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アニメ版月姫第7話「蒼い咎跡」感想 03/11/23

 さっちんと秋葉の絡みはホトンドなかった。ちょっと残念。
 さっちんといえば実は既に吸血鬼化しているのではという話もあるようですが、秋葉もシエル先輩も何も言わなかった辺りやっぱりそれはなさそう。まあそれ以前に日光の下を歩いてますが、吸血鬼化といっても不完全であればシオンのような例もあるし。
 ちなみにメインヒロイン三人による口論時にはさっちんがツッコミ役になってました。一番フツーの人だからなあ。

 観覧車の組み合わせは絶妙というかお約束というか、それよかアニメ版アルク、じゃんけん知ってたのか。
 で、アルクとシエル先輩の会話。最初普通じゃないって志貴の事言ってるのかと思いましたが、どうやら秋葉の方だったようで。

 温泉。なぜシエル先輩は入れない?
 有彦と志貴の会話の内容は、志貴が鈍感なのは半分くらい意図的なものだったという事を意味しているんだろうか。余計なモノは見ないようにし続けてきた結果で、その辺りを親友である有彦は気づいているとか。
 アルクとさっちん、露出度は期待通りにはいかず。しかしアルクとの絡みは実現。
 アルクの自分は人間じゃないから志貴の恋人ではないという発言は、それだけ志貴を意識している事の裏返しなんだろう。好意を抱いているが種の違いという壁に起因するジレンマなどあったりとか。それどころか単に違う種というだけでなく、人間側から見れば捕食者ともいえる種だし。
 一方外ではシエル先輩がくんくんして秋葉が人間じゃないと見破る。そういえば原作でも「遠野くんのえっち」ってのがありました。

 てか、今回の秋葉の行動だけ抽出すると……その……物凄いな。いや、確かにどれも秋葉なら取りそうな行動ではあるんだけどここまで彼女の悪い側面が集中して現れると。

 そして吸血事件の更なる被害者が。ロア来てたんかい、などと思ったけど次回予告やら現在オフィシャルサイト等に掲載されてる8話あらすじからして秋葉が犯人だという可能性がありそう。……なんで観覧車から被害者が転がり落ちてきたのかわかりませんが。



アニメ版月姫第8話「檻髪」感想 03/12/1

 茶道室でのシエル先輩との会話シーンからして、志貴にかけられた暗示はもう解けかけているみたいですね。まあアニメでは初っ端からいきなり法衣姿を見せてたし。その分暗示も解けやすいだろう。

 なんにせよ物語も終わりが近づいて来ているのだという雰囲気が。そんなわけで今回は連続殺人事件の犯人はもしや秋葉なのでは、と思わせておいて真犯人登場なお話でした。
 ただ、視聴者を意図的に誤解させる為の演出である秋葉による琥珀さんの乳吸いを目撃するシーン、必要だとは思うんですがそこに至るまでが個人的にちょっと唐突すぎだったような気もする。
 けど琥珀さんの乳がふにふにと揺れ動いたのはステキなのでよし。

 犯人といえば、結局観覧車の事件の犯人に関しては誰だったんだかよくわからないなあ。というかあれ、密室殺人じゃないですか? どうやって逃亡したのだろう。

 家系図ですが、知らない人の名前の内ちゃんと読み取れたのは槙久の姉(妹?)緋沙耶。そして要、十衛。他はまともに読めませんでしたが春木(或いは春水か)? 皆穂? とかいった感じの名前の方々がいたよーな。
 きのこさんぽいネーミングっちゃあそんな感じはしますが……じゃあきのこさんが家系図に関してのみ関わっていたのかというと、ご本人がなんにも言ってないのでなんとも。
 ちなみにこの家系図にはキッチリ「四季」と書かれていました。さり気に伏線はってます。
 あと、槙久の名前が塗りつぶされていないあたり、名前塗りつぶし=死亡って事じゃないんですよね、多分。てことは死亡は死亡でも反転したので処断された、或いは自殺したケースのみが該当するという事なんだろうか。
 槙久も反転寸前ではありましたが、原作通りであるならば処断されたわけでも自殺したわけでもないし。

 そして四季ロア登場。いや、髪の色からして四季の方なのか? そういえばアルクェイドも転生体個人の意識が強すぎるからなかなか見付からん、みたいな事を言っていたような。
 それに自販機の前で登場しているし。きっと夢だった「自販機を使う」がかなうというのに良い所で邪魔が入ったので頭にきて殺そうとしたらその相手がたまたま怨敵である志貴だったのだろう。嘘です。しかしよく壊される自販機だ。
 でも物を活かしている部分を視る目は持っているらしい。志貴が視た線と四季が視た線とでは色が違っているのもこれまた伏線なんだろう。
 ちなみに原作のロアが視ていたものは線だったのか点だったのかいまいちハッキリしません。大抵の人は点だと考えていると思いますが、実は「死線」という言い方をしている場面もあるんですよね。
 まあともかく結論としては、今回登場した四季は「四季」と「ロア」の中間といった状態だったという所だろうか?
 それと第1話で登場したのは黒髪の「ロア」の方だと思ってたんですが、今改めて観直すと微妙ですね。場面が暗い地下駐車場だから白髪が黒っぽく見えたのかも。
 髪といえば……秋葉の髪は光りすぎだと思う(笑)

 戦闘シーンの出来はスピード感があって満足です。短かったけど。今後もこのレベルで動かして欲しいなあ。
 しかし斬りあいの直後に四季がいっこく堂化したのはスタッフの方々がそこで力尽きてしまったからなのだろうか……演出のようには思えないんだけど。
 シエル先輩の巨大フォークはちゃんと火葬式典を付加する事ができたのね。



アニメ版月姫第9話「死。」感想 03/12/6

 冒頭の七夜の里での回想。木の形に違和感を覚えるなあと思ったら志貴母が。オーソドックスな演出だとは思いますが、当方結構小心者故になかなかくるものがあります。で、七夜のナイフは母親の遺品だったわけですな。
 ところで結局里を襲撃してた槙久達の姿は描かれてませんでした。どういう経緯で志貴は引き取られる事になったんだろう。

 そして地下室。「タスケテ」は琥珀さんなんだけどなあ。それとも琥珀さんに関する背景が大幅に改変されてるから「タスケテ」だけ四季の物として再利用という形をとったのかな。
 それにしてもノート一杯にただ書き殴られた「タスケテ」も不気味ですが、壁一杯の血文字で「タスケテ」ってのもまた。

 琥珀さんといえば、翡翠共々遠野に引き取られた理由は原作と同じであるらしい。最初の頃はアニメではただのメイドさん達で終わりそうだなあと思ってましたが、実際には予想以上にストーリーに絡んでますな。
 そして「タスケテ」は琥珀さんではない。幼い日の琥珀さんが窓から志貴達を見下ろしていたのは変わらず。てーことは、やっぱ感応能力はあるが契約方法は異なり、けれど槙久がやばい状態だったから常に琥珀さんは彼の側に居なくてはならず、結果的に軟禁状態にあったのは同じ、といった所だろうか。

 その槙久はひげミドルでした。まさか顔を拝めるとは思ってなかったのでこれは不意打ちだった。
 で、過去の回想なんですが……ええと、死んだのどっちだ? いや、やっぱ最初に刺されてた方が志貴なんだよな。じゃあ何故刺さっていたのが七夜のナイフだったんだろう。まさかあの一瞬で四季が北斗二指真空把を……。
 死んでたのが志貴なら何故その場面の記憶が回想されんのかと思われるかもしれませんが、それはまあ共融していた四季の方の記憶だからなんじゃなかろうかという事で。
 たしか原作の回想も視点は四季のものだったかと。先に志貴が殺されたからには彼がうずくまってもうひとりの少年の遺体を見ている筈などないわけで。
 それに自分の実の息子を志貴に殺されたにしては槙久のリアクションが薄い気もする。

 ただ仮にアニメ版でも先に死んでた方が志貴だったとすると、その後秋葉に話しかけていたのは四季だった事になる。だとすると志貴と同じ顔である事が気にかかるわけですが。果たして。
 原作で志貴らしき人物が夜の街をふらついているという噂が流れますが、これは実際のところ志貴に「雰囲気が」似ている人物(たぶん四季)だっただけらしい事が歌月の有彦の言葉から明かにされてる。なので原作の方でも顔が似てたって事はない筈。知得留先生も似てないって言ってたし。

 ところで共融に関する解説ってまだ全然されてないような……もう残る放送回数も少ないんだけど。感応能力の設定もあるっぽいんだけどこちらもだ。シエル先輩の事情とかはカットされちゃうのかなあ。さっちんは放置?



アニメ版月姫第10話「朱の紅月」感想 03/12/17

 忘れていたわけでもないんですが、なんか忙しい上に特に今回あんまり書く事が無かったので。や、悪い意味で言ってるわけではないです。基本的に原作に忠実に話が進んでいくとそうなるだけで。
 強いて挙げるならハンバーガーショップに入ってもお上品にハンバーガーを食べるアルクが見られなかったのが残念かなあと。
 それと「シエルはロアだったのよ」がどうしても「残りの放送回数が少ないのよ」と聞こえてしまったり。
 そういやそのシエル先輩の武器がフォークじゃなくて原作の黒鍵に近いカタチになってましたね。あのフォークの方はあんまり数がないんだろうか。



アニメ版月姫第11話「凶つ夜」感想 03/12/24

 ガンダムSEEDの最終回付近を観ていた頃と全く同じ感覚がよみがえった。あちらは序盤のんびりしすぎたツケがまわってきたといった感じでしたが。対してコチラはそもそも1クールではやはり足りなかったという事なんじゃないだろうか。

 秋葉が志貴を蘇生させる事が出来た理由、さりげに使用されていた「略奪」、シエル先輩の「矛盾」、志貴が四季視点の記憶を持つ理由(つまりその原因であると思われる「共融」)、アルクの罪の意識に関する具体的な理由等については語られていない。これらについて原作を知らない人にわかりやすく説明する為には最低でもあと2〜3話位は必要な気がする。
 特にシエル先輩の不死性に関しては、彼女の肉体が吸血鬼のままだからなのではと誤解してしまう人も居るのでは。
 ちなみに次回予告によると渡り廊下が瓦解しているんですが……「点」に関する描写も特に無かった気が(汗)

 2クールあれば今回挙げた点を始め、これまでの放送で説明不足だった様々な部分も補完されただろうし、さっちんが放置され、ネロがペロと入れ替わるような事もなかっただろうに。まあ色々事情があったのかもしれませんが。
 アルクとのベッドインもうわあ、駆け足だなあという感想の方が大きかった。

 あ、あと8年前の事件で四季が志貴のナイフを使っていた件ですが、事前にお互いのナイフを交換していたみたいですね。北斗の技じゃなかった。

 ところで今回初めてまともな戦闘シーンがあったアニメ版のシエル先輩。でもあっさり敗北。結局戦闘においては高い所から刃物を投げつけてくるだけの人で終わりそうな気配が。



アニメ版月姫第12話「月世界」感想 03/12/31

 前回もう1クールあれば、と書きましたが……改めて考えてみるとペロをカットしてればそれなりに時間は作れたかも。まあ、アレを見て絶望したが故の結果論ではありますが。ネロと呼べるキャラが登場していた方がベターなんだけど、それは流石に1クールじゃ厳しそう。

 まあそんなわけで、投げっぱなしの最終回でした。色々と改変してたんだから、説明しきれない設定は始めから盛り込まなければ良かったろうに。例えば視えてるモノが違うって、結局四季の方は何を視ていたというのか。
 それにこのシーン、なんで四季が床を殺せなかった事でそうと確信できたのだろう。たまたま線を外しただけだったかもしれないのに。

 結論。結局何がやりたかったんだかわからないアニメでした。もっとツッコミ所はありますが多すぎるので。


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