アルクェイドの抗体耐性は
どのようにしてできたか

 アルクェイドはあらゆる魔術に対する抗体耐性を持つ為、魔術による攻撃を受けても簡単には傷つかない。
 この抗体耐性とは名前からして生物の体に備わる免疫機能と似たようなものなのだろう。一度身に受けた事のある魔術には免疫ができて、二度目以降は受けるダメージが大幅に減少するものと思われる。
 では彼女の体が持つこの抗体耐性、一体いつどのようにしてできたものなのだろうか?

 可能性1:初戦闘前
 可能性2:堕ちた真祖達との戦闘中
 可能性3:ロアとの戦闘中
 可能性4:その他の死徒との戦闘中

 1は要するに敵が魔術を使用してくることを想定したお城の真祖達が、アルクェイドの兵器としての完成度を高めんが為にあらかじめ耐性を付けておこうとしたという事である。
 この場合アルクェイドに対して魔術を放ったのは城にいた真祖達ではなくゼルレッチである可能性の方が高いかもしれない。真祖は空想具現化という強力な特技を持つので、敢えて魔術を習得したりはしないように思える。

 よって2はターゲットとなる堕ちた真祖自身というよりは、その配下の死徒達が使用する魔術を受けて抗体耐性ができた、という事である。

 3だが、ロアは強力な魔術を多く身につけていたらしいので、アルクェイドとの戦闘においてもそれらを使用していた可能性が高い。そのロアの魔術を受けて耐性ができたという事である。

 4は、アルクェイドは度々教会の要請で死徒を倒していたというのでその時に……という事である。

 これらのうちどれか、というよりは全部、ということもありえそうではある。が、中でも特に間違いないといえるのは3だろう。
 1・2に関しては堕ちた真祖が魔術を使用する死徒を従えていたかどうかわからないので可能性がやや低くなる。
 なんとも言えないのが4。教会の要請で倒す事になった死徒が魔術を使えたかどうか、というよりはどの程度の実力の持ち主だったのかがわからないからである。
 ある程度強い死徒ならば、アルクェイドに対してそれなりに魔術による攻撃を命中させる事はできるだろうが、弱ければ攻撃するまもなく倒されているだろう。とにかくその死徒の強さによってまるで話が変わってしまう。
 強さがわからないのは2の場合も同じだが、こちらの場合は堕ちた真祖と同時に相手をしていたとしたら死徒の攻撃をかわしきれなかった、という可能性も考えられる。


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