つぐみシナリオでの空の記憶

 空の、LeMUで武達と過ごした記憶はテラバイトディスクに記録されており、空シナリオとココシナリオにおいてはバックアップ後に無事回収されている。
 だが、つぐみシナリオにおいてはどうなのだろうか。こちらではピピがテラバイトディスクをくわえたまま停止しているのが確認されているが、ディスクに空の記憶をバックアップするシーンは存在しない。よってつぐみシナリオの後に限って言えば空の記憶は失われてしまったのだとも考えられるかもしれない。

 しかしココシナリオをよく思い出してみると、実はこちらでも記憶をバックアップするシーンは存在していない。武が行ったのは、既に書き込みの完了したディスクをヒンメルの端末から取り出す作業のみである。
 つまり、この時のディスクは空シナリオのように武が用意した物ではなく、優春がIBFの端末からヒンメルの端末を遠隔操作して、空の記憶をバックアップしたものだったのではないだろうか。優春がそのような事をしたととれる描写も存在する。

 だとすれば、ココシナリオにおいてはこれを武が回収したが、つぐみシナリオにおいては優春に頼まれたピピがヒンメルに上がって回収してきたという可能性も考えられるのではないだろうか。水上〜水深119mを軽々往復できるほどに耐久性の高いピピならば、減圧に時間を割く必要も無いので適任だろう。
 よって、つぐみシナリオにおいても空の記憶は失われていないという可能性は充分考えられると思われる。


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