Fate/hollow ataraxia雑記(2)

 Fate/hollow ataraxiaのネタバレ雑記です。
 例によって順番とかあんま考えてません。ネタ・妄想・考察など分け隔てなく全部ぶち込んでるので、見た目考察っぽくても書いてる本人は自信が無かったりネタだったりする場合もあります。

 11:イヌとクモ

 アヴェンジャー以上の人殺しと言われる存在。多分、プライミッツマーダー(イヌ)とオルト(クモ)なんでしょうね。
 そうだとするとスピードが尋常ではないってのは今回初めて明かされた事柄だという事になりますな。両者ともにどんな戦い方をするのかハッキリとわかってませんでしたし。
 あと「質はともかく」スピードが違うという言い分から察するに、人を殺すための能力という観点からしたら、その「質」はアンリマユの方が上という事なんだろうか。


 12:フラガラックVS投影

 無敵に近いカウンター宝具であるフラガラック。その性能解説を読んで、そんじゃゲイボルクやゴッドハンドと対決したらどうなるんだろうとふと思ったんですが、ゲイボルクはすぐ後に、ゴッドハンドももうちょっと後に対抗し得る事が明らかにされていました。
 では、士郎やアーチャーの投影ならばどうなんだろう。
 フラガラックは相手の切り札が発動しないと目覚めないというから、フラガラックだけを投影したのなら単なるお見合いになる。けれどフラガラックの方に魔力を充填して待機させてから、更にもうひとつ何か別の宝具を投影してコイツをまず発動させる。
 で、そちらに反応して相手のフラガラックが発動したら更にそれに反応して投影フラガラックが発動、後出しじゃんけんの更に後出しで勝つ……ってのは流石に都合良すぎですかねやっぱ。
 うーん、なんかいけそうな気もするんだけど、どっかに落とし穴がありそうな気もする。


 13:竜種と聖杯と真性悪魔

 バゼットさんによるアインツベルンの聖杯と真性悪魔に関する解説を読むに、前者は聖杯として誕生したから、後者は悪魔として誕生したから先天的にそういう能力を持っているという事になるんでしょうか。
 だとすると私は前作のタイガー道場15で「もしかして本物の悪魔なのか」とトラに問われたイリヤのリアクションから、事実彼女は悪魔に近い存在だったのではないかと推測していたんですが、この件に関する真相は「その存在意義に即した魔術行使を可能とするモノ」であるという点で共通していたという事なのでしょうかね?

 もしかして竜の因子を持つが故にセイバーが魔術回路を必要とせず、ただ呼吸をして血を巡らすだけで膨大な魔力を練る事が出来るのは、竜種もまたアインツベルンの聖杯や真性悪魔と同様のケースに該当するが故だろうか。
 真性悪魔は魔術回路がないのに人間以上の魔術行使を可能とするらしい。もしかしたらTYPE-MOON世界における竜種が桁違いの魔力持ちであるのも同様の理屈によるのかも。
 つまり、その存在意義故の膨大な魔力量なのではなかろうかと。だとしたら竜のカタチを模したモノがそれだけで強力である理屈も分かる気がしますが。


 14:四季ロアの魔力量

 Fate/stay night雑記(8)の74にて混血達は魔術回路を持っているのか、そして四季の魔力量はどんなもんなのかを考えた事がありましたが、上で書いた話からすると鬼という魔の血を引く遠野のような混血達は、もしかしたら真性悪魔のように魔術回路など持っておらず、ただ肉体の機能で魔力を練る事が出来るという可能性が考えられるかもしれない。
 だとすると混血の中でも血が濃い方であった四季は、かなりの魔力持ちであった可能性が考えられるかも。となると相応に強力な魔術行使を可能とし、それがさっちんルートの真ロアなのかもしれないですね。

 ただ、気になる点がひとつ。魔術適性の問題なんですが。例えば聖杯の場合はその存在意義故に万能なんだと思いますが、じゃあ逆に言えば存在意義次第では魔術適性の幅が狭められる可能性も考えられるかもしれない。となると四季の起源たる鬼種次第ではロアが習得している魔術を活かしきれない可能性も??
 もしかしたらアルクルート・シエルルートで魔術を使わなかったのは、四季の適性に合った物をまだ見つけられていなかったからで、さっちんルートの真ロアは放電現象を起こす魔術が適している事に気付いたのではとか、或いは固有結界オーバーロードの方がそうだったのでは、などとも考えましたが……根拠薄。


 15:存在自体が魔術回路な人達

 前作でセイバーがこんな事を言ってます。

 >―――言ってみれば、呪文を用いて魔術を行う者は魔術師にすぎません。
 >ですが呼吸、歩法、骨格、その存在自体が神意を成す場合、その人物は魔術師を凌駕した純粋な魔術回路という事です


 こんな風にも言っています。

 >そういった人間は、魔術の存在など知らないまま、魔術師以上の神秘に身をおくのですが――――

 アインツベルンの聖杯や真性悪魔に関する解説を読んでいた時に、なんとなくこのセイバーの解説を思い出したんですよね。ちょっと似ている気がするなあと。
 真性悪魔が人間よりも高レベルな魔術行使を可能とするとかいう風に言われていたように、上記のような天才達もまた「魔術師を凌駕」と言われている。
 存在自体が特別であるが故に、人間の魔術師よりも高みに在るという点において共通していると思うんですよね。ただ、似た存在だったとしても少なくとも真性悪魔の方とは属性が正反対なんだろうけれども。

 無論異なる点もあります。上記の天才達は、まず人間として生まれているという事。対して真性悪魔も聖杯も、まずそれぞれそういう存在として生まれているという事。
 天才達は先天的な要素によってそう在るというだけで、あくまで区分としては「人間の異能者」だという事になるのではないかと思う。しかしその要素が存在自体が特別である者達に似ているが故に、人間でありながら人間以上の存在であるといった所でしょうか。
 うーん、魔術回路を持って生まれた魔術師と、魔術回路を人間にしたイリヤの違いみたいなものなのではないかと書いた方が、言わんとする所が伝わりやすいだろうか?


 16:戦闘用ホムンクルス

 アインツベルンの戦闘用ホムンクルスは単純に膂力だけを比べたらサーヴァントを上回ると言う。流石にバーサーカーより上とは考え難いのでサーヴァントの平均よりだいぶ上、くらいに解釈した方が良いだろうか。
 で、鉄の三倍の比重を持つ金属で作った特別製のハルバートをぶん回すリズや、更にかつてバゼットさんを苦戦させたという、並みの魔術師より優れているという逃亡ホムンクルスの事を考えるに、アインツベルンはその魔術特性は戦闘向きではないが、だからといって調子に乗って喧嘩売ったら痛い目を見る相手なんだろうな。
 要するに本人の戦闘能力はそう高くは無いが、作り上げた使い魔がおっかない橙子さんみたいなタイプの厄介さを持っているというべきか。


 17:サッカーボールの修復

 セイバーが思いっきり蹴って破裂させたサッカーボールを魔術で修復した士郎。そういえば彼は確か半年前の段階では凛がガラスを修復してみせただけでびっくりしていたわけなのだがいつの間に。
 けれど無限の解析でアーチャーの習得している魔術には物の修復があると述べられていたのだから、前作から半年間魔術の鍛錬を続けていたであろう士郎に同じ事が出来たとしても不思議はないって事なのかもしれないですね。強化の魔術を自身の眼球に施せるようになったのも、やはりそういう事なんだろうか。
 今思うと前述のアーチャーに関する回答自体がさりげないホロゥへの伏線だったんでしょうかね。
 まだこの文章を書いている段階ではアヴェンジャーと士郎の関係は明かされる所までストーリーを進められていませんが、もしも予想通り彼と士郎とはなんらかの関係があるのであれば、開錠の魔術に心得があるという件もその伏線であり、ひいては前述の無限の解析の回答の中にこの魔術の件も含まれていたのもまたホロゥへの伏線だったのかも。

 ちなみにボールを修復する際の呪文は強化の魔術と変わらなかった。つまり基本的に強化の応用だという事なのだろう。いやまあ、そもそも士郎とアーチャーには自身の固有結界や解析能力に連なる魔術しか使えないみたいですが。
 あれ、となるとセイバールートのアインツベルンの森でのバーサーカー戦で、弓を作るために木の枝に施した魔術は変化でも投影でもなくて、やはり本人も述べている通り強化だったという事になるのだろうか? なんか、こういう強化の仕方は初めてだ、みたいな事を言っていたと思いましたが。
 もしもそうだとすると、上記の戦闘の直前の段階で士郎は既に強化の応用で物質の形状を変化させるコツを掴んでいたという事になり、その後の半年の鍛錬の結果今では物の修復ができるようになったという事なんでしょうかね?
 或いはあれくらいの修復なら半年前の段階でも出来てたのだが、ストーリーの都合上やる機会がなかっただけだったのかもしれませんが。


 18:真性悪魔ニアダーク

 リィゾはかつて魔剣ニアダークを持つとされていたが、後に発売された商業版月姫読本における辞典の死徒二十七祖の項では「真性悪魔ニアダーク」と記述されていた。
 では仮に魔剣ニアダーク=真性悪魔ニアダークであるとしたら、この剣は剣として創造されて後から魔術的な特性を付加したものではなく、最初から魔として生まれてたそれが剣の形をしていたという事になるのだろうか。
 要するに剣の形をしてはいるが区分としては魔剣ではなくて悪魔であるという事で。剣を魔にしたのではなくて、魔が剣になったと。

 真性悪魔ニアダーク=リィゾ本人とする場合は、「魔剣ニアダーク」という設定その物が没になったか、或いはリィゾ本人がそうであるからその剣も同じ名を冠したという事になるのか。これは前にも書いたような気がしますが。
 ただリィゾ本人が真性悪魔だとすると、死徒二十七祖が基本的に人間から成った吸血鬼である点と矛盾する気がするんですけどね。リィゾは最古参の三人だと言われるし、代替わりしたとは考え難いのでやっぱり彼は元人間である可能性が高いと思うし。それとも人間ベースの真性悪魔なんてのもあり得るのだろうか?


 19:キャスターと葛木先生

 キャスターと葛木先生の過去が語られた場面を読んで。
 物心付いてから道具に変えられたキャスターと、物心付く前から既に道具だった葛木先生。
 帰りたい故郷のあるキャスターと、そのような感情の無い葛木先生。
 そんな構図が出来上がっていたというわけで。
 そしてここでもまた、「故郷」という物が今回の物語に深く関わってそうな伏線が。で、その「故郷」に関してこの二人の場合は、お互いにとってお互いが在る場所が新たな故郷となっていたという所だろうか。

 また、葛木先生は令呪を持たないマスターであったようだ。彼が令呪を使う場面では、単に彼が命令してキャスターが従っただけだったという事か。

 そしてセイバールートでは生死不明だった葛木先生の件についてハッキリとした回答が得られました。やはりというべきか、ランサーが小次郎を苦手だと言っていたからにはあの時点で確実にふたりを倒せる人物はギルガメッシュしかいないわけで。

 >「―――貴様。契約が、切れているのか」
 >
 > 不快そうにセイバーが問う。
 >
 >「ええ。彼は私の主に相応しくなかった。だから消えてもらったし、消えてしまったわ」


 よって衛宮邸襲撃時のこのキャスターの言動については「消えてもらった」のが最初のマスター、「消えてしまった」のが葛木先生だったという事でほぼ確定でしょう。
 最初のマスターのみならず葛木先生までも自分の主として相応しくなかったと述べているのは、最初のマスターとは逆の意味で相応しくないという事なのではないか、などと妄想してみたりする。自分のようなモノの主になど成らなければこんな目には遭わなかったのに、と自責の念に捕らわれていたとか。

 ちなみに葛木先生が敗れた場面では雨が降っていた。そしてキャスターが衛宮邸を襲撃した日も、日中は雨が降っています。よって恐らく同日でしょう。
 イリヤはバーサーカーが居なくなったから早速やってきた、みたいな事を言っていましたが、実際にはマスターを失って精神的に追いつめられた結果の行動だったという事なのかもしれない。

 >「―――残り三人? では、アサシンは既に倒されたのか」
 >「さあ? もういないのだから倒されたのでしょう。主も守れないサーヴァントは消えて当然よ」


 この「主」とはむしろキャスター自身の事よりもさらにその主である葛木先生を指していたのかもしれないですね。小次郎について問われてこんな風にそっけなく返したのは、彼がギルガメッシュに勝てなかった事が葛木先生が死んだ理由のひとつであると考えていたからだろうか。

 それにしても前作において葛木先生が自身のキャスターへの感情にはっきりと気付けるのが、全ルートを通して恐らくここだけだったのであろう事がなんともやるせない。桜ルートでは相手が恐らく真アサシンなので即死してしまい、死に瀕した状態での会話などありえなかっただろうし。

 余談ですがギルガメッシュが山門で小次郎と葛木先生を倒しただけで割とあっさり去った理由について。
 もしかしたら小次郎のマスターが葛木先生だと勘違いして、もう敵はいないと思ったのだろうか? 或いは葛木先生はマスターではなくて他に魔術師が居るとは思っていても、サーヴァントと柳洞寺に溜め込んだ魔力さえなくなればもう何も出来はしないとタカをくくっていたとか。
 なんにせよ彼はセイバールートでも思っていた以上に油断王ぶりを発揮していたのですね。柳洞寺に溜め込んでいた魔力を破壊したからそれを失ったキャスターでは、サーヴァントキラーとなっていた桜ルートの桜と違ってギルガメッシュに対抗し得る手段が無いに等しいからたまたま問題が無かっただけで。


 20:小次郎への令呪

 門を通る敵を迎撃するのは令呪による。ただし昼間はその命令の対象外。
 という事は、凛ルート終盤では恐らく山門を通ったであろうギルガメッシュとアーチャー。小次郎がこの二人を素通りさせた(?)のは、その時が夜ではなかった為に令呪による強制は働かなかったのと、彼自身セイバーとの約束の為に約束外の戦闘をしかけて無駄に魔力を消費する事を避けようと考えたが故だろうか。

 両者が山門を通らなかったという可能性は低そうに思う。
 ギルガメッシュは性格的に堂々と山門から入りそう。セイバールートでは最初から柳洞寺のサーヴァント及びマスターを抹殺するつもりだったから、小次郎側にしてみれば戦闘は避けられなかったという事なのだろう。
 アーチャーは単独行動スキルがあるので山門を通らず結界を超えたという事もあり得ないではないが、あの時点での彼の消耗を考慮に入れるとちょっと。


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