志貴の服に付いた
アルクェイドの血は何故
消えたのか

 結局本編中では語られずじまいだったのだが、アルクェイドを殺してしまった際に志貴の服に付いた血が後でいつのまにか消えてしまっていたのは一体何故なのか考えてみた。

 志貴の能力はシエル先輩をも殺せるかでもふれたとおり、吸血鬼が体を復元する原理は治癒というより時間を巻き戻すというものらしい。
 そして、同じく時間が巻き戻ることによって肉体が復元されるシエル先輩がアルクェイドとの戦闘における出血によってできた血溜まりも復元後はすっかり消えていたり、自ら刃物で首筋を斬った後も傷がふさがるだけでなく服に付いた血までもがなくなっていたりするシーンが本編中に存在する。

 これらの事から志貴の服に付いたアルクェイドの血は彼女が体の復元を試みた際にアルクェイドの体へと戻ったのだと考えられないだろうか?

 真祖が体を復元する手段が死徒と同じとは言いきれないという意見もあるかもしれないが、私は同じであると思う。

 根拠1:世界による復元の原理
 根拠2:真祖に血を吸われた人間は肉体のみならず魂までも汚染される
 根拠3:シエル先輩の概念武装に関する説明

 1は、世界がシエル先輩の体を復元する際に用いる手段が時間の巻き戻しであるならばその世界が作り出した真祖も同じ原理で体を復元する可能性が高いのではないかという事。

 2は、本編中において「真祖に血を吸われた人間は肉体のみならず魂までも汚染される」と言われていた事。
 つまりこれは人間の体の構造が真祖よりへと作りかえられてしまったという事を意味しているのではないだろうか?
 ならば死徒の体が復元される原理は真祖と同じである可能性が高いといえるだろう。つまり裏を返せば真祖であるアルクェイドの体が復元される原理が死徒と同じく時間の巻き戻しである可能性が高いといえるのではないだろうか。

 そして何より3。シエル先輩の概念武装に関する説明の中に「はじめから吸血種であったものに用いる」とあった。つまり概念武装がはじめから吸血種である真祖に有効であるという事は真祖が体を復元するのに時間を巻き戻して体を復元するという復元呪詛を用いているという事の証明になる。

 以上の事から志貴の服に付いた血が消えたのはアルクェイドが時間を巻き戻して体を復元しようと試みたからであるという仮説の信憑性が高まると思う。


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