BWとはいかなる存在か
ブリックヴィンケル(BlickWinkel)=プレイヤーという構図を製作者側が意図していたというのは今更言うまでもないと思うが、このサイトのコンテンツではそういった点ではなくあくまでEver17世界における設定ではこのブリックヴィンケルとはいかなる存在であるのかを考えてみる。
結論から言ってしまうと、彼は永遠不変の客観的観測者なのではないだろうか。
このゲームの世界設定は唯心論的である。他者に見られる事によってはじめて存在できるという空が一番その特徴を表していると思う。
その空も言っていたが、月は観測せずともそこに存在しているのかどうか。無論、現実世界においては当然存在していると回答するところだが、このゲーム世界においては違うと考えた方が良いかもしれない。
唯心論的な世界では、全ての存在は他の存在によって観測される事ではじめて存在できる。
しかし、因果律という物がある。全ての事象にはその原因となる事象が必ず存在する。この法則が、前述のような世界では破綻してしまう。なんらかの存在が観測されるか否かによって突然存在したり、しなかったりしてしまうからである。
だが、それでもこのゲームの世界は現実世界同様破綻する事無く存在し続けてきたようである。ならば、どこかで常に全てを観測している存在があるのではないだろうか。
しかし、それは三次元存在にとっては不可能である。本編でも言われているように、三次元空間全てを見通す事が出来ないからである。
よってその存在は、三次元空間の全てを俯瞰する事ができる四次元存在でなくてはならない。つまりそれこそがブリックヴィンケルだったのではないだろうか。
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