Ever17用語辞典(用語集)-サ行


ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行 戻る

サピエンスキュレイ種 さぴえんすきゅれいしゅ

 サピエンス種とキュレイ種のハーフに対し、本編で用いられていた仮称。こちらも正式名称は不明、或いは未決定である模様。
 キュレイ種の特徴であるテロメアの回復・自然治癒力の増大に関しては、これらが劣性遺伝であるため受け継いでいない。優性遺伝である赤外線視力のみ受け継ぐ。
 その他にもなんらかの特徴がありそうではあるが、詳細は不明。
 遺伝子的にはサピエンス種とは異なる種である為、キュレイウイルスには感染しない。



 しき

 「武」の書き間違い。2階の売店前で涼権少年が取ったメモには武の心配通りこう書いてあった。
 どうやら武は過去に何度か自分の名前をこう間違えられた経験があるらしい。



指紋 しもん

 指の腹の部分にある線状の凹凸(隆線)が作り出している紋様。同一の紋様を持つ者が存在しない、一生変化することが無いという特徴から個人の識別、犯罪捜査などに利用されている。
 隆線は皮膚自体が直接そのように形成されるのではなく、その基礎はもっと深層にある。よって表皮をはがして別の部位の皮膚を移植したとしても指紋は浮き出てくる。

 LeMU内のスタッフ以外立ち入りが禁じられている部屋の一部には、指紋と声紋によってスタッフであるかどうかを認証するシステムが存在する。

 ちなみに刑事ドラマなどでふたつの指紋の画像がピッタリ重なり合って同一人物であると発覚……というシーンが良く見られたと思うが、現実には皮膚は柔らかいため指紋がくっつけられた時の状況によってある程度変形してしまう。よってこういった方法で指紋鑑定する事はあまりないらしい。
 実際には指紋に関するいくつもの特徴点を抽出し、これを照らし合わせ、12個所一致すれば同一人物とみなすという方法が取られている模様。
 何故なら12個所一致する確率が1000兆分の1、半分の6個所が一致する確率ですら100億分の1であるからなのだそうな。
 つまり現在の世界人口が60億である事から、同時に同一の指紋を持つ人間どころか過去に同一の指紋を持っていた人間が存在していた可能性すらないに等しいという事である。



守秘義務 しゅひぎむ

 職務上の秘密を守る為に課せられた義務。本編中、空を苦しめた物。勿論なきゃないで困るんですが。



スカート捲り すかーとめくり

 武からホクトへ遺伝したもの。被害者はどちらもつぐみ。



声紋 せいもん

 人間の音声に関する「時間」「周波数」「その周波数の音をどの程度含むか」というみっつの情報を、ソナグラフという機械を用いて3次元的に表現した縞模様。
 いわば声の紋様であるから指の紋様である指紋にちなんでこの名が付けられた。指紋同様人によって紋様が異なる為、犯罪捜査にも役立てられている。

 LeMU内のスタッフ以外立ち入りが禁じられている部屋の一部には、指紋と声紋によってスタッフであるかどうかを認証するシステムが存在する。



赤外線 せきがいせん

 波長が可視光(およそ400〜800nm。資料によって値が微妙に異なるけど……)よりも長く、マイクロ波よりも短い電磁波。Ever17で登場した850nmの赤外線は、比較的可視光に近いという事になる。
 可視光の中でも波長が長い方は赤色となるが、その外側にあるから赤外線と呼ばれる。
 普通の人間には見えないが、赤外線視力を持つキュレイ種・サピエンスキュレイ種ならば肉眼で見る事ができる。
 熱作用がある事から熱線とも呼ばれる。発熱している物体は赤外線を発している。



赤外線視力(Infravision) せきがいせんしりょく

 名前の通り赤外線を見る能力で、暗闇でも物を見る事を可能とし、色の濃淡によって物体に触れずして温度を知覚する事ができる。
 暗所での活動に比重が置かれるキュレイ種が進化の過程でこの能力を得たらしい。優性遺伝なのでサピエンスキュレイ種にも受け継がれる。
 「Infravision」の「Infra」は「infrared(赤外線)」に由来するものと思われる。



赤外線レーザーの照射装置 せきがいせんれーざーのしょうしゃそうち

 名前の通りの物。自らの居場所を追跡者に知らせてしまう可能性が低いので、赤外線視力を持つ者にとっては暗所での照明として懐中電灯よりも都合が良いと思われる。
 つぐみが時々カチカチやってた物の正体はコレ。見た目はペンのような形状をしているらしい。

 武に心を開いてからでないとこの装置の事を聞かれても答えなかったのは、彼女が赤外線視力に関する話をしたくなかっただけでなく、自分がコレを使っているという情報がどこからかライプリヒに漏れて追跡者が赤外線カメラ等を持ち出してくるというような事態を避ける為に、普段から特にコレに関しては喋らないように心掛けていたからでもあったのではないだろうか。

 ちなみに雑記でも触れましたが、実際に売っているけどかなり高価です。

 ペンダントのホログラム画像が850nm前後の赤外線を照射しなければ見られない事から、画像の記録に用いたこの装置が照射する赤外線レーザーの波長も同程度だと思われる。



石像 せきぞう

 憩いの間にあるよっつの石像。そのうちみっつは南・東・天を指差し、残るひとつは胸の前で手を合わせている。
 この石像の背中に傷を付けるシーンがあるが、つぐみシナリオだと南を指差した石像、空シナリオだと天を指差した石像、ココシナリオでは胸の前で手を合わせた石像が選ばれ、涼権が更に名前を書き加える。
 なお、少年視点の優秋・沙羅シナリオでは東を指差した石像に傷がつけられており、ココシナリオでは天を指差した石像・南を指差した石像・胸の前で手を合わせた石像のみっつに傷が、その内胸の前で手を合わせた石像のみ涼権によって書き加えられた名前も見られる。
 >>>石像の謎



存在 そんざい

 他の何かに依存する事なく、ただそれだけで「在る」もの。実体。または感覚や経験に現れる物など。辞書ではそのように説明されている。

 クヴァレでのつぐみの話にもあるように肉体の細胞は数年で全て入れ替わるので、物質的側面にだけ着目すれば同一人物であろうと数年前と現在とでは別人であるという解釈ができてしまうかもしれない。
 しかし、実際にはそのように解釈される事はありえない。何故なら存在の本質とは物質ではなく概念であり、観測者が観測した結果、その観測者の心の内側にあるモノだからである。
 故にある人の細胞が完全に入れ替わろうと、その人という存在はその人のままである。

 諸説あるかもしれないですが、少なくともEver17においてはこのように解釈しているのではないかと思う。



ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行 戻る