志貴の直死の魔眼の殺害能力と四季の不死の能力、この二つの能力がぶつかりあった場合どちらが勝つか、という話なのだが…いささか矛の方が盾よりも強すぎた。
結果はご存知のとおり志貴の勝ちである。
不死の能力は体の一部が欠損してもその状態のまま生きていけるよう体の構造を作りかえるというものである。その際やはり無事に残っているパーツは多いほうが良いと思われる。
対して志貴の直死の魔眼によって視える線を切断された場合、その個所は完全に死ぬ。
四季は秋葉ルートで体を切り裂かれた際はどうにか生きていた。だが、自分は首だけになってもその状態で生きていけるだろうと言っていたものの、翡翠ルートで志貴によって首を切断された際は死んでしまった。
前者の場合、志貴の能力によって切断された部分周辺は完全に死んでしまうとはいえ、首だけになってしまった場合に比べて体を構成するパーツがある程度残っていたから助かったのだろう。
後者の場合はいくらなんでもパーツが少なすぎたのではないだろうか。恐らくそれでも物理的に首を斬られただけならば死なずに済んだのだろう。が、パーツが少ないだけでなく切断面付近が完全に死んでしまっては流石に不死の能力とはいえ手におえなかったものと思われる。
しかし志貴に首を斬られてもすぐには死なず、しばらくの間喋ることができたのはすごいと言えるだろう。反転した秋葉やシエル先輩の場合はこうはいかなかった。
翡翠ルートで首を切断されたケースで四季が力尽きたのは、それ以前に彼が秋葉からダメージを負わされていた為に不死の能力が弱っていた(*1)からだという考え方もできるかもしれないが、秋葉ルートにおいて志貴は万全な状態の四季を追い詰めているので結局ダメージの大きさの違いに関してはあまり考慮に入れる必要はないだろう。
*1:不死の能力の効果が四季が負ったダメージの影響を受けるかどうかは定かではない。
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