Fate/stay night雑記(1)

 Fate/stay nightネタバレな順番とかあんま考えないいつものアレです。

 01:サーヴァントの正体

 やっぱ最初はここからですかね。その正体はかつての英雄さん達の霊、「英霊」でした。
 きのこさんがプロローグを飛ばさずに読んでたら良い事あるかも、みたいな事を言ってたんできっちり読んでたらいきなり正体が明かにされたもんだから不意打ちでした。
 てっきり物語の中盤以降まで伏せられてるかなあ、と思ってたんですが、よくよく考えてみればサーヴァントが如何なる者であるかを、マスターがそんなに長い間知らずにいる方が不自然か。

 ファンブック雑記の07でセイバー=ジャンヌ・ダルク説に関して述べましたが、この仮説を考えた人はかなり良い線いってたということになるのでは。あ、ちなみに私はまだセイバールート途中なので実際セイバーが誰なのかはこの文章書いてる時点では知りません。
 それにしても実在した人物でなくとも完全に人々の幻想から誕生する場合もあるというのがちょっと驚きでした。しかしその方が伝説の人物がガンガン登場して物語的には面白いですな。ドリームバトル。

 それとサーヴァントは外人限定っぽい、ていう推測をどっかで書いた記憶がありますが、これは厳密には間違いだったようですね。多分、国籍関係なく世界中の英霊が候補になると思われるので。
 恐らくは最初に聖杯戦争が行われていたのが外国であったから、参戦するマスターも必然的に外国人になる。ならば、確か召喚されるサーヴァントの傾向は召喚者であるマスターの心に少なからず影響を受けるとの話だから、この点を考慮に入れれば日本人の英霊が召喚される確率が低いのも無理はないか。あちらの方でも有名な日本人英雄などが居ればわかりませんが。
 そうなると黄理がサーヴァントになったらどうなるか、などと過去にネタ半分で書きましたが、佐々木小次郎の例もある事だし絶対に有り得ない事ではないという事だろうか。もっとも黄理は小次郎に比べたら知名度ははるかに低いので(有名だったのは裏世界限定だろうし)、事実上無さそうですが。


 02:英霊とワラキアの夜

 ちなみに彼等英霊って、ワラキアの夜と似て非なる存在のようにも思えました。
 少し前からRemember11関連でユングの分析心理学について時間があれば調べてたりするんですが、ワラキアが特定のコミュニティ限定の共通無意識における「シャドウ」だとしたら、英霊達は「トリックスター」あたりに該当しそうな気がした。いや、気がしただけですが。
 きのこさんは分析心理学を知ってそうな気がしますが、自らの作品の世界設定にどこまで反映しているのかはわかりませんし。一応霊長の抑止力の原因である人類共通の無意識ってやつはここに由来してるっぽいですが。橙子さんの言っていた「有名な心理学者」って多分ユングだろうし。
 シャドウとかトリックスターってのはユングのいう普遍的無意識の領域に有るという、元型(アーキタイプ)の一種です。全人類の心に共通するある種の方向性みたいな物とでも言えるだろうか。や、私も充分に資料を漁れたわけでもないんで自信はありませんが。
 で、気になるのが「トリックスター」の特徴って霊長の抑止力によく似てる事。常識という既存の秩序を無視し、その秩序にそって活動する者達の裏をかいて成功を収めるあたり。で、サーヴァントの召喚呪文に「抑止の輪」というキーワードがあったという話。まあ、単なる偶然かもしれませんが。


 03:肉体を滅ぼされても死なない

 体験版雑記の61で書いた推測はどうやらほぼ正解みたいです。アルクみたいな桁外れな存在に限らず、基本的に霊体である者達は受肉した際にその肉体を破壊されようと、その存在自体が肉体的致命傷に引きずられて死に至るという事はなさそう。
 そして今回のアーチャーはかつての聖杯戦争ではたまたま生き残っただけ、という可能性も否定されそう。
 アルクが蘇生できたのは単に存在規模が桁外れだからというだけでなく、本質的には霊体だからという理由もあったんでしょうな。


 04:第六架空要素

 そんなんあったの?! 第五架空要素、つまりエーテルまでだと思ってましたが。
 ちなみにこの第六架空要素とは悪魔であるらしい。悪魔とは人の想念によって生み出された存在っぽいんで、この要素は「意識」に関わる何か、という事になるんでしょうかね?
 そして第六法との関係が気になるところ。ワラキアも人の意識に深く関連した現象だったし。関係があるとしたら、彼が目指してたのはなんかごっつい悪魔って事に? いや、もう一捻りあるかもしれませんが……。


 05:神霊

 月姫読本等の用語集に書いてあった事から推測するに、人間の想念が関わる存在であるらしい。しかしそれ以外あまり情報がなかった神霊ですが、どうやら信仰する人々がいなくなったら精霊に格下げされたりもするあたり、ベースが自然・世界側のモノでも構わないみたいですね。人間の想念のみによって誕生するかのようなイメージを抱いてましたがそれは間違いだったか。
 そうなると用語集にも書いてある通り、真祖は人に望まれて誕生したわけではないが故に「精霊」に近い存在なわけですが、もしも彼等を信仰する人が多く存在していたら神霊に格上げされて、更にとんでもない力の持ち主になってたという事になるんでしょうかね。

 そういやメレム・ソロモンは通りすがりの真祖に拾われなければ生きたまま神になっていたかもしれないという。これももしかしたら理屈は一緒なのかもしれないと思ったり。
 つまり、メレムは村人達の信仰心によって霊的に(?)能力が増強されていったとか。しかし死んで霊になったわけではなく、あくまで生きたまま信仰されてたのだから、きのこさんは前述のような言い方をしていたのではないかなと。


 06:魔術刻印

 てっきり令呪程度のコンパクトなのをイメージしてたんですが、凛の場合腕にびっしりと刻まれているらしい。なんでも受け継がれるたびにどんどん増えていくとか。遠坂はそれだけ長い歴史を持っているという事なんでしょう。

 対して蒼崎は橙子さんで六代目にあたるらしい。てことは、その魔術刻印は全部で五つ、という事になるのだろうか。
 いや、でも魔術師も最初は学者だったというからもうちょっと数は少ないのかな? 三代目の大天才が掘り当てたってのは魔術回路で、その代から晴れて魔術師となった……という事だろうか?? むぅ。
 なんにせよ、その魔術刻印は現在青子先生の身体の何処かにあると。

 なお、血縁者でないと受け継ぐ事が出来ないらしい。他人だと拒否反応が起こるとか。空の境界で鮮花が魔術師の家系の生まれではない不利を憂いていた理由が多分これだったんじゃないかと。
 当時この部分を読みながら、発火系限定とはいえ才能があるのになんでそんなーなどと思ってましたが、魔術刻印がいかに便利な物であるかを知った今となっては納得です。
 橙子さんが協会に鞍替えしたのも、魔術刻印を貰えなかった分をより優れた環境で研究する事によって自力で穴埋めしようという理由からだったりしたのかも。


 07:間桐

 もうひとつの魔術師の家系がこの間桐じゃないかと予想してましたが、アタリでしたね。
 ただ、魔術回路がもう全くないという事までは想像してませんでしたが。よって桜が実は魔術師としての才能があるから慎二がひがんでるのでは、という予想はどうも外れっぽい。慎二本人が魔術師ではないのだから、他人の魔術の才能の有無など読み取れないだろうし。
 じゃあ慎二はただ単に性格がアレだから桜にきつく当たってるのだろうか。とりあえず現時点ではよくわからんのですが、もっと先まで進めたらわかるかな?


 08:蒼崎の遺産相続トラブル

 橙子さん、師匠を殺してしまうところまでいっちゃってます。いくらなんでもそこまでぶち切れるなんて……と思ってましたが。
 しかし慎二も説明していましたが、魔術師の家系ってのは子供が複数いてもひとりしか後継者として教育しないとか。間桐は長男の慎二だけ。この辺考慮に入れると橙子さんの怒りもわかるかも。まあそれでもやりすぎだとは思いますが。

 つまり、青子先生は本当は魔術師として教育されてはいなかったんじゃないでしょうかね(だからこそ彼女の能力は破壊する事以外では中途半端なのかも)。対して長女(たぶん)である橙子さんは幼い頃から後継者になるべく英才教育を受け続けていた。
 にも関わらず、どういう経緯でかは現時点ではわかりませんが青子先生も魔術師となり、のみならず蒼崎の遺産を受け継いでしまった。
 元々姉妹ともに教育されていて、いずれ公平な審査を経てどちらが後継者となるか決定される予定だった、というのであれば納得がいったのかもしれない。
 しかしこれでは橙子さんからみれば、横から突然現れた部外者同然で魔術師として自分より劣っている妹に、自分が手に入れる予定だった物を奪われたという事になるわけで。しかも後継者はひとりである事が魔術師の家系においては常識であるらしいにも関わらず。
 そりゃあ青子先生は勿論師匠である祖父を激しく憎むようになるのも無理からぬ事かもしれない。


 09:藤ねえの名前

 んー、やっぱ考え過ぎでしたか。そういや体験版収録部分の会話でも「名前」という部分が「苗字」に修正されてたり。
 ちなみにもうひとつ、「冬木の虎」という異名はそもそも名前に「虎」の字がつくからではないかと考えてたりもしたんですが、実際にはさらにもう一捻りあったわけだ。
 ついでに言うとあの普段着の模様もタイガーに由来してるんだろうかね。黄色と黒のしましま。

 ところで私の以前の予想では〇〇ねえという愛称の〇〇の部分に苗字が入るケースってあんまりないんじゃないか、と書きましたが、ひょっとしたら子供の頃の士郎も最初は大河ねえとか呼んでたりしたんでしょうかね。……いや、まんまタイガーか?
 で、いやがられた彼女から「藤ねえ」と呼ばされ現在に至るとか。「大河」ベースだと男らしさを感じさせない愛称にはなりにくい気がするし。だから苗字ベースの愛称になったとか……妄想してみる。


 10:抑止力と英霊

 何度か書きましたが、凛の召喚呪文に「抑止の輪」というキーワードがある事から、英霊達自体が抑止力に関わる何かなんじゃないかと。というか、抑止力そのものだろうか?
 実際英霊ってのは水面下で活動し、人の世の滅亡を防ぐとFateの本編にて語られていた。これってまんまな気がするんですが。

 そういえば空の境界で橙子さんが、ある実験に挑戦した(恐らく根源に至ろうとした)魔術師達は抑止力によってことごとく「斬殺」されたという。この部分が実は気になってたんですけどね。「斬殺」したのは何者か。

 大抵霊長の抑止力は誰かの行動を無意識下でコントロールし、時には目的達成の為に必要な力だけを与えて邪魔者を排除する。
 じゃあ前述のケースでは、魔術師達が根源へ至ろうとすると必ずどこからともなく誰かがやって来て斬りかかったということになるのだろうか? それもなんか不自然な気がしてまして。
 それに魔術師は必ずしも戦闘者ではありませんが、超越者ではある。ルールから外れた超能力者なら彼等にとっても厄介者ではあるだろうけど、あくまで能力的には自然干渉を可能とする魔術師の方が上だと思う。しかし「ことごとく斬殺」という言い回しからは魔術師側の一方的な敗北を連想するのでどうもしっくりこない。
 まあ、志貴とか式とかならばそれも可能かもしれませんし、実際彼等のような人物を動かしたケースも何度となくあったかもしれない。しかしそんな例外中の例外みたいな人物が毎度毎度現れるというのもどうかと思ったりする。

 ならばもしかして「斬殺」したのは剣を武器に戦うタイプの英霊だったのではないだろうか、などと思ったり。
 誰かが根源へ至るという、ともすれば霊長にとって最大級の危機となりうる事態ならば、英霊が直接出向いてこれを排除するという事も有り得なくは無いんじゃないか、とも思ったりした。

 荒耶はかつて抑止力そのものを打倒しようと準備を整えて行動に出た事もあったという。が、その場合抑止力はそれ以上の力を持って「現れた」とか。
 この言い回しからして強大な力を持ったなんらかの「存在」が彼の目的を阻んだと考えた方が自然な気がするし。
 それに今回Fateに登場した英霊達の戦闘能力を見れば、いかに荒耶が強大な力を持った魔術師であろうと敵わないのも無理はないと思うのですが……。


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