Fate/stay night雑記(7)

 Fate/stay nightネタバレな順番とかあんま考えないいつものアレです。

 61:アルクェイドのポテンシャル

 凛や桜の最大出力が1000ほどで、どんなに供給があっても一度にそれ以上の出力は出せない。
 なら、ともすればこのふたりよりもポテンシャルの大きそうなシエル先輩を圧倒したアルクェイド。彼女は世界からの無限に等しい供給があるから優れている、というだけでなく瞬間的な出力でも圧倒的に優れていたという事が言えるのではないだろうか。
 って何を今更そんな事と思われるかもしれませんが、今回の話はつまり凛と桜が拮抗した理由がその裏付けになりそうだよねって事です。
 ズェピアが使えて三割というのも、もしかしたら最大出力の方を指していたのではないかと思う。

 ただシエル先輩を比較対象として出しましたが、彼女との戦闘は魔術戦ではなかったので単純比較はできないかもしれませんが。それでもアルクの出力の圧倒的高さに関しては疑いようのない事であると思う。

 また、アルクへの「供給」が「魔力」なのかどうか明言はされてませんが、いずれにせよ魔術師の例と同じで供給量が多かろうと最大出力を超える事はないという点に関しては変わらないんじゃないかと。
 サーヴァントだって大量にエネルギーをストックしても強さ自体は変わらず、ただタフになるだけだとアーチャーも言ってたし。


 62:ゼルレッチの正体不明っぷり

 教会の代行者である言峰ですら、彼に関して「伝え聞く通りの人物なら」などと言っている。つまり教会はゼルレッチをあまり危険視してないか、或いはそもそも彼が所在不明だから情報が得られにくいのか、それともその両方なのか。
 まあ時々ふらりと姿を現してはなんらかのトラブルを起こしていくという人らしく、魔術協会に姿を現したのも数百年ぶりらしいし。基本的にその世界にずっと存在している他の死徒とは違って実際に会った事のある人間は少なく、大抵の人にとっては過去の騒動の記録から彼がいかなる人物であるかを想像するに留まるってのは確かでしょうかね。
 もっとも教会側がゼルレッチを処断対象としてはあまり優先していないというのもありそうではありますが。


 63:高速神言は統一言語なのか

 いや、パッと見で表記方法が全然違うわけですが、これってステータス画面によれば「神代の言葉」なので現代の人間には発音できないとかなんとかと書かれていたのが気になりまして。なのでちょっと突っ込んで調べてみました。

 結論としては、例えば空の境界を書いていた時期とは設定が変わったとかいうような事でもなければ、やはり別物だろうなと。
 まず、統一言語はバベルの塔の事件を最後に事実上失われた事になっている。これは空の境界で橙子さんが説明しているようにバビロニアの、人類最古の神話にて伝えられている事なのだそうな。
 ……てことはこの事件と時期的に一番近いのは最古の英霊であるらしいギルガメッシュだという事になる。
 ならばいくら神代という古い時代の魔術師であるとはいえ、メディアはギルガメッシュよりも後の時代の人間なわけだし、統一言語を知っているとはちょっと考え難いですね。

 そもそも言語を乱された瞬間に「神代」と呼ばれた時代が終わったというわけでもないんだろうし、「統一言語は神代の言語」ではありますが、「神代の言語は統一言語」とはならないだろうし。
 そんなわけでメディアの高速神言は統一言語よりも後の言語だという事になると思う。それでも現代の言語よりは言語の原型に近いわけだから、相応の力を持っているという事になるんだろうか?

 余談ですが、雑誌には「神世の魔術師」と書かれて事もあったキャスターですが、やはり「神代の魔術師」で良いようで。いや、辞書では神世も神代も同じ意味ですが、少なくともきのこさんは後者を使っているという事であるみたいです。


 64:士郎とゴドーワード

 士郎は剣を見ただけでその剣に関する創造理念、蓄積してきた歴史などあらゆる記録を読み取り、複製する事が出来る。けど、そもそも何故そんな事が可能なんだろう。
 私はふと、彼のこの能力ってゴドーワードに似ていると思ったんですがどうでしょう。

 空の境界にて橙子さんは、世界の記録を読み取る事を可能とする手段のひとつが統一言語であるから、彼は失われた記録を読みとる事ができるとか、そんな風に説明していたと思う。
 つまり、手段はいくつかあるわけだ。で、そのひとつは言語の原型であり、現存する言語よりも根源に近い物であった。
 ならば他にも根源に近い何かを持ち得れば、場合によっては世界の記録を読み取り得るのかもしれない。
 そして士郎が切嗣から教わった事によると、魔術の才能が無い人間でもひとつ位は適性があり、その"起源"にしたがって力を引き出す事によってそれに応じた魔術を使えるようになるとか。
 士郎はそれに従って鍛錬を続けてきた。で、恐らく彼は起源へと近付く過程であの高度な解析能力を得たのではないだろうかと。
 もしもその能力がゴドーワードの統一言語に匹敵するくらい根源に近い、高位のモノであったとしたら、見ただけで物理的構造に限らずあらゆる歴史・記録を読み取れるという事もあり得るのではないか、などと思ったり。
 まあ両者がなんとなく似てるというだけで裏付けは無いんですが。


 65:士郎の起源

 仮に64での推測通りだとすると、起源は「解析」とか「創造」とか、その辺になるんでしょうか。
 「剣」という意見もあるかもしれませんが、そっちは魔術における属性ですからね。起源は根源から生じる「……する」というある種の方向性らしいですから。
 そうだとすると「剣」は微妙に違う気がする。「切る」だったら分かりますが、士郎の能力はそっちの方向に特化したものじゃないし、アーチャーも言っている通り彼等は生み出す者ですからね。壊す方向性の起源ではないと思う。

 じゃあ「解析」と「創造」どちらかというと……前者の方が無難っぽいけど士郎の能力に関する一から十まで全部自分で〜って特性とか、そのモノの構造の全てが記録された物である設計図を作る才能は魔術師の目から見れば無駄な才能だとか言われた点。
 解析だったら必要な部分のみ解析できるだけでも構わないかもしれないし。前述の特性が強調されているという事を考慮に入れると、創造の方っぽい気もしなくもないかも。
 あ、ちなみに「解析」も「創造」も私が勝手にでっちあげた仮の呼称です。


 66:士郎は根源に辿り着けるか

 無限に剣を持つのなら、剣の原型から根源へと辿り着いたりなど出来ないだろうか?
 例えばカラドボルグIIは「Weapon」での解説では「フェルグスが所持していたとされる魔剣なのだが……?」などとぼかした言い方をされている上に、アーチャーなりの改良が施されているとかなんとか。
 これらが意味する事はつまり、カラドボルグIIはオリジナルのカラドボルグの複製品ではなく、それをベースにアーチャーがカスタマイズした宝具だという事なのではないだろうか。
 干将・莫耶の刀身に刻まれた言葉もアーチャーの手による物らしいし。複製品のカタチに手を加える事が全く出来ないという事もないのかもしれない。

 だとすると「無限の剣製」は複製のみならずオリジナルの武具の作成も可能なのではないだろうか。一応サイドマテリアルの用語辞典にも、全ての剣を形成する要素が存在するが故に一度見た剣は容易く複製出来るとはあるけど、複製しか出来ないとは書かれていないし。
 そうであるならば複製元となる剣の記録が無くとも既に記録されている全ての剣の情報を解析し、それらを元に「原型」を推測して作り上げた設計図から「剣の原型」を生みだし、これを足がかりとして根源へと辿り着けないだろうか、などと思ったりしたわけですが。

 それにそもそも固有結界自体魔法に近い上に、それを使える者というのは先天的な才能の持ち主でないと駄目っぽいあたり、魔法使いに似ているような気もしますけれども、どうだろう。


 67:ゼルレッチはどうやって朱い月を倒したのか(1)

 まず最初に考えられるのが凛が桜を相手にとった戦法だろうと思う。しかしゼルレッチの最大出力がどの程度かはハッキリしませんが、朱い月相手に効くのかどうかに関してはなんとも言えない。
 アルクェイドといえど抗体耐性の出来ていない魔術による攻撃であれば傷つくようなんで可能性は無くは無いけど、朱い月はそのアルクが完全にリミッターカットした状態と同等であろう事から結果は予想できないかも。

 ならば燕返しだろうか。ゼルレッチなら三方向と言わずあらゆる方向からの集中攻撃なども可能かもしれませんが。
 ちなみに「月落とし」を止めたのってこれでしょうかね。並行世界から魔力を無限に汲み取る方法では最大出力は変わらない。それじゃあ落ちてくる巨大な岩を跳ね返すだけの力を得られたかどうか。だが「同時」に複数の攻撃を1ヵ所に集中させれば或いは。
 ただ、燕返しがもしも別の世界から別の太刀筋を呼び込むという物であったのなら、その別の世界の佐々木小次郎は攻撃に失敗してしまうという事になるわけで。
 そうだとするとゼルレッチの場合も、彼が朱い月を倒した世界の影で逆の結果となった世界が無数に存在している事になりますが、彼はそれをよしとするのだろうかという疑問がわいてくる。
 つまり自分が死んでしまう世界、というよりは倒さねばならないと思った相手が健在である世界を無数に作り出してしまう事とひきかえに、自分の居る世界でだけ望み通りの展開に持っていくという事をよしとするかどうか。

 しかし並行世界に無限の可能性があるのなら、ゼルレッチが朱い月と対決している同じ時間・場所でありながらそこにゼルレッチしかいない(例えばなんらかの理由で彼がブリュンスタッド城に訪れているが、その世界では既に朱い月を倒した後であるか、或いはまだ倒していないが対決の時を迎えるのはもっと後となるとか)という異なる世界からのみ協力してもらうという事が可能かもしれない。それならば前述の問題はクリアできるかもしれませんけれども。


 68:ゼルレッチはどうやって朱い月を倒したのか(2)

 他に考えられるとしたら……アヴァロンに関する説明を読んでふと思った事があります。
 並行世界からの攻撃すら防ぐとの事なんですが、これは果たして燕返しのような攻撃を言っているのかどうかと。
 だって小次郎の燕返しは多重次元屈折現象を起こしているとはいえ、やってる事は三次元空間において有り得る方向からの攻撃ですから。ただ、それが三方向同時であるから対処が困難なわけですけれども。
 単に複数の方向からの同時攻撃であるならば、何も第二魔法を用いなくても再現可能だと思う。ならば何故わざわざアヴァロンの説明において並行世界からの攻撃を防ぐ事が出来るという点が特筆されているのだろうかと思ったり。

 で、もしかしたら並行世界からの攻撃というのは、三次元空間内では絶対に有り得ない方向からの奇襲を意味するのではないかと考えてみたのでした。
 例えば二次元世界の住人が存在するとしたら、彼等はZ軸方向を認識できないのでそちらの方向からの干渉には全く対処できない。なら朱い月とて三次元空間に在る限りは、それよりも高次元からでないと有り得ない方向からの攻撃に対しては完全に無防備になってしまうのではないかと。
 超越種といってもアルクの筋力は通常時で志貴以下だとある事などから、その運動能力も身体強度も世界から汲み取った力による強化の結果であると思われる。
 そして想定外の方向からの攻撃ならば、鋼の体を持つ紅摩ですら黄理に殺されかけている。それならば最強の真祖である朱い月と言えど全く意識してないどころか認識すらできない方向からの攻撃ならば……と思ったのでした。
 しかしそれでも朱い月は生命として突き抜けていたから、滅びる直前にかろうじてゼル爺の血を吸う事が出来たんじゃないだろうか。多分。


 69:多重次元屈折現象を知っているセイバー

 小次郎との戦闘中にセイバーの口から多重次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)という言葉が出た。彼女は何故この言葉を知っていたのか。
 色んな時代に召喚されまくってる間に知ったんだろうか。なんでも通常の英霊と違って記憶・経験が持ち越されるみたいなので。

 あと、解釈によってはセイバーの時代と「月落とし」って丁度同時期だった可能性もありうるかもしれないんですよね。つまり、どこか別の場所で書いたと思いますが「朱い月」にてロアが言っていた「ブリュンスタッドの先代城主」がもしも朱い月その人だったと仮定した場合の話なんですが。
 初代ロアが生きていた時代が800年前で、その更に600年前。今から1400年前となると時期的に非常に近くなる。
 なら、アーサー王が海を隔てた向こう側の夜の世界で起こった大事件を耳にしていたとしてもおかしくはないかもしれない。
 或いはゼルレッチによる朱い月打倒がセイバーの時代よりも少し後だったとしても、あの時代既にゼルレッチの知名度が高かったのであれば、マーリンあたりから噂を聞いていたとしても不思議は無いかも。

 さて、そうなると桜ルートではセイバーと宝石剣および第二魔法との接点がホトンド無かったのがちょっと残念ですね。彼女は凛が宝石剣を使用する姿を見たら、一体どんなリアクションを見せたんだろう。
 あ、でもセイバーに止めをささなかった場合最悪の結果になってしまうわけですが、恐らくその少し前に凛は桜とセイバーを同時に相手にする事に……といっても、演出上その場面は描かれてませんけれども。

 ところでセイバーはシュバインオーグの系譜である事を知らずに凛と付き合ってた事になるのかな?


 70:ゼルレッチの目的

 案外する事がないからぶらぶらと気ままに色々な世界を旅しているだけかもしれませんが。実は旅の中で何かを見つけ出そうとしている、という可能性もあるかもしれないなと思いました。
 例えば今回のテーマのひとつになっている「全てを救う方法」のように、絶対に有り得ないとしか思えないそれも、それこそ無限の可能性が存在する並行世界ならばもしかしたら見付かるかもしれませんし。いや、ゼル爺がそれを探しているとは限りませんが、例えとして。


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