つぐみと沙羅のケンカの原因
やはりこれは沙羅がつぐみに自分の母親ではないか問い詰めてみたところ、話がこじれて口論になってしまった、といったところではないだろうか。
根拠として挙げられるのはこの時沙羅が普段は仕舞っているであろうペンダントを手に持っていた事と、怒ったつぐみがそれを取り上げて投げ捨てようとした事。
そうやってあの人からも逃げたんだ、というセリフの「あの人」とは武の事だろう。沙羅は2017年の事故の事を知らない為につぐみが武を見捨てて逃げたのだと勘違いしたのかもしれない。
もうひとつ根拠として挙げられるとしたら中央制御室ではじめてつぐみと会った時の沙羅の態度だろう。明らかに動揺している。恐らくこの時点でつぐみが自分の母であるという事に薄々感付いていたのではないだろうか。
では何故口論になってしまったのかだが、少年視点のつぐみは周囲の人間が過去の事故当時の状況をそっくり再現するという不可解な行動に不信感を覚えている。その上子供達を守りきれなかったという精神的な負い目もある。そんな状態で沙羅に問い詰められたらきつい態度で跳ね除けてしまうのも無理はないかもしれない。
ココシナリオで打ち解ける事ができたのは沙羅だけでなくホクトもいたからごまかし切れないと観念した、というのもあったのかもしれない。
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