月姫人名辞典-マ行
メレム・ソロモン めれむ・そろもん
死徒二十七祖の第二十位でありながら埋葬機関の第五位であったりもする変わり者。教会の秘宝のそばに居たいんだとか。故に他の死徒達からすれば裏切り者である筈なのだが、何故か彼は容認されている。
外見は天使のような容貌をした12歳程の少年だが、実際には四桁の年月を生きている。死徒といえど精神の老化からは逃れられないのだが、彼は純粋さ、人のよさと、残忍さが同居した、ある意味子供らしい内面の持ち主である。本人はピーターパンに例えているが、言い得て妙。
指という指に指輪をはめているが、これも秘宝好き故だろうか？
アルクェイドの大ファンで、彼女の話をする時は赤面したりと普段以上に外見年齢通りの反応を見せたりする。また、彼女に対して色々と入れ知恵をしており、彼女が世界中を移動できるのも彼の協力によるところが大きい。でも無条件になついてるもんだからちょっと苦手にされているようだ。
関連して志貴にも興味を持っていた模様。実際に話してみて彼の事はかなり気に入ったようにみえる。
シエル先輩にとっては埋葬機関におけるイヤな先輩らしいが、ふたりのやり取りを見る限りは志貴と有彦のような悪友関係というイメージに近い気がする。
元は小さな部落の、動物と心を通わせる能力・人の身勝手な願いをカタチにする能力を持って生まれたが故に幼くして四肢を切断され、人ならざるモノとして祭られていた神子であり、放っておけば生きたまま神になっていたかもしれなかったらしいが、ある時通りすがりの真祖によって阻まれた。以後真祖の死徒となり、ソロモンという二つ名を貰った。
「王冠」という異名を持つ。「フォーデーモン・ザ・グレイトビースト」というのも異名のひとつだろうか？ その名の通り四大の魔獣とよばれる使い魔を作り上げ、自らの四肢としている悪魔使いである。
現時点では左腕の魔獣が人間タイプ、もしくは人間形態をとることも可能なタイプで、右足の魔獣が巨大な黒いクジラのような容貌をしたタイプである事が明らかになっている。
埋葬機関は案外年功序列的側面がある為、そこでは左腕の魔獣に冷静かつ慇懃な司祭を演じさせており、本体の姿を知る者はシエル先輩と局長のナルバレックのみである。
アインナッシュの森で志貴と会話していた人物や、歌月十夜のお遊び予告編で、シエル先輩と思われるカソック姿の女性と一緒にいた「神父服の男性」は、もしかしたら左腕の魔獣ではないかと個人的に思ってますが……さて。
本体であるメレムは魔獣達が見聞きした事を離れた場所からも共感する事ができるらしい。ただ、その間はどこか遠くを眺めたままの抜け殻のような状態と化していた。
また、右足の魔獣がアインナッシュの眷属達から総攻撃を受けて敗れた際には本体であるメレム自身の右足も破裂している。
魔獣は体から解き放つと、本体であるメレムの四肢の内でその魔獣が司っていた部分が透ける。
そもそも普通に肉体を持って生まれた生物とは根本的に異なるが故であろう。
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