・生体反応「7」について
こちらも「6」の時と基本的には同じ現象だろう。そしてプラス1は2034年のココであると私は思う。
少年視点で加減圧室のココが消えた後の生体反応値が5。
優秋シナリオのサイフォン効果を利用した脱出前が3。
他にも裏付けとなるシーンはあるかもしれないが、とりあえずこれらの事から2034年のココの出現・消失によって数値が変動するのは明らかである。
つまり、「ココ」という人物に限って言えば2017年と2034年では別カウントという事になるのではないだろうか。
「幻の少女」の話をした時に優秋が「その少女は突然現われたり消えたり分裂したりするのか」というようなツッコミをいれている。
2017年と2034年を同一世界であると錯覚しているブリックヴィンケルにとっては、第3視点を介する事によって両世界に同時に存在しているココはふたり居ると言う事になると思われる。「分裂」とはこの事を指していたのではないだろうか。
そして、この認識が現実化して両世界において生体反応の最大値が7となった、といったところではないかと考えている。
なお、中央制御室のシーンでは数値の変動後「6」で安定したのに、何故加減圧室のココが消えた後は「5」だったのかと疑問に思われるかもしれない。
これに関しては「5」と表示されるシーンでは2034年にホクトが単独で数値を確認していたが、2017年の同時刻では誰も中央制御室へ数値の確認をしに行っていなかった結果正確な数値が表示された、という事で説明がつくのではないだろうか。
中央制御室のシーンでは両世界の同日同時刻の同じ場所で同じく生体スキャンの結果をみんなで見ている。これではブリックヴィンケルがより錯覚を起こしやすくなる。このシーンでだけ数値が不安定だったのはその為だったのではないかと思う。
・光点の数・位置について
中央制御室に5、ツヴァイトシュトックに1。このむっつの内訳に関しては生体反応「6」の時と同じで、光点に関しても両世界の間違った合計がモニタに反映されてしまっていたという事だろう。
2034年のココについては2017年のココとほぼ同じ場所に出現していたようなので、光点が重なってひとつに見えた可能性が考えられる。
或いは実体が無い為そもそも光点は表示されていなかったが、ブリックヴィンケルの錯覚によって数値だけは変動したという可能性も考えられるかもしれない。
・生体反応「1」について
恐らくこれはあくまでイメージ映像であって物語からは切り離して考えた方が良いと思われる。
何故ならこのシーンが見られるのは全てLeMU圧壊後であるから、中央制御室周辺だけがほぼ無傷である事や、電力が生きている事に無理がある。つまり、物語の中であのようなシーンが存在するというわけではないだろう。
では具体的に何を示す映像であるかだが、現在のところ思いつくのは以下の通り。ふたつめは後になって思いついたので加筆してみた。
■ブリックヴィンケル(=プレイヤー)だけは全てを見ているという事
ブリックヴィンケルなる存在を示す伏線、という事になる。
■ココが未だ取り残されているという事
この映像を見られる段階では、ゲーム終了後に「あなたはまだ無限ループの中にいる」というような内容の英文メッセージが表示される。つまり、ループから抜け出すには生きたまま取り残されてしまったココを助けねばならない。そのココの存在を示しているという事になる。
前者はブリックヴィンケル自体スキャンにかからないし、後者はココが取り残されたIBFはスキャン対象外。やはりありえない事なのだが、最初に述べた通り物語から切り離して考えるべきイメージ映像だと思うので多少の矛盾は構わないだろう。
これらふたつのうちどちらである可能性が高いかは現時点ではなんとも言えない。
なおスキャン対象範囲外でも良いという条件で、しかも後から蘇生するとはいえ、武はあの時点では死んでいるので後者に関して彼は生体反応にはカウントされないとした。
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