この文章は私がTYPE-MOONさんのネタバレ掲示板に投稿した記事を元に再構成したものです。
シエル先輩はいかなるダメージを受けようと、というか殺されようと世界が矛盾を修正するために勝手にその肉体を修復してしまう。
対して志貴の能力は死の点、或いは線さえ見えればどんなに死ににくいものであろうと死に至らしめる事ができる。
ならば志貴の能力でシエル先輩を"死んだ状態"のまま留め、生き返らせなくする、つまり完全に殺してしまう事は可能だろうか?
本編中で志貴が先輩を殺してしまうシーンはあるが、その後先輩が蘇生したという可能性もゼロとは言いきれないので…。
なんだか「矛盾」という言葉にまつわる逸話を連想する話だけども。ていうか「シエル先輩を殺せるか」って響きがイヤだなあ(汗)
結論から言うと志貴ならばそれは可能であると思う。
まず、シエル先輩の体は時間が巻き戻って修復されるのだと本人が言っている。これは吸血鬼が自らの肉体を修復する復元呪詛と原理が似ていると思う(*1)。
ならば本編中で復元呪詛そのものを無効化する事が明らかにされている志貴の攻撃によって殺された場合、世界による修正をもってしても先輩を復元する事は不可能なのではないだろうか。
つまり世界が先輩の体を修復しようとする行為とは単に物理的に肉体が崩壊した手順を逆にたどるだけであって、生命としての死からは復活させることはできても意味的な死からは復活させる事はできないのではないかと思うのだ。
さらに言うなら志貴の能力ならば暴走したアルクェイドとの戦闘時でやっているように世界をも「殺す」ことができる。「殺す」という一点のみで語るなら志貴の能力は世界よりもランクが上であるから志貴によって殺されたものは世界の力をもってしても復元できないのではないだろうか。
*1:ただしシエル先輩はたとえ死んでも何度でも生きかえる事が可能なのに対し、吸血鬼の場合は復元前に本人が死んでしまえばもう蘇生できない。
戻る |
|