アルクェイドは目覚めるたびにその時代に合わせた知識を身につけるわけだが、志貴に出会う以前は言葉を発しなかった彼女がどうやってそれらの情報を集めたのか?
言葉を使用せずに情報を得るのにも限りがある。情報収集時のみ言葉を発していたという可能性もあるかもしれないが、彼女が会話慣れしていないところを見る限りそれも違っていそうだ。
となると言葉を必要としない情報収集の手段が必要となる。そこで考えられるのが魅了の魔眼である。
適当な人間を魅了し、どこか人気のないところに連れこんで知りたい情報を相手に喋らせる。これならこちらが話し掛けなくても相手が勝手に喋ってくれるわけだから言葉を発する必要もない。
情報を得た後は暗示をかけて自分の事に関する記憶を少し操作して(*1)開放すれば怪しい女が怪しい事をしている、などといった噂がたつこともないだろう。
魅了してどこかへ連れこむ所を誰かに見られたとしても問題ない。魅了された人間は傍目には自らの意思でアルクェイドに付いていっているようにしか見えない筈だからだ。
近代以降ならば、それでも足りない分の知識はマスメディアを利用すればほぼ得られるだろう。
なお、私はアルクェイドはシエル先輩が埋葬機関に入った時期を勘違いしていると思っている。これに関しても教会の内部事情に詳しい者を魅了するなどという行為は下手をすれば教会側との抗争へと発展する恐れがあるから、余計なトラブルを避けるためにそれをしなかったのだと考えると筋は通る。
*1:完全に忘れさせてしまうと、その人間の知人がたまたまアルクェイドと一緒にいる所を目撃していて、後でその話題を振った場合などに不審に思われる可能性があると思う。
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