Fate/stay night雑記(4)

 Fate/stay nightネタバレな順番とかあんま考えないいつものアレです。

 31:ネタバレ感想

 外の雑記では書けない事などを。
 一番しんみりと心に残ったのはやはりセイバーエンドでした。これ絶対あちこちでグッドエンドを付けるべきか否かという議論がされてるんだろーなー。
 私はグッドエンドを付けるのは非常に難しいんじゃないかと思います。下手するとセイバールートで積み上げてきた物を根底からひっくり返しかねないと思うから。
 エンディングに辿り着く前からなんとなく最後はお別れになりそうな話の流れだな、という予感がしていたくらいだし。やはりセイバーことアーサー王は自分が積み上げてきたモノを受け入れて、前に進まなければならないのだと思う。
 まあ勿論士郎とセイバーが別れ別れになってしまうのが非常に残念だし寂しくもあります。なので違和感のないグッドエンドならむしろ是非付けて欲しいとは思ってますけれども。
 凛グッドがある意味セイバーグッドみたいな意見もありますが、個人的にはあっちでは2号さんみたいなんで満足とは言えないです。
 ちなみにふたりが再会できるという希望は全く無いかというとそうでもないと思うわけですが、まあそれについては後日別に書こうと思います。

 一番燃えて萌えたのは凛ルートですね。アーチャーの正体に関するネタバレを自爆しちゃってかなりへこみましたが……まあその時点で数々の伏線から察しはついてましたけどね。
 雑記で書いてない事では例えば、凛が電話で士郎の声だけを聴いて、はじめて彼の声がアーチャーと同じだという事に気がついて驚いたと思われる場面とか(「ア」は「アーチャー」の「ア」だろうなと)、同じく彼女の「士郎はもっと背が伸びる」発言とか。
 まあその辺はともかくとしてこのルートでは当初引き立て役だと思っていたランサーが思いの外カッコエエ。一気に株が上がったと思う。セイバールートではあんまりパッとしなかったメディアや、そもそも出番がホトンドなかった葛木も非常にステキでした。セイバーとの対決の為に頑張って地縛霊続けてた小次郎も(笑)
 そして何より凛が非常に萌える。狂うかと。セイバーのハラペコぶりにも磨きがかかっていた気がするし(笑)

 で、桜ルートなんですが。他ふたつのルートに比べて評価が低いのは……まあしょうがないかなあ。だって前述のステキキャラ達がことごとく良いとこなし。まさかギルガメッシュですらあんな事になるとは。
 なんというか、劉海王が勇次郎に瞬殺された時くらいションボリしてしまいました。その上彼等を次々と葬り去っていくのがそれまで全く登場しなかったキャラや、あまりストーリーに絡んでこなかった桜だという。
 そういった事が原因なのか、原作者が自ら自分の作品の二次創作として後から作ったのが桜ルート、というような印象を抱いてしまいました。私だけだろうか? 聖杯戦争の全てを語るためにも必要なオフィシャルルートだとは思うんですけれどもね。
 それと私の場合、セイバールートと凛ルートをプレイした事で「セイバー - 士郎 - 凛」の仲良しトリオがもう大変お気に入りになっちゃってたので、ホトンド顔を出してなかった桜に感情移入しづらかったですね。
 しかもセイバーが途中退場した上に黒セイバー助けられないし。助けたら最悪の事態になるというトラップまで用意されてるし。いや、なんとなくそういう展開になりそうだなあという予感はしてましたがそれでも一縷の望みを託して……玉砕したわけで。泣きたくなった。

 誤解のないように言っておきますが、私は桜ルートは面白いと思っています。ただ、それは単体で見た場合の話でして。上で挙げたような理由からどうしても気持ちが入りにくいというか。つまり食い合わせが悪いとか混ぜるなキケンとかそういうわけで。
 言峰が語り手、医者、パートナー、ラスボス、そしてマーボーと大活躍だったのと、黒桜が悪役としてなかなか良い味だしてたのは良かったと思います。ゴーゴーがかわいい(笑) そして姉妹のエピソードですね。
 イリヤが助からない事については発売前の段階で彼女のシナリオが無いという事になんとなく察しがついてた事もあったので、ショックはそう大きくなかったかも。それでも終盤のシーンではじわりと来ましたが。

 で、全体を見渡してふと思ったんですが、ヒロイン・サブヒロイン全員が助かるという結末がどこにもないんですね。これは作中でしきりに語られていた「全ての人間を救う」という理想に対する現実を表していたんだろうか。桜ルートからセイバー・イリヤが助かるエンドとやらが無くなったのも、もしかしてその為だったのかなあ。
 また、セイバールートではその理想を目指すにあたって必要な覚悟を、凛ルートではその歪みとひとつの結果を、桜ルートでは正反対の別の回答を提示したと言う事になるのかな。

 でまあ思ったんですが。全員揃った世界がありえないとするのなら、ファンディスクはどうするんだろう。本編を補完する短編集に留まるか、げっちゃのような楽屋裏みたいなネタになるのだろうかね。
 まあともかく最後にファンディスク希望という事でダラダラと書き連ねた感想終わり。


 32:騎乗スキル

 結局セイバーの騎乗スキルは何の為にあったのだろう。黒セイバーのステータス画面では騎乗スキルが失われているとわざわざ説明されていたくらいなのに。
 ライダーの乗り物を奪ったりとか、セイバーとライオンの仔に関するエピソードが伏線になってて、ストーリー展開次第ではそのライオンの霊を呼び出して騎乗して戦うのかと思ってたんですが。


 33:黒鍵

 黒鍵って教会ではわりとポピュラーな武器なんだろうか、と思ってたら実は上級者向けだったらしい。
 デザインはメルブラのと同じみたいですね。やはりあれで確定だという事だろうか。

 >中には百近い黒鍵を法衣に隠している者もいる
 あの人だ……!!(笑)
 つまり一部の上級者・代行者はその刀身を魔力で編んでいるから沢山隠し持てるわけだ。そしてそれだけの黒鍵を隠し持つという事は、それだけ沢山の刀身を魔力で編み上げる事ができるだけのキャパシティの持ち主だという事になると。大量の黒鍵を投擲する戦闘スタイルは彼女の特性を活かした物だったという事なんだろう。
 あと明言はされてませんが、どうやら言峰も刀身は魔力で編んでいる気がする。空手で森に入ったはずなのにいつのまにか黒鍵を取り出していたし。流石に刀身部分が付属された黒鍵をあんなに服の下に隠せるとは思えないし。
 ところで代行者はみんな柄を指と指の間に挟むんだろうか。痛そう。

 ちなみに火葬式典は刀身部分に施された呪刻によって発動するというけど、その刀身が魔力で編まれてるならいちいち呪刻の刻まれた物を予め用意する必要がないですな。最初から呪刻付きの状態で実体化させてやれば良いんだから。


 34:黄理の装備が概念武装だったら

 昔、黄理の装備が単なる鉄製のバチじゃなくて強力な概念武装だったら紅摩に勝っていた可能性も有り得たかどうかを色々と考えてみた事があります。最終的な結論は「そんなうまくはいかないだろうな」でしたが。
 なんでかというと概念武装は乱暴に言ってしまえばその名の通り概念で攻撃する武装だと思うので。例えば月姫で「イシを殺すのはイシ」などと言われていた事だし、物質と精神が衝突する事は普通に考えたら有り得ないと思う。これと同じ理屈で概念は概念としか衝突しないんだろうなと。
 歴史と想念を蓄えた触媒を以って、その触媒そのものによる物理的衝撃によってではなく、触媒が有する概念を対象の概念にぶつけてやる事によって攻撃する武器が概念武装なのではないかと思ったのでした。

 で、Fateの桜ルートでの凛の概念武装に関する以下の説明が、この考えに対する裏付けになったような気がします。

 物理的な衝撃で相手を打倒するのではなく、概念―――魂魄としての重みで相手を打倒する魂砕き。

 さて、それなら黄理が装備していたものが……という話に戻りますが。上で述べた話から物理的なダメージと概念へのダメージは切り離して考えるべきだと思います。
 例えば黄理自身の物理的攻撃力が100、バチの物理的攻撃力が100としたら攻撃力の合計は200。仮に紅摩の防御力が250だとしたらまともにダメージは与えられない。
 ここでバチを概念武装としての攻撃力が100、物理的攻撃力がバチと同じであるものと交換する。すると黄理の物理的攻撃力100、概念武装の物理的攻撃力100、概念武装としての攻撃力100。
 で、合計攻撃力が300になって紅摩にもダメージを……とはならないだろうなという事です。恐らくこの場合も物理的攻撃力は200のままでしょう。
 仮にこれでダメージを与える事が出来たら紅摩の概念武装に対する防御力が物理的防御力よりも低く、100を切っている場合だと言う事になると思います。個人的にあんまりそんなイメージは無いんですが。

 結論としては紅摩に勝つには物理的な攻撃力で紅摩の防御力を上回るか、概念武装自体が紅摩を上回っていないと難しいのではないかと思う。


 35:代行者

 言峰は埋葬機関のメンバーではないかと予想していた時期がありましたが、実際には代行者ではあるが埋葬機関所属ではない、というカタチみたいですね。
 というか、代行者と呼ばれるのは埋葬機関の7、8人だけだ思っていたので驚いた。
 もしかしたらアインナッシュで全滅してた僧兵達も「代行者」だった可能性もあり得るのかな。で、言峰が所属する部署というか、階級とかは彼等と同じという事になるのだろうか。

 そしてその彼が身に付けていた格闘技は中国武術。どうもシエル先輩の格闘術とは違うみたい。教会の代行者は全員同じ武術を習得しているわけではない……つまり、教会独自の格闘術というのは存在しないという事なのだろうか?
 まあ、言峰を見ただけで断言はできませんが。或いは教会式というのはわからないけど埋葬機関式の格闘術はある、という事なのかも? 鉄甲作用は埋葬機関秘伝らしいし。


 36:凛と桜

 魔術師の家系で後継者に選ばれなかった子供が養子に出される事もあるという話を最初に目にした時はもしかして……、と思ったけど全然似てないし……と思ったらえーーーーー??!! でした。
 言峰の話によればどうやら今の桜の容姿は変貌後だったらしい。なるほど……昔は髪も目も恐らく凛と同じ色だったわけか。容姿が変わってたらそりゃ簡単には見抜けませんな。まあ変貌ぶりではエミヤには及びませんが(笑)
 それにしてもまさかあのリボンが伏線になっていたとはしてやられました。

 で、体験版雑記(3)の27の答え合わせですが。凛が言っていた「もうひとりの魔術師」「間桐の後継者」は慎二ではなくて桜の事だったというわけですな。 
 厳密には顔見知りという言葉で片付けられない相手、というのは桜で正解。
 士郎は確か半年で弓道部を辞めているので、凛が見ていたという人物はどちらかといえば士郎じゃなくて桜ですね。その辺は凛が士郎の事を気にしている理由を語ってくれた場面からもわかる。たしか士郎の事を弓道部員でもないのに弓道場に顔を出した人物、という風に認識していたような。

 ちなみに慎二の方が魔術師ではないかと当時私が思った理由ですが、凛と桜の会話からは全くそれっぽい雰囲気を読み取れなかったという事でした。
 そりゃそうだ。このふたりが顔を合わせている際に心の中を占めているであろう事柄は、魔術師がどうのこうのよりも目の前に居る人物が肉親だという事の方である筈だから。

 なお、橋の上での会話からもわかるように、無理矢理属性に合わない魔術師にされた上に虫に魔力を食われている桜からはホトンド魔力を感じ取る事が出来ないと思われる。凛がもうひとつの家系の後継者は半人前、と言っていた理由のひとつはそれでしょう。
 また、桜は道具として扱われていただけで魔術師としてまともな教育を施されてはいなかったらしい。魔力が外に漏れにくいだけでなく、実際スキルの方も凛から見れば半人前なんだと思われます。

 それと07を書いていた段階ではまだ知りませんでしたが、慎二が桜にきつくあたるのはやっぱひがんでたからだったようで。てことは体験版雑記(3)の28での予想はちょっとだけ当たってたという事か。


 37:長い髪

 凛曰く、女性の魔術師にとって髪は切り札だそうです。実際月姫でも代表的な魔術回路として挙げられてますしね。そういえばこれまで登場してきた女性魔術師はほぼ全員髪が長いですな。
 では髪の短い人は何故そうしているのかというと……今のシエル先輩は魔術を嫌ってるからだろうかね。橙子さんの場合はなんでだろうか。昔は長髪だったらしいのに。


 38:異国の土が合わないという話

 故に間桐は衰退したそうですが。具体的にはどう言う事なんだろうか。凛は遠坂邸が建っている場所の土が合うとかでそこで休まされていたわけですが。霊脈云々に関連?
 それに青子先生みたいにあちこちふらふらしてる人はどうなんだろう、などと一瞬思ったりもしましたが、間桐の場合新たに誕生する子供の魔術回路がどんどん少なくなっていったという感じなんで、魔術師の中で既に確立された魔術回路が自分の土地から離れることによって衰退していくというわけではないか。当たり前っちゃ当たり前だ。切嗣だって世界中あちこち飛び回ってたみたいだし。
 ようするにある土地に留まったとして、そこがその家系の体質にあっていなかった場合、新たに誕生する世代が衰退していくと解釈した方が良いのかも。

 ちなみにプロローグで凛が昔の外国からの移民に関して「土が合わなかったのだろうか」と推測していたあたり、彼女はその移民達が単なる外国人ではなく魔術師達だったという事を知っていたという事になるのだろうか?


 39:魔術回路を持っている一般人

 どうも魔術回路というのは魔術師の家系の人間が意図的に増やしていく物で、自然発生するようなもんじゃないらしいですね。だから一般人はホトンド回路を持たないという。
 ならば例えば士郎とか、シエル先輩のような例はなんなのだろう。突然変異?
 かもしれませんが他に考えられるとしたら、どこかの魔術師の家系で後継者として選ばれなかった子供の血を引いているといったところでしょうかね?
 そういった子供は自分の家が魔術師の家系だと知らずに育ったり、あるいは余所の家に養子に出されたりするという話だから。それならば一般人の中からもごく稀に多くの魔術回路を持つ人間が現れたとしても不思議はないかも。
 で、その後の世代は38で書いた推測が正しければ自然と回路は減っていくと。そうだとすれば一般人の中に回路を多く持つ人間がどんどん増えていくような事もないでしょう。


 40:遠坂邸の時計

 プロローグで時計が一時間進んでいた理由ですが。結局よくわからんですね。今2回目のプレイに取りかかろうとしてるんで、もしかしたら最初のプレイでは見落としていた伏線に気付くかもしれませんが……。とりあえず原因不明という前提で、ならあれはなんだったのか推測してみる。
 ふと思いついたのは、大抵のマスターは触媒を以って過去の英雄を召喚するのが通常であるところを逆に、アーチャーは未来から召喚されたという事の暗喩なのではないかという物。
 凛は本来の時間よりも意識の上では一時間未来に居た訳なので。まあ、そういう解釈もできるかもねー程度の話でしかありませんが。


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