歌月トーク(10)


 順番はテケトーです。

 その91 一瞬だけ

 千年城ブリュンスタッド。実は月姫の方でもシエルルート8日目に一瞬だけ見れます。気が付かなかったという人は見てみましょう。ていうか今更こんな事書いてもとっくに気が付いてる人、沢山いそうだな…。


 その92 イフの話(5) 七夜志貴が勝っていたら

 朱い月は元々アルクェイドの中に存在している。よって他の人達の悪夢のように夢を見ている本人に寄り添う事でしか存在し得ないということはない。何故なら虚像ではないから。
 ということは同様に七夜志貴。彼は自分が勝てば遠野志貴と入れ替われると考えていた模様。それはつまり志貴の中に七夜志貴と呼べる部分が存在しているから、なのかなあ。

 で、タイトル通りもしも七夜志貴の方が勝っていたら。彼の思惑通り入れ替わる事に成功したら、夢から覚めた後はやはり殺人鬼として暴れまくっていたんでしょうか。
 というか直死の魔眼は機能するのかどうかが気になる。夢の中では七夜志貴の方は直死を持っていなかった。けどそれはそういう存在として具現化されたからであって。志貴の体の使用権を掌握したなら自動的に直死も得られるという事になるのかもしれない。
 直死の魔眼と七夜の暗殺術を併せ持つ最強最悪の殺人鬼の誕生。昼ならアルクェイドでもやばいかもしれない。ぶるぶる。


 その93 精霊・瞬間移動

 真祖は環境から情報を汲み上げる事が出来る。
 で、空の境界によれば、幽霊とよばれるモノの一部は環境が記録していた死者の生前の情報が幻像として現われたモノらしいです。
 つまり、環境はあらゆる情報を記録している。こんなところにも両作品の世界に繋がりが。

 しかし、そうなると真祖は幽霊と対話できるという事になるんでしょうかね。あ、でも前述の幽霊は単に過去の記録に過ぎないからそれは不可能か。
 んでも、月姫には自分自身の意思というものを持った霊体というのが色々と存在してますよね。例えば馬ルチななことか。彼女達の場合前述の幽霊とはどう違うんだろう。
 …むぅ。単に生前にとった行動の記録、ではなく、生前の思考パターンが記録として残されたモノ、という事なんでしょうかね。
 例えるなら人工知能プログラムのようなもの? そういうふうに考えると瞬間移動が可能である事にも説明がつくんですよね。物理的に存在してるものとは違う、いわばデータのカタマリみたいなものですから。イメージ的にはハードディスクのCドライブからDドライブへファイルを移動させるようなモンでしょうか。別に逆でも良いですが。

 ただし、人工知能プログラムというモノははあくまで模造品。将来的に技術が発達したらどうなるか分からないが、現段階では模造品はどこまでいっても模造品。
 念を押して言うと、精霊とか人間の意思とかいうモノがこれと全く同じ、という意味で言っているのではありませんので。


 その94 霊子

 ネロ造いわく上で述べた瞬間移動、アルクェイドの場合転移先で実体化するにあたっては彼女を構成する情報量が膨大であるため時間がかかる上に、そこが霊子の少ない場所であれば実体化自体困難だとか。

 だとするとここで登場した霊子というのは記録メディアみたいなモノなんでしょうかね。つまり、精霊という存在は霊子にそのパーソナルデータが書きこまれる事によって存在しうる、と。
 そうであると仮定すると、精霊達が行う瞬間移動とはその精霊を構成する情報を移動元から移動先へと転送し、そこに存在している霊子に書き込む事によって可能とする。しかしアルクみたいに大容量の精霊だと、転移先の霊子濃度が低い場合全情報を記録するのに必要な量の霊子を得るのに時間がかかってしまうか、下手をするとそれだけの量を得る事すらできない。要するに大きなファイルをDLしたいがHDDの容量が足りないというような状況となる。そういうことでしょうか。
 もし後者のような事態に陥った場合、改めて霊子濃度の高い場所へ転移しなおすんでしょうか。ちょっと無様だぞ(笑)

 もしも記憶メディア的な役割を果たすモノではない場合、他に考えられるとしたら実体化を何らかのカタチで補助する物質、でしょうかねえ。いまいちハッキリしませんけど。


 その95 実体化にかかる時間の差

 ななこは有彦のいる場所へ一瞬にして実体化してました。でもアルクェイドの場合は実体化に時間がかかる。この違いはどこから生じるんだろう。

 まずひとつ考えられるとしたらななこはアルクェイドよりも情報量が少ないという事でしょうかね。ならば何故情報量の差が生じるのか、という話になりますが。これはその精霊の経験値の差みたいなものなんじゃないか、などと私は考えてます。
 精霊は年を経るにつれて成長するらしい。レンも動物霊として成長してるとかなんとか。概念武装なんかも同様らしいですね。月姫本編でアルクが概念武装に関して「歴史と想念を蓄えた触媒」と述べています。つっこんだところは現段階ではわかりませんが、恐らく精霊とか概念武装とかは時間と共に経験値が増えていってレベルアップすると捉えればいいんじゃないでしょうか?
 で、ななこは誕生してから1000年経ってるからアルクェイドより経験値みたいなのは上なんじゃ? という疑問もわくかもしれませんが、まあ精霊といっても色々いるみたいですし、自身を構成する情報量が誕生した時点で皆均一とは限らないですし、どの精霊も成長速度が同じとも限らないですし。
 それにななこの場合1000年といってもそれは現在の半人半獣の霊体というカタチを得るのにかかった時間ですからね。ひょっとしたらアルクも800年前の誕生へ至る以前に相当長い年月をかけていたという可能性もありうるかもしれない。だとしたら実質アルクの方が最低でも800年分経験値が上だという事になったりするのかもしれませんな。

 他に考えられるとしたらあくまで有彦とは仮契約であって、シエル先輩との契約が切れてなかったから、でしょうか。つまり彼女の霊力を利用して実体化したとか…。こちらはちょっと裏付けが弱いんだけれども。
 ちなみにシエル先輩とは物理的に距離が離れていたようですが、志貴とレンや、秋葉と志貴のようにエネルギーの供給者と被供給者の間に存在する距離を問題としていない例も存在しているのでまあどうにか。志貴とレンの方はレンが契約前でもある程度動き回れていたのでちょっと裏付けとしては弱いかもしれませんが。
 で、アルクの方はそもそも誰かと契約して力を供給してもらう必要がないので供給が無い。だから転移先の霊子に依存するため時間がかかる、と。

 まあアルクくらいになると瞬時に彼女を実体化させるだけのキャパシティをもった供給者なんて居ないんでしょうけど。…て、あれ? じゃあ結局実体化にかかる時間の差の問題はその精霊を構成する情報量の差によるところが大きい、という事になるのかな。
 あ、あと供給者ってのはなんらかの契約の上での供給者の話であって世界からの力の供給とかはここでは除外します。


 その96 夢を見ない真祖

 睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があって、前者は浅い眠り、後者は深い眠り。そして夢という物はレム睡眠中に見る物であるらしい。
 ところが睡眠中は機能を停止しているから夢を見ないとアルクェイド。という事は、真祖には基本的にレム睡眠が存在しないという事になるわけですかね。

 ちなみにこれは昔、学校の課題かなんかで調べた時に知った事なんですけど、ノンレム睡眠では脳の温度を下げてその疲労を回復させてやるんですが、もしこれだけだと温度が下がりっぱなしになっていずれ脳は死んでしまうらしい。
 つまり夢を見る浅い眠りであるレム睡眠は、脳の活動レベルを上げる事によって温度が下がり過ぎないようにする役割を果たしているんだとか。

 しかしこれは人間の場合の話。人間とは比べるのもバカらしいくらい不死性が高い真祖ならばレム睡眠は必要ないと、ひょっとしたらそういう事なのかも。なんて。


 その97 金の髪と瞳をした……

 朱い月のモノローグによれば800年前、真祖殺しの真祖……つまりアルクェイドの容姿は金の髪と瞳を持つ、と噂されていたらしい。

 髪は特に問題無いとして、瞳。金色ですか。うーん……アルクの瞳って普段は赤だし、朱い月(の側面)の立ち絵もそうだったし。魔王狩りをしてた頃は普段から金色だったんだろうか。でも当時のアルクを描いたCGは、月姫にせよ歌月にせよ目閉じちゃってるからわかんない。

 考えられるとしたら、真祖殺しの真祖が目撃されるからにはやはり真祖(魔王)を殺している時なわけで。その時は戦闘モードで瞳の色が変わっていたとか。それなら不自然はないと思うんだけども。
 或いは上で述べたように当時はデフォルトで金色だったんだとしたら吸血衝動の蓄積だか、アルトルージュとの戦闘で髪を奪われたかで弱体化してしまった為、とも考えられるかもしれない。


 その98 オルトと古代文明

 以前オフィシャルの掲示板にも書いたネタです。裏付けは無いです。

 月姫世界においてはかつて南米の文明に多大な影響を与えた存在があり、そいつがオルトだったのではないか、などという事を自分は考えてたりします。
 オーパーツとして有名なマヤの水晶ドクロが実はオルトの固有異界・水晶渓谷の餌食になって死んだ人間のなれの果てであるとか。
 また、ナスカの地上絵の蜘蛛の第三脚。この絵のモデルとされている実在の蜘蛛の第三脚は肉眼ではみれない筈なのに、地上絵の方にはキッチリ描かれていたりするのは、実際にはモデルとなったのがオルトだったからなのではないかとか。オルトがかなりの巨体だったから第三脚(らしきもの)も肉眼で確認できたんじゃないだろうかとか。
 もしそうだったら面白いなー、って程度の話なんですけどね。


 その99 真祖の「王」

 アルクェイドは王族だけど(女)王ではない。彼女は「姫」と呼ばれている。
 「朱い月」でのロアのモノローグによれば、ブリュンスタッド城の先代城主は「王」であったらしい。対してアルクェイドも同じくブリュンスタッド城の主ではあるが、ロアは城の創造主とは称したものの「女王」とは称しなかった。
 ブリュンスタッド城を具現化できる真祖は王族であるとされるが、それだけで「王」とされるわけではないのかもしれない。

 そういや堕ちて吸血衝動を抑える必要のなくなった真祖は「魔王」と呼ばれるわけですが、じゃあ真祖の「王」という称号は城を具現化できるだけでなく、その力を全て行使する事が可能である者に与えられるものだったりして。
 つまり城を具現化できる上、吸血衝動がまださほど蓄積していない時期であるが故にほぼ全力をだせる真祖が王とされると。
 同じく全力を出せるが、それが吸血衝動に負けて堕落してしまった結果である者は"魔"王と呼ばれるんじゃないかとか思ってみたり。

 或いはもっと単純な話で、その時代の王族の中でも最も力のある者が王とされるとか?

 けれどこれらだとアルクェイドも800年前は「王」の条件に当てはまってた事になるんだな……。当時は誕生してからさほど時間が経っていないので吸血衝動もそんなに蓄積してなかった筈だし。最も強い真祖だった筈だし。
 そういやアルクェイドが城に帰還したシーンの描写を見る限り、他の真祖達にとって彼女は王というよりは異端に近い存在だった模様。それに月姫でも言われていた通り、彼等は彼女を単なる兵器としてしか扱ってなかったようだし。だから王としては扱わなかったという……ただそれだけの事なのかな?

 もうひとつ考えられるとしたら、ロアの言う先代の「王」とやらが実は朱い月その人だったとか。「王」とは朱い月にのみ与えられる称号であり、彼以外は王族ではあるが王ではないと。
 そうなると彼以降はアルクェイドが現われるまで城を具現化できる真祖がひとりとして存在しなかったという事になるんですが。アルトルージュに関しては城を具現化できるかどうかがまだ未確定なのでおいておきます。

 色々考えてみましたが、いずれにせよアルクェイドが朱い月として覚醒したのなら、その時彼女は「真祖の姫」たる「アルクェイド・ブリュンスタッド」から「真祖の女王」たる「朱い月のブリュンスタッド」となるんでしょう。


 その100 色々な色の月

 朱い月は月が生み出したアルティミットワンであるようですが、その月。赤系統の色以外にも金、銀、青、白など、本編中色々な色を見せてくれてました。

 という事は、朱い月以外にも金の月だとか、銀の月だとかいった存在が居たり、もしくは居ないけど月がその気になればそう呼ばれる存在を誕生させる事ができるという事なんだろうか。
 ……いやしかし、そんなこっちゃ朱い月がアルティミットワン足り得ないか。だとすると、彼等がもし居たり、或いは誕生したりしても、朱い月と同格ではないって事になるんでしょうかね。
 
 けれど真のアルティミットワンってのは、その名前故に様々な色で表される属性を全て内包した存在であるとも考えられるかもしれない。
 とすると月姫2予告編によれば朱い月はアルティミットワンを自称しているだけで、真にそう呼べる存在ではなかったともとれますが、それは誕生時にひとつの属性に限定されてしまったが故に不完全であるからだとか……。
 デイリーメッセージでもアルティミットワンと書かれていたのだから自称ではないような気もしますけど。

 或いはやはり朱い月が唯一無二のアルティミットワンであるとして。その場合金とか銀とか青とかはどーなんの、というと、これらもある意味朱い月と同一の存在と言えるってのはどうだろうか。
 つまり究極の一であるが故にはじめからあらゆる属性を内包して誕生したが、その目的に合わせて後天的に「朱い月」になったとか。
 その場合、表面に出ているのがたまたま「朱」なだけで、場合によっては別の色になったりする可能性もありうるのかも知れない。
 もしそうだとしたら、アルクェイドと朱い月(としての側面)に対する志貴の接し方次第ではアルクェイドが抱える吸血衝動に関する問題も解消され、朱い月へと変貌せずに済むかもしれない……?

 まあ、ここまで長々と書いたものの、正解は最初から色に関しては特に深い意味はない、という可能性も無きにしもあらずだったりするんですが。


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