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アニメ版月姫第1話「反転衝動」感想 03/10/10

 慣れてないもんだからワイドテレビサイズで受信しちゃって画像がやや縦長……かなりへこんだ。記念すべき第1話だというのに初っ端からこれかい。
 さて、気を取り直して感想いきますが、原作未プレイの人、いないと思うけど原作のネタバレだらけですよと予め注意書きなどを。

 展開はほぼマンガ版と同じですね。青子先生はTシャツ姿に。志貴は「僕」じゃなくなっていた。
 でも逃げるアルクェイドは健在だった……。いや、覚悟はしてたんですけどね。最初カットされたのかと思って安心したところに回想で登場したので、ガード解いたら手痛い一撃を食らったような気分。
 流石にぼかし入りだったけど、アルクを分割したと演出から読み取れるのは良かったと思う。しかし血だまりの方向に倒れかけてたのはまずいと思うぞ志貴(汗)
 ところでアルクが赤信号を渡っていた場面があったわけですが、「常識」は学習済みという設定は変更されたのか。……だとしても反対側の信号まで赤だったのは何故。
 冒頭の姫アルクが長髪なのは……あくまでイメージ映像みたいなものだからと解釈すべきかな。
 ロアは黒髪の方だった。個人的に原作だとこの時点では白だった方が自然な気がしますが、そもそもこっちの四季はプレイヤーを飽きさせないよう後から追加されたものらしいし、特に問題ないでしょう。

 学校名は県立三咲高校。とりあえず東京都ではない事が確定。
 シエル先輩、食堂では志貴の器と取り違えたんでしょーねきっと。
 法衣姿は早くも登場。遺体は彼女がどうにかしたのかね。もしくは後から塵にかえったとか。自動販売機はわざわざ交換したか修理したに違いない。んなばかな。ところで缶コーヒーが転がって来た時にやはり四季は白い方? と思ったのは私だけではない筈。
 志貴を屋敷に運んだのも彼女かなあ。こちらは琥珀さんである可能性も捨てきれませんが。

 秋葉こわい(笑) もうちょっとブラコンの片鱗を見せてくれても。その辺は次回以降に期待。反対に回想シーンのちび秋葉は可愛かった。
 その回想でナイフが志貴の胸に突き刺さってたり、ナイフの入手経路がマンガ版とも違っているのがまた気になるところ。伏線でもなんでもない可能性も有り得ますが。というかプロローグDVDでもそうだったけどナイフのデザインがまた増えた(笑)
 マンガ版に少しあった七夜襲撃時の回想は全くナシ。最初から黒ロアだったりしたし、裏ルートに関しては一切触れずに進んでいく事になるのかも。

 ツッコミばかりだったので良かった所も書いておかねば。
 映像は以前も触れた通り綺麗です。声はどのキャラも違和感ありませんでした。むしろ琥珀さんはメルブラ以前に抱いていた自分の中のイメージにかなり近い。いや、メルブラ版のやたらかわいい声と演技も非常に好きですけどね。
 さっちんは賛否両論でるかもしれないけど、むしろあの普通っぽい可愛さが良いと思う。
 作品全体の雰囲気はシリアスです。が、これはむしろはじめて月姫をプレイした時に抱いた印象に近いかも。はっちゃけた部分が多く含まれるようになるのは歌月以降に出た作品だし。
 ただアルクの天然お天気ぶりは再現して欲しかったかなあ。ラストのセリフの口調からそれは期待できなさそうですが。しかしもし志貴と触れ合ってだんだんとお天気ぶりを発揮してくるという演出を予定しているのならそれはそれで。
 翡翠の微妙な表情の変化はちゃんと描けていたのではないだろうか。
 有彦のルパンっぷりには慣れました。
 観る前はかなり不安がありましたが、総合的に見ると心配していたほど悪くはないのではないかと。

 さて、次回は「黒い獣」。ネロ教授の登場か。いきなり設定ミスって第1話は観る事に集中できなかったのがすっげー不覚だったので、話が盛りあがってくる2話目以降は気をつけねば(汗)

 あ。エンディングによると啓子さんの声ってシオンさんと同じ人じゃないか。全然気付かなかった……。



アニメ版月姫第2話「黒い獣」感想 03/10/17

 そういやオープニングが付きましたね。ビデオをあたふた弄くってたからまともに観れなかったけど横目でチラチラ見た感じでは雰囲気良さそうだった。ちなみに録画は前半部分だけ失敗しました。ははは。画像はちゃんとした比率で観れたんだけどね……。

 さて、2話目にして早くもネロ教授の登場なわけですが……皆聞いてくれ! 原作の教授に関してもそういう噂はあるが、少なくともアニメ版の彼は全裸だという事が確定した!
 といってもあのコートの下が、ではなくて衣類に見える物は実は教授自身の体が擬態しているのだという意味で。その証拠に志貴に切断された手が手袋ごと消滅してる。
 ……まあ冗談はさておいて。そういえば使い魔(教授の場合厳密には違うらしいけど)も力尽きたら消滅していたわけですが、気になるのが黒い液体に戻らなかった事。てことは戦闘時にあの状態で粘着いてきて志貴達の動きを封じるという展開はなくなるかも?

 戦闘と言えば教授の登場によって初の戦闘シーンを期待していたのだけどなんかあんまり動いてないし不完全燃焼だ。といっても今回のはどちらかというと脱出劇ですが。黒い獣達はなかなか迫力があって良かったと思いますけどね。教授自身の声もイメージに合っていて良。
 ていうか教授、何故エレベーターのドアをぶち破れませんか。アニメのドラゴンボールZで舞空術を使えるはずの悟空が地割れに落ちそうになって必死になっているシーンを思い出した。
 ともかく次の公園(になるかどうかわからないけど)での本格的な戦闘に期待。果たして鹿は登場するのだろうか?

 一方アルクですが、ようやくまともに喋っているのを聞けたと言う感じ。こればっかりは原作でも彼女の登場が遅い事を考えると仕方がない。ちなみに原作ではモノローグで説明されていた切断個所を再会時にアルクに読み上げさせたのはなかなか面白い演出かもしれない。
 ただなー、ネロ襲来時のリアクションがどうも気になる。他人が吸血鬼に食われようが知ったこっちゃないし、むしろその状況は自分達が逃げるのには好都合と考えているような印象を受けた。
 まあ原作でも基本的に世間一般での道徳観念に基づいて行動しているわけではなかったけど、それでもホテルの無関係の人間が犠牲となった事はよしとしていなかった筈だし。
 なんというか外見・口調が通常アルクで性格はまるで朱い月アルクみたいだ。アニメ版はそういうコンセプトでいくという事なんだろうか。

 シエル先輩はというと、今回もカレーを食べていなかった。こりゃやはり意図的にカレー分排除してると解釈するべきだろうか。ちょっと寂しい。
 志貴のコスプレ発言は唐突に何言い出すんだと思ったけど、そういえば原作と違って早い段階で法衣姿を見せていた事をすっかり忘れていた。

 さっちんの過去のエピソードはひとり閉じ込められたという風に変更されてました。この方が彼女の志貴に対する好感度がよりアップ?
 それにしても今回のさっちんはかわいかった。

 志貴は……いい加減アルクに謝りなさい。
 それと原作を知らない人にとっては次回ようやく彼の能力の詳細が解説される事になるわけですね。かなり省かれていた青子先生関連の回想や、原作ではホテルでされてた直死に関する説明が次回で、という事になるのかな。

 ……翡翠がまた告げ口してる。



アニメ版月姫第3話「直死の魔眼」感想 03/10/29

 そんなわけで観た結果モチベーション下がりまくってなかなか書く気になれずにいた感想です。

 これまで原作が好きなだけに設定の食い違いは残念だとは思っても、なるべくそれだけで評価を下げる事はしないようにと考えていました。何故なら原作を知らない視聴者にとっては面白いかもしれないから。でも流石に今回はちょっと。
 混沌じゃないし。知らない人にとっては結局ネロのどこが「混沌」? だろうし。
 死徒二十七祖という単語が登場しなかった辺り、その設定自体がなくなったのかもしれない。それがもし原作を知らない人を混乱させないよう、無くても物語が成立する要素はバッサリ切った為なのだとしたら、混沌云々だってカットした方が良かったんじゃないかと。
 混沌でないならネロたりえないでしょうが、それならむしろネロとは別の、オリジナルの敵キャラでも出してた方が良かったんじゃないかと個人的には思う。原作ファンは残念がるだろうけど、あそこまで小物化したネロを見せられるよりはマシでしょう。

 直死に関する説明も足りないと思う。多分あれじゃいまいちピンとこないんじゃあ。
 ていうか、回想シーンの眼鏡貰ったあとに線切ってみせる志貴。これはもう原作がどうこう関係なく行動が不自然です。そもそも青子先生が眼鏡をくれたのは志貴の言葉を信じたからではなかったのだろうか。

 アルクのキス。そんなに好感度あがってたかな? 志貴が「麺類のようなもの」をなんだかんだで食べてくれたから? よくわかりません。

 琥珀さんが笑った。原作では彼女の顔は笑顔という無表情(変な言い方だけど)なので、笑ったり笑わなかったりと人間的な変化はない。だからもしも原作を意識して笑わせたというのなら……いや、単に琥珀さんに関する背景が大幅に変更されたという事も有り得る。有り得るんだけど今回のネロを見ると不安になる。

 志貴が謝るの謝らないのはもういいや……。

 とりあえずツッコミまくりましたが、毎回毎回ツッコミ感想になるのも疲れるだけだと思うので、今後の感想はかなり短くなるかもしれないです。



アニメ版月姫第4話「揺籃の庭」感想 03/11/2

 前回の衝撃が大きすぎたせいで今回のお話の出来が凄く良いように思える。実際には普通なんだろうけど。なんせネロの扱いはスペードのエースなりジョーカーなりをどうでもいい局面で使い捨てるようなものだったからなあ。

 さて、今回のポイント。
 あまり触れられなかった遠野家サイドの紹介。幼少時翡翠と遊んでいたと明かされたからには、例のトリックはナシか。黒幕琥珀さんもか、とも思ったけど幼少時の彼女はやっぱり窓から志貴達を眺めていたらしい。表情は原作ほどウツロじゃなかったようですが。
 そしてもうひとりの少年。最初何故わざわざ志貴の顔を隠しているのかと思ったら志貴じゃなくて四季だったか。
 こわくてこわくて仕方がなかった秋葉はようやっとかわいらしくなってきてちょっとホッとした。
 夢。レンの仕業かと思った人は多い筈。でもありゃまんま志貴の夢って感じの演出みたいですな。
 さっちん帰還。行方不明者リストに入ってた(テレビで名前を読み上げられた)のは何故なのか気になりますが。志貴が女と一緒に居たという話を聞いた時のリアクションは吸血鬼化へ至る為の伏線として繋がってたり?
 ラストのアルクがかわいくなっていた。以前、アルクが人間的に変化していく事を描く予定なのかも、というような事を書きましたが、アタリなのだろうか。まだなんとも言えませんが。

 とりあえず、今後も「日常」に関してはせめてこの位の水準を維持して欲しいなと。出来ることなら戦闘シーンにも迫力が欲しいですが。前回のネロはネロじゃないです。私の中ではペロという別人です。



アニメ版月姫第5話「空の弓」感想 03/11/8

 いや、シエル先輩出番少なかったんですけどね。しかも今回メインで描かれてたのはむしろアルクの方だからなあ。法衣の先輩が今回初登場であればもうちょっとタイトルに見合うインパクトが有ったんだろうけど。

 ともあれ、今回も全体的に出来の方は安定してたのでホッとしてます。細かいツッコミ所はありますが気にしなければどうとでも。強いて挙げるならロアの転生が18回ってとこでしょうか。まあ原作でも17回でないと致命的な矛盾が生じるって事もなさそうだし大丈夫でしょう。
 翡翠が直接鍵を手渡しできたのは男性恐怖症の設定がなくなった。つまり、琥珀さんに関するエピソードが丸ごと削られた結果かも。

 さてそんなわけで、アルクの性格が段々やわらかくなってきてます。次回予告の笑顔など良かった。
 そして人間の娯楽に触れてはしゃぐはしゃぐ。欲を言えばゲームセンターで実際ゲームをプレイしているシーンも見たかったかも。
 偽札の件ですが、最初あの場面でお城から持ってきた金塊でもどかんとレジに置いたりするのかと思ってました。
 あのお札、空想具現化で作ったんだろうか。それとも複製ってのは単にコピー機を使っただけなのか。もしも空想具現化なら裁断されてない状態で具現化されるのは変だし、やっぱりコピー機かな?

 シエル先輩が投げつけてきたのが巨大フォークである点はまあ別に良いとして、むしろこれが本のページになって散らばる演出の方が個人的には目をひかれました。
 なんでかというと、黒鍵ってどこにあんだけ法衣の下に隠してんだとよく疑問に思われてるわけですが、ひょっとしてコチラの基本形態も本のページだったりするからなのではないか、などと推測するキッカケになったからなんですが。
 まあ今回のはあくまでアニメなりの演出なんだろうけど、原作でも第七聖典に関して同様の演出があったんですよね。だから案外そういう事も有りうるかな? なんて。

 あと実はちょっとあの巨大フォークを大量にぶん投げるシエル先輩を見てみたいと密かに思った。



アニメ版月姫第6話「白い夢」感想 03/11/15

 ラブコメ? 志貴とアルクのすれ違いの話でした。どんなバイトしてたんだか激しく気になります。
 なにやら一生懸命に志貴に構ってもらおうとしているアルクが、その行動一つ一つがずれてておばかだなーと思いつつもちょっと可愛いなどと思ったり。
 で、次回デートなんだろうか。なんかお約束として遊園地の約束とバッティングしそうな予感が。

 秋葉は初期の頃と違ってだいぶ優しくなってますな。今まで抑えてきた物が反動で一気にって感じ。しかもテレビ買ってくれるだなんて。なんか、原作の志貴が心底羨ましがりそう。
 で、お茶の後に志貴と翡翠の言動の食い違いからピンと来て志貴の外出に気付く秋葉。そして次回予告に出たあのセリフ。もしかしたらアニメでも兄さんの事が心配で心配で転校してくる可能性があるかも。
 そうだとすると原作では全く接点がなかったさっちんとのやり取りがどうなるのかちょっと楽しみだったりする。

 ところで次回予告と言えばアオイキュウセキ……は各所で突っ込まれまくってるんだろうなあ。

 あと死者の線が少ないのが前回同様気になった。ていうか前回書き忘れてた。
 この辺は設定云々関係なく、普通の人間を視た場合と比べても一目で違いがわかるくらいの方が演出的にもベターだと思うんですけれども。
 なお、あの死者達によって志貴に「友人殺し」をさせたあたり、役割が被るからさっちん吸血鬼化はかなり遠退いた気がする。
 じゃあ、アニメのさっちんが物語の上で担う役割ってなんだろう。日常の象徴で終わるんだろうか。

 余談ですが、死者である男子生徒が普通に喋ってた事に関して。多分大抵の人が原作と違ってると思うかもしれないけど、実際の所どうなんだろ。
 実は原作を改めて読んでみると、死者は操り人形ではあるが言葉を喋れないとは言われてなかった気がする。暗黒唇痕では国藤先生が喋れないとおかしいと思えるような個所もある。まあ、喋れないにしてもどうにか辻褄を合わせる事は出来なくもなさそうではありますが。
 或いはネロがカラスに無理矢理喋らせてたりする場面があったので、使い魔でもある死者をスピーカー替わりにする事が出来る可能性も無くはないかもしれない?
 もっとも、実際まともに喋ってた死者ってのが見当たらないからなんとも言えない。実例が無いからには喋れないと解釈するほうが普通だろうけど。


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