Fate/stay night雑記(8)

 Fate/stay nightネタバレな順番とかあんま考えないいつものアレです。

 71:サーヴァントとガチンコ〜ネロ編1〜

 というわけで久しぶりの更新は、まずしばらくは最近無限の解析にて明らかになった「サーヴァントとガチで戦えるキャラ」についての話。
 死徒二十七祖のほぼ全員にそれが可能というのはまあ想像通りではありました。「ほぼ」ってあたりあぶれるのも居そうですがまあ、ワラキアの夜はそのコミュニティにおいてどんなカタチで現れるかによって、ロアは転生体の能力次第で強さが変動するのでいつも確実に戦える強さであるとは言い難いですし。そういう理由によりってのもあり得るかも知れないですね。

 で、今回は既に作品中に登場している二十七祖からネロがサーヴァントの相手となった場合どうなるのかを出来うる限り想像してみたいと思います。長くなったので複数回に分けて、まず今回はネロの攻撃編。

 いきなりとんでもない事から書きますが、ネロの場合最悪「あぶれた連中」に入っちゃう可能性もなくはないかなと思ってしまったりもする。いやそんなわけねえだろネロに限ってってツッコミが来そうですが、あくまで考え方次第ではそうなってしまう可能性もって事で。
 どういう事かというと、ネロの主な攻撃手段である獣達が「物理的な攻撃手段を無効化できる」という設定であるサーヴァントに通用するのかどうか疑問に思ってしまったからであるわけで。ネロの獣なら普通と違って霊体だろうと攻撃できるのかどうかは……現時点ではなんとも。

 弱体化していたとはいえアルクェイドを傷付ける事が出来たのだからと思われるかもしれませんが、彼女は精霊みたいなもんっていっても上に「肉を持った」が付きますからね。スタッフ座談会第一夜参照。
 で、ライダーが黒化したサーヴァントは肉を与えられた状態で、通常と違って物理攻撃の無効化は出来ない、というような事を桜ルートの最終決戦前に述べている。それを考慮に入れると肉を持った精霊であるらしいアルクェイドが傷付いた事はあんまり参考にならないような気もする。
 尤も獣達の攻撃が当たれば通用すると仮定しても、サーヴァントクラスなら問題にしなさそうですけどね。だから個人的にネロは通常レベルの獣達はせいぜい障害物として利用するくらいなんじゃないかという気がします。

 頼みの綱は幻想種か、創生の土、そして武装999ですかね。この辺りなら通用しそうな気はします。
 しかし幻想種は出てくるなり志貴に殺されたのでどの程度の能力を持っているのかわからない。よって通用する可能性はあるかもしれないけど取り敢えず除外。
 創生の土は使用する場面の描写を見る限り会話で気を引いている隙に捕らえたわけで、しかもアルクは弱りきった状態。捕縛した後の拘束力は文句なしなんだろうけど、相手を捕らえる能力の程は疑問でもある。
 となると残るは武装999ですが。これなら多少弱っていたとはいえアルクェイドと互角のスピードすら出せるようなのでサーヴァント達といえど油断はできないかも。


 72:サーヴァントとガチンコ〜ネロ編2〜

 続いてサーヴァントの攻撃編。効かないって事はないと思います。十位以上の祖にはそれ以上の幻想でなければ太刀打ちできないという話がありましたが、宝具ってのは極上の幻想ですし。

 まず長期戦になった場合の話。取り敢えず獣達の攻撃は当たりさえすればサーヴァントにもダメージはあると仮定します。その場合サーヴァント側は獣を無視するわけにはいかず迎撃する必要があるので、大量の獣をけしかけての長期戦ならネロがと思われるかもしれませんが、しかしセイバーの例だとノーダメージの戦闘で魔力を10しか消費せず、召喚直後は1000以上の魔力を持っている(Fate/stay night魔力量メモ・考察参照)という話を考慮に入れると長期戦だからといって圧倒的に不利となるとはちょっと考え難い。
 しかも10を消費ってのはサーヴァント同士での戦いの話。宝具を持った超人が獣単体に劣るとは考え難いので、かなりの数の獣を倒しても魔力を10しか消費しないという事になるだろう。具体的に何匹とまではわからないのが残念ではありますが。

 尤もこれでも圧倒的な持久力とは言えるが上限はある。かといってネロの方は倒された獣達を無限に再生できるのかというと……どうなんだろ? 仮にそれが出来るのならものすごーく長い戦闘になるものの、いずれサーヴァント側がガス欠になるんでしょうが。まあ、そうなるまでずっと無策って事はないと思いますが。
 仮に無限に獣を再生できるとしよう。それは恐らく彼の固有結界の機能によるものだという事になるのだろう。だが、それを機能させているネロという存在までもが完全な永久機関であるとは考え難い。何故なら彼は食事を必要としているからだ。人間を食べているのだから食事という言葉を使うのには非常に抵抗がありますが……。
 それにアルクェイドに体を裂かれた後に養分が足りないとか言ってました。肉体がある程度傷付けられた場合それなりに消耗するのだと思われます。

 となると、問題はガス欠になる前にネロに対してダメージらしいダメージを与えられるのかどうか。
 次々と襲い掛かってくる獣達については、馬鹿正直に同じ場所に留まって延々と相手をしている必要はない。進路を塞ぐものだけ斬り捨てて、ネロ本体に迫って攻撃すれば良い。
 ネロ本体を傷付ける事は恐らく出来るでしょう。サーヴァント四人分の力の持ち主であるアルクェイドに二人がかりでなら勝機はあるらしい事と、宝具を持つが故に格上の精霊すら打倒し得る事から、サーヴァントは特に攻撃力に優れている者が多いと言えると思う。
 そしてネロはアルクに体を切断された瞬間、盛大に悲鳴をあげている。それなりにダメージはあったんだろうと思います。徹底的に斬りまくればネロといえど無視できないダメージになりそうな気はします。また、傷の再生にもそれなりにエネルギーを消耗するのではないだろうか。

 そんなわけで、徹底的にネロ本体に攻撃を加え続ければ少しづつ彼の生命力を削っていくことは出来るんじゃないかと。

 ここでアルクの「まともな状態の自分でも殺しきれない」発言が気になるかもしれませんが、これはこの言葉をどう受け止めるかによります。
 アルクによる一方的な虐殺になるが、しかし逃げに徹したネロを殺しきれないという状況を想像するか、アルクの嵐の如き攻撃に耐え切れるほどの大量の獣の軍勢を想像するか。
 私は「殺しきれない」とは言っているが勝敗については言及していないのだし、弱ったアルクですら複数の獣をまとめて容易く葬っていた(すぐに息切れしてましたが、万全なアルクならそれもないでしょう)のだから前者です。この辺は意見が分かれるかもしれませんが。


 73:サーヴァントとガチンコ〜ネロ編3〜

 そしてこれはちょっと推測の域を出ませんが、上記のような長期戦にならずとも一撃で勝負を決することが出来る可能性もあるかもしれない。
 それは「宝具による固有結界の破壊」です。消えかけていた固有結界をエクスカリバーの余波(「消えかけてた」やつじゃんという反論があるかもしれませんが、エクスカリバーの方も「余波」でしかなく直撃ではありません)が完全に消し去ったのだから、ネロの体内に展開されている固有結界を宝具によって破壊できる可能性は考えられるかもしれません。
 もしも彼の固有結界が体内ではなく外側に展開された物であったのなら、無限の剣製を参考にするなら内側に取り込まれた側からすると「境界線」は少なくとも手に届く範囲には存在しないっぽいのでこの手は有り得なかったのかもしれませんが。
 全てのサーヴァントの宝具がエクスカリバーだというわけでもないんだが、という反論もあるかもしれませんが、神秘はより強い神秘に打ち破られるという事を考えるといかな固有結界だろうと宝具には太刀打ちできないようにも思える。
 なんせCランクの宝具でも筋力に換算するとA〜A+。で、きのこさんが「サーヴァントとガチで戦えるキャラの話」でサーヴァント側が所有する宝具として想定していた物はBランクなので、こちらも筋力に換算するならA+以上となる可能性も。神秘のレベルでいうなら相当な高さである事は疑いようもないと思う。

 で、まとめますと。

 獣達の攻撃が単なる物理攻撃であるが故にサーヴァントに通じないのならサーヴァントが圧倒的に有利。仮に当たりさえすれば通用するとなれば、多分牽制くらいには使えるのでそこまで有利じゃなくなるかも。
 ネロの不死性は圧倒的に高いが、彼とて完全な永久機関ではない筈なので、サーヴァントの攻撃力ならば押し切れる可能性も無くは無いかもしれない。しかし容易ではないだろう。
 固有結界を宝具で破壊できるのならサーヴァントにとって有利な要素になる。
 ネロ側は武装999なら多分サーヴァントとも良い勝負が出来る。幻想種の能力次第ではまた天秤が揺らぐかも? 創生の土は本編の描写だけで判断するならサーヴァントは簡単に避けちゃいそうな気も。

 現段階での私の考えだとこうなります。


 74:サーヴァントとガチンコ〜ロア編〜

 既に述べた通りロアの場合転生体によって戦えたり戦えなかったりするんでしょう。取り敢えず、ある程度実力が明らかになっている初代ロアとシエルロアと四季ロアについて。

 初代は普通に戦えそうな気がするなあ。身体能力の高さに関してははっきりとはわからないけど、とにかく強かったと言われている人だしなあ。シエル先輩を普通にあしらっていたシエルロアも身体能力については申し分ないでしょう。あれは彼女の悪夢ですが、ほぼオリジナルに近い性能を持っていたと考えて良さそうですし。

 よって白兵戦に関しては充分いけそうな気はします。しかしサーヴァントを相手に戦う場合それだけじゃ不充分。宝具に対抗し得る要素が何かひとつ必要になるでしょう。となるとこのふたりの場合魔術だと思う。なんせ魔力量が半端じゃないので。
 けどそういやこの人達の魔力の最大出力ってどの程度なんだろうか。魔力のキャパがAランクの魔術師よりも更に上で並みの魔術師の百倍ってのはわかってるんですが、出力については明言されていないような気がする。でもそういう場合特に説明が無い限りキャパの方に比例していると素直に解釈するべきなんだろうかね。ならば下手するとセイバークラスの対魔力スキル(Aランクまで無効化)による守りすら突破しかねませんが。
 まあそこまでは行かなかったとしても、セイバークラスの対魔力自体ぶっ飛んでるみたいなので、並みのサーヴァント相手なら充分通じるんじゃなかろうか。

 問題は四季ロアなんですが。肉体の性能は、なんか四季ロアって一般には過小評価されている気がしますが(直接的な戦闘描写が少ないせいだろうかね?)実際には充分驚異的なレベルだと思います。
 例えばシエルルートではシエル先輩を虐めていた事にぶち切れた志貴と互角に戦ってます。しかもその時の志貴をしてロアの動きは自分の何倍も速いとまで言わしめている。
 その後アルクにあっさりと殺されているわけですが、これは志貴に直死で体のアチコチをざくざく刻まれていた上に相手が悪かったので仕方がない。志貴から受けた直死の傷が無ければ多少は戦えたかもしれないんですが。
 まあともかく、サーヴァントと接近戦になったら即おしまいって事はないでしょう。

 魔術の方ですが、さっちんルートの真ロアだと使えるという話ですが、そもそも四季の魔力のキャパって初代ロアやシエル先輩と比べてどうなんだろ。
 人間の魔術師の魔力は生まれ持った魔術回路の数に比例しますが、そもそも人間じゃないモノとの混血って魔術回路を持っているんだろうか? 持っていなくても魔力を生み出せる? その辺がよくわからない。少なくとも自然干渉は可能らしいから彼らの能力は魔力を以って発動する物なのだろうか……公式に明確な回答は無かったような。この辺りについては色々と想像は出来るんだけど話の本筋から逸れるので置いておこう。
 取り敢えず、混血なら何らかの理由によって魔力を生み出せるのだと仮定しよう。だとすると四季は血の濃さでいうならむしろ秋葉よりも上だという話だったから、ひょっとしたら生み出せる魔力の量は結構多いかも? ただ、サーヴァントに通じるレベルなのかどうかは判断材料が足りないかなあ。
 固有結界オーバーロードは魔術の威力を強化できるらしいが、この辺が頼みの綱だろうか。数紋法・スクウェアというのを使用すれば固有結界無しでも魔術の威力アップが望めるようですが、その分手間はかかるんだろうかねやっぱ。
 ただ既に述べたように魔術に関しては真ロアの場合の話で、本編の四季ロアが魔術を使えたのかどうかはイマイチ判断しづらい。使えなかったのだとしたらちょっと不利ですかね。

 モノを活かしている部分を視る眼については、アルクェイドルートでしか使ってなかったので考慮に入れて良いものかどうか。もしも使えてしかもサーヴァントからもその問題の部分を視れるのなら大きなアドバンテージになりそうですが。

 で、まとめると。

 どのロアも身体能力的にはサーヴァント相手の戦闘に耐え得るレベルでありそうな気がする。
 初代とシエルロアの魔術ならサーヴァント相手にも充分通じそう。
 四季ロアはよくわからないが、オーバーロードやスクウェアによる補助も考慮に入れれば結構大丈夫?
 彼の場合、モノを活かしている部分を視る眼がアリならかなり有効な武器に?

 現段階での私の考えだとこうなります。


 75:サーヴァントとガチンコ〜他の二十七祖編〜

 初代アインナッシュ。
 この人、強力な催眠術(?)が使える事以外わかんないので難しい。でもアルクにすら効いちゃうみたいなんで意外といけるか?

 二代目アインナッシュ。
 幻想種の群なんだよなあれ。だとするとネロの獣に比べればサーヴァントに攻撃が通用する可能性が高いと……言えるのかな?
 ネロの獣は言ってみりゃ固有結界によって生み出された特別製なので普通の獣と同一視は出来ないかもしれませんが、それだけで霊的攻撃力があると断言してしまうのは気が早すぎると思うし。だから公式にこの獣達に霊的攻撃力があると明言されていない現状では「どちらとも言えない」と言わざるを得ない気がする。
 対してこちらの二代目はTalk.にてメレムから幻想種だと言われている事、そしてFateにて幻想種ならセイバーの守りも突破できる可能性があると言われている事をあわせて考えると、ネロの獣よりは可能性はありそうです。
 となると本当にサーヴァント相手でも数で押し切れちゃうかもしれないですね。或いはエクスカリバーなら一閃して森を丸ごと薙ぎ払えるかもしれませんが、きのこさんが設定した前提条件では宝具がBランクだそうなんで、ちょっとそれは厳しそうだ。
 ちなみにメレムの魔獣への攻撃が有効だった実績が霊的攻撃力の有無に関する参考にはなるだろうか? サーヴァントと魔獣を同一視して良いかどうかわからんので現時点ではなんとも言えませんが。

 ワラキアの夜。
 既に述べましたが何になるかによる。現象から存在に戻った時(或いは現象になる前でも良いけど)のズェピアとしてだったらどうだろう。
 身体能力的には並の人間とさして変わらないシオンが高速思考・分割思考のおかげで志貴とすら渡り合えたあたり、これと同じスキルを持っていてかつ吸血鬼の肉体を持つ彼なら結構強いと思うんだけど……メルブラは格闘ゲームだからなあ。
 でもテキストパートを読むに、少なくとも志貴とシオンの二人がかりでも厳しい相手らしいので結構いけるのかな?

 メレム・ソロモン。
 魔獣次第ですね。あの鯨みたいなのからして既に凄そうなんで結構いけそうですが。しかし現状ではそれ以上はよくわからん。

 ゼルレッチ。
 朱い月ぶっとばした頃に関しては敢えて言うまでもないでしょう。ていうかこの頃ならむしろ笑いながらどつき倒せたとしても私は驚かない。
 問題は衰えて全盛期のような魔法行使はできないという今、どの程度の能力を持っているのかですが。その辺がハッキリしていないのでなんとも言えませんが、取り敢えず魔法を使える事は使えるわけだ。なら、サーヴァント側にとっては衰えた今なお油断ならない相手である事は間違いないのかもしれない。

 他、これまでの作品に登場していないキャラに関しては省略。


 76:サーヴァントとガチンコ〜物理攻撃無効化編〜

 次の紅摩編について考えている時にふと思ったんですが、紅摩のような混血だとか、これまで述べてきた死徒達の体ってのは霊的な攻撃力を備えているのだろうか? つまり、何の魔術行使もなくただぶん殴るだけで霊体にダメージを与える事が可能なのかどうか。
 ネロについて考えている時に武装999なら或いはと書きましたが、これについては肉体が変貌しているので個人的には魔術行使による補助があるようなもんだと解釈していたのであの状態でぶん殴ったらサーヴァントにもダメージはあるんじゃないかと言う考えです。けど素の状態だとどうなのかと。
 実はネロの獣に関しては物理攻撃がサーヴァントに有効かどうか考えてみたのに対して、ネロ本体については武装999状態でもない限り直接攻撃するような場合って無いに等しいからあんま深く考えてませんでした。で、以降そのまんま死徒本人が霊的攻撃力を持っているかどうかについては考えずに75まで書き続けちゃってました(馬鹿)。
 で、改めて今回例えば紅摩がサーヴァントと戦った場合、仮に彼の通常攻撃が物理攻撃無効化の対象になるのなら、歌月十夜で描かれていた彼の肉体が備えた攻撃力が全く使い物にならず、ホトンド灼熱の能力頼みになってしまうというかなり特殊な(?)事態になるんじゃないかと思ったりしたのですが……。

 そういえば二代目アインナッシュは初代の血を吸ったから幻想種化したわけでしたが、それは逆に言うと初代の血、ひいては肉体がそういう特別な物だったと言うわけで、つまり死徒二十七祖みたいなのは肉体その物が幻想種めいているという事になるとか……?
 けど彼らや混血のような存在がハッキリとそうであると言われているわけでもないんでちょっと厳しいかなあ?

 ちなみに仮にそうだとすると、ネロの通常の獣達もサーヴァントにダメージを与える事が可能だと言う事になるかもしれません。
 士郎が無限の剣製において「宝具」ではなく「普通の刀剣」を抜いてそれでサーヴァントに斬り付けても有効かどうかがよくわからないので、ネロの獣が単純に固有結界の産物であると仮定した場合、「幻想種」ではない「普通の獣」による攻撃が同様に有効であるかどうかわかりません。
 しかし、あの獣達はネロ自身でもあるように言われている。だとするとネロ自身が霊体に攻撃可能であると仮定するなら彼の一部である獣達も同様であるという事になりそうですが。
 ただネロの体から飛び出した獣達を弱体化していたアルクが一方的に殺してました(短時間ですが)し、万全のアルクに二対一でなら戦えるくらいの強さであるサーヴァントが相手では決定力に欠けるという考えは変わりませんけど。

 まあともかく、結局の所混血や死徒が霊的攻撃力を素で備えているのかどうかは現時点ではなんとも言えませんので、今後は上記に該当するキャラ(といってもあとはもう紅摩だけですが)については両方のケースを想定して考えていこうかと。
 で、既に挙げたキャラに関して霊的攻撃力がナシだった場合……ロアはまあ、元々74を書いていた時も物理攻撃をする場面をあまりイメージしてませんでしたし。身体能力の高さはサーヴァントからの攻撃の回避なり防御なりに有効なわけで、結論はあんまり変わらない気がする。
 ワラキアの夜ですが、同様に攻撃が通じなくなっても身体能力と高速思考・分割思考が攻撃の回避・防御に有効。肉体に寄らないサーヴァントへの攻撃手段は……なんか格闘ゲームとしては色々な技をもっていたけどあれらが有効であるかどうか次第か。


 77:イリヤに宝石剣の記録が存在するわけ

 備忘帳に眠ってたネタで、もしかしたらホロゥ発売前にアップしておかないと意味がないかもしれない物がいくつかあったのでそれらを中心に駆け込み更新です。書きかけだったサーヴァントとガチンコシリーズは一旦休止。

 さて、表題についてです。
 大聖杯作成時のユスティーツァの記録がイリヤの中に存在するのは何故か。そもそも彼女は切嗣の実子である筈ではなかったのか。
 ユスティーツァの同系機と表現されている彼女の母の場合ならばその記録が存在するのはまだわかるんだけど、その子供がとなるとちょっと引っかかるものがある。いくら血が繋がっていても子供は子供。別人なんだから親の体に刻まれた記録が存在するのは不自然なんじゃ。

 やっぱりイリヤが普通に生まれた子供じゃないから、という事になるんだろうか。TYPE-MOON世界におけるホムンクルスについての設定もあんまり詳しい事は明らかにされてませんし。

 そういえば本編でホムンクルスについて

 >錬金術において、人の精と幾つかの要素を合わせて育てられる、子宮を用いない生命の誕生法

 と書かれてました。
 で、ご存知のようにサイドマテリアルの用語辞典のユスティーツァの項には

 >イリヤはユスティーツァの同系機である母親と、外来の魔術師との間で生まれた最新型

 と書かれていました。普通に生まれた子供だったら「最新型」という言い方はしないと思う。となると、イリヤの誕生の仕方はこれまでのアインツベルンのホムンクルスの誕生の仕方の流れを汲んでいたと解釈した方が自然だろうか。
 つまり切嗣の精と、イリヤの母からなんらかの要素(?)を抽出してアインツベルンの秘儀を以って云々かんぬんと。で、この際もしもイリヤの母の方は肉体の一部(?)を提供しているなら、それを材料として誕生したイリヤには母の肉体に刻まれていた記録がそのまま受け継がれていてもおかしくないかも……? 言ってみりゃイリヤは半分母のクローンみたいな物で。

 仮にそうだとすると、アインツベルンのホムンクルスは代々皆ご先祖の記録を受け継いでいる事になるのかもしれませんが。その場合魔術刻印の継承も不要だったりするんだろうか?
 で、イリヤの母が提供した物は「髪の毛」だったりして。月姫によれば魔術回路の代表格とされるモノらしいし、イリヤが髪の毛を褒められて喜んでいたのはその伏線なのでは、などと妄想してみたり。


 78:セイバーの騎乗スキル

 ホロゥかどうかはまだわからないが、これって今後の作品で竜を駆る事になる伏線だったりして、などと妄想してみる。
 本人も自分は竜を駆る者、みたいな事を言ってましたし。騎乗スキルのレベルはライダーに及ばないけど、竜の因子を受け継いでいるのだからそう高くないレベルであっても竜を駆れるとか? つまり、技量よりはむしろ血筋でドラゴンライダーになると。
 逆に技量で勝るライダーは先天的に素養を持たぬがゆえにドラゴンライダーにはなれないとか。かといっていくら血筋の面でドラゴンライダーとしての資格があろうと騎乗の為の技量が皆無では乗りこなせないだろう。だからこその騎乗スキルだったのではないかなとか。

 ところで三号機まであるという士郎の自転車。二号機はライダーが使用。本当は一号機の方を気に入っているのだが士郎が使わせてくれないので不満らしい。
 さて、それでは残る一台に乗るのは誰なんでしょうね。そういえばもう一人騎乗スキルを持っていた人が居たなー、その騎乗スキルってBランクなら割と機械系もいけるときのこさんが言ってたなー……などと思ったりしたわけですが、流石に考えすぎかな?


 79:言峰がバゼットを襲った理由

 泰山での以下の彼の言葉。

 >そう言うな。もとより私に望みなどない。ランサーを得たのも、より良い“願望者”に聖杯を与えたかっただけだ。
 >それもここまでだがな。後はマスター同士で決める事だ。
 >まあ、私的な意見を言わせて貰えば、おまえか凛、そのどちらかに聖杯が与えられればいい、と思っている


 となると、バゼットさんは言峰の基準では望ましい願望者ではなかった可能性が考えられる。魔術協会の命令でマスターをやっていただけだから当然かもしれない。その上バゼットなら自分に対して油断があるだろうから奇襲が成功する可能性は高い為、排除は比較的容易と考えたのかもしれない。
 更に言うならサイドマテリアルにてバゼットさんが参戦していれば凛を脅かす存在となっただろうと述べられている。彼女を襲った時点では士郎が聖杯戦争に参加する事を予見できてはいなかったのだろうけれど、他に彼が聖杯を与えたいと思っている人物は凛なのだから、バゼットさんの参戦は言峰にしてみればよろしくないという事だったのだろう。


 80:セイバーは何処で正座を覚えたのか

 切嗣の真似をした? 逆に切嗣から教えたという可能性は低そう。彼はセイバーの言によると自分から彼女に話しかけた事は戦いを通して三度しかなかったらしい。そしてその三度は素直に考えれば令呪による命令だろう。
 ……まさか「正座しろ」なんて命令はありえまい。


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