Fate用語辞典


 ※この用語辞典は過去に体験版を元に作成した物です。
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 【Fate辞典】
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 雑誌記事で公開された情報だけでも既に用語辞典は作れそうだったんですが、なかなか手が付けられずここまで遅くなってしまいました。時間があればどんどん用語を追加していきたいと思います。

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行 戻る


アーチャーの短剣 あーちゃーのたんけん

 アーチャーが装備していた左右一対の短剣。ランサーの槍と打ち合える辺り、相応の強度は持っているようである。その際二十七個弾き飛ばされてもなお取り出せるあたり、サーヴァントにとって唯一無二である筈の宝具だとは考え難いらしいのだが……果たして?

 大きさは志貴が扱っていたナイフどころかシエル先輩が持ち出した大型ナイフよりも更に大きい。しかし剣というには小さい、といった所。
 太極図が描かれており、片や刀身の外側が黒で内側が白。片やその反対で、太極図の向きまでも逆になっているという対称的なデザイン。両方合わせて太極を意味しているのだろうか? この辺に関しては空の境界においてかなり重要なポイントであっただけに、今回も相応の意味がありそうな気がするのだが……。
 「鉈を思わせる中華風の剣」と凛は形容していた。



エーテル えーてる

 世界を構成する地・水・火・風の四大元素という物があるが、これに続く第五架空要素。架空というわりにはきのこさんの作品世界では実在する物とされているみたいではありますが。
 物質の基本形態であり、これに熱・冷・湿・乾のうちふたつの属性が加わる事によって四元素の内のいずれかに成るとされている。
 サーヴァントの肉体はこのエーテルを材料として構成された物であるらしい。



カテゴリー かてごりー

 類別とも。詳細不明。凛の言動などから察するにサーヴァントが属する何らかの集団のようであり、そこからそのサーヴァントの能力や素性をある程度知る事ができるようである。



クラス くらす

 役割。こう書いてクラスと読ませる。サーヴァントに割り振られたもので、階級的な意味合いは持たない。
 いかに聖杯といえど精霊に近い存在を無制限に呼び出す事はできない。よってサーヴァントが形になりやすくし、仮初めの物質化を可能とする為に予め用意した役割で、「セイバー」「ランサー」「アーチャー」「ライダー」「キャスター」「アサシン」「バーサーカー」の七つが存在する。
 また、各クラスはそのサーヴァント個人が習得している技能とは別にそれぞれ固有能力を有する。



結界 けっかい

 特定の領域を隔絶するもの。ここ数百年は魔術師を守る防御陣と相場は決まっているとか。地形魔術の一種で、基本的に固有結界のような例外を除いて元からあるモノに手を加えて作られる。

 効果は多種多様であり、その領域を人目につかないよう遮断する、そこでの魔術を制限する、生命活動を圧迫するなどが例として挙げられている。凛の学校に張られていたものは更にキケンな物で、その場にいる者の肉体を溶解させて魂を集めるというものであった。
 内側にいる人間に対して何らかの干渉を行うタイプの物は、いずれにしても特定の個人に対してかけるものではなくて、あくまで「場」にかける魔術であるが故に、必然的にその場にいる者に対しては間接的な魔力干渉を行う事となる。故に自身の肉体に直接魔力を通している魔術師には効き難い。

 ちなみに橙子さんにせよ凛にせよ、一流の魔術師は「周囲に異常を知らしめる結界は三流」という認識であるらしい。



固有結界 こゆうけっかい

 魔術師にとっての到達点のひとつ。最大級の奥義であり、禁忌であり、魔法に限りなく近い魔術。
 基本的に元から存在している物に手を加える事によって形成される通常の結界と異なり、使い手の心象風景を形にして現実を塗りつぶし、世界その物を作りかえる。



サーヴァント さーう゛ぁんと

 聖杯戦争において七人のマスターに従う、それぞれ異なった役割(クラス)の使い魔。剣術・魔術に長け、人の身でありながら精霊の域にまで達した亡霊であり、使い魔としては最高ランク。魔術よりも上にある存在。一般に使い魔という単語から連想される存在とは別格である。
 故に本来ならば人間が使役できる存在ではなく、それは魔法使いですら例外ではない。聖杯の力によって聖杯戦争におけるマスターが例外的に契約する事ができる。
 基本的にはマスターを勝たせようと行動するのだが、絶対服従であるとは限らない。なんでもサーヴァントにはサーヴァントの望みがあるとかなんとか。要するにマスターとの主従関係は令呪による強制及び利害関係の一致によって形成されたもので、どちらかというとギブアンドテイクな協力関係と形容した方が良いかもしれない。

 聖杯戦争限定の存在であり、マスターの魔力供給がなければ存在できない。供給が断たれてもある程度は存在し続けていられるようだが、そうしていられる期間はクラスによって異なる。
 基本的には霊体で、その肉体はエーテルによって形成されているっぽい。マスターからの魔力供給がカットされれば霊体に戻り、契約しているマスター或いは他のサーヴァント以外からは観測されなくなる。

 「宝具」という必殺の武器を持つ。

 ちなみにこのサーヴァント、如何なる存在であるかがわかるとFateという物語の半分くらいはわかってしまうくらい重要な位置付けであるらしい。



私立穂群原学園 しりつほむらばらがくえん(?)

 メインキャラ達が通っている学校の名。凛の家からは歩いて30分程度の距離。
 理事長は弓道を優遇しているらしく、かなり立派な弓道場が設けられている。学食はあるが大雑把な味付けなので女子には受けがよろしくない。屋上への立ち入り可。
 ちなみに絵を見る限り校舎は3階建てなのだが、どうやらデモムービーによるとどこかに4階もあるらしい。
 高校ではなく学園なのは大人の事情。



新都 しんと

 冬木市を構成する町のひとつで、数年前に大きな駅が作られてから急速に発展しており、高いビルが多く建ち並んでいる。
 10年前の大火災時に住宅地はほぼ焼失してしまっており、ビルはその結果人が住まなくなってしまった土地に建てられている。
 ここを根城にしているマスターが少なくともひとり居るらしい。



新都の公園 しんとのこうえん

 新都の中心にある広い公園。そのわりには人気は少ない。前回の聖杯戦争の最終決戦地で、結果発生した火災によって焼け野原となり、何も無くなったからそのまま公園にされた場所。故に怨念に満ちた場所であり、その在り様は固有結界に近い。



聖杯 せいはい

 詳細不明。手にいれた者のあらゆる願いを叶えると言われている。実際に神の血を受けた杯の事ではないらしいのだが、その力はそれに匹敵するようである。
 冬木市にはこれが存在すると言われるが、召還する為には七人の魔術師を必要とする。
 また、どうやら「宝具」の一種であるらしい。



聖杯戦争 せいはいせんそう

 正確にいつ頃から始まったのかは不明であるようだが、少なくとも何百年も昔から繰り返されているらしい大儀式。
 聖杯と呼ばれる宝具を手に入れる為に、聖杯に選ばれた七人の魔術師達がその技を競い合い、他の六人を排除しなければならない殺し合い。選ばれた魔術師達は「マスター」と呼ばれ、聖杯からの恩恵によって「サーヴァント」と呼ばれる強力な使い魔が与えられる。
 争いに勝つ為にはマスターかサーヴァントを倒すか、マスターの令呪を無効化して強制的にマスターとしての資格を失わせるか。なお、サーヴァントを失ったマスターとマスターを失ったサーヴァントが契約して再び参戦する事も可能。

 一応儀式は魔術協会(教会も?)が取り仕切っており、形式上の監督役(兼監視役)は派遣されていて、今回は言峰がその役を負っている。しかしあくまで形式上の物なので、マスター達に彼に従う義務はない。
 具体的には儀式を円滑に進められるよう予備の魔術師を用意したり、戦闘によって引き起こされた事件を隠蔽したり、サーヴァントを失ったマスターを保護したりする。

 ちなみに上記のようなタイプの聖杯戦争は、凛の言動によれば冬木市だけで行われているものであるらしい。
 「聖杯戦争」とは広義には聖杯と思われる何かが発見された際、それが本物であるか否かを確認する為に手に入れようとする事全てを指す。
 例えば、聖杯とされているモノが出品された競売なども聖杯戦争とされる。が、これまでに行われてきた「聖杯戦争」は数あれど、その聖杯を教会が本物であると認めたケースは未だに存在していないらしい。



第三要素 だいさんようそ

 「精神」の事。霊体である存在にとってのエネルギー源になる。



第二要素 だいにようそ

 「魂」の事。霊体である存在にとってのエネルギー源になる。



対魔力 たいまりょく

 名前の通りの物で、クラス固有の能力の一種。セイバー・アーチャー・ランサー・ライダーと、これを持っているクラスは多い。って聖杯はキャスターに恨みでもあるのだろうか。
 セイバーの場合、凛が放った家の一軒や二軒跡形もなく吹き飛ばすというレベルの魔術すら容易く無効化してしまった。その時凛が「なんという対魔力」と驚いていたあたり、どのクラスでもその性能が一定というわけではないか、或いはサーヴァント個人の能力に比例しているのかもしれない。



 たましい

 魔術においては必要とされる要素だが、扱いが難しい為これを確立させたという魔術師はひとり(ロア?)しか存在しないらしい。通常はあくまで「内容を調べるモノ」「器を移し替えるモノ」に留まるようである。
 魔術師にとっては変換不可能なエネルギーであり、そちらの方面への使い道は皆無なので、普通はそういった目的で集めたところで無意味である。



遠坂 とおさか

 古い歴史を持つ魔術の名門。遠坂の魔術師は変換、力の流動を得意とし、暇さえあれば宝石に自らの魔力を込める。

 家訓は「どんな時でも余裕をもって優雅たれ」。このような家訓を伝えているあたりからして高貴な出身ぽかったり、凛の父は彫りの深い顔立ちだったり、洋館に住んでたり、凛の呪文がドイツ語だったり、大師父はシュバインオーグという名前だったりする辺りから、元はドイツ貴族だったんじゃないかと思うのだが詳細は不明。

 凛の父が「聖杯を手に入れるのは遠坂の義務」とまで言っていたあたり聖杯戦争とは浅からぬ因縁があるようで、凛は幼い頃からマスターになる為に育てられていた。



遠坂邸 とおさかてい

 凛が住む洋館。深山町の坂の上、洋風の住宅地の中にある。近所の人が訪ねて来るどころか野良猫が入ってきた事すらないらしい。
 内装は……なんというか、赤い。とにかく赤い。私服の凛とアーチャーがここで並んでたりすると画面が面白いくらいに赤くなる。一人暮しのわりには結構整理整頓が行き届いている。
 地下室はどうやら魔術的な儀式を行うのに適した場所であるらしい。アーチャーを召還する儀式を行ったのもここ。



ノウブル・ファンタズム のうぶる・ふぁんたずむ

 「宝具」参照。



 はし

 新都と深山町を隔てる川に架けられた大橋。多分、戦闘の巻き添えを食って破壊されそうだと思う建造物ランキングなどがあれば上位に食い込むのではないかと。



冬木市 ふゆきし

 Fateの物語の舞台となる街。大きく分けて昔からの町並みを残した深山町、間に川を隔てて近代的な開発が進んでいる新都のふたつの区域からなる。
 名前の由来は冬季が長い事にあるらしい。というと寒さの厳しい地域と想像しがちだが、実際には冬でも平均気温は比較的高く、2月でも余所の12月程度。すごしやすい冬が過ぎたらいつのまにか春が来ているという、そんな街。ただ坂の上、山の方の気温だけは真っ当な冬レベルである。



ペンダント ぺんだんと

 遠坂の家に伝わるペンダント。凛が父の遺言を解読して地下室で発見した百年物の石。古代遺物としては最上級の代物。遠坂の魔術師が魔力を込めてきた宝石の中でも次元違いの力を持ち、今の凛の十年分の魔力が込められていた。
 ただ、サーヴァント召還の為に直接役にたつ物ではないようである。どうやら凛の父が聖杯戦争における切り札となるよう凛の為に遺しておいた物らしい。故に彼女にとっては父の形見とも言える。

 しかし結局彼女の戦いに役立てられる事はなく、士郎を蘇生させる為にその魔力の大半を消費してしまう事となった。
 何故そこまで魔力を失ったのかというと、恐らく凛が治癒系の魔術を習得していなかった為、魔力の量に任せて自己流で強引に治療せざるをえなかったからではないかと思われる。



宝具 ほうぐ

 ノウブル・ファンタズムとも呼ばれる。恐らく「noble phantasm」と書くのだろうと思われる。和訳すると「高貴な幻想」といった所だろうか。

 サーヴァントの持つ唯一無二の武装であり、象徴であり、奥の手。それだけで優れた武器でもあるのだが、その本領は「真の名」を以って発揮される。
 物質化した奇跡であるそれが開放する真の力は、魔術師の魔術のレベルを凌駕しているらしい。ランサーが奥の手を出しかけた時には周辺の大気・マナが凍りつくほどの影響力があった。

 ちなみに通常は実体を持っておらず、持ち主であるサーヴァントの意思によって実体化される物であると思われる。更には「高貴な幻想」であり、「物質化した奇跡」である事。そして凛がランサーの槍に関して「必殺の"意味"を持つ」などと述べていた事からなんとなくその実態が見えてくるかも(?)しれない。



魔術回路 まじゅつかいろ

 幽体と物質とを繋げる回路。これによって魔術という神秘を成し得る。
 通常時は神経として張り巡らされているが、精神面でのスイッチによって反転し、魔力を巡らせる為の回路として機能するらしい。
 なお魔術回路として機能している際は、人としての肉体がそれを嫌う為相応の苦痛を伴うらしい。



魔術刻印 まじゅつこくいん

 どうやら魔術師の家系における後継者の証らしい。その家が伝えてきた魔術を凝縮した刺青のような物。魔道書にも例えられる。
 データベースであるだけでなく、刻印自体が術者を補助するよう独自に詠唱を行ったりする事も可能。また、魔術回路同様作動している際は術者に相応の苦痛をもたらす。というか、それはそもそもこれ自体が魔術回路だからだろうか?
 遠坂の魔術刻印は凛の左腕に刻まれている。



マスター ますたー

 聖杯戦争に参加する魔術師をこう称する。階級的な意味合いを持った呼称ではなく、単に"主"としての役割であるという事を意味するだけである。
 マスターたる証はふたつあり、ひとつはサーヴァントを召還し、従わせる事。もうひとつはサーヴァントを律するみっつの令呪を宿す事。
 凛によれば優れた魔術師がなるとの事だが、実際には魔術師として半人前である士郎もなれたりするあたり、まだ明かされていないなんらかの条件が存在するようである。



マナ まな

 大気に含まれる純然たる魔力。魔術を起動するのに必要なガソリンのような物。
 その際これを肉体の魔力回路に取りこむ。これに満たされると元からあった肉体の感覚は塗りつぶされてしまう。故に満たされるという事は同時に破却するという事を意味する。
 ちなみにただ取り込めばそれだけですぐに魔術を起動できるというわけではなく、そこから更に違う魔力へと変換する行程が存在するらしい。



魔法陣 まほうじん

 サーヴァント召還に用いられた、六芒星やらなんやらが描かれた図形の事。召還の儀式においてエンジンの役割を果たす。魔方陣とは違うっぽい? 本来は血液で描くのだが、凛は溶解した宝石で代用した。
 ちなみに凛が描いたモノは遠坂の家に伝わる召還陣らしい。



魔力殺し まりょくごろし

 凛の言動から察するに、他の魔術師に自身が魔術師である事を悟られないよう擬態する為に用いられるアイテムっぽい。それ以上の詳細はよくわからない。
 ちなみに名前とその効果から、志貴が青子先生から貰った魔眼殺しの眼鏡もこれと似たような物なのではないかと個人的に思っているのだが……現段階ではまだハッキリしていない。



深山町 みやまちょう

 冬木市を構成する町のひとつで、昔からの町並みを残している。大きく分けて外国からの移住者が住んでいた洋風の住宅地と、山を背に広がる和風の住宅地からなる。いずれも坂の上にあり、両者の中間地点辺りは比較的普通の町並みである。
 士郎が住む武家屋敷は後者、凛が住む洋館は前者に存在する。



メイガス めいがす

 魔術師の事。セイバーが凛をこう称していた。厳密には魔女のようなイメージとは異なり、どちらかというと賢者のような意味合いが強いらしい。
 「Magus」と書き、「Magi(マギ)」の単数形である。知ってる人は知っているでしょうが、東方の三賢者もマギだったりします。



柳洞寺 りゅうどうじ

 深山町の山にあるお寺。柳洞一成の家。とりあえず、現在のところそれ以上の事はわからない。個人的にはわざわざお寺という印象的な物を意味もなく登場させたりはしないと思うのだが果たして……?



類別 るいべつ

 「カテゴリー」参照。



令呪 れいじゅ

 絶対命令権をもってサーヴァントを従わせる事を可能とする、マスターの印。マスターになれる魔術師は聖杯によってもたらされた聖痕が予兆として現れる。これが変化して令呪となる。
 三画の図形であり、絶対命令権を行使する度に一画ずつ消えていく。つまり、使用できるのは3回まで。全て使用してしまったマスターはサーヴァントを従える事ができなくなる。

 なお、行動を抑制するのみならず強化するという効果も持ち、基本的にそのサーヴァントには不可能な行動であろうと、それがマスターとサーヴァントの魔力で届く範囲内の事であるならば令呪の力で命じる事によって実現可能となる。
 ただし、命令の適用される期間が長かったり、範囲が広かったりするとその分効果は薄まってしまう。無論逆なら効果が上がる。よって「全ての言動に絶対服従」などという命令はホトンド無意味と言える。しかし凛の場合は例外で、魔術師として特別に優れていたが故にそれなりに効果があった。

 また、令呪は令呪に反応する為、マスター同士であれば出会った瞬間にそうだとわかる。しかし令呪自体が魔力をもって発動する物である為、魔術回路を閉じていた場合その人物がマスターである事を見破るのは困難である。
 ちなみに令呪の兆しが出ているだけの段階では、その人物がいずれマスターになると読み取る事はできないものと思われる。そうでなければ凛なら早い段階で士郎がマスターになるであろう事を看破していた筈だからである。



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