メルブラトーク(2)

 MELTY BLOOD(メルティブラッド)に関するいつものネタバレトーク。
 順番はテケトーです。

 その11 Altrouge

 昔、オフィシャルのネタバレ掲示板があった頃にアルトルージュという名の意味に関して議論してた人達がいたのですよ。詳細は憶えていませんが、「アルト」が「古い」、「ルージュ」が「紅」で、「古の紅」とか、そういった意味ではないか、というような内容だったと記憶しています。
 結局当時は綴りがわからないのがネックだなあ、といった声があがっていたと思いましたが……で、今回アルトルージュの綴りがわかったので私も調べてみたですよ。
 たしかアルトは英語じゃなくてどこか別の国の言葉で「古い」ではないかという意見がでていたので、まず試しにドイツ語辞書を調べてみる。いきなりビンゴでした。
 「Alt」はドイツ語で「古い」。そして「rouge」は「口紅」とか、「ほお紅」とか。これが転じて「紅色」って事で……当時議論していた人達の言っていた通り「Altrouge」=「古の紅」といった意味合いで良いのかな?
 断定はできないんですが、彼女は朱い月候補でもあるからこのネーミングってかなりはまってると思います。


 その12 二十七祖の存在理由

 その4で述べた、死徒二十七祖は朱い月の後継者候補ではないかという仮説を書いていた段階ではまだゲームをクリアしていなかったわけですが、全てのシナリオを見た今ではちょっと考えが変わりました。

 まず、ワラキアは朱い月よりも更に上、第六法を目指していたという事。そしてその事は朱い月もどうやら承知の上であった模様。
 つまり朱い月にしてみれば、ワラキアは自分より格上の「何か」になろうとしていた。ならばそれになった彼は自身よりも力で優るわけだから、もうその彼に乗り移って……などという事は不可能となる筈。なのに彼を止めようとはしなかった。
 だったら朱い月の本当の狙いは自分以外の研究者達に自分と同格、あわよくばそれ以上の存在に至る為の方法を研究させ、成功した方法があればそれを後継者作成の為に採用する、という事だったのではないだろうか。そしてその研究者達が死徒二十七祖であった、とか。
 つまり、朱い月と二十七祖の関係とは無理矢理に血を吸った、吸われたというものではなく、自身と同等の「永遠」を体現する後継者を欲していた者と、同様に「永遠」を求めた者達という利害の一致から契約を結んだ、スポンサーと研究者のような関係だったという可能性も考えられるかもしれない。


 その13 血と契約の支配者

 用語辞典ではアルトルージュに関してそう書かれています。なんでもワラキアの夜が現象化できたのはアルトルージュとの契約によるらしいですが……つまり彼女と契約した者はなんらかの力を得ることができるという事だろうか。
 誰も見た事がない筈のワラキアの夜という祖が存在する、とされていたのは実際にはアルトルージュが彼の事を知っていたからで、そこから話が広まったからなのかも。
 で、なんで彼女が契約によって力を与えるなんて事やってんのかというと、その12で述べた二十七祖の存在理由に関する仮説に関わる事なのかなあ?
 アルトルージュがスポンサーとしての役割を朱い月から受け継いでたのだとすれば、ワラキアに対し契約によって力を与えていたのも彼女の仕事のひとつだったと言えるかもしれない。
 死徒には大きくわけて二つの派閥があるそうですが、もしかしたらこのアルトルージュと契約した者達とそうでない者達、という具合に別れてるのかも?


 その14 何故オルトを捕獲しようとしたのか

 朱い月はアルティミットワンである。オルトも恐らく水星のアルティミットワンである。で、二十七祖がもし本当に「永遠」を研究する者達であったのだとしたら、オルトを捕獲しようとして逆に瞬殺された前五位。彼は朱い月と同様「永遠」と体現しているであろうオルトを自らの研究に役立てようと目論んだ……とも考えられるかもしれない?


 その15 二十七祖の順位

 その4では研究サンプルナンバー〜という意味かもと書きましたが、もしその通りだったら単純に早い者順だったという事になる。
 けど、十位以上が特別視されてるとか、トラフィムがその考え方のせいで最古参のひとりのくせに十七位とされているとか、スミレが実は上位に食い込めるとか。こういった書かれ方をするとやはり単なる早い者順とはちょっと考え難いかもしれない。

 で、これまでの死徒二十七祖の存在理由に関する推測と絡めて考えてみるに、「永遠」に近い順っていうのはどうだろうか?
 「永遠」に近いという事はそれだけ殺しにくいという事になる。だったら十位以上が並の概念では打倒しえないのも当然。
 古参であろうと吸血種のステレオタイプでしかあろうとしないなら「永遠」とは程遠いのでトラフィムは下位に。
 スミレが実力なら上位に食い込むというのも、それは能力に関するものであって「永遠」とはまた別問題。よって彼女も下位に。
 メレムも志貴を圧倒できるだけの実力はありそうでしたが、スミレと同様の理由で下位。
 こんな感じで説明はつくような気がするんですよ。


 その16 一〜三位

 三位は月のアルティミットワン。一位はアルティミットワンであるとは明言されてませんが、でも母体が違うだけで朱い月と同種の存在であると言える気がする。
 そして二位。以前、the dark sixは霊長の抑止力に関わるモノじゃないかと考えた事があります。勿論その裏付けはないんですが、とりあえずここではそういう設定で話をしてみます。
 すると、一〜三位は皆抑止力として誕生した究極の存在であるという点では同じであり、「永遠」に近い順でこれらを並べるというのはちょっと難しい気がする。

 だとすると、この三者の順位は母体となるモノの存在規模順なんじゃないだろうか?

 霊長は自然から独立したとはいえ自然なくしては存在できないし、元々は自然の一部であった。また、ガイアの怪物は霊長に対する絶対的な殺害権利を有する。
 よってガイア>アラヤ

 地球は月より規模が大きな天体である。
 よってガイア>月

 で、霊長はガイアよりも格下としたけど、それでも圧倒的な差があるわけではない。両者は規模的にはかなり拮抗していると思う。
 よってアラヤ>月

 まとめてガイア>アラヤ>月と。で、そのまま一〜三位。

 まあ、二位がアラヤとなんら関わりがなかったら全く無意味な推測なわけですが。


 その17 朱い月の後継者の肉体

 今のところアルクェイドが後継者としての最有力候補なわけですが、彼女が真祖であるからといって朱い月の後継者の肉体が真祖のそれである必要があるとは限らなかったりして。
 そもそも朱い月にしてみれば肉体の種類は関係無く、彼自身のポテンシャルを充分に引き出しうる肉体であればなんでもよかったのかも、なんて思ったり。
 誕生するにあたっては人間を律するのだから人間の思考回路・肉体を雛型にしたというし、ようはこの条件にさえ当てはまっていれば別に真祖でなくても良いとか。

 そう考えてみると後継者候補であるアルトルージュが死徒との混血である点にも納得がいく気がする。絶対に純粋な真祖でないといけないんなら、そもそも彼女は真祖以外の血が混ざっている時点で後継者たりえなかった筈。
 そして死徒二十七祖とて元は人間だったわけだから、人間の思考回路・肉体を雛型に……という条件は満たしていると思われる。だから、彼等がその身をもって真祖・朱い月の後継者作成の為の研究を行っていたのだとしても問題はないかもしれない。


 その18 ロアが祖と同格とされた理由

 アルクェイドの死徒だからというのもあるかもしれないけど、それ以外に気になる点が。二十七祖が永遠を研究していたからではないかという事に関係する話です。

 まず、ワラキアの「永遠」は人間が存在する限りのモノであった。という事は、彼の研究は朱い月の望みとも合致していたかもしれなかったのではないだろうか。
 つまり、朱い月はそもそも人間を律する為に生み出された。ならば人間が居なくなったら彼の存在理由も無くなる。よって人間の存在に拠る永遠という彼の研究が完成すれば、それは朱い月にとっても都合の良いシステムであったかもしれなかったのではないだろうか、という事です。

 そしてワラキア同様ロアも、人間が存在する事に依存した「永遠」を研究していた。観測者たる人間が滅びたら自身の求めるの永遠もそこで終わりなのだと彼は言っていた。故に教会はロアを二十七祖と同格の扱いをしたのかも。

 そういえば歌月での朱い月(厳密に言うと違うみたいだけど)とロアとの会話は研究者同士の議論のように見えなくもないですね。
 余談ですが、この時の会話でロアが述べた「皮肉な事」。これは朱い月自身の研究が不完全なまま終わった事のみならず、彼の意志を受けて研究していた二十七祖さえも未完成であるのに……と。そういう意味も含まれていたって事になるのかも。しつこいようですが、二十七祖が研究者集団だったという推測に基づいた場合の話ですけどね。


 その19 第六法とは何か

 「Program No6 Error」ってのは第六法に挑んで敗れたというワラキアの事だろうか。現象と化した彼ならば、一種のプログラムとも言えなくもないと思う。
 そして第六法というのは彼が求めた滅びを回避する手段に関連があるのではないかと見ています。ではそれが具体的にどのようなものかというと……正直情報がまるで足りないですね。

 6繋がりでthe dark sixや六人姉妹となんか関係がありそうだとも思いましたが、あっちは"第"六ではない。
 ただ、the dark sixがもしも6人の別々の役割を負った存在が揃う事によって成立するシステムであるとしたなら、実は既に現段階で5人までは存在していて、ここに6人目が加わる事によって完成するという状況であり、その6人目が到達する必要のある物が第六法だと……そんな考え方はできるかもしれない。歌月に、「私を含めて祖は六人。条件付けも素晴らしい」……ってのがありましたしね。
 つまり、the dark six=第六法ではなく、the dark sixに足りない要素=第六法と。未だ第六に辿り着いたモノがいないからこそthe dark sixは未完成とされる、とか。
 そしてワラキアが、"私では"第六に辿り着けないのか、という言葉を朱い月(アルクだけど)に投げかけているという事は、他にもそこを目指すモノがいて、それが他の二十七祖であると解釈できないでもない。
 そうするとこれまでに述べてきた私の二十七祖全員が永遠を研究しているという考えとも辻褄があうわけですが……。かなり強引ですけどね。

 或いはthe dark sixに足りない要素=第六法=6番目の魔法、とか。
 ロアが魔法を目指していた者のひとりとされていたという事は、6番目の魔法とは「永遠に存在する事」を実現するというモノ? だとすると同じく永遠を求めたワラキアが第六法を目指していたという事とも辻褄が合うんだけれども。
 ついでにこの考えだとthe dark six=六人姉妹とする事もできるかもしれない。六人姉妹は魔女のようなイデタチだったというし……その理由は彼女達が六人の魔法使いからなる集団だったからだとか。すっごいコジツケですけど。
 ……ていうかそもそも青子先生がthe dark sixにってのはちょっと無理があるし。


 その20 朱い月登場、と思いきや

 ワラキアを実体化させた朱い月。まさかアルクが完全に朱い月になってしまったのかと思いきや、志貴が話しかけたらいつものアルクだったり。

 歌月十夜をプレイした時点ではいわば二重人格みたいなモノで、朱い月としての側面は普段眠っている状態だったのかと思ってましたが、そういう事じゃないのか。
 人間の人格ってのも様々な側面が複雑に絡み合ってできているわけで、わかりやすい例をあげれば聖人君子のような人物にだって邪心はあるし、悪人にだってひとかけらの良心が残ってたりもする。それが基本的に普段の行動には反映されないだけで。
 同様に、普段のアルクェイドという人格も様々な側面が絡み合ってできているわけで、朱い月としての側面もその中のひとつに過ぎないという事なのかも。で、今回はそれが強く表に出てきていたと。そういえばアルクェイドはあれで自分の城に帰ると王族口調になるって話がありましたが、それも同じ理屈だろうか。

 歌月で志貴と会話してたのはその朱い月としての側面"のみ"がカタチになったもの……という事ではないかと思ってみたり。アルクェイドはあんなヤツ知らない、とか言ってましたが、そりゃ自分の中の一側面のみで構成される人格というのは普段の自分とは別人と言えなくもないんじゃないでしょうかね。

 ところでなんでワラキアを実体化させた場面では朱い月としての側面が表にでていたのかだけど……千年後の月を持ってくる為に限定解除してたから……ってわけでもないのか?
 いや、むしろ普段のお天気な方が以前のアルクェイドと比べて著しく異なっているのであって、言葉を喋るようになった場合本来ああなるのが普通だったという事なのかもしれませんけど。


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