D D D.雑記(J the E.)

 Decoration Disorder Disconnection. の J the E. に関するネタバレな順番とかあんま考えないいつもの。

 01:感想

 面白かったです。全100頁ってのは私にとっては結構多い方になるんですが、読み終わった後は良い意味で足りないと思えてしまうくらい。次回以降が楽しみです。続きあるんですよね?
 登場キャラ達も好きです。皆これでもかというほどに性格違ってますがパズルのように良い感じに絡み合い、収まっている気がします。
 敵キャラとしては個人的にはユキオよりも木崎の旦那の方が能力的に魅力があって好きだったかなあ。やめろー木崎ーぶっとばすぞーが懐かしくて笑い。そういえばあのコントの戦闘員も操作されてまとめて自滅させられてましたが……まさか……。
 雰囲気はどことなく空の境界に似た感じもしますね。使われているパーツが結構似ているというかなんというか。両者は同じ食材を使用した全く違う料理のように思えたというか。意図的にそのような構成にしたのか、結果的にそうなっただけなのかはよくわかりませんけれども。


 02:空の境界との共通点と相違点

 例えばわかりやすいところでは過去に大きな事故に遭った主人公が退院後に何らかの怪異に立ち向かう事を仕事としている。
 マトさんが橙子さんに近いキャラで、後ろから指示を出す(仕事を持ってくる)位置に居る。しかも、その仕事に関わってくる分野に関して深い知識を持っている。
 他には主人公が記憶の方になんらかの不具合を持っている、精神面での欠落があるとか。中性的な美形が出てくるとか、妹が凄いとか。色々と共通点は見られます。

 しかし相違点もあり、中性的美形キャラが式とは逆で女とみせかけて男。そして彼は主人公ではなくて自ら動く事もなく、サポート役。
 直接動く主人公は男。精神面での欠落は人格そのものではなく感情の一部。記憶の不具合は自身の記憶として認識できないものの記憶自体は存在しているのではなくて、そもそも昼が過ぎる度に失われる。まあ、式の方も織が担当していた記憶は失われてましたが。
 それにマトさんは橙子さんと違って積極的に前線に出てくるらしいとか。本人現場で働くの好きじゃ無いみたいだけど。

 こんな風に似た部分を持ちながら同時にその部分がある意味正反対でもありまして。やっぱり意図的にやってる事なのかなあ?
 今作とらっきょとはまさに太極図に内包された陰陽のように、同じ基盤を持った別物であるような印象を受けました。


 03:他作品との繋がり

 きのこさんの他の作品との繋がりはあるのかどうか。今回読んだ限りではなんとも言えないですね。Fateと月姫のようにわかりやすい共通点は見られないですし。
 ただ、世界設定自体はこれまでと共通であるような、気はします。今までの作品で明確に語られていなかった「悪魔」という物に関して深く掘り下げていくという事を今作が担当しているようにも思えます。
 しかし本物の悪魔が登場しているわりには教会がらみの単語が全然登場していないので、基本設定は共通でありながら全然別の世界であるとも思えたり。
 そんなわけで今回読んだ限りでは他作品の要素が絡んでくるような雰囲気はなさそうな気がします。まだ断言は出来ませんが。


 04:キャラ雑感

 ■石杖所在
 モノローグが随分と特徴的だな、と思ったんですよ。随分投げやりというか、危機感が微妙に足りてないというか、なんか他人事だなというか。で、まさしくそういう人だったわけですね。脅威を感じる機能が欠落していると。もしかしたら地の性格がそもそもそうだったというのもあるのかもしれませんが。それでも身内が犠牲になったと知って(勘違いでしたが)ぶちきれる場面は素敵でした。
 で、微妙に不死身っぽいんですがその辺に関する説明は全くないですね。今後に期待という事ですか。
 犬が使い魔っぽいという予想を以前書いたと思いますが、案外的外れではなかったみたいですね。

 ■迦遼海江
 多分メレムとの関連が気になった人が多いんじゃないだろうか。性格・口調も似ている気がする。けれど見た目の年齢が違うし、そもそも日本に居るし、左腕は犬だし、別人だと思いますが。まあ、メレムの左腕は人間に化ける能力がある魔獣だという可能性もあるかもしれませんけれど。
 もしも今作が他作品と同じ世界を舞台にした物であるならば、なんらかの繋がりはあるかもしれませんが。しかし彼の存在は、違う世界かもしれないと考える根拠のひとつでもあったりする。ぶっちゃけ同じ世界のキャラクターであるとするには、その在り方がちょっと被りすぎかなあと。
 ともかく左腕が黒犬で、右足が鮫(?)なんでしょうね。四肢がそろってる時は犬も鮫も居ないし、右腕左足以外は付けていない時には居た。あんな場所に住んでる理由のひとつが鮫なんだろうかね。
 あときっと騙された人多数。ヒロインだと思ったのに。そんでも好きなキャラですけどね。無邪気さと残酷さが同居したような感じが。
 それはそうとヒロインは誰なんだろう。というかヒロイン無しですか?

 ■戸馬的
 かといって彼女がヒロイン……という事はないか。
 ともかく素敵おねーさんです。冷たく罵っているわりには実は結構気を使ってくれてたり。アリカをショザイって呼ぶのがお茶目だ。自分はトマトと呼ばれたらぶちきれるくせに。あとガン=カタ使いであって欲しい。無理か。
 カイエとの絡みは是非に見たかったのですが。次回以降に期待でしょうか。

 ■貫井未早
 ヒロイン…………………………………………ないかなあ。
 癒されますね。良いキャラだと思います。なんか今後も日常の象徴でありながらアリカの言う事聞かず色々首突っ込んでトラブルに巻き込まれ……ると思わせて実は本人全然安全なところでケロリとしてるんだけどアリカは気付かず振り回されるという事になりそうな、気が。

 ■妹
 ヒロイン? いや、妹だけに妹か。なんだそりゃ。
 ていうかこれまでの作品と比べても最凶妹キャラではありませんか。おにーちゃんたべちゃいたいくらいだいすきですか。開放すると脅されてアリカびびるびびる。愉快です。
 本格的な登場がスゲー楽しみ。ある意味切り札扱いだろうか?
 腕を食われたアリカがまるで最初から腕が無かったかのような状態になってたのは彼の不死性故なのか、はたまた彼女の能力による物なのか。つか、マトさんに撃たれたり殴られたりしても生きてるあたり彼女も不死身に近い?

 ■霧栖
 というわけで今回お出かけ中だった「彼女」がヒロインです。



 ……真に受けないで下さいね?



 余談ですが、気が付けば奈須きのこ作品世界における「長野」に関するイメージが私の中でどんどんすごい事になってます。なんでって、どこかで書いた気もしますが浅神本家があったり、遠野の分家があったり、七夜の本拠地はその近くだったり等々、色々と。


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