過去にオフィシャルの掲示板においてきのこさんが世界干渉と称していた空想具現化・固有結界と、主に鬼種や退魔師(魔術師)が用いる自然干渉との違いを考えてみる。
自然干渉は秋葉の略奪等を見る限りある程度応用をきかせることはできるかもしれないが、基本的にひとつの能力・術につきひとつの事象しか引き起こせないようである。この点に関しては特に問題無いだろう。
対して空想具現化はそれだけで複数種類の事象を発生させる事が可能である。これが自然干渉との大きな違いだろう。だがこの違いは何に起因するものなのか。
それは「自然」に働きかける自然干渉にに対してコチラは「確率」に働きかけるものだからであろう。
つまり、この能力を単体で複数の機能を有する物であるとするのは間違いであり、正確には働きかける対象が「数多の事象を支配する法則」たる「確率」であるが為、その場において発生しうる複数の事象のうちどれを発生させるか、その選択権を握る事となったが故に意図的に特定の事象を発生させる事ができるという事なのであろう。
つまり、「複数の機能を有する」と呼べるのは空想具現化という能力それ自体でなく、どちらかといえば干渉する対象である「確率」の値を決定付けるモノだという事になるだろう。
そして、この「確率」の値を決定付ける存在こそが自然をも含めた世に存在する全てを支配するモノである「世界」なのだろう。
その「世界」に干渉するものである事が空想具現化の「世界干渉」たる所以なのではないだろうか。
では同じく確率に働きかける世界干渉たる固有結界が複数の事象を引き起こせないかのように見えるが、これはどういう事なのだろうか。これに関しては後日別に考察する事にする。
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