遠野志貴 とおのしき
年齢:17歳
誕生日:不明(月姫本編で高校2年生、8年前の夏の事件当時9歳であった事から4〜9月くらいの間のどこかだと思われる)
血液型:A
身長:173cm
体重:60kg
視力:両目とも2.0
クラス:2-C
月姫の主人公。遠野家の長男、という事になっているが本当の名は七夜志貴。混血と敵対する七夜の息子だったが、襲撃を受けた時にたまたま生き残った所、槙久の気まぐれによって遠野家に養子として迎え入れられた。
9歳の夏、死から生還した事がキッカケとなって直死の魔眼を得る。世界の脆さを否応無く見せつけられ、そのままではまともに生きていけなかったであろう所、出会った蒼崎青子から貰った魔眼殺しの眼鏡のおかげで己の眼を抑制できるようになる。
ちなみに元々の彼の眼は、七夜の血に伝わる淨眼と呼ばれる眼であったと思われ、これによって秋葉の不可視の髪を視る事が出来ている。
前述の事故によって四季と命を共融して生命力を奪われてしまった為、秋葉から生命力の供給を受けてどうにか生きている不安定な身体故によく貧血で倒れた。それを理由に遠野の屋敷を追い出され、有間の家に預けられて8年間を過ごした後、新たな当主となった秋葉から再び遠野家に呼び戻される。その後人外との闘いという異常な世界へと引き込まれる事になる。
直死に覚醒した代償なのかどうか不明だが、四季の件を抜きにしても身体が不安定なのは変わらず、己が長くは生きられない事を自覚している。しかしその事実を受け入れ、なお穏やかに生きていける強い人。
死を受け入れているが故か、かつては周囲の人間に死を連想させる少年だったのだが、親友である有彦のおかげもあってか段々とそういった側面は薄れていく。普段は現れないそれを有彦や、志貴の事を影からずっと想っていた弓塚さつきなど、勘が良くて志貴の事をよく見ている人間は読み取る事ができた。
こういった側面は命のやり取りなどの極限状態においては強く表面化し、追い詰められれば追い詰められるほどに殺人貴へと傾倒していく。
物には執着しない方で、部屋はかなり殺風景。小学生時代に10万円も貯金できた理由のひとつもそのせいかもしれない。かといってモノに全く興味がないわけでもない。
和風好みで、お茶は日本茶、お菓子は和菓子が好き。本人は有間の、と考えているようだが、実際には恐らく七夜の家の影響だろう。礼儀作法もなんちゃって茶道部のシエル先輩が驚いてしまうくらいサマになっていた。偽志貴が洋風好みだった事はヒントのひとつ。
集団の中で目立つタイプではないが人当たりはよく、顔見知りからの評価は大抵良い。特に普通の人間の範疇から逸脱している人達は何故かひきつけられる。基本的に誰に対しても等距離、平等に接するが、本気で惚れた相手の為には全力疾走する。
秋葉には頭が上がらない。その割には言わんでも良い事を口にしてよく秋葉を怒らせる。
有彦とつるんでいる時は悪ガキとしての側面が強く出る。
多分難しく理屈で考えて行動するタイプじゃなく、直感的にそれが正しいと思える行動を取ると正解率が高い。そんな人であるような気がする。理屈抜きで物事の本質を見抜いてしまえるとでも言うべきだろうか。イレギュラーと呼ばれたりもする原因はこの辺にあるかもしれない。論理的に彼の行動を予測しようとしても覆される事が多々あると思われる。
逆に彼の中に眠る七夜志貴はむしろあやふやなモノは一切信用せず、徹底的に主観を排して客観的に状況を分析し、確かな解答を出してから行動するタイプであるような気がする。
出自が出自だけあって殺す事に長けており、刃物の扱いはきのこさんいわく「病的なまでに巧い」。幼い頃の訓練で身に付けた技術という古い遺産だけでいきなり吸血鬼なんてバケモノとまともに渡り合ってしまえる、よく考えるととんでもない人。七夜の技術のみならず彼自身の資質による部分も大きいでしょう。
その上直死の魔眼なんて持ってるものだから「殺す」という事、或いは「死」を究極した存在と言える。エッチシーンでは持久力・回復力がないという設定すら「殺して」しまう絶倫超人でもある。
「死」に対して非常に敏感で、敵の気配ではなく自身に迫る死の気配を読み取るという域に達しており、危機回避能力は予知と形容できるレベル。人外に比べれば脆弱な肉体しか持たないにも関わらず彼等と殺し合い、生き残って来れたのはその為でもある。
対して異性の心の動きに関してはすこぶる鈍感。愚鈍・野暮天・朴念仁・唐変木等の異名を持つ。かなりもてるだけに勿体無い。
殺すしか能がないわけではなく大抵の分野で好成績を収める事ができ、学校の成績は良い。運動能力も優れていて、瞬発力は特に高い。これは七夜の人間の特性かもしれない。運動部からの誘いは不安定な身体故に断っている。レンと契約できるあたり、魔力回路も多そう。
既に述べたように持久力と回復力は低いという欠点がある割には誰かを探す為に街をずっと走りっぱなしでいたりする事もあったりしますが……。
真祖調理師免許を持つ。嘘。
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