アルクェイドは現存する魔法使いは4人だと言っているのに対して白本・青本の用語辞典には5人と書かれていた。何故人数が違っているのか? 色々と考えてみた。
仮説1:ゼルレッチを含まない
アルクェイドの言う4人とは死徒であるゼルレッチを除き、「人間である」魔法使い4人という意味だった、とか。だがそうやって区別する意味がわからないし、ゼルレッチ以外が全員人間であるとは断言できないのでこれである可能性は低いかしれない。
仮説2:1人減った
アルクェイドの言ってることが正しい場合。5人のウチの1人が死んでしまったか、或いはその1人の使う魔法が文明の発達にともない実現可能となってしまったため魔法でなくなったとか。
仮説3:1人増えた
用語辞典の方が正しかった場合。アルクェイドが今回目覚める前に新たに魔法使いが増えたというケース。アルクェイドが目覚めた後の情報収集はその時代の文化・常識およびロア関連中心だろう。そのため魔法使いが増えたという情報は彼女の耳に入らなかっただけだとか。或いは情報収集を終えた後にタイミング良く(?)新たな魔法使いが誕生したとか。
仮説4:志貴を含めれば5人
直死の魔眼の能力を魔法とみなした場合。現代文明ではどうあがいてもモノの死を視る、意味的な死を与える、などというマネはできないだろう。
魔法とは時間・資金的な問題に関わらず実現不可能な神秘、と白本に書かれていたので超能力である志貴の能力も魔法と呼べるのではないだろうかと思ったのだが。
ただ、神秘は神秘でも超能力は魔法に含まれないのであれば志貴は魔法使いではなくなる。白本の記述だけでは超能力も含んで良いのかわからないのでなんとも言えない。
これに関しては後になって違うのでは、と思えてきたのでボツ。
理由は両儀式の存在。月姫と空の境界は同じ世界の物語である。よって直死の魔眼の持ち主を魔法使いとみなすならば魔法使いの人数は式を含めて6人でなくてはならなくなる。
仮説5:5人の内の1人は月姫の世界においては魔法使いであると知られていない
この文章は私がTYPE-MOONさんのネタバレ掲示板に投稿した記事を元に再構成したものです。
…それ故登場キャラであるアルクェイドは4人までしか知らなかったが原作者である奈須きのこさんは本当は5人居る事を知っている。故に白本・青本の用語辞典には5人居ると記されていた、という事。
ではなぜ5人の内の1人は魔法使いである事を知られていないのか?
理由は色々と考えられるが、その1人の使う魔法が「時間移動」だった、というのはどうだろう。
時間移動は現代文明のレベルではまずどんなに資金と時間を費やしても実現不可能だろう。よってこれは「魔法」とみなして良いと思う。
ではこの魔法でどこか別の時代へ移動して帰らなかった魔法使いがいたとしたら、その魔法使いが元々居た時代においては単なる失踪者として扱われるだけで時間移動の魔法の存在は知られずに終わるのではないだろうか?
そして移動先の時代が月姫の舞台となった時代よりも更に先であれば、志貴達の時代においては「まだ」時間移動の魔法使いの存在を知られていない事になるので魔法使いは4人とされていてもおかしくはないだろう。
時間移動以外で考えられるとしたら、わけあって自分が魔法使いである事を隠している・そもそも自分が魔法使いである事に気が付いてない・人間社会から隔絶された環境に居るため誰もその人が魔法使いだと知らない…等だろうか。
仮説3は単に魔法使いが誕生したタイミングがアルクェイドの情報収集期間とずれて、彼女に限って言えば知らないというだけの事なのでこの仮説5とは微妙に違う。
ここまでに挙げた仮説以外ではまあ、奈須きのこさんが間違えただけ、という事もあるかもしれないのだけれど(笑)、そうだとしても後からつじつまを合わせることが充分可能な範囲内なので問題ないのではないかと。
まだ他にも色々な可能性はあるかもしれないが、とりあえず私に思いつくのはこのくらい。
【用語辞典と本編、どちらが正しいのか】
白本・青本の用語辞典における5人と本編での4人、正しいのはどちらだろう。
私は仮説5、もしくは仮説3のような可能性が高いと考えている。つまり実際には5人が正しいが、アルクェイドはあの場面では4人と言うのが自然であるということ。
理由はずいぶん前から白本の用語辞典と本編での違いが指摘されていたにもかかわらず、用語辞典に関しては後に出た青本においても変わらず5人と書かれ、本編も何度かバージョンアップしたにも関わらずアルクェイドのセリフは修正されていなかった事。
つまり、どちらかが間違っているのではなく、どちらも意図的にそうしているという事なのではないだろうか?
ならば仮説5や仮説3のような可能性もありうるのではないかと私は思うのである。
余談だが私は月姫初プレイ時、4人の魔法使いとは青子と魔眼殺しを奪われた姉の橙子と翡翠・琥珀で、彼女達は姉妹(或いは同じ血族)なのではないかと思っていた。理由は翡翠と琥珀もその名前は色を象徴しているとみなすことが出来なくもないことと、あとは単純に髪の色が青子と同じ赤系であるという事なのだが…(笑)
しかし青子の髪は本当は黒髪なんだそうで。橙子も魔法使いではないようだし。クリアしてみれば翡翠・琥珀も魔法使いではなかったし。まあとにかく見当外れな予想でありましたとさ。
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