アニメFate/stay night雑記(6)

 アニメ版Fate/stay nightの感想とか。
 原作のネタバレもありますので、原作未プレイの方は読まない方が良いかもしれません。
 元よりこのサイト自体が原作を扱ったサイトなんですが、検索して直接ここに辿り付く人も居るかもしれませんので一応。

 第十六話 約束された勝利の剣  第十六話 / 第十七話 / 第十八話

 一番最後の柳洞寺陣営の会話と、次回予告に関して。

 ■黒い聖杯の起動は?
 まずライダー敗退時のイリヤと桜の位置関係から、聖杯としての優先度に関してはこの時点でイリヤに天秤が傾いている。続いてアーチャー、バーサーカーの魂をイリヤは回収しているだろう。よって桜が黒い聖杯として起動する可能性は、原作から読み取れる事柄から判断するなら恐らくもうない。
 という風に考えていたのだが……そうか、キャスターなら強制的に桜を聖杯にしてしまう事が可能なのか。
 当然の事ながらキャスターはそれが如何に危険な事であるか知らないんだろうな。まさか聖杯として調整されていて、しかもその手法が第四次の汚染された聖杯の欠片を埋め込むというものだからアンリマユに適合しすぎているだなんて込み入った事情を知る機会などないだろう。
 ちなみにキャスター、凛ルートでは聖杯の「器」を求めて教会を襲撃しています。よって今回のキャスターの言葉は原作と比較しても矛盾していないと思われる。

 ■キャスターが魔力を集めていた理由
 また会話内容から察するに、キャスターが魔力を集めていたのはほぼ無制限の魔術行使を可能とする事によって、少しでも優位に戦闘を行えるようにと目論んでの事であるのみならず、強制的に別の聖杯を作り上げて、そこに注ぎ込む為の魔力を欲していたからでもあったという事か。
 いや、むしろそっちの方が優先順位としては高いかも? こちらもまた原作のキャスターの行動となんら矛盾していないと思われます。なんにせよキャスターは多く「違反」をしているサーヴァントだって事ですね。

 ■サーヴァントの魂じゃなくても良いのか
 キャスターが柳洞寺に集めた魔力について。上でも述べたように、どうやらこれを使って聖杯を作ろうと考えているようである。しかし本来聖杯が内に収めるのはサーヴァントの魂だった筈なのだが、キャスターが集めた魔力でその代用が効くのだろうか?

 この疑問に関してまずは凛ルートにて六日目夜に柳洞寺に誘き寄せられた際に以下のような文章が存在する。

 >この境内に満ちた魔力の渦は、千にいたる人の輝き(たましい)で出来ているように見えた。

 「輝き」に「たましい」とルビが振られているわけで。
 また、セイバールートでは柳洞寺に挑むべきかどうか決断する前の会話において、セイバーが以下のように述べている。

 >「それは私にも判りませんが、ともかくあの寺は魔術師にとって神殿とも言える土地です。
 > この地域の命脈が流れ落ちる場所と聞きますから、魂を集めるには絶好の拠点となるでしょう。魔術師は自然の流れに手を加えるだけで、町中から生命力を回収できる」


 というわけで、キャスターが集めていた魔力の正体とは、街の人々の魂の欠片であったのではないかと思われる。なるほど、それなら単に「魔力」といわれるだけであるよりも納得はいく。

 取り敢えず、上記の推測が正しいと仮定して。では聖杯に注ぐ魂がサーヴァントのではなく、普通の人間の物でも構わないのだろうか?
 その回答になるかもしれないと思ったのが、凛ルートのアインツベルン城における士郎とアーチャーの一騎打ちが終了した後に登場したギルガメッシュの、以下の言葉。

 >驚く事はあるまい。聖杯は魂という、本人でなければ制御できぬ力を純粋な魔力に帰す濾過器だ。

 少なくとも「何の魂」を魔力に帰す濾過器だとは言っていないですね。だからといって魂であれば何でも良いとは断言できないのですが、しかし「サーヴァントの」と限定されているわけでもないのであれば、少なからずキャスターの目論見が成功する可能性は上がりそうな気がします。普通の人間よりも霊格が高いと言えど、彼らとて元は「人間」ですからね。
 しかし普通の人間の魂である場合、聖杯を満たすにはとんでもない量が必要になるという事か。たった七人分でそれと釣り合うあたり、英霊の魂と言うのは流石に格が違うと言うべきか。

 尤も「サーヴァントの」と限定されていないからといって私の推測の裏づけにはならないのですが、可能性としてはありえるんじゃないかなと。


 ■すぐ近くに居る小次郎
 この会話シーンで、すぐ近くに普通に小次郎が居たりする。彼の移動可能範囲は、別に山門周辺に限られるわけじゃないのかね? そういや初登場時も山門付近じゃなかったような。記憶だけで書いてるのでちょっと自信はありませんが。
 それとこれは葛木先生も小次郎の存在を知っていると解釈するべきなんだろうか? ホロゥはともかくとして、Fate/stay nightの頃の段階ではキャスターが無断で召喚したという話だったと思ったのだが……まあ、何かのきっかけで存在が知られたと言う事だろうかね。
 それにアニメでは前述の事情は語られていないので、アニメのストーリーのみに着目すれば現時点でも矛盾は無いでしょう。

 ■桜への帰還命令
 臓硯は早い段階で桜を帰還させる場合もありますが、それは聖杯戦争中他のマスターやサーヴァントに良いように利用されるといった事態を嫌ったからだとも考えられる。今回のキャスターの件を考えると、彼の行動は正解だったわけだ。
 間桐の血筋は枯れているとはいえ、あの屋敷は魔術師の要塞として健在だろう。少なくとも魔力が外部に漏れないよう細工されているであろう事は桜ルートにて言及されている。他にも色々あるかもしれない。
 一方衛宮邸の結界は索敵能力は優れているが防御力は無いに等しい。キャスターが凛ルートで結界を断ち切ったのは藤ねえに異常を悟られないようにする為で、セイバールートでの襲撃はその必要が無かったからだろうか。
 よって当然の事ながら間桐邸に引きこもられているよりも衛宮邸に通ってくれている方が、キャスターにとっては都合が良いだろう。
 結論としてアニメ版では桜が衛宮邸に通い続けているという事が、彼女がキャスターの手に落ちるという、原作にはない展開へ繋がる要因となる可能性が考えられるかもしれない。

 なお次回予告の映像では藤ねえも居るわけですが、凛ルートのように彼女を人質にとる展開はあるかどうか。
 キャスターが桜を選んだ理由は今回語られていた通り。加えて彼女にしてみれば桜は人質としても利用できそう。魔術師は無駄をしないし、極力一般人を巻き込まない(巻き込んでも察知されないようにする)のだから、アニメの流れなら藤ねえを人質にするような事は無さそうだと思う。
 ちなみにセイバールートではブラッドフォートの件が原因で藤ねえは衛宮邸に来れなくなったが、凛ルートではそうでもない。よってこちらでは途中で桜が臓硯によって帰還させられていた事が、彼女が人質として利用される展開になった一因ともなっていたのではないだろうか。
 そしてその後キャスターが教会を襲撃して「器」を手に入れようとしたのも同様であると解釈できるかもしれないですね。桜をさらえてたらこれらの行動は必要なかっただろうし。

 ■柳洞寺陣営との戦い
 に、なりそうな流れですね。小次郎との決着はどうやらこの際に行われる可能性も考えられるかもしれない。
 原作凛ルートにおける教会地下での士郎・凛VSキャスター・葛木先生と、外でのランサーVSアーチャーが、アニメでは柳洞寺内部での士郎・凛VSキャスター・葛木先生と山門でのセイバーVS小次郎に該当するカタチになるのだろうか。で、とらわれのセイバーが桜に該当すると。
 あ、けどその場合凛はとっておきの宝石を使い切ってるから勝負にならないか……。しかし凛ルートと違って士郎はカリバーンを投影できるようになってるわけだが……?
 なんにせよふたつのカードのうちコチラは凛ルートとは同じ展開にはならないか、或いは組み合わせが変わるか、もっと違う展開になるか。
 そういやセイバーの攻撃を葛木先生がかわす場面が予告映像にあったけど、こちらのカードもありうるか?
 でも彼の格闘術はサーヴァント級の相手には初見でなければ通じない事を考慮に入れると、前哨戦としてセイバーVS葛木先生があって、後に柳洞寺へ挑む際にはセイバーVS小次郎といったカタチになる可能性の方が高いだろうか??
 まず葛木先生のスキルの印象を強めるためには一度セイバーに勝利した方が良い。しかしその場合二度目はない。だから二度目の相手は小次郎になるのでは、という考えなわけですが。

 ■姉妹
 桜が凛の妹である事が明かされるのもこの時かな。
 つまり、間桐はとっくに枯れている筈なのに彼女は魔術回路を持っている→何故なら彼女は間桐の人間ではない→つまり……といった具合に話が展開されて。
 ここでライダーの本当のマスターが彼女だったと明かされる可能性もあるかもしれない。

 ■ギルガメッシュの動向
 原作の十三日目には、セイバールート・凛ルート共にギルガメッシュによる襲撃事件が発生している。前者は柳洞寺陣営へ、後者はアインツベルン陣営へ。
 偶々同時期に発生したとも考えられるかもしれないが、私はこれは言峰の方針によるものではなかろうかと考えている。
 彼が勝たせたいのは士郎か凛である。となると、聖杯戦争とて永遠に続くわけではないわけだが、その終了が近付いた段階になってもなお士郎や凛に敵対する強大な勢力が残っていたら?
 その場合、そういった勢力を一掃するために切り札であるギルガメッシュを投入しても不思議は無いのではないかと。
 奇しくも桜ルートにおける同じ十三日目、臓硯から聖杯戦争の期間に関する話が聞ける。そちらによるとどうやら長さにしておよそ十四日、作中の十三日目の段階では残り四日程度であるようだ。
 この件が「終了が近付いている」という事実を裏付けていると思う。言峰がこの時期に動き出しても不思議は無いのではないか。

 さて、長い前フリでしたがここでアニメの話に戻ります。
 セイバールートにおける十三日目は、バーサーカー戦から帰還した次の日である。つまり、アニメでもそろそろギルガメッシュが動き出しそうな頃なのだ。
 もしかしたら桜がさらわれた事によって士郎達と柳洞寺陣営との戦闘が行われている最中に彼が乱入してくるという展開も考えられるだろうか?
 なんかもしもそうなった場合、最終的には凛ルートでアーチャーがやったようにキャスターを串刺しにして(アーチャーが狙ったのは葛木先生だけど)決着というカタチになりそうな。

 ■桜とイリヤ
 もしも仮に桜が聖杯として起動した場合、彼女の真実を知ったイリヤはどんなリアクションをとるだろう。原作の桜ルートでは冷ややかな態度をとってましたね。逆にセイバールートでは仲良しでしたが。
 士郎や凛のリアクションは多分原作の桜ルートに沿ったものになると思うので、ルートによって桜への接し方が、少なくとも表面上は異なっているイリヤの方が気になるところ。
 セイバールートベースで桜の暗部にある程度触れる可能性が考えられるアニメの今後の展開では、果たしてどのように接するのか。
 また、このような展開になった場合イリヤは大聖杯が汚染されている事に気付くだろう。尤もなぜそうなったのかまではすぐにはわからないだろうけど。桜ルートでは桜から情報を読み取って第三次聖杯戦争での出来事を知ったようですが、アニメでもそんな展開になるのだろうか?
 イリヤに限らず、聖杯が実は既に汚染されている件に関しては他のキャラのリアクションも気になる所だが……。

 ■ガンドを撃つ凛と、葛木先生のそばに現れるキャスターの場面
 次回予告の映像より。凛ルートのように、葛木先生がマスターであるかどうか確認する展開になるという事なのかもしれない。場所は冬木大橋……?

 ■うるし原智志さん
 エンディングのクレジットをぼんやり眺めていたらびっくりしたお名前。
 よりによって全体的に作画のレベルが低い時にこの方のお名前を目にするとは、と複雑な気分になったものですが。
 しかし担当されたのはどこだろう。MOONPHASEさん雑記(4/24)ではお風呂のシーンだとか。情報ソースに触れられていないので実際そうなのかどうかはよくわかりませんが、妙に納得してしまった。言われてみれば確かにそんな雰囲気が出ているような? ここと凛のふとももだけは妙に作画のレベルが高かったですね。


 第十七話 魔女の烙印  第十六話 / 第十七話 / 第十八話

 なんかぎこちないツギハギを見ていたような気分。

 ■セイバーの弁護
 村ひとつ犠牲にする事の善悪に関してまで論じると大変ややこしくなりそうなので置いておいて。
 ある騎士は偉そうに村を犠牲にせずとも勝てると無責任な事を言っているが、現実はそんなに甘くなかった事が原作では述べられている。
 あの場合実際犠牲になった者とその関係者以外でこの件を非難する資格があるのは、そのような事などせずとも結果を出せる力を持った者だけだろう。故に騎士の言動に反感を覚え、セイバーの方に感情移入をしたプレイヤーも多く居たと思う(だからといってセイバーが一部の人間を切り捨てたという事実を忘れて一方的に感情移入するのはどうかとは思うが)。
 しかしアニメではこの辺りに全く触れられていない。原作を知らない視聴者は、本当にセイバーは騎士の言う通りの人物だったと思いかねないのでは。
 士郎が「セイバーは頑張ってるのに」と弁護したところで、具体的にどう頑張っているのか述べられていないのだから説得力に欠ける。無責任な騎士達の言葉の方が全面的に正しいかのように聞こえてしまうのではないだろうか。

 ■遠い親戚が外国人
 イリヤを紹介する際の方便について。セイバーを紹介する際も士郎が似たような事を言っていた筈だが、その時の藤ねえはひっかかりを覚えていた。だが切嗣という人物の事を改めて思い返して考えを改めていましたが。
 今回あっさり信じたのはさりげに凛がクォーターだって事は藤ねえも知ってるって事なのだろうかね。それとも洋館に住んでるからそういう事もあり得ると思っただけだろうか。
 しかしますます女性人口が高まったというのに今回は暴れなかったトラ。慣れとは恐ろしいものだ。

 ■桜の私服
 そういやあの服が彼女の私服って事になってるみたいですな。原作では藤ねえのお下がりって事になってましたが、まあその辺の描写が時間が無いから省略するにしても、別の服をわざわざデザインするのも手間か。

 ■桜とイリヤ
 取り敢えずファーストコンタクトは普通ですね。まあセイバールートのエピローグでは仲良さそうだし、桜ルートの状況が特殊すぎたというべきなんでしょうが。
 しかし目の前の少女が慎二を殺したという事実は知らないんだよなあ。この辺は原作でもスルーされてたからアニメでもほっとかれそうな気もしますが。だがそれでこそ慎二(え)。

 ■食事の邪魔をされた猛獣
 まさにセイバー。

 ■仲が良いんですね
 と桜に言われて動揺するセイバーと士郎。上のシーンとコンボでツボです。

 ■桜が不自然?
 しかしそんな事を言っていた桜の挙動が全く以って自然である。だからこそ不自然だ。こういう事はもっと恨めしそうに言うかと思ってたのだが。

 ■キャスターやってるキャスター
 ニュースキャスターの声は田中敦子さんが担当しているようである。最初はあまりにも自然に聞こえるからそこに隠された意図に気付かなかった。そうか、そうだったのか。

 ■デザート争奪戦
 これはマザーグースのアーサー王とプディングにひっかけたネタだったのだろうか。
 なんにせよ、この争奪戦に加わった人たちの実年齢を考えると愉快である。

 ■イリヤが持つ情報
 バーサーカーを撃退したのは小次郎とキャスターの二人がかりだったとコンプティークで言われてたから、柳洞寺にサーヴァントがふたり居る事をイリヤが知っていてもおかしくはないですね。それ以外の情報はどうやって知ったのかよくわかりませんが……。

 ■イリヤとバレエ
 アインツベルンが「ラインの黄金」に長けた人たちである事にひっかけたネタ……ってのは考えすぎだろうか。や、なんでもバレエで「ラインの黄金」があるらしいのでそんな事をふと思っただけなんですが。

 ■休日
 あったんですか。そうですか。でも凛が慎二にベアかましてた場面はどう計算しても土曜日になる日だったのに夕方の学校だったのが気になるんですが。
 それに休日があるんだったら学校に付いて来たセイバーが葛木先生の呼吸と歩方に感嘆する場面を入れれば良かったろうに。そうすれば今回の葛木先生の戦闘力が明かされる場面がより活きてくるのだが。

 ■マスター特定
 ……一成の方は調べなくて良いのか。

 ■葛木先生にガンド撃ち
 予告映像の時と背景が違う。まあ、なんで冬木大橋なのかと不思議に思ってましたが。

 ■足音
 葛木先生が歩いている場面で、彼の足音が聞こえなかったりしたら完璧だったのだが。そこまで求めるのは細かすぎるか?
 そういや以前小次郎が登場した時は、彼の歩き方が「なんば歩き」だったらなあと考えた事を思い出しました。これこそ本当に細かすぎるか。

 ■キャスターによる魔力集めを知っていた葛木先生
 まあ前回の終盤の時点でそうである事は明らかだったんですが、原作の凛ルートの葛木先生がマスターであるかどうか確認する場面ではここで初めて魔力集めの件を知る事になるので、会話内容が若干変更されています。
 何故知っていたのか。原作との矛盾点なのかと思われるかもしれませんが……原作の前述の場面は九日目。アニメは原作で言うところの十二、三日目くらいの時期に差し掛かってるんですよね。起きている出来事はほぼ同じですが、それが起きた時期が違う。相違点の存在はそこに起因するのではないかと。
 キャスターが魔力を集めていた一番の目的が前回推測した通り聖杯を作る事であるのならば、いずれマスターである葛木先生にも報告せねばならなかった筈です。原作では九日目の時点ではまだ報告はしていなかった。アニメではもっとずっと後なので既に報告した後だったと。そういう事なのではなかろうか。
 影でこっそりやってた事を告げ口されておろおろするキャスターが見られなかったのはちょっと残念ですが(笑)

 ■葛木先生の「蛇」
 スロー再生して確認したりもしましたが、やっぱりあの特徴的な動きは再現されていないと思う。まあ、あんまり期待してませんでしたけど。
 結局奇怪な格闘技の使い手というよりは、ちょっと変則的なボクサーって感じだ。というか原作を知らない人は元ボクサーか何かだと思ってしまうのでは。それとも実際そのように設定を変更したのだろうか。
 ただ、動きの素早さは見ていて迫力があったのでその点は良かった。画面外に移動したかと思ったら突然セイバーの前に現れる場面とか。ただその後のセイバーの対応(剣を大きく振りかぶる)はどうかと。間に合わないでしょ普通。
 しかし今回の葛木先生の動きのスピードの表現を見て、他のサーヴァントの戦闘シーンでもこのくらいやってくれてたらなあと思った。これでますます原作を知らない視聴者の中ではサーヴァントは人間では太刀打ちできない相手であるという認識が薄れそうな気がする。
 勿論葛木先生の戦闘能力は一般人レベルじゃないんで、今回のスピードの演出それ自体は悪くないと思うのだ。あくまでこれまでのサーヴァントたちのそれが、概ね負けているのが問題だと思う。

 ■葛木先生の強さ
 「蛇」は初見の相手に抜群の効果を発揮する。しかしその特徴的な動きが再現されてないアニメ版では……どうしても総合力で葛木先生がサーヴァントレベルに達しているという解釈をせざるを得ないような。
 既に述べた通り原作を知らない視聴者にとってサーヴァントは人間では太刀打ちできない相手であるという認識は薄い気がする。葛木先生の強さが限定的なものだという描写がなくなるとそれに更に拍車をかけてしまうのではないだろうか。
 さらにもっと困った事にこの後士郎が葛木先生と渡り合えてしまっているので、まるで士郎がサーヴァントと同格に見えてしまう。なんか強さのバランスが滅茶苦茶ですよ。

 ■エクスカリバー
 ところでセイバーが普通にエクスカリバーを露出した状態で戦ってるのはなんでだろう。
 しかも葛木先生に首を締め上げられる場面の前後で、画面が切り替わる度にエクスカリバーが右手と左手を行ったり来たりしてる。DVD収録時には修正されるかな?

 ■呪文の詠唱封じ
 や、ガンドは呪文なしでも撃てるんじゃないの?
 バーサーカーの時も呪文を唱えたと思ったら結局見た目はただのガンド(原作では違う魔術だった)だったりするわ、宝石魔術の演出はショボイわ、ずっと思ってましたが凛の魔術行使の演出に関しては散々だな……。
 戦闘の演出に関しては難アリだと思ってますが、凛の魔術は特におかしな事になってるのはなんでなんだろう、このアニメ。
 それにガンドは飛び道具なんだからわざわざ士郎の前に出てから撃つのも意味がよくわからない。原作ではちゃんと距離をとろうと慎重に動いてたのに。
 加えて葛木先生の拳を受けて凛の体に風穴があかなかったのは、咄嗟に飛びのいて威力を殺していたからだった筈なんだけど、アニメではそんなアクションも見られなかったな……。

 ■干将・莫耶
 カリバーンじゃ駄目なのか。ああ、でも士郎じゃカリバーンを使いこなせないんだっけか。でも強い武器が欲しいと思った時に頭を過ぎるくらいはしても良いんじゃないかなと思ったのだが。
 で、投影した干将・莫耶が葛木先生との打ち合いの結果砕けなかったのは、一度カリバーンの投影に成功した事によって慣れ、投影の精度が上がっていたからだと解釈するべきかな。

 ■聖杯に注ぐもの
 やっぱり前回の推察は正しかったようですね。キャスターが集めているのは魂(の一部?)。

 ■どこかで見たような人
 イメージ映像の人ごみの中に「トオノさん」らしき人物が?!
 細かい違いはあるが非常によく似ている。狙っての事か、それとも偶々似ただけなのか。

 ■ルールブレイカー
 宝具の使用を封じる効果もあるのか。なんだろ、英霊本体とその宝具って完全に一体というわけではなくて、契約関係とみなす事も出来るって事だろうか??
 そういや、セイバールートにて襲撃してきたキャスターとの会話に以下のようなものがある。

 >「……ふん。くだらない無駄話はそこまでよ。
 > 私が欲しいのは貴女のその宝具だけ。マスターを殺されたくなければ、大人しくその剣を渡しなさい」
 >
 >「―――それこを無意味な。この剣を扱えるのは私だけだ。
 > 宝具はその持ち主でなければ使えないと、英霊ならば判っていよう」


 という事は、宝具を持ち主にしか使用できなくするなんらかの「仕掛け」が存在するのは確かだろう。それが実は契約関係みたいなものだった、という事だろうか?
 「この剣を扱えるのは私だけだ」という言葉のみであれば、剣の扱い方を知っている、或いはその技術を習得しているのは自分だけという解釈も可能でしたが、その後の言い回しを考慮に入れるとその可能性は低いでしょう。

 ところで次回予告映像ではセイバー、普通にエクスカリバーを持っていた。ならば「宝具は持ち主にしか使えない」というくだりは真名開放に関してのみ述べていたと解釈するべきだろうか。
 確かにキャスターが欲しがっていたのは剣としてではなくて、ビーム兵器としてのエクスカリバーだと考えた方が納得がいく。剥き身のエクスカリバーならばバーサーカーの守りすら突破できますが、キャスターが剣の達人だなんて話はないんだから、このように剣として有効に使うような事は出来ないだろうし。で、自分ではビーム兵器としては使えないのだからセイバーごと頂こうと考えたと。

 まあ仮に上記の仮説の通りだったとしても、やっぱりルールブレイカーに今回のような事が出来ると言う事実に関しては、唐突な感が否めないんですけどね。

 それからこれまたセイバールートは学校でのライダーとの戦闘の翌日の会話なのですが、その一部がもしかしたら「宝具は持ち主にしか使えない」というくだりは真名開放に関してのみ述べていたという解釈の裏づけになるかもしれないと思った。以下に引用します。

 >「わたしたちだってセイバーを倒す方法はあるもの。
 > 単にセイバーの対魔力を上回る魔術を持ってくるか、サーヴァントが使ってる武器を借りて、寝ている間に首を切るとか。サーヴァントの武器ならサーヴァント自身と同じ霊格なんだから、傷を付ける事は可能なはずよ」


 まあ、あくまで「かもしれない」と思っただけなんですけどね。なぜなら「武器」という言い方は宝具も含むと断定して良いのかわからないから。
 ただこれが実際には宝具以外の武器に限定されるというのなら、それはわりと大事な事柄であると思うので普通はその点に触れるのではないだろうかと思ったのでした。それにどちらかと言うと、宝具に限っては他人が「持つ事」すら不可能だなどという語られていない設定があると考える方が無理があると思うし。

 ■桜の事情
 今回の言動からも、やっぱりキャスターは桜の事情を知らないように思える。
 で、次回は桜がなんで魔術回路をもってるんだ、という話から凛と桜の関係、そしてもしかしたらライダーの本当のマスターが桜である事も語られるのかな。

 ■エンディングクレジット
 真殿さん、二役か……諏訪部さんの声真似が上手いですね。諏訪部さんは原作のバーサーカーの武器を怪力ごとコピーした場面よろしく声をコピーしたとか。
 まあ戯言はこの辺にしておいて、これに関しては上で述べたエクスカリバーの件同様修正されるんじゃないかなと。

 ■魔女の烙印
 結局今回のタイトルもイマイチ内容とあっていなかったような。確かにキャスターさん大活躍だったんですが、「烙印」の件とはあんま関係なかったような気がする。

 ■次回予告
 おおっ……子桜が出てきた。加えて少女時代のメディアさんまでもが出て来たのは不意打ちだった。


 第十八話 決戦  第十六話 / 第十七話 / 第十八話

 火時計を探してしまった。

 ■過去の回想
 冒頭の過去の回想。キャスターの過去は、知らない人にはなにがなんやら……だけど彼女が不遇な人生を送ったという事はなんとなく伝わってくる気はするので、それだけで充分かもしれない。
 しかし折角カラーだった少女キャスターがセピア調になったのは個人的にちょっと残念だったかもしれない。
 葛木先生との出会い。和傘が似合ってるな、先生。
 その後部屋に運んで介抱している場面ですが、葛木先生が立ち上がった後の畳が濡れている。さりげに自分の体よりもキャスターの事を優先したという事なんですね。こういう演出好きだ。

 ■眠るイリヤ
 前回、次回予告をみた際はもしかしてまだサーヴァントの魂は三体分しか取り込んでないのにもう倒れたのだろうかと思ったのだが、どうやら普通に眠ってるだけなのかな?
 ところで藤ねえにはなんと言って出かけたんだろうね、三人は。

 ■柳洞寺地下空洞
 あー、柳洞寺陣営が会話していた場面って場所がどこだったのか気になってたが、あれ改造した大空洞だったのね。見た目があまりにも違っていたからわからなかった。
 キャスターさんの模型作りの本領が発揮されたわけですね……と冗談を書こうと思ったのだが、あながち冗談じゃなかったりしたらどうしよう。いや、困る事でもないんだけど。
 こんな十二宮とかありそうな造りにするから次回黄金聖闘士っぽいのがホイホイ現れてザクザクしてしまうのだろうな。つまりはキャスターさん自滅(嘘)。

 ■アンリマユは何処行った
 キャスターは反英雄が召喚されるようになったのは第三次聖杯戦争以降である事を知っていたから、アンリマユに関してもある程度知ってそう気がするわけですが……かといっていくらなんでも彼女によって排除済みって事はないと思ったんだけど。こんなところでアンリマユが退場しているとお話的に盛り下がるし。

 ■凛の表情
 やけに邪悪な表情が多くて気になった。なんだろう。要するに強がってる事の表れなんだろうか?

 ■宝石魔術
 やっとまともな演出を得たような気がする。最初からこれくらいやってくれれば……。

 ■桜の衣装
 キャスター、相手によって着せる衣装を変えてるのかなあ。

 ■桜が寝ていた場所
 や、ちょっとあそこの人型の窪みが「影の巨人」に似てるかな、と思ったのだが、実際ゲームの画面を確認してみたら割りと違った。白い点の配置とか。
 キャスターは桜の頭の中を覗いたという話だから、彼女の使い魔の形状を知っていてもおかしくは無いかも……などと思ったわけだが空振りだったようだ(汗)

 ■セイバーVS小次郎
 あ、なんか前に見た時よりも大分動きがよくなった気がする。葛木先生の動きが突出して良いというよりは、スタッフの力がここ最近で更に上がった……のかなあ? その割には個人的に森でのバーサーカー戦は不完全燃焼だったんですが。
 会話のやり取りに関しては、凛ルート終盤と似たものになったという事に関しては思っていた通りではあった。けれど剣の澄み具合から各々の目的の話になり、セイバーの目的に関する伏線へとつなげたのは意外だった。なるほど、そう来るのかと。
 原作では山門の向こう側の状況が気になって剣が曇っている(とでも言うべきか?)事を小次郎が一喝していたわけですが、そのシーンをアニメではセイバーの在り方に主眼を置いて描く予定であるが故に(?)こうアレンジしたのかなあと。

 ■士郎VS葛木先生
 葛木先生の拳を食らっても生きてる士郎って、一体。強化されてないにしても元々彼の拳は強力だろうし、どっちにせよ直後に石柱を破壊するだけの力があるんだけどなあ。まあこの辺は考えても多分どうにもならんだろうから置いておこう。

 むしろこのカードも戦闘自体よりも会話のやり取りの方が重要ですね。
 士郎と似ている存在としてセイバーやアーチャー、そしてホロゥにおけるアンリマユを連想する人は多いかと思う。だが実はもうひとり、彼とよく似た存在が居る。それが葛木先生なのである。
 この点に関してはホロゥにて描かれている。具体的には「桃源の夢」にて語られているのですが、簡単にまとめると以下のようになります。

 長く気付かなかったが、本心はずっと誰かの為になりたかったという。
 愛した女性を元居た場所に還してやりたいと考えた。
 その女性が自分のそばに留まる事を望むなどという都合のよい事を考えることができなかった。
 そんな葛木宗一郎。

 幼い頃からずっと誰かの為になろうと奔走していた。
 愛した女性は元居た場所にかえるのが正しいと考えた。
 その女性が自分のそばに留まる事を望むなどという都合のよい事を考えることができなかった。
 そんな衛宮士郎。

 アンリマユだけじゃない。立ち居地的には正反対である反英雄たる存在、そしてそういった存在同様都合の良い道具として使われた存在とも似ている衛宮士郎。そして衛宮士郎もまた、都合の良い道具のように生きている。

 今回の葛木先生の発言は、自分と衛宮士郎が似ている事を漠然と理解していたという事を意味するのだろうか。

 ■子桜
 描き下ろしの子供桜の姿が見られたのは眼福でした。
 や、既に予告映像に出てましたけどね。実際喋ってるとまた違うのですよ。贅沢を言えばもうちょっと子供時代の子凛とのやりとりが見たかったんですが。その子凛と並んでいる場面における身長差が個人的にツボでした。今はあまり差がありませんからね。
 さりげに髪型は姉の影響を受けているのではないかと思ったのだがどうか。髪の長さが足りないがそれでも無理矢理ああやって、なんて。だとしたらかわいいのだが。

 ■姉妹
 エメラルド三カラットで年利三パーセント発言が出て来るかどうかは別にして、てっきりリボンを結んでやる場面は描かれるかと思ったのですが、髪の毛が片方ほどけた凛を描いて桜が今なお身につけているリボンに関して暗示するに留めた訳ですか。
 つまり、アーチャーの時と同じで充分なヒントは出すけど明確には語らないという方針なんですかね。ただどういう方針であるにしても子凛のリボンの色は今の桜のそれと同じにして欲しかったかな。

 ■臓硯登場
 うお、一応登場している。いかにもわるいぞーってな感じだ。
 人気投票の「きのコメント」で

 >また、来年開催予定の“アニメで出番がなかった大会”でもかなりの順位が予想されております。ほろり。

 などと言われていたから登場はしないかと思ってたんですが、なるほど。かなりの順位っていうのは、原作でストーリーに絡んでいたキャラの中ではハサンに次ぐ順位って意味だったんでしょうな。
 しかし黒塗りの高級車に黒服か。間桐はやっぱり金持ちなんだな。……遠坂の屋敷はわりと近いのに車を出すなんて(突っ込むのはそっちか)。

 ■そういや高速神言は
 未だに登場して無いんですね。来週金色の暴れん王が出て来るっぽいのでその時点でキャスターも退場っぽいんですが。高速神言の見せ場はあるんだろうか??

 ■キャスターの聖杯に関する発言
 ようするに凛も(士郎も?)聖杯として使えるんだって事ですかね。

 ■次回予告
 ついに金ピカが降臨する。前に予想したとおりそろそろヤツが動くタイミングだったし。
 取り敢えず、ホロゥにいたるまで地下大空洞には縁の無いキャラだったのだが、アニメではついにストーリーの中で足を踏み入れるに至った点に関してはおめでとうと言うべきなのだろうか。
 そういやセイバー、アニメではまだ第四次聖杯戦争に召喚されたことはまだ士郎達には明かしてなかったっけ。このギルガメッシュの件がでキッカケで明かすことになるのかな。

 ■最終決戦の場
 はどうなるんだろう。今回キャスターにいじくられた大空洞を使うんだろうか? それとも原作通り上で戦うのだろうか?
 しかしまたわざわざここにやってくるのもなんだな。やっぱ上に行くのかな。原作の最後の最後の決戦場だった大空洞を先に出して結局上で最終決戦という構成は個人的にはピンと来ないのだが……むぅ。


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