さつきが志貴の危うい面を
看破できたわけ

 この文章は私がTYPE-MOONさんのネタバレ掲示板に投稿した記事を元に再構成したものです。

 弓塚さつきは志貴の危うい一面(おそらく"七夜"志貴としての一面)を薄々感づいていたらしい。これは単にかげからずっと志貴のことを見ていたからだという事だけでなく、彼女が吸血鬼として類まれな才能を持っていたという事もまた理由として挙げられないだろうか?
 通常は吸血鬼に血を吸われても大半は死んでしまい、生き残れる者はごくわずか。それも最初はグールという段階からはじめて長い年月をかけてようやく一人前の吸血鬼になる。が、ごくまれにその過程をすっ飛ばしてさつきのようにいきなり吸血鬼として覚醒できる者もいるという。
 シエル先輩いわく、そういった人や志貴のような超能力者は脳の中でも通常は覚醒していない部分が先天的に覚醒しているらしい。
 つまり、似たもの同士だから何かを感じ取ったという可能性もあるのではないだろうか?
 あるいは吸血鬼のような魔の側の才能を持つからこそ志貴の中の魔を狩る側としての側面を敏感に感じ取った、という可能性も考えられるかもしれない。


戻る