灰に還る。血液ではなく魔力を主動力としており、出血多量による死はありえない。心臓および首が具現化の核となっているため、これらに大きなダメージを負わされると死亡する。
聖杯戦争が終了すると、サーヴァント側の意志により一度契約が破棄される。
サキュバスの愛液 さきゅばすのあいえき
これを基剤とする事によって、とりわけ男性の血液・老廃物に反応して詳細な識別を可能とする試薬を精製する事が出来る。それを切嗣は点眼薬容器に入れて携行していた。
第四次聖杯戦争時に彼は、時臣さんが言峰に殺害された後に遠坂邸に侵入した際、洗面所と客間の血痕にこの試薬を用いて過去数日間に洗面所で髭を剃った人物が一人だけであり、且つ血痕の主と同一人物であると知るに至っている。
殺人探偵切嗣とかそんな感じのベタなタイトルが頭を過ぎった。使用しているアイテムの原料はそのタイトルから想起させられるイメージと噛み合わない気もしますが。
桜の不思議な泳法 さくらのふしぎなえいほう
何故か平泳ぎよりも遅いクロール。
ところで水中で無呼吸でいつまでも平然としている桜は波紋……あ、「奇妙な」じゃなくて「不思議な」だったか。
桜の弁当 さくらのべんとう
二日に一度重箱で士郎に届けている。
自分の分と士郎の分を共に用意してある場合も。その際大きさは同じなのだが、さながら遠景の建物と月が近くにあると相対的に月が大きく感じられるように、小柄な桜のふとももの上に載っているともう一方の弁当よりも大きく見えてしまう。
それ以上は考えないであげようよ士郎。
桜のリボン さくらのりぼん
子供の頃に凛が桜に贈った物。凛自ら桜の髪に結び付けたと言う。
お代はエメラルド三カラットで年利三パーセント。と書くと笑い話のようだが実は凛は大事な相手ほど高い貸しを作る傾向にあり、これには再会への願いが込められていたようである。
刺し穿つ死棘の槍 さしうがつしきょくのやり
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2〜4
最大捕捉:1人
突けば必ず相手の心臓を貫く呪いの槍。本来は投げ槍であるゲイボルクの、ランサー(クーフーリン)が自己流でアレンジした使用法。
因果の逆転により、相手の心臓に槍が命中したという結果を作り上げてから槍を放つという反則技で、既にその結果が作り上げられているが故に大抵の防御・回避が無意味。
サイドマテリアルによると、ゲーム的に例えるならダメージ補正として相手のHP分ダメージがプラスされる宝具だとか。
加えてランサー曰く因果を逆転させる“原因の槍”であるが故に、その呪いを受けたものはよほどの幸運が無い限り運命を変えることが出来ず、よってこの世に槍が存在する限りその傷を癒す事が出来ない。
ちなみに教会地下で士郎にやったように、心臓は外しながらもこの呪いによって傷を癒せなくするという器用な真似も可能であるようだ。
発動させた時点で「心臓を貫く」という事柄が確定している為に、例え使い手が相手の攻撃を受けて死亡しようともそれを成すために槍は動く。よってその槍の動きをキャンセルする事が出来ないが故に、フラガラックにとって唯一相討ちにならざるを得ない宝具である。
フラガラックの光弾の周囲を螺旋を描くように、槍にあるまじき軌跡を残してバゼットさんの心臓へ突き進むシーンは、世界の秩序を覆すこの槍の異常性を象徴しているようで寒気がしました。
対抗手段としてはそもそも槍を使わせないという物以外では、バーサーカーのように死亡後自動的に蘇生できる手段を持つか、槍の魔力を上回る防壁を用意するか、槍によって決定された運命を曲げるほどの強運を持つかの三択となる。
回避のためには敏捷性よりも幸運のランクの高さの方が重要となり、例え相手がアルクェイドであろうと、その幸運のランク次第では心臓を刺し貫く。尤も、アルクェイドの幸運のランクがどの程度なのかは不明なのですが。
必ず心臓を穿つという特性故に最小限の労力を以って最大限の戦果を得られ、加えて魔力消費も二桁程度。セイバーの見立てでは、七回使用してもランサーは魔力補充を必要としないとの事。
故に通常のサーヴァントであれば数回戦闘をすれば休まざるをえない所、彼の場合は一対一の戦闘であれば六連戦すら可能。対人宝具としては非常に無駄が無い。
槍自体に関するここでは述べられていないその他の情報は「ゲイボルク(げいぼるく)」を、投擲して使用する対軍宝具としてのゲイボルクに関しては「突き穿つ死翔の槍(つきうがつししょうのやり)」を参照。
殺・血・悪・霊 さ・ち・あ・れ
遠坂神社の御神籤で大吉が出た時の凛からの言葉のひとつ。大吉じゃない。ぜんぜん大吉じゃないよ。
凶や大凶が出た際に凛達からのメッセージが見られるのならば、大吉の場合はどうかと頑張って御神籤に投資し続けた結果がこれで、奈落の底に叩き落されたのは私だけではない筈だ。いや嘘です面白かったヨ。楽しませていただいたという意味では確かに大吉ではあります。
ところで「殴っ血KILL」の姉妹品なのだろうかこれ。
ザバーニーヤ ざばーにーや
全部で十九名存在する真アサシンの宝具の名。皆これ。彼らは他の十八人を蹴落とすために、この名を冠する「奥義」を隠しているという。
ホロゥの「夜の聖杯戦争」に登場した真アサシンのザバーニーヤについては「空想電脳(くうそうでんのう)」参照。
ザリチェ ざりちぇ
「アンリマユの短剣(あんりまゆのたんけん)」参照。
サンドバックの中につめこまれてる さんどばっくのなかにつめこまれてる
遠坂凛のリアルシャドーによって生み出された妄想バゼットさん(やや誇張)によって成される所業。救出される為には鍛錬時にもんのすげぇ汗のかき方をする中国拳法の達人の存在が必要になります(やや本当)。
はははいくら彼女が某A氏に人間凶器と恐れられていたからといってそりゃあ誇張しすぎだろう、という感想は「じゃんけん、死ねぇ……!」によって木っ端微塵に打ち砕かれました。よく生きていたな士郎。
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