メモ
■シンパシー
部活動の連想ゲーム。鬼隠し編のメモの最後の方で書いた、祟りをはじめとする超常現象やらなんやらは村人達に共通する妄想だったのではないかという仮説に関連するわけですが、その村人全員の思考が統一されるに至るまでの話を暗示しているとも解釈できるかもなあと思ったり。
尤も繰り返しになりますが、部活動が何かの暗示であるという仮説を正しいと仮定した上での話ではありますけれども。
例えば、なんらかの特殊な現象が発生したとする。それを見た者達がその正体として推測する内容がバラバラだったとしたら、特に異常な事態へと進展する事はない。けど、ほぼ全員が同じモノを連想せざるを得ないような現象だったとしたら?
連想ゲームというのは、ある事柄から連想するモノが複数の人間同士で重複する可能性があるという事を利用したゲームなわけですが、そこから発展させて一部の人間のみならず、全員とまではいかずとも大半の人間の連想が重複するという現象を考えてみる。
例えばPC上でランダムに四桁の数字を表示するプログラムがあったとします。それを実行していきなりゾロ目が出たとしたら、きっと多くの人は驚くでしょう。中には人知の及ばぬ力が働いたと妄想する人すら居るかもしれない。
けどここで仮に、このプログラムを仕込まれたPCに人格らしきものが存在したとする。彼は目前で驚く人間を見て、きっと不思議に思うんじゃないでしょうか。何故なら最初にゾロ目がでようが何の法則性もない数字がでようが彼にとってはなんら驚くに値する事ではない。0000〜9999の間のどんな数字にしても出現確率は一緒なんですから。
じゃあ人間達が驚くのは何故かというと、特定の物や現象に何らかの意味を見出す生き物だから。しかも「ゾロ目」の数字に特別な意味を見出す人は極めて多かったからPCは不思議な思いをする事になったというわけである。
上記の事柄を踏まえつつ話を戻しまして。
あるコミュニティにおいて、なんらかの現象が観測されたとする。それは知識のある人なら何故そうなったかを論理的に説明できる物であった。
……しかし前回の鬼隠し編のメモの最後で書いたように、その場にいた人間の大半がその知識を持っていなかったら。そしてその現象がそのコミュニティを形成する多くの人々にとって「ゾロ目」にあたるモノだったとしたら。つまり、予め申し合わせる事無く同じ物を連想させ得るモノだったとしたら。
勿論、中には違った考えを持った人もいたかもしれない。けどここで「連想ゲームで勝つためのコツ」を思い出して欲しいんです。例え自分の考えと違っていようと、得点する為には敢えて自身の考えは捨てて他の多くの人達が考えそうな事を回答として書かねばならない。
つまり、ちょっと周囲の意見に否定的な考えが頭をよぎった人が居ても、まわりの人達がそうと信じてるもんだからそれに流されてしまったという事もありえたのではないだろうか。
そして雛見沢村の住人達の特長。異常ともいえる固い結束。それが培われた過去の歴史。それらを考慮に入れるとなんか、見えてくる物があるような。
つーかこれだけ長々と書いて後で的外れな内容だったと明かになったらどうしよう。痛い痛い。
■部活メンバーの特長
周囲の人間を扇動する者、見破るのが困難なトラップの設置を得意とする者、それらが通じない天然、口先の魔術師、そして全てにおいて優れている者。
案外今回の雛見沢村の特異な状況の縮図だったりするかもしれないなあと思ったり。無論、村人達がそれらを自覚的にやっているのか、自覚せず結果的にそうなっているだけなのかはわかりませんが。
■クイズ番組
を、眺めていた圭一がなんとなく考えていた事。テレビの視聴者という気楽な立場なら簡単にクイズの答えが思い浮かぶが、実際参加者としてプレッシャーを浮けていたのなら自分もどうなるかわからないかも、とか。
……つまり、冷静に考えれば祟りなどの超常現象の存在を否定し得る仮説を思いつくが、自身が巻き込まれてしまってはなかなかそうもいかない、という事を暗示している?
■魅音が知り得ない筈の事を知っていたわけ
鬼隠し編で魅音は圭一が大石さんと一緒にいた事を何故か知っていたわけですが……種明かしをしてみれば意外と普通でしたね。多分エンジェルモートで働いていたからなんでしょう。
こんな感じで数々の怪現象も蓋をあけてみればなんら不思議な事ではなかった、という事になるんだろうか?
■富竹さんの行動の違い
鬼隠し編では演舞を撮影していたととれる描写がある。しかし、綿流し編ではその描写がなかった。ただ、早々に撮影を切り上げて鷹野さんの所へ行ったという事なのかもしれませんが。
■鎮める/沈める
・オヤシロさまの祟りを鎮める為に生け贄を三日三晩かけて沈めたらしい
→鬼隠しに水難が多い事へと繋がる
■鬼
・ある時鬼ヶ淵から現れて村の人々を襲った
・鬼達の世界から追放されたらしい
・人間とは容姿が大きく異なっていたらしい
・オヤシロさまには戦わずして平伏した
・人間達に自らが持つ力や秘法を伝えたという
→それはそのまんま超能力・魔術といった類の物だったのか、それとも?
・人食い鬼だったらしい
・混血は定期的に人食いの衝動に駆られたという
→鬼隠し・ワタ流しの原因
■オヤシロさま
・強大な力を以って鬼達を成敗したのではない
→鬼達に戦わずして降伏させるほどに、そもそも存在の格が違っていた?
・鬼達を人間と同じ容姿へと変える能力があった?
・祭具殿にある御神体は仏像のようだと圭一は言っていた
■選民思想
・鬼ヶ淵村の人々は自らを優れた民族だとし、外界を穢れとした
→鬼との混血により優れた力(技術?)を得た為?
■ワタ流し
うわあ……実は最初に「綿流し」と聞いて、そんな隠された意味があるんじゃないかと妄想してたんですが……妄想じゃなかったとは(汗)
・明治時代にその儀式の犠牲者らしき遺体が発見されている
・自分達が優れた民族であるという事を強引に示す為の儀式でもあった
・村人全員が好んでやっていたわけでもなく、逆らおうという気を起こさせない為の見せしめ行為でもあった
■祭具殿で音が聞こえたか、聞こえなかったかの違いの意味するところは何か
・音が聞こえたのは詩音、富竹さん
・聞こえなかったのは圭一、鷹野さん
その内、死亡したのは富竹さんと鷹野さん。聞こえたら死亡、というわけではない?
なお、詩音に関しては天井の祭具に人らしき存在を見ていた?
■鷹野さんは三年前に親知らずを治療している
本人元々は雛見沢の人間じゃないと言ってたけど、少なくともやってきたのは三年以上前からだという事になる。
■長編推理小説が六冊
図書館に返して来るよう頼まれた本。……もしかして、「ひぐらしがなく頃に」も全六話?
■御三家
・公由、古手、園崎
・鬼の血を濃く受け継ぐ家系らしい
・園崎は一番格下扱いだったが近代においては立場が逆転
■園崎
・雛見沢、興宮一帯を牛耳る
・一部(全部?)はヤクザ
・ダム建設反対運動時は水面下でかなり非合法な戦いを行っていた、言わばダークヒーロー
■部活の推理ゲーム
鬼隠し編ではレナと力を合わせて勝とうと約束したが、それは果たされる事は無かった。しかし綿流し編で、しかもこんな形で実現するとは……。
■魅音と詩音の死
同じような死に方をしている点が気になる。
■注射器
またしても。前回は魅音が持っていたが今度は梨花。……もしかして中身は御三家の人間しか知り得ない物だったり? そうだとすると鬼達から伝えられた秘法だかなんだかとの繋がりが気になるところ。
疑問点
■悟史は本当に家出?
電車に乗るところを目撃されてたとか。本当に彼は家出しただけなのか、それともこれ自体情報操作によるものなのか……?
■圭一の能力(?)
あの固有時制御……じゃなくて世界がスローモーションになるアレですが、鬼隠し編では彼の精神面になんらかの異常が生じている可能性があったのでその副次的効果だったのか、それとも彼自身の特技だったのかはわかりませんでしたが、エンジェルモートでもアレが発現していたので後者なんだろうか? 或いは綿流し編でも気づかないうちに圭一に異常が発生していたという可能性も?
■鬼の正体
やはり漂流した外国人? 拷問の道具の一部が昔のヨーロッパで用いられていた物に似ているという点も気になる。偶然の一致なのかもしれませんが。
人間の知らない力・秘法を持っていたようだが……当時の日本人では見た事のない外国産の何かを用いれば、村人達には魔法のように見えたという事もあり得たとも考えられる。
■二重人格と遺伝
TIPSにて二重人格の原因のひとつとして遺伝のような先天的要因が挙げられてましたが、実際そのような事があり得るのかという点はともかくとして、この作品においてはそうなのだと仮定したら……人食いの衝動に駆られる混血達に通じるものがあるような……。
そして前回・今回の魅音の変貌も鬼の血が原因だったという事に? そして実は鬼隠し編でのレナの変貌も同じ原因によるものだったのだろうか。
■鷹野さんは自殺だったのか
スクラップブックの内容から彼女は「次は」園崎家に興味を示していた事がわかる。あれほどに知的好奇心の強かった人物がまだ強く興味を持った物があるというのに自殺などするとは思えない。やはり他殺である可能性が高いと思う。
■何故今回は鷹野さんの遺体が発見されたのか
わかりません。それと発見して欲しいんだかして欲しくないんだかもよくわからんという大石さんの意見に同感。
■死亡推定時刻の謎
これもお手上げ。一体何がどうなってんだか。確かに鷹野さんはどこか普通じゃない感じではありましたが。
■鬼隠しと水難
元々オヤシロさまの怒りを「シズメル」為の生け贄の儀式になぞらえていたようではありますが……けど今回明らかになった事によると、「鬼隠し」って綿流しの方に関連するものであって、前述の儀式とは別個のものなんじゃあ……?? このへんに関してまだ何か明かにされてない部分があるのでは。そういえば「シズメル」為の祭具も登場してませんね。
■なんで梨花は注射器を持っていたのか
彼女は事態を収拾しようと動いていたようで、恐らく魅音に何らかの対処を考えていたと思われる。その為にあの注射器が必要だったのだろうか。そしてその中身は鬼隠し編で圭一が注射されそうになった物と同じなのだろうか。
仮にそうだとすると、精神面での異常を改善するなんらかの薬品である可能性も考えられますが……。
ちなみに大石さんはインスリンの可能性を考えてましたが、ふと、健康な人間にインスリンを投与したらどうなるかと思ってちょっと調べてみました。恐らくその場合低血糖になると思うんですが、その症状には躁鬱、幻覚、アドレナリンの過剰供給による攻撃性といった物もあるようで。
これ、鬼隠し編の圭一や富竹さんに通じる物があるかなあとも思いましたが……しかし文化的な自殺ではないという問題点は解決できません。更にはいくら同じ低血糖症になっていたからといって果たしてあそこまで挙動が酷似するかという疑問点も。検死時にもインスリン過剰にはすぐに気付きそうな気も。
まあ、折角調べたので一応書いておいてみます。多分間違ってそうな気はしますが。
■圭一を刺したのは何者か
魅音だとすると不可解な事になるようですが、詩音だとすると辻褄は合うかもしれない。というか、以下の点から詩音であるような気がするんですが。
・お迎えがすぐ後ろまで来ていると言っていた
・背中をさすろうとしたら叩かれた
・マンションには詩音以外の人物の存在を示す痕跡は存在しなかった
→存在しない筈の誰かと争った?
何れも鬼隠し編での圭一の身に起こった出来事、そして恐らく富竹さんの身に起きていたと思われる出来事に通じるものがあると思う。つまり、オヤシロさまらしき存在にとりつかれたかのような。
ここで思い出して欲しいのは詩音が祭具殿で圭一達には聞こえなかった音を聞いていた点ですね。そして同じく音を聞いていた富竹さんは鬼隠し編と同じような死を迎えている。
聞こえなかった圭一の方は今回鬼隠し編で体験したような現象は起きませんでしたが、聞こえた詩音はもしや?
ただ、圭一が刺されたのと詩音が転落死したのとがほぼ同時刻らしいのですが、両事件には最大でどれくらいの時間差があり得るのかという点が気になるところ。あんまり時間差が無かったら同一犯ではありえませんから。大石さんはそういった点からは同一犯である事を否定するような事はありませんでしたが。
■どこからどこまでが魅音で、詩音なのか
お約束ですが、サスペンスに双子が絡んできたら重要ポイントとなりますやね。魅音の方には背中に刺青がある筈だとの事だが、結局本編では確認できなかったという点も気になるところ。
それと、最後に実は魅音が逃走時の段階で既に死亡していたという事が明らかになりましたが、それも本当に魅音だったのかどうか。
■双子の忌避
ちょっと過剰ではないかとさえ思えますが。鬼の血と双子という要因が絡むとなんらかの問題が生じるのだろうか? それが常識では考えられないような内容だったりして。そうと考えれば魅音と詩音に関しては、一方が間引かれずに済んだものの離れて暮らす事になったのだとも考えられるかもしれない。
鷹野さんは魅音の方が才能に優れているとされているが、自ら両者に接した感想からはそんな偏りは感じられないとスクラップブックに残している。これも人間としての才能ではなく、鬼としての才能とでもいうべきものが実在し、魅音が優れているとされたのはそちらだったのだとするとなんとなく辻褄は合う気がしますが……。
■過去の四回の鬼隠しの犠牲者の遺体は発見されたのか
井戸の底から遺体が発見されたというが、今回の事件の犠牲者に関しては言及されてたものの、過去の事件の犠牲者に関しては特に言及されていなかった。やはり現段階ではまだ過去の事件も園崎が犯人だとは確定していないと思う。
■死後十年以上?
それだけ経過しているとみられる人骨が少なくとも三人分発見されたという。十年以上となると五年前の最初の祟りよりもさらに前だという事になる。一連の祟り騒ぎとは無関係……?
■結局前回も今回も何故圭一は命を狙われたのか
お疲れさま会で指摘されてましたが。うーん……両シナリオでの共通点というと。そのシナリオでのヒロインの好感度が上がって、しかもそのヒロインを傷付けているとか。圭一の恋愛ノベルの主人公的キャラクターが災いの種となる、というような事もオフィシャルサイトに書かれてるし。とりあえず現時点で思いつく事はそれくらいだろうか。
そういや鬼隠し編での「ごめんなさい」、そして今回の事件の大元の原因である「圭一が謝り損ねた事」という共通点も気になる。
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