歌月トーク(7)


 順番はテケトーです。

 その61 七夜の人間の身体能力

 あの人間離れした身体能力は、どのようにして得られたのか考えてみる。

 1:遺伝による身体能力の高さ
 2:肉体を限界まで鍛える
 3:身体能力を100%引き出す技術
 4:素早い動作を可能とするための技術
 5:より「速く見せる」技術


 1について。私は以前、あれは異常に高い身体能力を遺伝的に受け継いでいるためではないかと思ってました。しかしTYPEMOONさんのネタバレ掲示板でその考えを書いた時にそうではなくて普段眠っている筋力を引き出す技術なのでは、という意見も出てああ、なるほどな、などと思ったりしたわけですが。
 実際赤い鬼神や遠野志貴との殺し合いの最中での七夜志貴の言動から察するにやはり先天的なモノに全面的に依存したものではなさそうです。2以降の後天的なモノによるところが大きいのでしょう。
 が、遺伝によるところが全くない、という事もないと思います。志貴は運動部から誘いが来るほど運動神経が良いらしいですし。
 それに七夜の技術を学べば誰もがすごくなれる、というわけではない筈。その高度な技術を吸収できるだけの才能、身体能力を持っていないとあそこまでのレベルには達しないのでは。
 つまり、あの七夜の人間の動きは人間レベルを超えた身体能力を遺伝で受け継いだため、ではなくあくまで人間の範疇に入るが、その中でもトップクラスの運動神経・身体能力を受け継ぐ一族が高度な技術を身につけることによって成し得た奇跡、という事ではないでしょうか。

 2について。これに関しては特に述べる必要はないと思います。

 3について。普段人間は筋力の30%程度しか引き出せないとか。でも追い詰められると100%の筋力が引き出せる事がある。火事場の馬鹿力ってやつですね。その筋力を七夜の人間は任意に引き出す為の技術を持っているのではないでしょうか。あの身体能力はどう考えても通常以上の筋力を引き出しているとしか考えられないです。

 4について。これは私の想像であって特に本編に裏付けとなる描写は見当たらないのですが…そういう事をやっていても不思議はないだろうな、と思ったので。
 いわば3で得られた筋力を無駄なく活かす為の技術と言えます。いくら高い筋力を得られても動きに無駄が多ければ意味がない。その無駄を徹底的に排除し、かつ人体の仕組みを理解し、より素早く体を動かす方法について研究を積み重ねた結果得られた技術・体術なのではないでしょうか。

 5について。例えば壁や天井を足場にするのもコレに含まれるかも。他には静止状態からの急加速とか。つまり相手の予想外の動きしたり速度に緩急をつけることによって実際の速度よりも速く感じさせるいわばトリックめいたモノではないかと。他には予備動作をなくすとかいうのも考えられるかも。


 その62 七夜の弱点

 その61の3に関する事。
 人間が普段30%程度に筋力を抑えているのはそれ以上出すと体への負担が大きいからという理由があるわけですが、この弱点に関しては恐らく死徒やシエル先輩は何らかの手段で克服していると思われます。例えば学校の三階から飛び降りても平気そうでしたからね。身体強度を魔術か何かで強化してるんでしょうか?
 が、対して志貴は秋葉との対決で階段を飛び降りて踊り場へ着地、という荒業を二度繰り返しただけできつそうだった事を考えると七夜の人間は前述の弱点に対して体を人間の限界以上のレベルにまで強化するというアプローチの仕方で克服してはいないと思います。
 実際斎木襲撃の際、斎木の屋敷内で黄理が生物として最弱だったといわれていたこともその裏付けになると思います。
 そもそも七夜は魔術・法術の類を一切使用しないそうですからそれによって身体強度をあげる、などという事はやってないでしょう。

 じゃあ、この弱点を全く克服していないのか? というとそうでもないんじゃないでしょうか。克服とまではいかなくても補ってはいると思います。
 思うに暗殺者という戦闘スタイルこそがその弱点を補う方法となっていたんじゃないでしょうか? この戦闘スタイルなら長時間連続して100%の筋力で運動し続けるという事もないでしょう。
 といっても弱点を補うためにその戦闘スタイル選んだ、という事ではなく。暗殺という手段はそもそも能力的に上回っている混血達との戦闘に生還する為に選択したものであったようだし。ただそれが結果として弱点を補ってくれた、という事ではないでしょうか。


 その63 より速く見せる技術

 その61で書いた、より速く見せる技術について補足というか、修正?
 速度に緩急をつけることによって云々って書きましたが、よくよく考えてみるとそういう手段を用いたシーンは月姫にも歌月にも見当たりませんね。単にその技術も持っているものの、これまでの作品では登場しなかっただけという可能性もなくはないですが。

 ともかく七夜の動きの場合、移動速度にゆるやかな緩急をつけて残像を残して幻惑するなどという事はせず、というよりは例えば静止状態から急加速とか、静と動のメリハリが強いという印象を受けます。
 結局のところ見た目以上の速さであるかのように錯覚させるという点では同じですけどね。ただ、速度差が与える錯覚よりも相手の死角へ瞬時に移動する事に重きを置いているように思われます。壁や天井を足場にした移動法もそのためでしょう。


 その64 壁や天井

 を、足場にした蜘蛛の如き、獣の速度での立体的歩法。これは職業柄建物に侵入して戦闘する機会が多い事から編み出された技術なのかも。七夜の森の木々なんかもこの移動法の訓練に使われていたりして。

 で、これは相手が壁や天井を利用して移動するなどと思っていないからこそ効果がアップする奇襲戦法なんじゃないかと思います。逆に知られていると効果がダウンしそうですが、それでもトリッキーな動きゆえかなり対処しづらそうに思えます。
 しかしまあ、その動きを知られている、という事はまずないでしょう。七夜の動きを間近で見る、ということは即ち殺されるという事とほぼ同義なわけでしょうから。
 また、身体能力の高い混血なら同じような移動法をとれるため事前に動きを予測できる、という可能性もあるかもしれませんが、七夜は人間ですし、混血は人間かそうでないかを見分ける事が出来るようなので、敵を人間だと認識した場合、まさかそんな非常識な移動法を使うなどとは予想できる筈もないでしょう。


 その65 地形効果?

 屋内での戦闘を得意としているため、逆にだだっ広い、なんの遮蔽物もその64で述べた移動法に利用できる足場もない場所での戦闘は苦手だったりするかも。まあ、だとしてもそんな場所で戦闘なんかしないでしょうけど。
 逆にシエル先輩は銃器を思いっきりぶっ放せるという理由からそういう場所での戦闘が得意らしいですが。


 その66 軋間の長男

 今まで軋間紅摩の事を軋間軋間言ってたけどコレからは軋間家と区別する為に紅摩って呼びます。ややこしいので。

 で。赤い鬼神で軋間家が軋間紅摩によって滅びた事が明らかにされた時からずっと気になってたのがこの遠野の屋敷に居たという軋間の長男。一体誰なのさ。

 可能性としては紅摩本人。あとは彼の息子、といったところでしょうか。

 紅摩本人だとすると用語辞典では当主と書かれてたのが気になるんですけどね。家が滅びたら当主も何もあったもんじゃないのではとも思いましたが、これに関しては紅摩以外全ていなくなってしまったから自動的に彼が当主、という事になっていたのであれば長男と言っても当主と言っても間違いではないでしょう。

 しかしあんな危険人物を屋敷の中に置いていて大丈夫かな、なんて思ったりもしますが。槙久もあんまり紅摩には良い感情を抱いてなかったみたいなんだけどな。
 …。
 地下牢に幽閉してたとか…。
 混血の家にある地下牢なんだから、その力を持ってしてもそうそう脱出できないようななんらかの仕掛けが存在するのかも。秋葉が結界なんて言い方してたくらいだし。
 斎木の屋敷でも紅摩は繋がれてましたしね。

 息子だった場合。黄理が志貴の誕生で変わったように紅摩も変わったりして。だとしたらいずれ来るであろう志貴との対戦時の彼の心理とか…或いは彼の変貌を見た志貴がどんなリアクションを見せるのか、とかそのあたりに興味。
 もちろん息子が生まれても変わらないというケースも考えられます。紅摩は生まれた時から違う存在な訳ですからね。この場合遠野の屋敷に居たのは危険な父親から引き離すための槙久の配慮だったという可能性も。だとすると遠野の屋敷に居候していた親戚一同が秋葉によって追い返された時も軋間の長男だけは父親の元へ、ではなく別の親戚筋に預けられたんだったり…。

 じゃあ紅摩本人だった場合この時はまたどこか別の場所へ移され再び幽閉されたんだったり?

 なんか勝手に色々な想像が膨らんでいる。


 その67 炎焼

 てっきり紅摩が強いのはこの能力のおかげかと思ってたんですが。あんまり目立ちませんでしたね。反転秋葉との闘いで志貴がもし秋葉の能力が本当の炎焼ならば髪を斬ったところで炎は消えないだろうとか考察してましたんで、コレが伏線になっているんじゃないかと。思ってたんですが。
 案外とっておきとしてまだ公開しないでおいただけかも。今回のは前哨戦みたいなものでしたから。或いは単に炎焼の能力者としてはたいしたことないとか…まだこの能力を使いこなせてないとか…だったり?


 その68 昔の予想

 歌月が発売される前、密かに紅摩の能力を予想してたりしました。軋間には炎焼の能力がある、という事は事前に知ってはいましたが回想シーンで志貴が森の中から聞こえてきたという音はどん、とかぐちゃり、とかいう音だった。ホントに炎焼? などと不思議に思ったんですが。

 で、考えたのが炎焼の能力とは秋葉の逆で膨大な量の熱を対象に急速に送りこむ能力なのでは、というヤツ。急速に膨大な熱を送りこまれた人体は、その水分が急激に膨張してしまい爆散、その時の音が「どん」。で、ちぎれた体の一部が落下した音が「ぐちゃり」。……想像したら怖くなった…。


 その69 おにー

 実際の紅摩の能力は森から聞こえてきた音そのまんまな能力でした。これも四季と同じで内界への干渉能力なんでしょうかね? もしそうだとしたら紅摩は内界と外界、両方への干渉能力を備えているという事になるんだろうか?

 まあそれはともかく。遠野をはじめ混血達は鬼種の血を引いているようですが、秋葉のような能力よりも紅摩みたいな能力の方がずっと一般的な鬼のイメージにピッタリはまりますね。
 これで金棒なんて持たせたら。…かえって弱くなるか。素手で瓦を破壊する空手家に拳を使わせずはりせんで闘わせるようなもんだわな。


 その70 またまたより速く見せる技術の補足っていうか

 追加? ええと、高い速度を維持したままでの急激な方向転換てのもありましたね。例えば志貴が反転秋葉との対決でまっすぐ廊下を直進すると見せかけて瞬時に横へ移動・そのまま壁を駆け上がる事によって秋葉の視界から外れています。
 七夜の人間って速筋の割合が高かったりして。


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