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R11キャラ情報雑感:元型(2) 03/10/16

 時間開いちゃいました。ネタがないというわけじゃないです。というかまだ備忘帳に結構びっしり残ってるんですが単純に書く時間が取れませんでした。スミマセン。
 さて、今回は各キャラと、彼等に対応すると思われる元型について改めて、以前よりも突っ込んで考えてみます。

 ■冬川 こころ
 アニマだと思われる。もうひとりの主人公である悟と対で考えるとその方がバランスが良い。
 また、アニマの特徴として男性に情緒性を与えるという物があるが、この点が彼女の「(論理的に証明できないなら)ロマンチックな方を選ぶ」という性格に通じるものがあると思う。
 更に言うとアニマの影響を受けすぎた男性は自己の殻に閉じこもるというが、ここまではいかないとはいえ意外と面倒くさがりだという特徴にも通じるかもしれない。

 ■優希堂 悟
 アニムスだと思われる。もうひとりの主人公であるこころと対で考えるとその方がバランスが良い。
 また、アニムスの特徴として女性に論理性を与えるという物があり、その力によって行動力を発揮する事が可能だという。特にこの辺りが合理的に思考し行動力があるという彼に通じるものがある。

 ■黛 鈴
 外界に向けての自己であるペルソナだと思われる。やたらと外面を気にするという点がなんとなく引っかかる気がするので。そして服や帽子や靴の収集が趣味だという点も。何故ならペルソナは夢の中に登場するにあたって、こういった衣類や装飾品という形態をとる事があるらしいから。
 更に言うと名前。「鈴」は装飾品の一種。「黛」の方は化粧の一種で、用途は仮面(ペルソナ)に通じるものがある。



R11キャラ情報雑感:元型(3) 03/10/16

 ■黄泉木 聖司
 無意識の領域に存在する父親像であり、自己の父親としての側面であるオールドワイズマンだと思われる。その特徴が彼の「豊富な知識・経験を活かしてグループを導く」という点に通じるものがある。それに容貌が父親っぽいし(笑) 
 更に言うと夢の中では山という形態もとるという事から登山家としての彼に、そして神や仙人と言った超越者という形態をとる事もある点が、「"下界"の事はよくわからない」という彼に通じるものがあるかも。ついでに言うと名前に含まれる「黄泉」、「聖」あたりが超越者的イメージを持ってるような……ってこれは曲解しすぎかな?

 ■内海 カーリー
 無意識の領域に存在する母親像であり、自己の母親としての側面であるグレートマザーだと思われる。まんま母性的なキャラだし。そして元型とはいずれも正と負の二面性を持つそうですが、グレートマザーの負の側面は全てを破壊し無に還す「死」の要素で、コチラもキレると凄まじく怖いという彼女の特徴に通じると思う。が、その「死」を匂わせる物を彼女は嫌いだという点が気になるところ。
 更に言うと夢の中では海などのこちらを包み込むような「自然」という形態を取ったりもするという点が、「大自然」が好きだという事、そして彼女の姓である「内海」に通じるものがあると思う。しかも「内海(ないかい)」は海は海でも大半を陸地に囲まれた海であり、「包み込む」というイメージがより強調されているかも?
 「カーリー」に関しては敢えて述べるまでもないでしょう。調べてみれば分かると思いますがグレートマザー、そして彼女の特徴まんまだと思います。

 ■涼蔭 穂鳥
 シャドウだと思われる。シャドウとは今現在の「自己」になる為に結果的に切り捨てられた「自己の別の可能性」みたいな物で、わりとよく無意識の領域から外へ働きかけてくる事があるらしい。もしもそういったモノが一個人としてカタチを成したならば、彼女のように常に人の関心を寄せる事や自分を受け入れてくれる存在を好んだり、見捨てられる事を嫌うという人物になりそうな気がしなくもない。
 更に言うとシャドウは、夢の中では嫌いな他者等のカタチをとる事があるらしい。これまた個人として具現化されたら自身=嫌いな他者となるわけだから、彼女のように絶望・自傷行為を好む人物になりそうな。
 また、シャドウの影響を受けすぎると所謂精神病の症状が現れるらしい。この点が彼女の「境界例の傾向あり」という点に通じるものがある、かな?
 あとついでに名前に「蔭」という字が含まれていたりするのも気になる。

 更に続く。



R11キャラ情報雑感:元型(4) 03/11/11

 ■楠田 ゆに
 セルフだろうか? 彼に関してはなんというか、自信がない。そもそもセルフという元型に関する情報を充分に集める事が出来ませんでしたので。本当はもっと詳しく調べてから書きたかったんですが、流石に更新止まりすぎだったので見切り発車気味ではありますが、いきます。間違っている部分があったらごめんなさい。

 ゆに→単一であるならば彼の場合は他の元型の統合体か、とも考えたんですが、それって果たして元型といえるんだろうか、などと疑問に思ったりもする。そんな時に色々調べていたらセルフと呼ばれる元型が存在すると言う事を知って、これなのかなと。
 この元型はなんでも心の奥底の中心部に存在する人格の統一性のイメージで、実際人格を統制する役割を果たすのだとか。
 つまり、最初に考えていたのは他の元型がひとつに交じり合った物だったわけですが、対してコチラは全ての元型の司令塔みたいなもんでしょうかね。
 これはこれでゆに(単一)という名に通じるものがあると思う。司令塔は唯一無二でなければならない。複数あったらそれこそ多重人格のようになってしまうだろうから。

 ちなみに彼は10/19生まれの天秤座。天秤といえば、セルフという元型に課せられた、人格を統制するという役割に通じるイメージを持っている気がしなくもないかも。
 それと彼の好きな物が友達。嫌いな物が孤独。セルフは他の元型とのバランスを上手く取り合って自己という物を調節しているわけだから、常に他者と触れ合っている立場にあるとも考えられる。そこに通じるとも考えられなくも?

 ※セルフに関しては後に考えを改めています



R11キャラ情報雑感:元型(5) 03/11/26

 今回はその他注目すべきと思ったポイント。まず書き忘れてましたが「うしろのしょーめん、だーれ?」は対になる元型が存在する事にちなんだ言葉っぽいですね。

 そして「対になる」と言えば。まだ私はユングの心理学に関してそう突っ込んだところまで調べたとは言えないので断言は出来ないんですが、アニマが男性の中の女性的側面でアニムスが女性の中の男性的側面であるならば、これらふたつはその定義上あるひとりの人間の中に同時に存在する事はないんじゃないだろうか?
 これまで述べてきた、ゆにが全元型を統べるだの統合するだのいうような事(あくまでイメージとして)をいきなりひっくり返すような事書いてますが。いや、基本的にその考え自体は現時点ではまだ変わってません。ただ、アニマ・アニムスの件を踏まえてさらにもうひとひねりあるかもしれないなあ、などと思ったり。

 それと元型とはちょっと離れますが、A型とB型の親からはAB型の子供が生まれる事もあるよなあなどと、こころ・悟・ゆにのパーソナルデータを見てて思ったんですが。まあ、これは実際ゲームをプレイしてみたら全然見当違いな予想だった、という事になりそうな気が多分にしますが。ありがちだし。



R11雑記:一人称 03/12/2

 というわけでプロモーションムービー・オフィシャルサイトの追加情報・電撃PSに掲載されていた記事から得られた情報を元にまた雑記を更新していきます。

 一人称に関しては以前雑記で触れました通り、infinityシリーズの歴代主人公はカタカナ表記。なのにこれまでは登場人物中でこの条件に該当するキャラが居ませんでした。
 が、今回プロモーションムービーによって悟の一人称が「オレ」である事が発覚。ならばこの物語の"真の"主人公は彼だという事になるのだろうか。そしてこころは厳密には主人公的位置付けとは言えないと言う事になるのだろうか。それとも主人公でありながら従来のinfinityシリーズの主人公らしからぬ一人称である事自体になんらかの意味があるとか?
 とにかく彼女がどういう位置付けであるのかが非常に気になるところ。「こんなの私じゃない」というセリフ、窓ガラスに映った自分の顔をみている場面のCGなども絡めて考えると色々想像が膨らむのですが……果たして?
 無論、悟の一人称がカタカナだったからといって彼が"真の"主人公であると100パーセント信じきって良いとは断言出来ないのかもしれないんですが。ただ、これまでの作品を見るとそうである可能性が高いよなあって事で。

 そして「ワタシ」。結局この一人称が誰の物であるかは明かされなかった。一体何者なんだろう?



R11雑記:元型 03/12/2

 以前雑記で登場人物達の元型を予測してみましたが、結果はゆに以外全員正解。まあ、皆特徴からしてわかりやすいですし。
 じゃあなんでゆにだけ予想がはずれたのかというと、名前に気を取られたからというのが一番大きいですな。ただやっぱりトリックスターと「ゆに」という名前がイマイチ結びつかないので、まだ何らかの隠された要素がありそうな気はしますけどね。
 それと私が検索して調べた範囲だと、元型について解説しているサイトさんの中でトリックスターを重視している所ってあんまり無かったんですよね。もしかしたら検索の仕方に問題があったかも。

 あと、セルフに関してあの後さらに調べてみたんですが、元型の中心で統制を取る司令塔という風に解説されている所もあれば、そうではなくて元型全てが合わさった統合体をひとつの元型とみなしたようなもの、といったものであると解説されている所も。
 ……まあ要するに一番最初のイメージなわけですが。うーん……どっちなんだろ。この辺に関しては時間があったらもうちょっと調べてみたいと思います。

 ちなみにこのトリックスター、例えば物語の中においては誰も思いつかなかった方法を実行して困難を乗り越えていくタイプのキャラクターに象徴されるみたいです。故にどうやら既存の秩序の破壊者で、結果新たな秩序の創造者ともなりうるらしい。
 創造者としての側面も持つが、破壊者としての側面も持つ。プロモーションムービーに登場したゆにのものと思われるセリフに、「みんな殺してやる」という意味合いの物がありましたが、そこに通じるものがありますな。
 では、創造者としてのゆにの役割は何か? ゆには存在するべくして存在するとの事ですが……その辺に関連があるかもしれないと思ったり。
 彼が雪山とSPHIAの両方に登場する事も気になるところ。存在するべくして存在……ならばもしかしたらこの両方の場所に「秩序の破壊者」である彼が必要とされるなんらかの理由があるのかも。目的は既存の「何か」を彼によって破壊してもらう事によって創造される、新たな「別の何か」といったところだろうか。

 もしかして、その「別の何か」こそが「セルフ」なのだろうか? 穂鳥の「セルフはどこ?」という言葉からもわかる通り、この物語に「セルフ」という要因が絡んでくるのはほぼ確定と見て良さそうだし。



R11雑記:計画 03/12/2

 「今さら計画を取り止めるつもりはないから」

 プロモーションムービーに登場したカーリーのセリフ。まあ大抵の人はそう予想していると思われますが、このセリフからもわかるようにどうも彼女は単なる小学校教師ではなさそうな気がします。心理学にも詳しいそうですし。
 そもそも普通の小学校教師がSPHIAなんて特殊な施設に居る時点で不自然なわけで。まあ、現時点で公開されている情報だけで不自然と決めつけてしまうのは早計かもしれませんけれども。
 ところで「何を企んでるの」というセリフもあるけど、むしろ企んでるのはカーリーの方じゃないのかね?
 或いは「計画」ってのは別に秘密でもなんでもない可能性も。だから堂々と「何企んでるんだ」と言えるとか。もしかしたらカーリーが関わっているらしいこの計画すら、黒幕の目的達成の為に必要な要素のひとつとして利用されていたり、なんて妄想してみる。

 「大丈夫よ。私が守ってあげるからね。最後まで、ちゃんと」

 こちらもプロモーションムービーから。このセリフに違和感を覚えた人、いませんか? 普通は「最後まで」じゃなくて「いつまでも」「いつでも」とかいう言い方をするんじゃないかなあ、などと思ったんですが。
 つまり、「最後まで」というからには予め期限が設けられている。「最後」がいつになる予定なのか、明確に設定されているという事なのではないか、なんて。
 それが「計画」の為に設定された期限なのかもしれないな、などと思ってみたり。

 あと、なんにせよ「計画」はその内容からしてSPHIAでなくては実行できないものであると考える方が自然なんでしょうな。

 それと以下、そんな大した内容ではありませんがNever7ネタバレにつき読んで良い人だけ要反転。心理学に通じている人間が何らかの「計画」に関わっているなんて懐かしい構図ですねえ。なんて思ったり。



R11雑記:TrinityとUnus Mundus 03/12/8

 プロモーションムービーに登場したこのふたつの単語について。
 オフィシャルサイトにもサウルとかダビデとかの話が出てきたんだし、「Trinity」はまんまキリスト教における「三位一体」の事なのかも。前にタイトルロゴのバックに描かれたみっつのリングには何らかの意味がありそうだ、と書いたと思いますが、これの事だったんだろうか?

 ただ「Unus Mundus」に関して調べてみると、キリスト教で言うところの三位一体以外にも込められた意味があるんじゃないだろうかという気がしてきたり。……といってもいささか曲解気味ではあるんですが。
 「Unus Mundus」とはなんでもユングが提唱した概念で、精神世界と物質世界の両方を兼ね備えた(或いは未分化?)「一なる世界」の事で、普遍的無意識の領域に在るのだとか。
 ちなみに物質世界に関しては説明するまでもないでしょう。精神世界は観測者の心の中に存在するもうひとつの世界。
 で、この両世界と「一なる世界」というみっつの世界が「三位一体」という関係にあるのではないかなあ、なんて思ってみたり。
 どういう事かというと、まず三位一体というのは本質的には同一である物がみっつの側面を持つ際に成り立つ言葉らしい。で、世界を構成する「精神」と「物質」という相反する要素のうち前者のみで成り立つのが精神世界、後者のみで成り立つのが物質世界、両者を備えた物が一なる世界で、いずれも世界の側面のひとつに過ぎないのでは、というわけです。
 太極図を知っている人なら陰と陽の勾玉のような部分がそれぞれ精神世界、物質世界にあたり、両者が接している境界線が一なる世界で、太極図全体が世界そのものであるとイメージしていただければ私の言わんとしている所がわかっていただけるかも。
 ……もっとも繰り返しになりますがかなり曲解してますけどね。



R11雑記:素数とUnus Mundus 03/12/8

 ゆにの大好きな素数です。その数自体と、1以外に約数を持たない数。とりあえずRemember11なのだから「11」を用いて説明してみると、"最小"の約数はそれ自体が最小の正の整数である「1」、"最大"の約数は元の数自体と同値で、故に約数として取りうる最大値である「11」。
 約数はふたつのみであり、両者は"最小"と"最大"という正反対の属性にある。そんなふたつの約数を持つ素数。なんか、これもUnus Mundusに通じる物があるような気がします。
 ゆにはこの素数を好きだというあたり、彼自体がUnus Mundusという概念と浅からぬ関係がありそうにも思えるんですが……Unus Mundusは「一なる世界」、「単一世界」などと訳されるし、「ゆに」だし。
 それに、彼だけ何故か「ふたつ」の舞台に登場するという点も気になる。案外両者は性格が全く正反対だったりしたら面白いですな。
 ムービーには「両性具有」を意味する単語なども登場したりするあたり、性格どころか性別まで正反対だったりなど、妄想が膨らみます。まあ、大いに外れそうな気もしますが。



R11雑記:AndrogynousとHermaphrodtos(1) 03/12/11

 これまたプロモーションムービーに登場したキーワードなんですが。どっちも「両性具有」を意味するものです。が、詳しく調べてみると両者はどうやら似て非なるものであるらしい。

 まずアンドロギュヌス。こちらはプラトンの「饗宴」に登場する原初の人間の一種で、男女が背中あわせにくっついたような姿をしていたとか。で、今の人間などよりもはるかに優れた力を持ち、神への反乱を企てたのだが逆に神によって体を両断され弱体化させられたという。
 ちなみにこのアンドロギュヌスの話においては両断された半身同士が互いに失われた半身を求め合う事がいわゆる「恋」なのだとされてます。
 対してヘルマフロディトス。こちらはギリシャ神話のヘルメスとアフロディーテの息子の事で、名前も両親に由来するらしい。
 なんでもたいそう美少年だったらしく、ある時泉の精霊サルマキスに求愛されたけれど受け入れず、しかし泉で水浴びをしていた時に諦めきれなかったサルマキスに抱き付かれ、彼女が彼と二度と離れないようにと神に願うとふたりの体が融合し、結果男女両性を兼ねた体になってしまったとか。

 では最初に述べた両者の違いなんですが、まずアンドロギュヌスはあくまでそれ自体で完全なひとつの個体であって、べつにふたつの個体が融合した存在ではないんですよね。対してヘルマフロディトスは全く別の個体であった男女が融合した結果誕生した個体。
 ……てことは、アンドロギュヌスが「起点」で、そこから男女へと分化し、お互いを求め合う。仮にその男女が融合してしまう事を究極形としたら、ヘルマフロディトスは起点に対する「終点」と解釈する事も出来なくもないかも。
 つまり、両者は「両性具有」という意味では共通しているが、その成り立ちが全く正反対である。またもや「同じでありながら正反対」な組み合わせが出てきましたねー。


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