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「……バゼット、世界は続いている。 瀕死寸前であろうが断末魔にのたうちまわろうが、今もこうして生きている。 それを―――希望がないと、おまえは笑うのか」

「……バゼット、世界は続いている。
 瀕死寸前であろうが断末魔にのたうちまわろうが、今もこうして生きている。
 それを―――希望がないと、おまえは笑うのか」

【その他/夜間/天の逆月】

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【イラスト:皇帝龍さん/STparusu DIGITAL HOME】

 イラストは皇帝龍さんに描いていただきました。
 おっかなびっくりなバゼットさんの背中を押してやろうと言葉をかけるアンリマユ。聖杯が崩れ続けているその背景をよく見てみると、バゼットさんが立っている左側には光が差し、既に何者でもない影となったアンリマユが立っている右側は闇に包まれている。さりげなく二人の立ち位置の違いの暗喩となっていますね。
 故に、二人の間に存在するほんの数歩分の微妙な距離が、見かけ通りの距離ではないように思えてきます。それでもバゼットさんに言葉をかけるアンリマユの姿にじわりと来てしまう。


・この世全ての悪と呼ばれたアンリマユのバゼットに対する感情が伝わってきた
・かっこいい!
・このセリフが一番心に残る
・世界が愛しいと聞こえてじんときた。
・アンリに惚れた。
・アンリかっこいい
・アンリがこの台詞を言うのは本当にずるいですよね
・自分の中でのアンリが完全に定まった言葉。誰でも言える言葉だけど、彼が言ったからこそ胸に響く言葉になったんだろう。
・hollowの中で、一番心に残ったアヴェンジャーの台詞です。彼が言ったからこそ心に響いたんでしょうね。
・捨ててこのような警告を空想してそして、英霊がこのようにだ!
・全てのヒトに捧げたい。
・「それでも未来がないと笑うのか」に胸を打たれました。多分、hollow中でもっとも「力強い」セリフではないかと。
・やさしく諭すような感じがイイ。アンリらしい。
・心に染み渡りました!
・この言葉だけは忘れらない・・・アンリィィィィィ
・hollowで一番心に残った台詞です
・何度読んでも、ぐっっときて、励まされます。
・アンリの人生を見た!!
・とにかく好き
・感動した!
・彼の怒りを含んだようなこのセリフ。印象的でした。
・響くー
・このセリフで、少し救われた気がしました・・・
・天の逆月のアンリマユの台詞は全て名台詞だとオモイマスガ、これが一番。彼は世界を最も愛した悪役だと思う。
・笑えるわけがないだろう!?
・さすがは怨天大聖アンリマユ。言ってくれる。
・人生万歳ヽ(#`ロ´)ノ


 夜の聖杯戦争1でのアンリマユの言葉を読んで、これは今の人間世界の醜さを皮肉っているだけなのかと思っていました。つまり、彼こそが「希望がないとこの世界を笑っている」と思っていたんですよね。なんせあの軽口だし。
 実際あの場面では皮肉っていたという側面は少なからずあったのかもしれませんが、しかし蓋を開けてみればアンリマユの本心はこんなにも前向きだったのかと、前述のシーンの印象が反動となってじわりと来るものがあったのでした。
 希望がないかのような、醜い人間世界。アンリマユはかつてその犠牲者とされた存在であるにも拘らず、なおこのような言葉をかけるという点が深いです。これは私の勝手な解釈ですが、犠牲にしたからにはなんらかの結果を出せ、その為に前に進み続けろと言っているような気がしました。

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