戻る


R11雑記:殺人事件の実行犯は誰か 04/1/25

 「犬伏景子」という人物の名がファイルに登場していたからには、戸籍上その名の人物が存在していたと考えるのが妥当だろうと思う。そしてその名の人物が実行犯であるように語られているんですが……けれど彼女はDID。本人(主人格)が実行犯ならばそのまま罰せられたのではないのか? 犬伏以外の別人格の行動だったとみなされたからこそ罰せられなかったのではないのか? などと思ったりした。
 無論多重人格者による犯罪に関する判例について充分な資料がない状態で述べているので、まだ断言はできないんですが。
 ただ仮に前述の通りだとしたら、犬伏が表に出てくる事をこころは怖れていたけれど、どちらかというとその方が安全であると考えた方が良さそう。
 そして事件の被害者が息絶える直前に残した「影」という言葉。被害者が分析心理学に通じていて専門用語を知っていたというのは偶然にしては出来すぎだし、これはシナリオ担当さんが元型であるシャドウを暗示する要素として組みこんだ演出なんじゃないかと思う。
 ならば実行犯は穂鳥だったのか? しかし穂鳥も病院での事件を知らないようだし。まだ登場していない人格があるという可能性も考えられるかもしれない。
 「影」といえば、犬伏景子の「景」に「犬伏」という文字を構成する部分の内「ノ」に近い形状の物みっつを加えると「影」になりますが……これは考えすぎかな(笑)



R11雑記:登場人物同士の繋がり 04/1/27

 まずは悟と黛ですね。最初は悟が著名人だったりしたのか、と思ってましたがどうやら黛は個人的に悟となんらかの交流があったっぽい。今のところそれ以上の事はわかりませんけれども。

 カーリーはこころの事を知っていた。しかしこころはカーリーを知らなかった。よくよく話を聞いてみると、どうやらカーリーは墜落事故の件でこころの名を知っていた模様。
 じゃあ、スフィア側の物語の時間軸は雪山と異なり、既に事故による死亡者が明らかになった後だと言う事になる……? ゆにの言動からもこころは死んだ事になっているみたいだし。あそこに居る彼は雪山サイドで雪崩によってこころ達が死亡して心に傷を負った彼なんだろうか。
 もしも飛行機事故が起きなければ、スフィアでこころを案内してくれる予定だった職員がカーリーだった、という可能性も考えられるかも。

 悟とカーリー。こころが悟の身体に入って行動するようになってからは悟に対して患者として接するようになりましたが、元々は同僚に近い存在として接していたようにも見える。断言はできませんが。
 実際、悟はIDカードを持っているし。明かに患者としてスフィアにやってきた人物ではなさそう。

 なお、ここからはどれもこれもすっ飛んだ予想になります。いや、予想っていうかかなり無茶な妄想ですんであんまりアテにせんで下さい。ネタとして軽く読んでくだされば。

 潤一。黄泉木の息子らしい。個人的に例の殺人事件の被害者の中にいた9歳の子供がそうなのではないかと思ってますが。さて。
 生きていればゆにと同い年だとこころが思っていた事。吹雪の中で力尽きかけた黄泉木が潤一とゆにを間違えた事。これらの演出からゆにともなんらかの関連があるのではないかと思ってみたり。

 黄泉木とカーリー。OPムービーでカーリーが写真を見て泣き崩れる場面がある。そして黄泉木の死んだ息子潤一。もしかしたら黄泉木とカーリーって実は夫婦で、カーリーが見ていた写真はふたりの子供であった潤一だったりして。ムービーの中にある「老賢人に添う太母」というキーワードも、まるで両者が夫婦であるかのように思えて気になった。
 ただ、そうだとするとカーリーって15、6歳くらいで潤一を生んでいる事になる。黄泉木、ちょっと無茶してます(笑)
 こんな事を考えた理由にもうひとつ、夫婦別姓を認める法案が可決されたというのがこのふたりが別姓である事の伏線だったのではないかと思ったからだという事があるんですが、法案が通ったのが2008年じゃ無理があるかも。いや、離婚したからだというのでも良いかもしれませんが。

 ちなみに仮にふたりが夫婦なら、黄泉木がこころと同じ飛行機に乗っていたのは目的地も同じくスフィアだったから、という事があり得るかもしれない。そう考えると黛に関しても悟との繋がりから同じ事が言えるかも。

 夫婦別姓を認める法案に関してもうひとつ思ったのは、悟と黛。法案が通った2008年には悟が法的に結婚できる18歳になっている。実はふたりは結婚していた、というのも面白いかも。それに黛の性格なら別姓の方を選びたがりそうな気も。



R11雑記:Ayahuasca 04/1/27

 OPムービーに登場したキーワードのひとつ。アヤワスカと読み、どうやら幻覚作用のある物質であるらしい。詳細はコチラのページにて。

 で、これが作品中どのようなカタチで登場するのか気になるところ。まさか全て、或いは大部分のストーリーが幻覚だったというオチはないと思いますが。
 幻覚といえば夢同様に深層心理が深く関わってきそうな気がします。そっち繋がりなのかな、やっぱ。
 シャーマンが精霊と交信し、様々な奇跡を起こすにあたって用いられるという点も気になる。実は交信しているのは精霊なる存在ではなくて通常時では認識できない、幻覚作用のある物質の力を借りてはじめてアクセスできる無意識の底の領域ではないか、などと考えてみる。そこにinfinityシリーズの世界における「現実」という物の解釈などを絡めてみると、シャーマンが起こすという「奇跡」とやらに関して色々と面白い解釈ができそうですが。

 そういやムービーの中で何かの構造式が表示される個所がありますが、あれってこのアヤワスカの構造式だったんだろうか。そしてこういうのにライプリヒが関わってきそうだな、などと思ったり。



R11雑記:第三の舞台 04/1/28

 雪山、スフィアに続く第三の舞台が実は存在するのではないかと予想していた方は多いと思います。今回はそれについて。

 体験版で表示されたアイコンが例のみっつのリングで、しかもそれぞれ色が光の三原色のひとつひとつに対応していた。この事と山小屋が"朱"倉岳、スフィアが"青"鷺島に存在するという事と絡めて考え、「緑」の名を関した地名がアヤシイと思う。
 とりあえず実際に第三の舞台が存在すると仮定して、素直に考えたらRemember11の世界の地図上の何処かに「緑」にあたる場所があるんじゃないかと思います。

 で、これであっさり終わってしまうのもなんなので、今回もまた異端ともいえるかなりぶっとんだ予想の方も書いてみようかと思います。ちなみにこれが仮に正しかった場合、第三の舞台は地図上の何処を探しても存在しないという事になると思われます。
 まずその場所ではないかと思った、一応の根拠(らしきもの)はいくつかありますのでそれらを挙げつつ説明してみます。

 1:山に囲まれ外界と隔絶された山小屋、海に囲まれ外界と隔絶されたスフィア
 ではパターンからいって第三の舞台も何かによって外界と隔絶されている可能性が高いかもしれない。そして恐らく山でも海でもない。では、空……?

 2:天国はここにある
 一番最初の場面タイトル。そういえばEver17でも似たようなフレーズがあって、あちらではLeMUともうひとつ、「空」を天国としていた。というわけで1と絡めて第三の舞台とは空の上にあるのではないだろうか。てことは、飛行機の中だろうか……と最初は考えました。

 3:女性宇宙飛行士の話
 けど、前述の場面でこの話をしているんですよね。まさか宇宙?

 4:GPS
 後々脱出の為に使用されるから登場したのだと解釈するのが普通だと思います。けどここまで考えてきた事と絡めて、GPSが「人工衛星」を利用した物である事それ自体がなんらかの伏線になっているかもと思ったり……。
 それに、物語中最初にGPSが登場するのはこころがボイスレコーダーに記録した女性宇宙飛行士の話の直後だという点も気になる。

 そんなわけで私は「緑」もしくはそれに近い意味な名が付けられた、人工衛星・宇宙船・宇宙に存在するなんらかの建造物といった可能性を考えてみたり。
 そういやinfinityシリーズの世界において2011年現在、宇宙ステーションだのスペースコロニーだのは建造されてるんでしょうかね? この辺が明らかにされてない時点でこんな推測意味がないかもしれないんですが。

 それはさておき上の方で述べた光の三原色の話に戻りますが、これみっつ混ぜると白い光になります。で、雪山もスフィアも真っ白な雪に包まれている。なら第三の舞台も……って宇宙に雪って変だよな。そういや主題歌に「真っ白な太陽」というフレーズがありましたが、宇宙で太陽の光を浴び続けてるとか?
 ちなみにこの異端とも言える予想から離れて素直な解釈に戻れば、第三の舞台は地名に「緑」を含む「雪」に閉ざされた別の場所って事になりそうですが。

 太陽で思い出しましたがGPS衛生の障害。これは2011年が太陽風のあたり年だからだそうですけど……とすると2011年以外ならば問題ないわけで。スフィア編の時間軸が雪山編とずれてそうな雰囲気がするのでちょっとここにも個人的に注目。



R11雑記:Ayahuasca(2) 04/2/7

 以前の更新でとりあげたアヤワスカについてですが、詳しい方からメールで情報を頂きました。どうもありがとうございます。というか掲載がかなり遅れてしまって申し訳ありません……。
 それでは以下、頂いたメールから抜粋。

 アヤワスカですが、挙げられていたサイトに含有成分DMTとありましたが、
 これは有名な幻覚成分です。
 それは以下のような構造をしていまして、
 OPムービーの1分40秒あたりで出る構造式と同一のものです。


 ※教えていただいたDMTの構造式はコチラ

 当初これに関して自力で調べてみるつもりだったのですが、なんせ知識がないものだから目当ての情報まで辿りつけるかどうかわからなかったので助かりました。
 で、前回私はアヤワスカの構造式ではないか、と書いちゃいましたが、厳密にはこれに含まれるDMTのもの、という事になるみたいですね。
 というわけで、やはり「幻覚」という要素が物語に関わってくるのは確定という事になるでしょう。



Remember11雑記:発売直前編 04/3/17

 久々の更新。……ですがまずはお知らせ。月姫研究室の方も見てくれてる方々はご存知かと思いますが、私は文章読むのが遅いです。半端じゃなく。なのでRemember11もコンプに相当時間がかかり、結果サイト更新もかなり先の事になるかもしれません。
 Ever17考察の時はそもそもこのサイト自体コンプ後に立ち上げたからこんな事は書く必要なかったんですけどねー。
 で、今回は発売直前なので備忘帳にメモしておいた事をざっとまとめて公開してしまいます。本当はもっと検証してそれぞれひとつずつちゃんとした雑記として公開する予定でしたが間に合わず。
 なので思い付いた事をただ書き殴ってるような物ですから、信憑性はこれまでの雑記で書いてきた事よりも更に低いかもしれませんのであしからず。

 ■SPHIA
 ユングは精神病患者の言動から元型の存在を予測したとか。そういやスフィアも特定精神医療施設だとか。この辺になんらかの繋がりがあるかどうかが気になるところ。

 ■姓→名
 今回もムービーではキャラ名が姓→名の順になってました。またT.Yのようなひっかけがあったり?

 ■犬伏景子は実在するのか?
 いや、そういう風に思える根拠とか裏付けとかは無いんですが。なんとなく犬伏景子なる人物、或いは人格自体実は存在しないというパターンも案外あり得るかもなあと、ふと思っただけです。

 ■メール・チャットが趣味?
 だという穂鳥。スフィアでは外部との通信手段が存在しないんじゃなかったっけ。
 それが嘘ではないと仮定すると、穂鳥がこれらを趣味にするようになったのはスフィアに来てからだとは考えにくい。彼女は殺人事件以前から犬伏景子なる人物の中に別人格として存在していたということだろうか。まあ主人格が誰なのかはまだわからないかもしれませんが。

 ■ゆにの予知と共時性
 なんか、両者には関連がありそうな気がする。共時性ってなに、という人はユング関連で検索してみればすぐにわかると思います。

 ■他律とAIと人間の知的活動
 結局のところ人間とてその意識・思考の根源が遺伝子にあり、これによって他律されているというのなら、一番初めの原因となっている物が違うだけでAIもそう変わらないという考え方も出来るかもしれないなと思ったり。
 人工知能は本物の知能を模倣している。模造品である。でも、システムとしてはある意味似た部分があるのでは。或いは理論上将来同じ物を作ることは可能なのだろうか?

 ■普遍的無意識とブリックヴィンケル
 Ever17のエンディングからはブリックヴィンケルもまた他者に見られているから存在しているとも解釈できる。とりあえずこの解釈の上で話を進めていくと、じゃあ皆が見ていなかった時に彼は存在していなかった事になるのだろうか。実際にはどうもただ自我がないだけで一応それ以前からずっと存在はしていたような気もするのですが。
 ならば、皆が彼を観測しているが、認識していない?? そんなわけあるか……と思いかけてふと普遍的無意識の存在が頭をよぎったんですが。
 つまり、ブリックヴィンケルが普遍的無意識によって観測される存在であるならば、上記のような事も成り立つかもしれないなと。
 無意識だから認識されない。普遍的無意識であるからこの世の全ての人間に共通する無意識であり、よってこの世の全ての人間によって観測されている、故にこの世の何処にも存在する。つまり遍在するとか。
 ちなみに元型は時を超えて存在するとかいう風に説明をしていたサイトさんも。といっても別にそのサイトさんがブリックヴィンケルに関して述べているという意味ではなくて、偶然できた共通点としてはなかなか面白いなと。

 ■とんでもな予想
 昔メモしてあったとんでも予想。外れる可能性大ですが折角だから公開してみる。
 心の内にアニムスとして悟(精神)が存在するこころ(実体)と、心の内にアニマとしてこころ(精神)が存在する悟(精神)。こんな感じで対になる登場人物同士が別の並行世界で実体を持って存在しているとか。
 そういえば元型の話の時にアニマとアニムスが同時には存在しない筈だとかヘルマフロディトスがどうとか書いたと思いますが、これでふたつの並行世界がなんらかのカタチでリンクすれば擬似的な両性具有になったりとかするかもしんない。苦しいけど。

 これより下はNever7のネタバレが含まれるので、読んで良い人だけ反転してください。

 ■第三のキュレイ
 Ever17に登場したキュレイウイルスはいわば肉体のキュレイと言えると思う。ならばNever7のキュレイシンドロームは精神のキュレイと言えるかもしれない。
 ではその両方を備えたらどうだろう。今回第三のキュレイがあるとしたらそれだろうか。なんて。或いは肉体・精神・魂の三位一体の話にちなんで魂のキュレイが存在するとか。
 まあキュレイという単語が出るかどうか自体が微妙なのが現状ではありますが。

 ■穂鳥は境界例
 ってことはキュレイシンドロームを発症しやすかったりするだろうか。
 ただ、なんらかの異常な現象が発生したとしてもそれがキュレイシンドロームによる、と明言される事はなさそうな気はしますが。Ever17の空ルートラストの実体化もピグマリオン効果を踏み台にして発生したキュレイシンドロームによる物だと思うんですが、しかし作中においてその原因に関しては明言されませんでしたし。

 ■普遍的無意識とブリックヴィンケル(2)
 Never7ネタバレがあるので分割してこっちに。
 キュレイシンドロームに関してキャビン博士が精神世界に住まう生物のようなものとか、なんとかいう表現を使ってましたっけね。この辺も更に絡めて考えると面白いかも。

 ■普遍的無意識と遺伝子
 あちこち検索して調べていると、普遍的無意識という物の存在の原因は遺伝子であるという話も目にします。もしもそうだとしたら、三度守野博士が関わってくる可能性も考えられるかもしれないですな。

 ■ゆにの予知と共時性(2)
 Never7ネタバレがあるので分割してこっちに。
 Ever17の「予知の少年」も……それどころかもしかしたらNever7の時点でユングの分析心理学関連の伏線を張ってあったという事になるんだろうか?
 或いはゆにの予知は文字通り未来を予知する、ではなくて予知したと本人が思っている未来を現実化してしまう物であるとも解釈できるかも。

 ■ゆにの正体
 もうひとつの可能性として思いついたのがクローン法のきっかけとなった少年。ただ、彼にまつわる話が西暦何年の事だったのかを調べるのが面倒で先送りにしてたらいつのまにかもう発売。ああ。



戻る