ココとホクトの能力

 ココシナリオにてココが、同じ第3視点を持つ者同士でも自分とは少し違っていて、むしろホクトは視点そのものではないか、というような事を言っていた。だがこのふたりは実際には同じ能力の持ち主ではないかと私は考えている。

 つまり前述の「視点そのもの」とは厳密にはホクトにではなく、ホクトの更に向こう側にいたブリックヴィンケルに対して言っていたのではないだろうか。
 ただ件の会話ではいちいちホクトとブリックヴィンケルの関係を詳しく解説していたら長くなってしまうので、とりあえず「ホクたんは……」という言い方をしていたのではないだろうか。
 また、IBFでホクトが武に自分は視点を借りているだけだと説明している。この事も裏付けになると思う。

 なお、彼等の能力は基本的に第3視点を中継する事によって別の世界を見たり、その世界の人間と会話をしたりする事ができるだけであると思う。恐らく別世界への実体化は出来ないだろう。
 ではココが2034年の世界に実体化できたのは何故かと思われるかもしれないが、実際にはココを見る事が出来ていたのはホクト(ブリックヴィンケル)のみである。少年視点において彼以外の人間がココの姿を見たと取れる描写は見当たらない。
 それにココシナリオ終盤の2017年側で、武達にはホクト・ブリックヴィンケルの姿を見る事が出来なかった。対してココには見えていたようである。
 つまり、第3視点そのもの及び視点を借りる事のできる者同士であったからお互いの姿が見えたという事なのではないかと思われる。


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