混血の家柄のひとつ。遠野とも関わりがあったらしい。
当主であった斎木翁は混血としては旧世代にあたり、超越者たる魔の血を引く事を誇りとし、支配欲の塊たる独裁者で、同じ混血でも静かに暮らす事を望む穏健派からは疎まれていた。
結果として遠野の裏切りにあい、斎木翁が外れて1000人を超える被害者を出していた事も退魔組織に伝えられ、送り込まれた暗殺者・七夜黄理によって滅ぼされた。
固有能力は不明。だが恐らく遠野を始めとする穏健派の混血達が下手に逆らえなかったあたり、単純に家柄が持つ権力のみならず、その血が伝える能力もかなり高かったのではないかと思われる。
30人以上からなる親族による警備にも関わらず全滅したのは、七夜黄理が退魔の暗殺者として突出していたからだと考えるべきだろう。
後に斎木翁が暗殺された結果穴のあいた斎木グループという財団は、斎木を売った遠野槙久と思われる人物によって手を入れられる事になった模様である。
アルクェイド・シエル・秋葉達3人のメインヒロイン。
暇があれば殺しあってるらしい。
直死の魔眼によって視認する事が可能となる概念。
"死"を視るという事は死体を見る、或いは何かの死の瞬間を見る、という意味ではなく、万物・万象が誕生した瞬間から内包している"死"という、実体もカタチも持たない概念でしかないモノを視覚情報として捉える、という事を意味する。
具体的には「点」と、そこから流れ出す川の様な「線」として視える。点に関しては不明だが、線の位置・カタチは時間・及びその存在の状況と共に変化している。
視る対象によってその死の在り様は変わってくる。死にやすいもの程線が多く、既に生命としては死んでいる死者などは体中が線で一杯になって視える。
魔眼を封じる眼鏡。志貴の生命線とも言える。常に"死"が見える状態というのは脳神経にも精神的にも負担になるからである。度は入っていない。
志貴が先生と慕う蒼崎青子が姉の魔眼殺しを奪って作ったらしい。その為なのかどうかよくわからないが意外と頑丈で、アルクェイドにも壊せないようだ。
志貴の体の成長にあわせてフレームだけは交換されている模様。よって魔眼を封じる機能が備わっているのはレンズのみであると思われる。
また、眼鏡をかけた状態でも魅了の魔眼の影響を受けてしまうあたり、効果があるのは眼鏡をかけている本人だけか、あるいは特定の種類の魔眼にしか効果がないように作られているのかもしれない。
柄の部分に"七つ夜"と刻まれた、七夜家の宝刀。
"七夜家の"宝刀である事から実際には槙久ではなく志貴の本当の父である七夜黄理の形見では……と思ったが、「赤い鬼神」を読む限り黄理の武器はナイフではない。となると、もしかしたら母親の方の形見なのかもしれない。
宝刀といっても値打ち物ではなく、単に頑丈なだけらしい。その頑丈っぷりは吸血鬼の攻撃を受けとめられるくらいだからたいしたものだと思う。
わりと古いもののわりには飛び出しナイフだったりする。七夜の人達は暗殺者であるから、彼らはこういった一見して武器っぽくない武器を好んだのかもしれない。
本編では槙久から志貴に形見分けされたとされているが、実際には琥珀さんが槙久の部屋から勝手に持ち出したらしい。つまり志貴の手にこのナイフが渡ったのは琥珀さんの計画の一部だったのだろう。
血を吸われてから自力で吸血種として蘇生する過程を無視して死徒の分身として操られている者。
操り人形に過ぎないため一人前の吸血種とは言えない。
自らが生存するためのエネルギーを得るため人間を捕食する。ただし死徒と繋がっており、人間を捕食して得たエネルギーの半分以上は死徒に流れる。
真祖などに血を吸われるか魔術を究めて吸血鬼となった者。後者のような例はまれであるらしい。
【起源】
元々は真祖の吸血衝動による苦しみから逃れるために用意した血袋のような役割を課せられた人間達。
やがて自己の能力を強化し、真祖の支配から人間の世界に逃れて吸血行動をくりかえすようになる。
この、最も古い時期に死徒となった者達を二十七祖と呼ぶ。
【特徴】
その能力は人間を超えているかのように見えるが、実際には長い寿命を活かして能力を磨きつづけた結果であり人間の延長レベル。
つまり長い寿命さえ得られれば誰でも死徒と同等の能力を得られるという事である。
不老不死である吸血鬼の肉体は人間という器には過ぎたモノゆえ彼らの肉体は急速に劣化していく。それを補うために他人の血液を吸って肉体を固定させている。
つまりそうやってエネルギーを補充しつづける必要があるという条件付き不老不死。
長い年月を生きた者ほど破損した肉体を補うには通常の生命では間に合わなくなるため人間よりも種として優れた野生動物を取りこむ事がある。
取りこんだ動物は必要な時に使い魔として使役することが可能。
人間の身体の許容量だと同種の獣で30匹くらい、魔獣・幻獣クラスになると1匹が限界。
意思力が強ければ複数種の獣を統括する事も可能。
【成長過程】
吸血鬼に血を吸われてから通常はグール(屍食鬼)→リビングデッド(生きる死体)を経てく一人前のヴァンパイヤへと成長する。その後親である死徒を倒して新たな死徒となることがある。
生まれた肉体に宿るポテンシャルの高い者ほどこの過程の後の段階まで残れる確率が高くなる。ごくまれにこの過程を飛び越え、弓塚さつきのようにいきなり吸血鬼になれるほどのポテンシャルを有する人間もいる。
死徒の能力の高さは血を吸った吸血鬼の影響を受ける。
死徒達の大元である二十七の祖。
現在ではおよそ半数が教会によって封印されている。
真祖に血を吸われた最も古い死徒たちの事であるが、中には既に消滅しているものもいる。よって現在の二十七祖の一部はその座を受け継いだ者達である。そう考えると魔術師が研究のはてに死徒となった者や元から人間でないモノが二十七祖に数えられている事も頷ける。
ロアは真祖であるアルクェイドの死徒であるにも関わらず他の二十七祖からは異端視されているため祖として認められていない。
生まれた時から吸血種である者。
【起源】
世界の意思によって生み出された超越種の中の一種族。人間を律するならば人を雛型としよう、ということから精神・肉体の構造は人間を真似て生み出された。
もとから人間をいさめるために生み出されたため人間を悪としかみなしていない。
【特徴】
彼らの能力は世界そのものとリンクし、そこから力を引き上げるため際限が無い。そのため彼らを倒すには世界を倒すほどの概念武装が必要となるが、そんなものは存在しないため事実上彼らに外的要因による死を与える事は不可能。
教会の長い歴史の中でも彼らと戦った記録は数えるほどしかない。
「月の民」とも呼ばれる事から月齢の影響を強く受け、満月ともなれば極めて不死身に近くなる。
死徒と違い、他者の血液を吸って肉体を補う必要がない、ほぼ完全な不老不死。しかし吸血衝動は死徒よりも強く、しかもその衝動に理由がないという欠点がある。
そのため吸血衝動を抑制しつつ生きているが、それは理性によって抑えるというレベルではなく自らの能力を自身に対して用いるというもの。よって真祖は基本的に全力を出す事ができない。
抑制しつづけてもその欲求は蓄積しつづけ、やがて限界をこえる。そうなると自ら命を絶つか、仲間によって葬られる。それが寿命を持たない彼らの寿命と言える。
一度吸血衝動に負けて血を吸うとそれ以降の吸血衝動による苦痛は倍化する。
吸血衝動に負けて堕ちた真祖は魔王と呼ばれる。
死徒二十七祖第十八位であるエンハウンスが左手で扱っているらしい教会製の概念武装。メンテナンスはどうやらシエル先輩が行っている模様。
教会製故に、使用するたびに使い手であるエンハウンスの左手を腐らせてしまうらしい。
銃にも色々な種類があるが、どうやらショットガンであるらしい。歌月十夜のお遊び予告編での、エンハウンスらしき人物がトラフィムらしき人物を射殺するシーン参照。
読み方がコレであっているかどうかはわからないです。念の為。
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