歌月トーク(5)


 順番はテケトーです。

 その41 志貴って七夜の中ではどんくらい強いん?

 七夜全体の中では志貴はどの辺に来るか想像してみる。とりあえず七夜の戦闘能力の平均みたいなものがわからんので最も強かった黄理にどれほど近いかという事をモトに考えてみる。みる。みた。みたんだけど。かなり上位に来そうな気もしつつ案外たいした事なさそうな気もするんだな。
 前者の理由としてはやはり月姫琥珀ルートでのVS秋葉時の闘いっぷりとか、あと悪夢の具現化たる七夜志貴なんかを見ると素直に凄いと思うから。後者の理由としてはブランクが有るという事。8年前の事件以来、いや、七夜滅亡時以来恐らく戦闘訓練なんてやってないでしょう。
 んー。ひょっとして志貴の格闘センスって父親である黄理と同等かそれ以上だったりするのかもしれない。七夜として覚醒した時にはブランクを全く感じさせない闘いっぷりを見せてくれるから。

 まずはこの覚醒した時の七夜志貴はとりあえず置いといて。遠野志貴の方は…黄理にはやっぱ及ばないかなあ。とりあえず直死は判断材料から除くことにします。あれは七夜固有の能力というわけではないので。

 最初に軋間とのバトルで比べてみます。
 黄理は軋間の魔腕をかわしつつ同じポイントに寸分違わず打撃をくらわすという行為を数10回に渡って繰り返している。対して志貴は10回に届かなかった(それでも充分凄いんだけど)上に避けるので精一杯で攻撃まではできてません。
 次に悪夢の具現である七夜志貴とのバトル。こちらは接近戦での斬り合いならついていけてましたが七夜志貴の移動術には翻弄されっぱなしでした。
 結論として遠野志貴は近接戦闘ならともかく、例の獣の速度での蜘蛛の如き移動術が出来ていないぶん大きく黄理には劣っていると思われます。

 今度は覚醒した時の志貴。つまり"七夜"志貴。
 こっちは前述の移動術までも可能としてますね。ただ接近戦での格闘能力とこの移動術のレヴェルが黄理に及んでるかどうかはちょっとわかりません。ただやはり赤い鬼神を読む限り黄理の方が一枚上手って印象が強いです。やはり経験値の差かなあ。
 身体能力も…志貴は8年前の事故以来無理な運動は出来なくなっているため、やはり黄理には及ばない気がします。
 しかし七夜志貴には黄理よりも優れた能力があります。浄眼ですね。上で述べたように直死は除きます。浄眼によって敵の不可視の力を視れるという点は人外との戦闘においては非常に大きいです。この一点において志貴は黄理の上をいっていると思います。となると総合力では互角…といったところでしょうか。ちょっと志貴と黄理の技術・身体能力を比較できる要素が足りないので断言は出来ないのですが…。

 ちなみに遠野志貴に関しては浄眼を考慮に入れてもやっぱり黄理には及ばないでしょう。
 あ、危険回避能力は遠野志貴でも七夜志貴でも黄理に負けてませんね。

 さて、結論としては。遠野志貴では七夜の中でも下から数えた方が早いでしょう(汗)
 が、追い詰められて完全に覚醒した時ならば比較対象たる黄理に身体能力、技術では及ばぬものの総合力では互角、という事で七夜の中でもトップクラスだったといえるのではないでしょうか。


 その42 遺伝

 志貴の身体能力・格闘センスは黄理から受け継いだって感じがしますね。いや、ひょっとしたらそちらの資質は黄理以上という事もあり得るかもしれないです。なんせブランクがあってもアレだけの闘いができるんですからね。もしや母親の方もかなり優れた才能の持ち主だったとか?
 時南医師によれば眼の方も黄理からの遺伝である様子。ただこちらは志貴の方がより実戦向き。だからといって能力自体が黄理より優れているというわけではなく、単に戦闘の場において役にたつかどうかという話でしょう。要するに向き不向き。適正の問題。


 その43 イフの話(1)

 イフの話って好きじゃない、なんて有名なセリフがありますが。もしも槙久による七夜襲撃が無く、志貴が七夜の跡取りとして成長してたらどうなってたんでしょうね。ちと想像してみよう。

 ひょっとしたら父親以上かもしれない素質を持ってるうえに父親からその全ての技術を教え込まれる。"七夜"志貴の格闘能力も凄かったけどあれは多分子供の頃に教わった技術と成長した体だけで成り立ってるものだから、ずっと鍛錬を続けてきた上に多くの修羅場をくぐりぬけた父に鍛えられ続けた方が間違いなくもっと強くなっている筈。
 そして父親よりも実戦向きの眼。流石に直死は死にかけないと無理だから多分持ってないだろうけれど、とにかくこれらを武器に仕事をこなし、相当に実戦経験を積んでいる事でしょう。

 こりゃあ、黄理ですら及ばないくらい凄腕の暗殺者になってそうですね。親子二代に渡って鬼神と呼ばれる事になったり。


 その44 イフの話(2)

 これで直死の魔眼をも備えてたならもう敵無しなんですけどね〜。夜のアルクェイドみたいな相手は例外ですが。シエルルートでやったように世界を殺せば良い? でもあれは真祖に関して事前に詳しく教わっていたからこそ思いついた手段なわけですからネー。と、話がそれた。

 直死の魔眼を得るためには死を体験しないといけない訳ですが。このイフの話の志貴くらいになると強すぎてどんな相手だろうとそうそう死ぬような目にはあわなそうだからなあ。軋間は…死を体験どころか本当に死にそうだからダメだな。

 直死を取るか、格闘能力を取るか。なんか究極の選択ですな。ズルして裏技でも使わない限り最強志貴にはなれないのか。本編の志貴が七夜の技術を完璧に引き出せるようになったらそれに近いと言えるんだろうけど。でもやっぱりブランクはそう簡単には埋まらんだろうし。七夜の技術の全てを子供のうちに完璧に叩きこまれてたとも思えないしねえ。


 その45 イフの話(3)

 ところで槙久はもし秋葉が10年早く生まれてれば軋間の手を借りずとも…といっていたからこの場合後に成長した秋葉を引きつれて七夜を襲撃しに来たりして。
 四季は…決して弱くは無いけど連れてはこないかなあ。危険な目にはあわせたくないとか考えて。それ言うなら秋葉もそうだけど槙久は秋葉の能力なら確実に七夜を全滅させられるという自信がある様子だったし。

 でも槙久&秋葉よりも黄理&志貴の方が強そうだなあ。槙久の実力の程はよくわからんけどハッキリ言って黄理や志貴には及びますまい。
 となると遠野側にとっての頼みの綱は秋葉。現実の七夜襲撃では槙久は夜を選んだけど秋葉を連れてくる場合彼女の能力を最も活かせる昼間を選ぶでしょう。が、それでも森は暗いし木々が遮蔽物になってしまう。逆にその木々が七夜の人間にとっては足場として利用できて好都合。志貴に直死が無い点も秋葉は軋間みたく身体強度が突き抜けてるわけではないから不利な要素にはならなそうです。

 しかし志貴VS秋葉、バトルとしては凄く見てみたくはあるんだけれど、月姫本編での設定を考えるとこのふたりが殺し合うのは胸が痛いね…。琥珀ルートでは反転して極悪になってたからまだね…。そうでない秋葉が相手だと考えるとなお痛い。ちなみに本編の秋葉は絶対に七夜襲撃に手を貸すような事はしないだろうけどこのイフの話の場合は槙久にしっかり教育されてますので。
 しかし殺し合いの間にお互いに何故か惹かれあって…なんて。殺した相手がヒロインになるくらいだからなあ(笑)

 …ていうか槙久さん、何故実際の七夜襲撃では夜を選んだんでしょうね。闇にまぎれての戦闘は七夜の方がはるかに上手だと思うんですが。山の下の方から攻め込んできた事に関しても黄理にツッコミ入れられてたりしましたし。実は戦術面は素人なのかもしれませんな。


 その46 黄理の実戦における能力の使用法

 人の思念が視えるという黄理の能力。時南先生が言ってたように実戦においてさほど大きな効果を期待できるような能力ではないでしょう。かといって全く能力に頼っていなかったというわけでもなかった様子。とはいえ頼りきってもいない。能力がなくても困る事はないがあるならあるで便利だし、折角だから活用していた、といったところでしょうか。

 では具体的にどのように実戦に役立てていたのか?

 私が思うに障害物などにより視認できない敵の位置の把握じゃないでしょうか。壁越しに敵の人数を探っているシーンがありました。「あと二人、と視ていた視界に」という表現からそのように能力を活用していた事はほぼ確実でしょう。
 人の思念などというものは物理的に存在するモノではない筈だから、多分壁などは透き通ってくるんじゃないでしょうか。そうであればこの点を活かして自身は敵の視界の外に居ながらにして敵の位置を把握する事が可能な筈です。
 ただ、七夜の人間ならば敵の気配を察知する事も可能な気がします。だからこの能力がなくてもさほど困る事はないのでは、と思うわけです。
 しかし敵が気配を消す事に長けていたならば話は別。完全に気配を絶たれては七夜の人間とて敵の位置を把握する事など不可能でしょう。単身敵の巣窟に侵入する場合、これでは後手にまわってしまうでしょう。
 その点敵の思念が視えるなら確実。例え気配を絶っても意識まで絶ってしまってはなんの行動もできませんからね。だから黄理はこの能力を活用してたんじゃないでしょうか。


 その47 なぜ最初は軋間の思念が視えなかったのか

 前回書き忘れた事なんですが。「あと二人、と視ていた視界に」とあるように黄理は最初、軋間の思念が視えなかった様子。
 その理由として考えられるのは気絶していたから、でしょうかね。なんだか拷問を受けてたと見うけられるし。
 でもあの鋼の体を持つ男が拷問なんかで…とも思えるので、やはり一族皆殺しにする際にそれなりに消耗したため眠っていたとか。相手は彼を生んだ血筋の者達だし、彼には及ばずとも相当に強いでしょうからね。


 その48 黄理の声・容姿

 個人的なイメージは三木眞一郎氏。この人の声は悪役にもはまっていると思うので。いや、黄理は悪役という訳ではないのだけど声の質と喋り方はクールな悪役というイメージを抱いたので。声の高さは高すぎず低すぎずな感じ。
 容姿はなんとなく両儀式の男版をイメージしました。


 その49 志貴の母

 志貴の容姿は母親似だと思う。根拠は全くありませんが。強いて言うなら志貴みたいな容姿の黄理をイマイチイメージできなかっただけ。まあ黄理の容姿がそうだったとしてもひどく違和感があるというほどでもないのだけれど。
 襲撃があった夜の黄理との会話からは子供思いのお母さんという印象を受けました。赤い鬼神に立ち絵が存在しないのが残念。全く登場しない翡翠・琥珀のお母さんの絵はあるのに。

 ところで彼女は病弱らしいけど、ひょっとしてその体質が志貴にも受け継がれてるんじゃ…志貴は四季に命を奪われてる事を除いてもいつ死んでもおかしくない体らしいし。これは単に直死を得た代償なだけで病弱な体質を受け継いだとかそういうんじゃないのかもしれませんが。


 その50 七夜の子供達

 少なくとも黄理の兄・妹には既に子供がいた様子。志貴から見ると年上のいとこという事になりますね。某所の座談会で志貴に生き別れの妹がいて義妹である秋葉と妹対決、なんてネタが出てましたが実際には志貴はひとりっこであるらしいのでそれはないでしょう。が、いとこ達なら登場する可能性はあるだろうか。
 最初、志貴の母が志貴を逃がそうと考えていたあたり誰かが他の子供達を逃がすのに成功していた、というのも無きにしもあらずだと思うんですが。まさか子供達を戦場に駆り出したなんて事は流石にないでしょう。志貴以外にも七夜の生き残りがいたら面白そうだと個人的には思うんだけどなあ。


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