武は何故蘇生できたのか
キュレイウイルスのおかげだとしても、ティーフブラウ抗体を接種してから効果がでるまでが早すぎるとも考えられる。となると、武だけはティーフブラウ抗体を接種する以前に既にキュレイウイルスに感染していたとも考えられるかもしれない。
キュレイウイルスの感染経路に関する考察を考慮に入れると、抗体接種以前に武が感染した可能性が考えられるシーンが本編中に2ヶ所ある。つぐみとの性交、そして倉庫の浸水事故である。
前者に関してはHIVの感染と同様である。血液から精製した抗体によって感染するのならば性交時の体液から感染する可能性もありうるだろう。
しかし本編中から得られる情報だけでは充分な裏付けはとれない。また、シナリオによってはこのシーンがクラゲゴンドラだったり脱出前のIBFだったりする為全てのシナリオで通用するわけではないのがネックである。
よって個人的には後者の可能性が高いと思っている。事故当時つぐみは相当な量の出血をしている。すぐに倉庫を出たココはともかくとして、ずっとつぐみのそばにいた武がこの時水の中に流れ出たつぐみの血を浴びた事により感染していたとしても不思議は無いのではないだろうか。
なお、キュレイウイルスによって不死性が発揮されるのが感染後どれくらい経ってからなのかは不明だが、つぐみが感染して間も無かった12歳当時事故に遭っても蘇生した事から、感染したのが倉庫浸水時であれば時間的に充分余裕があったとしても不思議は無いと思われる。
以上の理由から、結論として私はIBF脱出後の時点で既に武のキュレイウイルスは効果を発揮しつつあったのではないかと考える。
武がティーフブラウに感染して発症したのは、キュレイに感染した時期の方が遅かった為、つぐみに比べてティーフブラウを駆逐するのに時間がかかってしまったからだという事で説明がつくと思われる。
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