桜ルートにて、言峰が変貌した桜と対峙した場面における以下の記述。
>―――その魔力量、存在感、ともに人間(ヒト)のモノではない。
>
>今の少女は純粋なる英霊、抑止の守護者(カウンターガーディアン)と同格の位に達している。
この部分より私は、抑止の守護者として召喚された英霊は冬木の聖杯戦争にサーヴァントとして召喚された英霊とは違い、黒化桜と同格の莫大な魔力量を誇っているのではないかと個人的に推測している。
ただし凛の宝石剣との撃ち合いの場面でも指摘されている通り、黒化桜がいかに膨大な魔力を保有していようと一度に放出できる量には限りがある。それはサーヴァントとて同様だろう。
>栄養をとったところで基本的な能力は変わらないが、取り入れれば取り入れるほどタフになる―――つまり魔力の貯蔵量があがっていく、というワケだ。
プロローグの結界消去の場面で、アーチャーが以上のように述べている事がそれを裏付けていると思う。
よって抑止の守護者は莫大な魔力量を誇るというよりも、厳密には莫大な魔力供給を有すると言うべきではないだろうか。
では、その供給元は具体的にどういった物なのだろうか?
私は上で引用したアーチャーの言葉の、そのまた直前にある以下の内容から霊長の共通無意識ではないかと考えている。
>……ご推察の通りだ。我々は基本的に霊体だと言っただろう。故に食事は第二(たましい)、ないし第三要素(せいしん)となる。
>君たちが肉を栄養とするように、サーヴァントは精神と魂を栄養とする。
第三要素たる「精神」がエネルギー源になると彼は説明している。
一方、空の境界で述べられているように霊長の抑止力の正体とは、全人類の意識の最も深層、共通している部分であるらしい。
だとすると霊長の抑止力の一部たる抑止の守護者は、「全人類の第三要素(精神)」という極めて大規模なバックアップが存在するとは考えられないだろうか。仮にそうだとするならば、無尽蔵の魔力供給を得ていた黒化桜が彼らと同格とみなされていた事にも頷けるのである。
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