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Remember11 03/9/24
【情報元:カトゆー家断絶さん】
infinityシリーズの最新作が登場するとか。正式なタイトルは「Remember11 〜 The Age Of Infinity」で2004年発売予定。絵師さんは左さんという方。それとMOON
PHASEさんにて記事のキャプ画像が公開されてます。そして一瞬誰なのかと思った槻潮鋼氏=打越鋼太郎氏だそうです。
クリアした瞬間絶対考察・データベースサイトを作ろうと思うほどに衝撃を受けたEver17のトリックを上回る事ができるかどうか。困難な事だろうとは思いますが期待しております。
今回も細かいツッコミどころがあったとしてもとそれをひっくり返す長所があれば個人的にOK。infinityシリーズは減点法じゃなく加点法で評価すべき作品だと思いますから。
ちなみに今回「優冬」は登場するのかと思って探してみたんですが……なるほどそうくるわけか。1作目がそのまま「優夏」、2作目は本名を省略して「優春」、「優秋」、で3作目ではふたりに分かれてると。全部違うパターンなわけですね。……まぐろは登場するのだろうか。舞台は雪山ですが。
その他何か思ったことがあったらまた雑記で書きます。あ、それとこのサイトでもRemember11の考察・データベース作成はやる予定です。結果論ですがEver17研究室じゃなくてinfinity研究室というサイト名にしておいて良かった(笑)
Remember11への伏線? 03/9/26
新作Remember11についてまだ知らないという人はコチラとか、MOON
PHASEさん(9/24)にある雑誌記事のキャプ画像等を参照してください。
で、今回何の話かと言うとEver17本編中にあった、これは次回作への伏線だったんじゃないの? などと思った要素について。
まず真っ先に思いついたのはIBFの、何故か蓋が開きっぱなしだったポッド。物語の構成上、あそこで故障したポッドがひとつ存在する必要性って特にない気がするんですよね。本編の別の何かに絡んでいる可能性もありますが……とりあえず思い当たらないので。
次につぐみがライプリヒに監禁されてた頃に知り合った少年。結局何者かわかりませんでした。まあ彼に関してはライプリヒがいかに非道な組織であるかを描く為だけに用意されたキャラクターだったという可能性もありますが。でも実は生きていて、infinityシリーズの世界観に深く関わるキャラで、そしてRemember11の登場キャラの中に混じっていたりしたら面白いかな、などと思ったり。
あ、モリノ博士がまた関わってくるのかどうかも気になりますね。前にも書きましたがEver17のストーリーに彼を絡ませたのには何がしかの意味がありそうな気がするんですよね。
あと、Ever17でもNever7でもそれぞれの「キュレイ」に関する問題というか、謎は解決していないんですよね。これらに関するもっと突っ込んだ解説はあるんだろうか。或いは第3のキュレイなんかが登場したりするんだろうか。その辺も気になるところ。
Remember11についてあれこれ 03/9/28
まずタイトル画像を見て思った事。Never7はメビウスの輪、Ever17にはDNAの2重螺旋がバックに描かれていた。これらは物語のテーマを象徴していたと言えると思うんですが、じゃあ今回のみっつのリング(こういう図形に名前があるのかもしれないけど私は知らない)は何を意味するのか気になるところ。
で、ストーリーなんですが。Ever17の時も前作であるNever7と同種の現象(無限ループ)が発生しているのではないかとプレイヤーに思い込ませるような部分があったわけですが、今回も同様のことをやってそうな気がしなくもない、などと思ったり。
つまりこころ達以外のキャラが登場するのは別の舞台である事とか、未来予知に対する未来の新聞だとか。Ever17の舞台と似た状況にあると解釈できる余地がある。けど、それはEver17をプレイ済みの人を騙す為の要素なんじゃないかなーと。じゃあ実際にはどんな現象が起きているのかというと、現時点ではまったくわからんのですが。他にも色々書きたい事はあるけど今回はこのへんで。
電撃PS(Vol.251)のRemember 11記事雑感 03/9/30
遅れ馳せながら電撃PS買って来ました。まずは主人公であるふたりについて。
個人的に注目しているポイントは、なるべくプレイヤーにシンクロさせ易いようあまり濃い性格にはせず、細かいパーソナルデータも設定しない。顔のグラフィックも用意しない。そんなKID作品の主人公に関する原則からEver17以上にかけ離れている点だろうか。
Ever17では顔のグラフィックが用意されているという時点でこの原則からは逸脱していた。しかし他にブリックヴィンケルという真の主人公とでも呼べる存在が隠されていて、コチラの方が前述のセオリー通りではあったわけですが。ならば、Remember11でも……? 主人公ふたり合わせて「優冬」なのも気になる。「優〇」というキャラはこれまでの2作品ではいずれも重要な位置にはいるけど主人公ではありませんでしたから。しかし、「隠し主人公が存在する」では前作の繰り返しになるので当たってるかどうかは微妙ですね。
ちなみに上でEver17以上、と述べたのは顔が公開されている点のみならず、性格付けがしっかりされており、パーソナルデータもかなり細かく設定されている為。特にKID主人公の原則には「主人公の知識量をプレイヤーにあわせる」という物もあったと思いますが、この点において天才である悟は逸脱してますな。
ここにきて初めて従来の原則を無視する形になるのか、はたまたこの辺りに関する何らかの仕掛けが用意されているのか。
それにしても主人公のふたりのデータは比較してみると面白いですね。
かたや女性・B型・カンを信じる・方便としてのウソは容認・面倒くさがり・文系。
かたや男性・A型・論理的に思考するタイプ・ウソが嫌い・行動力あり・理系。
何もかもが正反対。本編ではもっと細かい部分でも違いが見られるかもしれないですね。それでいて誕生日はふたりとも2/22、同じ「鳩鳴館」に属し(通っている校舎は違ってそうだけど)、繰り返しになるけどふたり合わせて「優冬」。これまた本編ではふたりに共通する特徴がまだ他にも見られるかも、などと思ったり。
正反対の存在ではあるが、同一のカテゴリに属している。なんか個人的に「太極図」のようなイメージを抱いた。
さて、同一の事件に全く異なる思考回路を持つ主人公が取り組み、あるひとつの事柄の別の側面を見出していく事によってストーリーが進んでいくのか……と思いきや。悟の方は雪山で遭難したわけではないようですね。人工的な閉鎖空間? どんな状況だろう。Ever17に近いのかな?
まあともかく、舞台となる場所が違う為に同一の事象に対してふたりが異なるリアクションを返す、という構図はなさそうだけど、なんらかのカタチで両者の性格の違いを活かした面白い演出を個人的に期待してます。
あ、そういや目指す所が大自然の閉鎖空間からの脱出と人工的な閉鎖空間からの脱出。こんな所でも両者の違いが。
電撃PS(Vol.251)のRemember 11記事雑感(2) 03/10/2
「ワタシを殺す 記憶の迷路」。
石原誠の一人称は「オレ」。Ever17キャラ呼称表でも書いた通りブリックヴィンケルは「ボク」。これまでの作品において主人公の一人称はカタカナ表記されている。特に誠に関してはオフィシャルサイトの設定資料にてわざわざ「カタカナ注意」とまで強調されているくらい。
となると、最初に取り上げた言葉はRemember11における「主人公」の言葉である可能性が高いという事になりそう。「オレ」→「ボク」ときたから今度は「ワタシ」なわけですな。
こころや悟の一人称が果たして「ワタシ」なのかどうか。或いは他にそうであるか、「ワタシ」でなくとも一人称がカタカナ表記であるキャラがいるのかどうかは要チェックだと思う。
ちなみにカタカナ表記の場合「オレ」や「ボク」に比べて「ワタシ」という一人称はちょっと違和感があるというか、目立ちますね。ひらがな表記や漢字表記ならそうでもないと思いますが。
ところで話は変わりますが「こころ」と「悟」って「心を悟る」にちなんだネーミングなのかね? たまたまなのか意図してのものかはわかりませんが、後者であるならばこの事と「記憶」という要素を絡めて考えるとなにやら面白そう。
R11キャラ情報雑感:ワタシ 03/10/4
前回雑記でとりあげた「ワタシを殺す 記憶の迷路」。ここにあるワタシは誰かについて。
今回の更新で公開されたキャラ情報をざっと見てみる。こころは「私」、悟は不明、黛は「私」(「好き」の項目によればその可能性が高い)、黄泉木は「僕」、カーリーは「私」、穂鳥は不明、ゆには「ぼく」。一人称が「ワタシ」であるキャラは存在しなかった。それどころかカタカナ表記であるキャラさえ居ない。悟は口調からして「私」或いは「ワタシ」である可能性も考えられるが……。うーん、もしかしたらこの7人の中には該当者がいないのだろうか?
R11キャラ情報雑感:元型 03/10/4
今回登場した「元型」という項目も気になる。辞書を引くなり検索するなりしたらすぐにわかると思うけど、これは心理学用語。特に個人の無意識よりも更に深い領域、全人類共通の無意識に関わる物らしい。
これには様々な種類があり、どうも登場人物にそれぞれ当てはめられそうな雰囲気なのだが……特にこころと悟。ふたりはアニマとアニムスがあてはまりそうである。これは前者が男性の中の女性的側面、後者がその逆で女性の中の男性的側面。こころがアニマで悟がアニムスかな?
カーリーはまんまグレートマザー、黄泉木はオールドワイズマンだろうか。このふたりはわかりやすいんだけど、黛と穂鳥はペルソナ・シャドウのどちらを当てはめたら良いのかよくわからん。
ちなみにゆにを除いて誕生日が同一である組が必ず出来ている。その組の元型は正反対のモノになっているように思える。わかりやすい例が上でも挙げたこころ(アニマ)と悟(アニムス)でしょうな。
なお、対となるキャラのいないゆには全ての元型の統合体ともいえる「自己」が当てはまりそう。名前がゆに(Uni=単一)なのはここに由来しているかも。
あ。ひょっとしてタイトル画像のバックにあるみっつのリングって、誕生日が同一で対極に位置する者同士のペアをひとつのリングとし、ゆに以外の3組を象徴していたとも考えられる……かな?
さて、色々書きたい事はあるんですがここはひとまずこころと悟の話に戻ります。ふたりは正反対でありながら同じ所に属し、まるで太極図のようだと以前雑記で書いたと思いますが、今回の元型の件を絡めて考えるにますますそう思えてきました。
ちなみに男性は自己の中のアニマ、女性はアニムスを、成長するにあたり排除しようとするが、中年期にさしかかると逆に統合していく傾向にあるという。
さらにゆに。全ての元型の統合体が当てはまりそうなキャラ。そして彼のセリフに以下のようなモノがある。
「ぼく、素数が好きなんだ。
因数を2つだけしか持たないから。
1つでも3つ以上でもなく……2つ……」
意味深です。ふたつ。2。こころと悟? そういえばこのふたりの誕生日だけは2が連なる特徴的なものだった。更に言うとこのふたりとゆにの立ち絵、偶然かもしれませんがポーズが非常に似通っている。なんか気になる。まあ、ポーズだけだったら穂鳥も似ていますが……。
とにかく「こころ」と「悟」が統合されて単一になった結果が「ゆに」、などという構図を考えてみたり。いや、人間が融合するのかとかそういう意味じゃなくて、あくまで象徴的な事で。
或いは誕生日に2ばっかりってのを無視して、「ふたつ」を「誕生日が同じであるふたり」と解釈すると、そのようなふたりが3組おり、彼等がタイトル画像の重なり合うみっつのリングが象徴しているように統合され……これまた6人=むっつの元型の統合体がゆに、という構図などもできそうな。
ちなみにこの辺りの統合うんたらは曲解通り越して妄想じみているという事はわかってて書いてます(汗)
あとは、ゆに(Uni=単一)が好きだという素数に彼自身を象徴していそうな「1」は含まれないというのも面白い話だなと思ったり。
R11キャラ情報雑感:予知の少年 03/10/5
今回のゆにのパーソナルデータを見て、Ever17をプレイ済みの人の大半はあっと思った筈。ライプリヒが嫌いで、予知めいた事ができるらしい。しかも少年。もしやつぐみがライプリヒの研究施設に監禁されていた頃の回想に登場した少年ではないか。今回はその辺について。
というかあからさまに目立つ情報だったので真っ先にそれについて考察するべきだろー、お前雑記でかの少年は続編への伏線じゃないかと推測してたろー、といった声も聞こえてきそうですがスミマセン、雑記の大量更新は時間的に無理でした。丁度今、月姫研究室の方も一杯一杯で……。
さて、唯一公開されているゆにのセリフから察するに、口調も件の少年とそう大きな違いはないように思える。そして一人称も「ぼく」と共通している。
しかし気になるのがつぐみの回想は2005年であり、Remember11の舞台は2011年であるという事。ゆに=少年なら、年齢が合わない。
けれど件の研究施設はキュレイに関して研究しているであろう事は明かである。ならばあの少年もキュレイだった可能性はあり、年齢の食い違いの問題は解消できるかもしれない。つまり、2011年の時点で既にゆに=少年は見た目以上の年齢であると。パーソナルデータには「11歳」と明記されてますが、Ever17をプレイした人ならこれが絶対的に正しい情報であるとは限らないという事はおわかりだと思う(笑)
キュレイ感染者の細胞の大半が入れ替わるまでには5年ほどかかるので、その間ある程度成長・老化はするようですが、これも2005年の時点で既に細胞の入れ替わりは完了済みだったとすれば辻褄はあう。
実際つぐみの回想に登場したライプリヒの研究者の言葉からもわかる通り、当時既にキュレイ感染者が世界に十数人ほど存在している事をライプリヒは知っていたらしい。そしてつぐみは珍しく全身の細胞が入れ替わる可能性があると予見していた。という事はライプリヒは「キュレイ感染者」ではなく「キュレイ種(ここではつぐみのように全身の細胞が入れ替わらなかった者も含む事にします)」のデータを持っていた、つまり当時既に「キュレイ種」が存在していたという事になるんじゃないかと思う。
よって2005年よりも以前に感染し、既にキュレイ種と化していた人物が存在していてもおかしくはないかもしれない。
まあ、ここまでに書いた事はどれも辻褄が合いそうだというだけであんまり裏付けはありませんけれども。
ちなみに彼の嫌いな物に「唯物論」がありますが、何度も述べているように唯心論的な世界観を持つinfinityシリーズにおいてこの点は興味深いと思う。
更に言うなら彼がキュレイ種と化していると仮定すると、唯物論的に考えた場合には人間だった頃の細胞を失った事で、ある意味死んだとも言える為に唯心論的な考え方を拠り所にしているのだとも考えられるかも?
ところでゆに=少年だとすると、雪山で唯一生き残ったのは予知によって危険を回避したから、ではなくて人間よりも生命力の高いキュレイ種であるから、という可能性も考えられるかも、などとも思った。
R11キャラ情報雑感:心を悟る(1) 03/10/8
以前雑記で主人公ふたりの名前は「心を悟る」に由来するのだろうかなどと書きましたが、元型という要素が関わってくる事が明らかになり、案外的外れな予想というわけでもなかったと言えるのかもしれない。
そういえばEver17でもピグマリオン効果なんてのがありましたっけ。そもそもinfinityシリーズの世界観の特徴を考えると心理学的な要素が深く関わってきてもなんら不思議はないわけですが。
さて、「心を悟る」。まあいくらなんでもテレパシーなんてものが登場するとは考え難いですが。要するにこの作品が精神の働きという物に深くかかわる内容であり、物語の進行とともに「元型」という物を追求していく事になるから主人公の名前がこのようになったという事なのかも。
そうだとすると穂鳥が「境界例」の傾向有り、という事も重要な要素になるかもしれない。これは精神面の症状の一種らしいので。ちなみに精神病と神経症の丁度中間的な領域に当たる症状を指していたことに由来して「境界」例と名付けられたらしい。
そして「ワタシを殺す 記憶の迷路」。「ワタシ」に関しては以前雑記でも色々と考えてみましたが、今回は後半の「記憶の迷路」について。
まず元型というのは全人類に共通する普遍的無意識を形成する要素らしいんですが、そもそもコレがどうやって形成されたのかというと、やはり「記憶」が関わってくるんじゃないかと。では全人類に共通する記憶とは何か。それは人類が人類として生きていくが故に共通して必然的に経験する事になる(なった)事柄ではないだろうか。元型に関して解説しているサイトさんでもそのような事を述べている所は結構見られました。
結論として、「記憶の迷路」とは複数の「元型」同士が絡み合う事によって形成される、精神世界の複雑な迷路なんじゃないかな、などと思った。
あ、それから「元型」に関しては私も調べている途中ですので、もしどこか間違った解釈などがあったらスミマセン。
R11キャラ情報雑感:心を悟る(2) 03/10/9
そもそも元型という概念を提唱したのはかの有名なユングですが、彼はこの研究の為に世界中の文化、神話等を調べたのだとか。なんでもこれらには遠く隔てた地で誕生したモノ同士であってもある種の共通する法則性が見られ、その原因として全人類共通の無意識の存在を考えたらしい。
となると気になってくるのがこころが人文学科、しかも人間学講座に所属しているという点。人文学ってのは人類が創造した文化に関して研究する物ですよね。よく私はinfinityシリーズの世界観に関して唯心論的、唯心論的と言ってると思いますが、この唯心論が含まれる「哲学」もカテゴリとしては人文学に含まれる。
一方悟は量子物理学を研究している。これだとあまりピンと来ない人も居るかもしれませんが、「シュレディンガーの猫」という単語になら思い当たる節があるという人は結構いるのでは。
私もこの分野に関しては自力で調べた程度の知識しかないのですが、少なくとも観測者が観測する事によって対象が存在しうるという、ひいては存在、現実とかいったモノは観測者の心の中にのみ在るモノだというinfinityシリーズの世界観(少なくともそうじゃないかと私は推測している)に深く関わる物だと言えるのは確かじゃないかと思う。
ちなみにEver17のOPに登場したThe Many-World Interpretation(多世界解釈)もこの分野に関連するもの。OPに登場したテキストはここにまとめてありますので参考までに。
つまりこころは人文学の方面から、悟は量子物理学の方面から、人の心・精神といったモノ、ひいてはそれらが作り上げる世界だとか現実だとかいうモノの(infinity世界における)実態に迫っていく事になるんじゃないかなあと思ったのでした。
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