アニメ涼宮ハルヒの憂鬱雑記(1)

 アニメ版涼宮ハルヒの憂鬱の感想とか。月姫研究室のトップの雑記で書いた奴を一箇所にまとめました。

 4/28:最初の感想(四話まで観た段階で書いた物)
 5/18:第五話感想
 5/19:第六話感想
 5/20:第七話感想・原作揃えました&コミックス一巻購入
 5/21:第七話感想追記・メタなネタとかについて


無題 06/4/28

 涼宮ハルヒの憂鬱
 最近話題になってるこのアニメですが、実は私も観ていたりする。キッカケはひぐらしを観ようとしてチャンネルと時間を間違えたらあのへっぽこな第一話に遭遇した事でした。運が良いな。

 この第一話、あんまりにもへっぽこすぎて最初はチャンネルを変えようと考えていたのだが、それも度を過ぎると目を離せなくなってしまったわけで。
 妙にリアリティがあり、素人が自主制作映画を作る際にやらかしがちなミスを徹底的に計算し尽くして盛り込んでいると気づいた時にはもうスタッフの術中にはまっていたらしく、こんな人達が作る二話目(本来の第一話)はどんなんだろうと気になり、そして期待通りの出来ですっかりはまって今に至る。
 後から知ったんですが、制作された京都アニメーションさんは実力が高く評価されている所らしいですね。

 内容は、ハルヒの強引な性格に多少の抵抗はありましたがまあ慣れました。
 そして彼女とキョンのボケとツッコミの掛け合いがテンポ良く楽しくて好きです。大半は掛け合いと言うよりは一方通行であるような気もしますが。
 キョン役の声優さんのナレーションのリズムがまた妙に心地よく愉快。
 無論第一話で強烈に印象付けてくれたみくるも弄られキャラが面白くて好きです。
 世界観はまだはっきりとしてませんが(原作未読。だけど検索して幾分知ってはいる。ちょっと後悔してるけど)、SF的なものであるようで個人的に非常に楽しみである。

 ところで時系列が滅茶苦茶な状態で放送されているみたいなんですが、なんでなんだろ。アニメ独自のオチとして作品世界の時空が云々かんぬんで、それをメタ的に演出……無いか。

 一番好きなキャラは長門。こういうミステリアスなキャラはどうしても気になる。彼女が巨乳だったら俺は今頃死んでいた。

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無題 06/5/18

 涼宮ハルヒの憂鬱第五話感想
 風邪が悪化したりアバラギシギシ痛んだりで余裕が無かったので今頃になってのアップとなりました。
 内容は五話を観た直後に書いたメモからホトンド手を加えていません。当時の感想そのまんまってことで。すげー縦長注意。

 さて、今回この作品の世界設定が明かされたわけですが、期待していた通り私の好みのど真ん中ストライクな世界観でありました。
 キョンたちの居る世界がどういうものであるかというと要するに、「世界」を「個人」に例えるならオリジナルより記憶・経験ごと複製したクローンのようなものだという事になるのだろうか?
 なぜなら未来人側からの情報によると、断絶があって過去に遡れないというから。
 Aさんの記憶・経験を複製されたA´さんは、間違いなく自分はAさんだと思っている。
 しかし彼の頭の中身はあくまでオリジナルであるAさんの複製であるが故に、それがAさんではなくA´さん自身が経験した事である事を示す痕跡が世界には残されていない。
 で、A´さんをこの作品世界、Aさんを三年前以前の世界に置き換えて考えるとわかりやすいかもしれないと考えたのでした。
 作品世界にはA´さんが自身の誕生以前の記憶を持つように、三年前以前の歴史が存在する。だから作品世界の住人たちは自分たちを含む世界の全てが三年前に誕生した物だとは自覚できない。
 しかしあくまで三年前以前の記録は精巧な複製のようなものであり、実際にそれ以前から世界が存在していたわけではない。故に未来人は三年前以前まで時間を遡上する事ができない?
 ちなみに時間平面ってのは四次元時空の断片、時間の流れの存在しない三次元世界その物の事でしょうかね。
 三次元空間を二次元平面に置き換えて考えれば、時間軸tをZ軸に置き換える事によって時空間を三次元的に捉える事ができる。だから特定の時間を時間“平面”と称するのだろうか?
 あとハルヒを観測する宇宙人、未来人、超能力者の三勢力の内では情報統合思念体の端末的存在っぽい宇宙人が一番状況を詳しく把握してそうな感じですね。

 次にキャラ雑感。
 まずはキョン。

 >「正直言おう、さっぱりわからない」

 彼のツッコミセンスは素晴らしいと思った。言い回しもそうですが、何よりリズムが良いと思うのだ。リズムが。
 しかしキョン、三人の話をよく信じる気になったな。ふつうは三人がかりで担いでるんじゃないかって解釈しそうだが。
 さて、今回彼はハルヒを観測する人達に重要視されている事が明らかにされましたが、何故キョンはハルヒに選ばれたんだろう。やっぱりお約束として何かありそうな気がするのだが。

 ハルヒ。
 奇人というよりもわがままというよりも、子供という印象を受けた。実はキョンに甘えたいのではなかろうか。
 クジ運に恵まれず終始イライラしていた彼女が微笑ましいというか、可愛らしいというか。しかしなんで今回のクジの結果には自分の意思を反映できなかったんだろうかね?
 そして今回のハルヒの精神状態が反映されたのか、彼女とキョンだけやたら文字のサイズが大きかったエンディングクレジットには最後に大笑いさせていただいた。

 みくる。
 着替えに遭遇する場面のお約束っぷりが期待通りでステキ。そういや胸にホクロらしきものが見えたけど、なんかの伏線だろうか?
 「禁則事項です」がかわいい。本当に何歳なんだろう。作中では上級生だろうけど実は年齢的には中学生くらいだったりして、などと妄想した。それであの胸は凄いが。
 ところで拉致されてきたみくるが怯えていたのは、任務に失敗したかもしれないという理由もあったからだったのだろうか。

 古泉。
 彼の超能力って普段は使用不可能なのか。というかある意味三人の常識外の存在の内で一番胡散臭い人だな(笑)
 特定の条件下でないと能力は発動せず、普段の自分は普通の人間と変わらないだなんて、物凄くありきたりな言い訳に聞こえるし。けれど話の流れ的に本当に超能力者なんだろう。どんな能力なのか大変気になりますが。
 あと急に転校して来たのは機関とやらの意向のみならず、実は「ハルヒの意向」でもあったりするんだろうか、などとも思ったり。

 最後に個人的に一番お気に入りのキャラである長門。
 図書館にて、ふらふらと目に見えない何かにひっぱられるかの如く歩いていく長門がかわいい。情報統合思念体とやらと繋がりがある存在は、情報に惹かれるという事なのだろうか。
 最後に図書館の貸し出しカードを作ってもらってキョンに背を押されててこてこ歩く長門がまたかわいかった。
 オセロに興味を持っていたのは何故だろうか。デジタルな情報が0と1で構成される件と関係があるとか? っていっても彼女のような存在の言う「情報」がデジタル情報に限られるかというと……むぅ。
 量子論的な話を持ってくればなんとなくしっくりくるような気もしたのだが……盤上が世界、コマの白と黒が特定の量子が存在する、しないの違いで。ただ、量子論的な要素が絡んだ世界観なのかどうかがちょっとわからないんでなんとも。

 ところで4/28の雑記で時系列が変なんなってるのは実はメタな演出なのではあるまいか、などと書きましたが、この五話を見て案外ありえないでもないかもしれないと思ったりしました。
 六話と七話の感想を書いた後にでもその辺りについてまとめてみようかと思います。
 尤も強い裏づけは無いので的外れな妄想に終わる可能性の方が高いだろうとも思うんで、あんまり期待はしないでください。誰も気付かなかった衝撃的事実、なんて事はまずないので。

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無題 06/5/19

 涼宮ハルヒの憂鬱第六話感想
 かなり縦長注意。
 「圭一」と言う名前は呪われているのだろうか。ひぐらしを知っているとそんな事を思ってしまう。大きな家に住んでいるという点まで共通している。
 しかし最後まで観て思ったんですが、今回提示された情報だけで真相に至る事が出来たら、天才と言うよりは変態ではあるまいか。
 やはりハルヒを楽しませるために古泉辺りが館の面々と結託して一芝居うってるのだろうか。しかし彼の大根役者ぶりは第一話で確認済みだし。
 まさか第一話をあれにしたのは、今回芝居説を否定するヒントにする為でもあったのだろうか。……いや、まさかな。
 或いは古泉も本当の事は知らされておらず、館の面々だけで芝居をしているとか?

 気になったポイント。
 クローズドサークル。冒頭の、探偵物の物語におけるお約束的な話。
 好き嫌いについて。圭一さんも食べ物を残していたりする。ただこれは子供を叱ったら大人も同じ事やってましたよ、というネタでしかないかもしれませんが。
 「フリコミって詐欺?」と聞く妹。まあこれも単なるネタである可能性も。
 圭一さんが胸ポケットに仕舞った本。
 都合よくやってきた嵐はやはりハルヒのせいだろうか。
 圭一さんの部屋に駆けつける際に、ハルヒが感じた違和感。他のメンバーはまっすぐに部屋に向かっていたが。
 個人的にお芝居説をとるならメイドさんの名前を逆さにすると「嘘の」になるのが重大なヒントになっていると思う(んなあほな)。

 お気に入りのシーン。
 バッグに妹。
 ババ抜きでのキョンの最後の悪あがき。しかもバレバレ。
 ハルヒの超言動の後の間と、冷静に対応する圭一さん。
 下から見上げたハルヒ。何故こんなえろいアングルで。大歓迎ですが。
 唐突に第一の犠牲者にされて素でびびるみくる。
 どれがビーチボール(笑)
 ひとりで本を読んでいるのかと思ったらいつの間にか海での遊びに参加している長門。やはり本は読みながら。
 長門の「大好き」。丁度対面あたりにキョンが居るのは偶然か。
 キョンはやっぱいいという言動を無視してそのままハルヒに向かって「大好き」と言ってやれば面白かったのに。
 枕を投げつけられた後、倒れたままで最早ナレーションでしか突っ込めないほどに疲れているキョンと、その後顔面に枕の直撃を受けても無反応な新川さん。大好き。
 無論食事シーンで長門の箸が正確に三角形を描く場面は、ハラペコ属性まで付加されて個人的にたまりません。もう大好き。

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無題 06/5/20

 ■原作揃えました&コミックス一巻購入
 ハルヒの原作ですが、近所の書店で全巻揃ってました。秋葉原でも揃ってない店があるらしいと言うのに、不思議だ。
 一巻と二巻だけ別の店で買ってあったので、残り全部をその書店で購入。そこを訪れる前に行った書店では原作の小説の方は全く見当たらなかったんだけど、コミックスが有ったのでそちらを購入しておいた。今度いつ入荷されるかわからないし。
 そのうち原作やコミックスの感想も書けたら書こうと思うが、いかんせん体力がないので有言不実行になる可能性もあります。

 涼宮ハルヒの憂鬱第七話感想
 たいへん縦長注意。
 長門曰く、ハルヒが描いたエンブレムはとんでもねー情報量を有するとか。画像データとしては大した容量じゃ無かったらしいから、この辺は情報統合思念体繋がりでないとわからないのかもしれない。
 で、この件が個人的に思っていた事のミッシングリンクを埋める要素になりそうだなと、今回思ったのですよ。
 何でもハルヒは中学時代、校庭にヘンテコで大規模な落書きをしたらしい。で、時期的に一致しそうである点からふと、三年前に世界が創造された発端はまさにこの事件だったのではないかと考えたのですが……裏づけになる根拠は無かった。
 しかし今回得られた情報を考慮に入れれば、ハルヒが校庭に描いた図形もまた桁違いの情報量を有していたが故になんらかの異常が発生、情報統合思念体側は三年前の事件を「情報フレア」と称している点とともに一本に繋がるのではないかというわけです。まあ、それでもまだ仮説の域を出ませんが。

 ところで今回登場した喜緑さん。もしかして彼女も情報統合思念体が作った有機ヒューマイドだったのではないか、などと思った。
 理由は声を担当した白鳥由里さんの演技が微妙に平坦だったから。つまり意図的にあのように演じたのではないかと。
 同じく有機ヒューマイドである長門も人間的な振る舞いはあまり得意とは言えなさそうだし。彼女達のような存在はみんなそうなのだろうか?
 まあキョンの推測通り、単に長門の力で操られていたからああいう風になっていたとも解釈できるんですが、本当にそれだけのキャラだったらさりげにオープニングにも登場してたりはしないんじゃないか、とも思うのだ。

 で、ホンジュラスって南米だっけ? ググってみたら……あ、キョンが言った通りの場所だ。

 コンピ研部長の部屋探索。
 ドアは多分長門が開けたのだろう。今回の事件に極力無関係の人間(管理人)を関らせないようにとの配慮だろうか。
 「お前はその手をよく使うなあ」というキョンのハルヒへの突っ込み。すっ飛ばされてるエピソードで同じ事をやってたのだろうか。
 液体ヘリウムみたいな目て。いやなんとなくわかる。わかるのだが……相変わらずキョンの表現は面白いなあ。
 他人の部屋のベッドの上でぴょんこぴょんこしてるハルヒさん。落ち着きの無い子だなっ!(笑)
 そして部屋に置いてある本のタイトルと、ポスターのお三方がさりげに記憶に残った。

 異空間での戦闘。
 なんか固有結界みたいだ。言うと思ったって?
 巨大カマドウマと遭遇した場面での、後頭部のみ映した状態で淡々と会話する場面。状況とキョンたちのテンションとの落差が面白い。
 長門は既に野球の時に能力が明かされていましたが、古泉はアニメでは今回が初めてですね。原作で彼の能力が初披露される辺りのエピソードは飛ばされてるようだし。
 しかしあの火の玉でも十分の一程度の出力って……思っていた以上に大火力の持ち主だったんだな。や、自分はTYPE-MOON作品に馴染み深いもんだから、超能力者っていうと特異なルールを持つが出力はたいしたことないというイメージが先立つもので。
 そして制約として、特殊な空間でないと能力自体発動させる事ができないという事か。恐らくは閉鎖空間限定の能力。
 ちなみに彼の不完全な能力発動に関しては「これで充分だと判断された」っていう話だけど、気になるな。判断しているのは何者だろう。
 で、みくるは未来兵器で戦ったりはしないんですね。まあ、単なる監視員らしいし。
 無論カナブンには笑わせて頂きました。RPGじみているのはコンピ研部長の影響だろうか。
 さりげにこの七話放送後、公式サイトのエセカウンターも29819に変更されてたあたり凝ってます。

 今週の長門さん。
 普通にパソコン使えるのだな。いやイメージ通りなんですが、部室にあるパソコンに触れている場面は無かったので、実はこういう場面は意外にも初めて見た事になるのだなあと。
 ところでなんとなく思っていたのだが、やっぱり彼女はキョンに好意を抱いているのではないだろうか。
 さりげにキョンの言う事には「忠実に」従うし。そんな長門が好きだ。逆に古泉に対する反応は割りと冷たいように感じたくらいなのに。いや、その他大勢に対してはあんなもんなのかな?

 或いは古泉の事をキョンを巡る恋敵として認識しているのか、などとアホな事をちょっと考えた。いやなんか、顔を近づけてキョンに嫌がられる場面が前にもあったし古泉ってもしや……などと思ったり。わりと。
 ……だとするとキョン以外のSOS団のメンバーは、全員キョンに対して好意を抱いている事になるのかもしれない?

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無題 06/5/21

 涼宮ハルヒの憂鬱第七話感想追記・「液体ヘリウムみたいな目」
 キョンの「液体ヘリウムみたいな目」という表現。
 まあ、常温で気体である物質が液体なんだからものすげー冷たい目って意味なんだろうかなあ、などとは思ってましたが、調べてみたらヘリウムってやつは沸点が最も低い元素であるらしいですね。詰まるところ冷たい目の極致であったとキョンは言いたかったのだろうか?(笑)

 涼宮ハルヒの憂鬱のメタなネタとかについて
 わりと縦長。
 さて、今回はこの前書いた、時系列が変なんなってるのは実はメタな演出なのではあるまいかという話について。
 裏付けといえそうな物は無いからあくまで「だったら面白いんだけどなあ」程度の範疇から逸脱するほどの考えではないんで、その点はご了承ください。

 毎回オープニングのクレジットに登場する「超監督ハルヒ」。
 第一話全部。
 第五話の、ハルヒの心情が反映されたエンディングクレジット。
 第六話の、探偵モノに関するメタな話。
 第七話放送後、作中の状況が反映された公式サイト。
 というか元々公式サイト自体が作中のSOS団のサイトを模していたわけですが。

 探してみると、この作品及びその周囲には結構沢山メタなネタが見受けられる。ちょっと前に書いた冗談半分だった考えが、案外冗談じゃないのかもしれないと思えてくる。
 つまり、もしかしたら滅茶苦茶ともいえるエピソードの放送順に関してもそういったネタの一環であるのではなかろうかと。

 こんな妄想が気になってしまうという事態に陥った直接的なキッカケは、第五話で明かされたこの作品の世界観である。
 ハルヒは作品世界の創造主である。その点が、頭の中でこのアニメの「超監督」がハルヒであるという点に結びついてしまいまして。
 詰まるところこのアニメ自体が原作のハルヒによって作られたものであるが故に、エピソードの放送順にはハルヒの何らかの都合が反映されている、というネタなのではないかとか。
 となると次回予告における「第〜話」の部分がハルヒの方は原作に沿っていて(なのかな?)、キョンが訂正してアニメの話数を言っているのもメタな表現の一部なのかも、と思ったり。
 第一話をアレにしたのもその遠回しなヒントだったのではなかろうかとか、なんとか。

 ……長々と書きはしましたが、何らかの都合ってどんな都合よって言われると返答致しかねるので、やっぱり妄想の域を出ないんですけどね。

  4/28 / 5/18 / 5/19 / 5/20 / 5/21


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